月間利用者300万人を誇るスニーカーフリマアプリのスニーカーダンク(スニダン)で、利用者による空売りという行為がしばしば話題にのぼることがある。
空売りといえば、株式の売買などでおこなわれている行為を思い出されるが、スニダンでおこなわれている空売りは、株式の売買での行為とはまったく違うもので、通常の利用者やスニダン運営にとってはやっかいな問題と認識されているようだ。
スニダンでの空売りとはどんな行為で何が問題なのか、本コラムではスニダンの空売りについて解説していく。
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スニダンの仕組みについて
スニダンの空売りについて説明する前に、スニダンの仕組みについて理解しておこう。
基本的なシステム
スニダンは、株式会社SODAが運営するフリマアプリで、スニーカーなどシューズの売買に特化したフリマアプリとして知られている。
基本的には通常のフリマアプリと同じく、出品者がスニーカーなどをアプリに出品してそれを購入者が購入し、購入者の元にスニーカーが届くと、代金が出品者に送金される、という仕組みとなっている。
商品と代金は一度運営が預かる
スニダン独自のシステムとして、運営が出品されたスニーカーの真贋判定をおこなう点が挙げられる。一般的なフリマアプリでは、商品のやり取りは利用者間でおこなわれるが、スニダンでは真贋判定のため、出品されたスニーカーを一度運営が預かるのだ。
運営側で商品を確認し、出品情報との差異がないと判断されたら、スニダン運営から購入者にスニーカーが送付される。商品の代金も一旦スニダン運営が預かるので、もし真贋判定で問題があると判断された場合は、取引はそこで終了となり、支払われた代金は購入者に全額返金される。

スニダンにおける空売りとは
では、やっかいな問題とされるスニダンにおける空売りとは、どんな行為なのだろうか。
出品者がスニーカーを発送しない
スニダンの取引では、出品者と購入者がそれぞれスニダン運営にスニーカーと代金を送るのだが、空売りは、このとき出品者がスニダン運営にスニーカーを送らないのである。
スニダンでは、取引が成立してから10日以内に出品者からスニーカーがスニダン運営に送付されない場合、取引は出品者都合で自動的にキャンセルになる。
つまり、スニダンにおける空売りとは、購入者が代金を支払ったのにもかかわらず、出品者がスニーカーをスニダンに発送しないために、取引が一方的に打ち切られる行為を指すのである。
空売りに遭遇した場合返金はされる?
購入者が空売りに遭遇した場合、支払った代金は購入者に全額返金される。
取引に何か問題があった場合、代金は全額スニダン運営から返金されるのだが、これは取引が出品者都合でキャンセルとなった場合も同様だ。そのため、金銭的な被害にあう心配はない。
空売りの何が問題か
空売りに遭遇しても購入者に金額的な被害はなく、表面だけ見るとそれほど問題とは思われないかもしれないが、以下の点で問題行為といえるのである。
購入者が精神的なダメージを負う
空売りの問題点として、購入者が精神的なダメージを負うことが挙げられるだろう。購入者は、せっかく目的のスニーカーを購入できたのに、空売りでキャンセルされることになる。
購入するためにかけた時間が無駄になったことによる徒労感や、スニーカーを購入できない悲しみから精神的なダメージを負うのだ。
スニダンのクチコミなどを確認すると、空売りに遭遇して時間が無駄になったことを嘆くものや、購入したのにスニーカーが送付されない、といったコメントが確認でき、空売りが購入者に与えるダメージの大きさがうかがえる。
スニダン運営への不信につながる
あまりに空売りが横行すると、スニダン運営への不信につながることもある。スニーカーを購入したのに、空売りでキャンセルされることが繰り返されれば、批判の矛先は、空売りした出品者からやがてスニダン運営に向かうことになる。
こちらも、スニダンのクチコミを確認すると、運営の対応や空売りに対する姿勢の甘さを批判するコメントが散見される。批判する声が大きくなると、やがて利用者はスニダンから離れていく可能性も出てくる。
空売り問題は、スニダンの存続を危うくするため、購入者にもスニダン運営にとっても厄介な問題行為といえる。
なぜ空売りをおこなうのか
購入者にもスニダン自体にも悪影響を及ぼす空売りを、なぜおこなうのだろうか。大きな理由について、説明する。
スニーカーの値段を下げる
空売りをおこなう理由の1つとして、スニーカーの値段を下げることが挙げられる。たとえば、あるスニーカーが10,000円で出品されている場合、それと同じスニーカーを8,000円で大量に空売りに出す。
すると、同じスニーカーが8,000円で大量に出品されている中、10,000円のスニーカーは割高に見えることから売れにくくなり、10,000円で出品した出品者は、値下げせざるを得ない状況に追い込まれる。
そして、空売りを仕掛けた人物は、値下げされたスニーカーを購入する、というわけである。
もちろん、空売りを仕掛けた人物はスニーカーを持っていないので、ほかの購入者が8,000円で出品されているスニーカーを購入してもスニーカーは送られず、最終的には取引がキャンセルとなる。購入者は空売りのいわば被害者となるのだ。
この場合、空売りを仕掛けた人物は、目的のスニーカーを購入するために、市場の相場を無理矢理下げるという行為をおこなっており、かなり悪質といえるだろう。
スニーカーの相場が変動し売りたくなくなった
取引している間にスニーカーの相場が変動して売りたくなくなったケースも、空売りの理由として挙げられる。
たとえば、あるスニーカーを10,000円で出品して、そのまま10,000円で購入された場合に、同じ時期にほかの取引で同じスニーカーが15,000円で購入されたとしよう。
このとき、10,000円で出品した出品者は、このスニーカーも15,000円で売れると考え、スニダン運営にスニーカーを発送せず、取引をキャンセルに持ち込む。
そして、取引がキャンセルになったら、この出品者は同じスニーカーを今度は15,000円にして再出品するのである。
こちらは、スニーカーの値段を下げる例とは異なり、出品者の手元にスニーカーがあるのではあるが、取引が成立したのにも関わらず出品者のわがままで取引をキャンセルにしているのだ。
空売りに対するペナルティは?
迷惑行為である空売りをおこなった場合のペナルティとして、まずキャンセル料がある。
スニダンではスニーカーが届かないなど、出品者都合で取引がキャンセルとなった場合には、商品金額の20%を出品者がキャンセル料として支払う必要がある。
つまり、10,000円でスニーカーを出品して出品者都合でキャンセルとした場合、2,000円をキャンセル料として支払う必要がある。
また、そのほかのペナルティとしては、空売りなど問題行為をおこなった出品者には、アカウントの利用制限措置が取られるほか、それでも、問題行為をやめない場合は、最終的にアカウントの永久停止もあるようだ。
空売りの被害に遭わないためには
スニダンの運営も空売りの横行を止めるためにさまざまな手段を講じているが、なかなか収まらないのが現状である。そのため、購入時に空売りの被害に遭わないよう、出品者が本人確認済みアカウントかどうか確認することが大切だ。
本人確認済みのアカウントとは
スニダンでは、2021年6月から本人確認制度がはじまった。運転免許証やマイナンバーカード、パスポートなどで本人確認されたアカウントには本人確認済のバッジが表示されるようになる。
本人確認済みのアカウントであっても取引キャンセルされる可能性はあるが、本人確認していない出品者から購入するより安全だろう。また、出品する場合も、本人確認済みであるほうが信用されるので売れやすくなる。
なぜ本人確認済みのアカウントが安全?
空売りをする人は、普段使用しているアカウントではなく、ペナルティで停止されてもいいような、いわゆる捨てアカウントを利用することが多い。そのため、悪質な行為を繰り返しても困らないのだ。
それに対して、本人確認済アカウントは、もしペナルティで永久停止された場合、同じ名義で新たにアカウントを作成できない。スニダンが利用できなくなる可能性があるため、空売りに利用される可能性は極めて低く、安心して取引できるといえる。

スニーカーを売るなら買取業者もおすすめ
スニダンは、スニーカーを気軽に売買できる便利なアプリだが、空売りのような問題行為により利用者が購入をためらってしまうことも。そのため、スムーズに売却したいなら、買取業者に依頼してみるのも1つの手だ。
そこで、おすすめの買取業者を紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。また、さらに詳しく探したいなら、以下コラムもチェックしてみよう。

名古屋のリアルクローズ
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スニーカーの買取実績が豊富で、新作スニーカーはもちろん、ビンテージスニーカーなどの希少品まで幅広く対応。査定額の高さと対応の丁寧さも好評だ。
買取方式は、出張買取、宅配買取、店頭買取から選択することができ、買取にかかる費用は無料となっている。出張買取でも全国対応しているので、大量のコレクションを売りたいときにも安心だ。
新宿のBRING
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BRINGは、スニーカーをはじめとしてアパレル、アクセサリー、バッグなどの買取を専門におこなう買取業者である。
アイテムの流行を常に調査しており、人気の高いアイテムはそれに見合った適正な査定価格を提示している。市場のニーズに沿った査定をおこなうため、安心して買取を依頼できるといえる。
買取については、出張買取、宅配買取、店頭買取をおこなっており、買取にかかる費用、査定費や出張費、送料のほか、キャンセル料、さらにはキャンセルになった場合の返送料まで無料で対応している。
渋谷のRINKAN
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RINKANは、さまざまなブランドのファッションアイテムの買取をおこなうブランド品買取専門店だ。熟練のバイヤーが査定をおこなうため、アイテムの価値を見抜いて適正な査定をおこなってくれる。
数量限定モデルやコラボ品などは特に高額査定が期待できるので、ぜひ査定を依頼してみてほしい。また、多少の汚れやソールの減り、付属品の欠品などがあっても買取可能なので、他店で断られたものでも諦めずに相談してみよう。
スニーカーの買取は、出張買取、宅配買取、店頭買取を実施しており、出張料や送料、査定料、さらにはキャンセル料や振込手数料まで買取にかかる費用は無料だ。
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まとめ
スニダンの空売りについて、紹介してきた。空売りは、出品者がスニーカーを発送しないことで取引をキャンセルする行為で、購入者には金銭的被害はないものの、手間を浪費するほか精神的にダメージを負うこともある。
スニダン運営も対策に乗り出しているが、購入者も本人確認済みアカウントの出品者とだけ取引するなど、空売りに遭遇しないように自衛することも大切といえる。また、出品する場合は、購入者から信用してもらうためにも本人確認を済ませておくとよいだろう。
スニダンは、さまざまなスニーカーを気軽に購入できる便利なアプリであるので、気持ちよく利用するためにも、空売りなども問題行為には十分注意してほしい。
- 参考サイト
- スニーカーダンク(スニダン)