近年スニーカーの人気が高まり、スニーカーブームと言われるほどの盛り上がりを見せている。そして、その人気を背景にネット上では新作のスニーカーはもちろんのこと、中古のスニーカーなどの取引も盛んにおこなわれている。取引はさまざまな方法でおこなわれているが、その中で注目されているのが、スマートフォンだけで簡単にスニーカーの出品や落札が可能なフリマアプリなどアプリの存在だ。
本コラムでは、スニーカーの売買ができるアプリを紹介していく。
CONTENTS
こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
スニーカーが売買可能なアプリ
まずは、スニーカーが売買可能なアプリを紹介していく。
SNKRDUNK (スニーカーダンク)
公式サイト:SNKRDUNK
SNKRDUNKは、スニダンとも呼ばれるスニーカーの取引に特化したフリマアプリだ。スニーカー売買に特化したアプリとしては日本最大級の利用者数があり、ほしいスニーカーや落札者を探しやすいというメリットがある。また、取引の途中でSNKRDUNKの運営がスニーカーの真贋鑑定をおこなうほか匿名で取引できるなど、安全に取引できるシステムも特徴といえる。
以下のコラムでは、SNKRDUNKについて解説しているのでこちらも参照してほしい。

Stock X (ストック X)
公式サイト:Stock X
Stock Xは、世界30カ国で利用されているフリマアプリだ。元々はスニーカー専用のフリマアプリであったので、スニーカーの取引に強いという特徴を持つ。また、世界30カ国の人と取引できるというStock Xならではのメリットもある。さらに、取引の際には、運営が真贋鑑定をおこなってくれるので安心して取引ができる。世界中の人と取引できるのはメリットであるが、関税など国内の人と取引するのとは異なる対応があることに注意が必要だ。
KCKC (キクシー)
公式サイト:KCKC
KCKCは、SNKRDUNKと同じくスニーカー取引専門のフリマアプリである。中古品も扱っているSNKRDUNKとは異なり、取引可能なスニーカーは新品のみとなっている。取引の際にはKCKC運営が鑑定をおこなってくれるので、安心して取引をすることが可能だ。また、独自の対応として、鑑定で本物と認定した場合にコピー困難なブロックチェーンタグであるキクシータグを付けることも特徴となっている。
Carry Me(キャリーミー)
公式サイト:Carry Me
Carry Meは、2021年10月にサービスを開始した比較的新しいフリマアプリで、SNKRDUNKなどと同じくスニーカーの取引に特化したアプリとなっている。Carry Meの特徴は、通常の入札のほかにさまざまな購入方法があることだ。特に特徴的なのが入札してからすぐにスニーカーが届く「高速購入」で、これはほかのアプリにはないCarry Me独自のシステムとなる。また、取引時には運営による鑑定サービスもあるので、偽物を落札する心配はないというメリットもある。
以下のコラムでは、Carry Meの詳細について解説しているので利用する際の参考にしてほしい。

メルカリ
公式サイト:メルカリ
フリマアプリとしては大手となるメルカリ。さまざまなアイテムが取引されており、スニーカーも数多く出品されたり落札されたりしている。魅力はなんといってもユーザー数で、2021年9月時点で月間利用人数が2,000万人を超えるなど、ほかのフリマアプリの追随を許さないほど巨大なマーケットとなっている。利用方法も簡単で、初心者でも簡単に出品したり落札したりできるというのも特徴といえる。初めてフリマアプリを利用するような場合は、まずはメルカリを利用してみるといいだろう。
PayPayフリマ
公式サイト:PayPayフリマ
PayPayフリマは、大手IT企業のYahoo!(ヤフー)が運営するフリマアプリだ。必要な項目と画像を入力するだけで簡単に出品できることが特徴となっている。また、サービス名ともなっている「PayPay」が利用可能で、支払いだけでなく代金の受け取りもPayPayでの受け取りが可能だ。さらに、落札者に匿名で商品を送付することも可能で、相手に住所などを知られたくない場合に便利といえる。
ラクマ
公式サイト:ラクマ
ラクマは、大手ECショップモールの運営で有名な楽天が運営するフリマアプリである。元々は、女性限定フリマアプリ「フリル」だったので、女性の利用者が多いという特徴がある。こちらも簡単に出品できることも特徴となっていて、必要事項と画像を入力するなどしてわずか1分で出品可能としている。また、支払いには楽天スーパーポイントが利用可能など、楽天をよく利用する人にはメリットが大きいフリマアプリだ。
ショッピーズ
公式サイト:ショッピーズ
ショッピーズは、女性向けアイテムの取引をメインとするフリマアプリだ。取引されるアイテムは、アパレルから雑貨、家電などさまざまな種類があり、スニーカーも多く取引されている。ショッピーズの特徴としては、アイテムだけでなくコーディネートを出品できることがある。自分が提案したコーディネートに使用されているアイテムを誰かが購入すると、その代金の数%を貰えるという仕組みだ。おしゃれなアイテムや情報を探すときに便利なアプリといえる。
KANTE(カンテ)
公式サイト:KANTE
KANTEは、大手買取業者のコメ兵が提供するブランド品専門のフリマアプリだ。対象アイテムは、アパレルやバッグ、時計などがあり、アパレルの1つとしてスニーカーも取引されている。出品されたアイテムは「KOMEHYOカンテイ」と呼ばれるコメ兵による真偽判定サービスがおこなわれることから、偽物を落札するリスクは低くなっている。また、取引は匿名でおこなわれるため、取引相手に個人情報を開示する必要がないのも安心して利用できるポイントといえる。
ヤフオク!
公式サイト:ヤフオク!
ヤフオク!はPayPayフリマと同じくヤフーが運営するネットオークションとなる。ネットオークションとしては日本最大級の規模となり、毎日さまざまなアイテムが取引されていて、スニーカーの取引量も多い。ネットオークションのため、落札額が決められているフリマとは異なり、入札が重なるとより高額での売却も可能だ。ヤフーのプレミアムサービスであるヤフープレミアムに加入すると、評価が悪い利用者の入札を拒否できるなどより便利に利用ができる。
モバオク
公式サイト:モバオク
モバオクは、IT企業のDeNAが運営するネットオークションサービスだ。特徴は、利用するのに月額利用料が必要となる点が挙げられる。モバオクを利用しなくても月額利用料は必要であるが、その代わりに出品時に必要な手数料が無料となっているため、多く取引する人にとってはお得なシステムといえる。また、製品を送付する送料は落札者負担となるなど、出品者には負担が少ないシステムを採用したアプリといえる。
ジモティー
公式サイト:ジモティー
ジモティーは、これまで紹介したアプリとは少し毛色が違う、クラシファイドサービスを提供するアプリだ。クラシファイドサービスとは、ある目的に沿って情報を共有するサービスのことで、ジモティーの場合は不要品などをやり取りするための情報を共有するサービスとなっている。不要品を譲る場合は、基本は無料でのやり取りとなるが、有料での取引も可能だ。また、特徴としてジモティーは出品者と落札者が直接取引すると手数料が無料で利用可能というメリットもある。
アプリの特徴をまとめてみた
これまで紹介してきた、スニーカー売買可能なアプリ12個の特徴についてまとめていく。調査した内容は2022年3月13日時点のものであり、時期によって料金などが変動することもあるため、公式SNSの告知など常に最新の情報を確認してほしい。
アプリ名 | 販売手数料 | 支払手数料 | 鑑定料 | 振込手数料 | ユーザー数 | 初回クーポン |
---|---|---|---|---|---|---|
SNKRDUNK | 4.4%~6.05% | 4.4%~6.05% | 無料 | 200円~300円 | 月間400万人 | 招待クーポンで5000円分 |
Stock X | 8%~10% | 3% | 無料 | 銀行の取引手数料による | 月間3000万人 | 不明 |
KCKC | 無料 | 無料 | 3% | 不明 | 不明 | 不明 |
Carry Me | 無料 | 無料 | 無料 | 不明 | 1.5万人 | 不明 |
メルカリ | 10% | 100円 | 非対応 | 200円 | 月間2000万人 | 1000円以上の購入で999pt還元 |
PayPayフリマ | 5% | 無料 | 非対応 | 0円~100円 | 月間500万人 | 100円以上の購入で最大50%OFF |
ラクマ | 6.60% | 無料 | 非対応 | 210円 | 月間1000万人 | 招待コードで300pt付与 |
ショッピーズ | 10% | 200円 | 非対応 | 210円 | 会員数120万人 | 不明 |
KANTE | 8.5%~10% | 100円 | 平均2% | 無料 | 不明 | 1000円OFF |
ヤフオク! | 8.8%~10% | 無料 | 非対応 | 0円~100円 | 月間1000万人 | 100円以上の購入で最大50%OFF |
モバオク | 無料 | 200円 | 非対応 | 無料 | 月間200万人 | 初回モバペイ利用で100pt |
ジモティー | 無料(ネット決済利用で5%) | 無料 | 非対応 | 無料(ネット決済利用で250円~500円) | 月間1000万人 | 不明 |

販売手数料は各アプリで対応が別れており、無料から10%までさまざまであった。購入側で必要な支払手数料はSNKRDUNKがやや高額となっていた。振込手数料は詳細が不明なアプリもあるが、KANTEなどの例外をのぞき基本的に必要であると認識した方がいいだろう。
スニーカーの取引の際に便利な真贋鑑定は、スニーカー取引を多く扱うアプリでは対応しているが、ブランド品も扱うKANTEをのぞいてそのほかのアプリでは対応していない。
初回クーポンは、対応しているアプリはお得な内容が多いが、キャンペーンなどと連動して期間限定の場合もあるので注意しておこう。
そのほか特殊なものとしては、世界中と取引できるStock Xは、国により関税や消費税の扱いが異なる場合がある。ただ、必要な手数料はStock X側が計算し費用請求時に表示してくれるのでユーザーが計算する必要はない。モバオクは、出品者側も落札者側も月間利用料350円が別途必要となる。
おすすめのアプリ
スニーカーを売買可能なアプリを紹介してきたが、それぞれの特徴から利用目的によりおすすめのアプリを選択できる。
たとえば、確実に取引したい場合は利用者数が多いメルカリや<ヤフオク!、ラクマ、そしてSNKRDUNKを利用すると取引できる可能性が高まるといえる。安心して取引したいのであれば、運営が鑑定をしてくれるSNKRDUNK、Stock X、KCKC、Carry Me、KANTEを利用するといいだろう。
初めて利用する場合は、簡単な操作が特徴のメルカリやヤフオク!、ラクマ、PayPayフリマがおすすめとなる。利用料を安くしたい場合は、Carry Meやモバオク、ジモティーが利用しやすいと言える。女性の方は、女性向けアイテムに強いショッピーズやラクマを見てみるのもいいかもしれない。
海外のスニーカーに興味がある人は、海外の人と取引できるStock Xや出品アイテム数が多いヤフオク!やメルカリをチェックしてみるといいだろう。
アプリを利用する前に、自分がどのような目的で利用するのかよく考えてみよう。
まとめ
スニーカーを売買できるアプリを12個紹介した。手数料はアプリによって異なるが、安いのはジモティーとCarry Me、高いのはSNKRDUNKとなった。会員数としては世界30カ国に利用者がいるStock Xが3,000万人と一番多いが、日本国内の利用者としてみるとメルカリの2,000万人が一番多いと考えていいだろう。初回クーポンについては、最大半額となるヤフオク!とPayPayフリマが一番お得といえる。
アプリを利用するときは、それぞれの特徴を把握して自分の目的に適したものを利用してほしい。
以下のコラムは、ブランド靴・スニーカーの買取業者を比較し、評判・評価をまとめた記事なので、売却先を考える際に参考にしてほしい。

参考サイト