プロ野球ファンに関連するグッズは数多く存在しているが、それらの中でも長い歴史を有し、愛好家の多いものの1つがプロ野球カードである。それでは、このプロ野球カードは実際にどの程度の金額で取引されているのであろうか。
そのことを知るために、以下ではフリマアプリであるメルカリでの売買相場を見ていくことにしよう。
CONTENTS
こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
プロ野球カードとは
一般的にプロ野球カードやベースボールカードとして知られているのは、トランプほどの大きさの厚紙の表面にプロ野球選手のユニフォーム姿の写真が印刷されており、裏面にその選手のプロフィールが記載されているカードである。
このプロ野球カードは、もともとは野球の本場であるアメリカにおいて、メジャーリーグベースボールの選手を対象にして発売されたのが最初であり、それが日本にも持ち込まれてプロ野球選手版として販売されるようになったのである。日本におけるプロ野球カードは1種類ではなく、いくつかの会社から発売されているため、ここではそれぞれの歴史と特徴について見ていくことにしよう。
プロ野球チップス
まず1つ目は、プロ野球チップスというスナック菓子のおまけとして封入されている野球カードである。はじめて発売されたのは1973年と古く、当時人気であった読売ジャイアンツのスター選手たちのカードを手に入れることができるとあって、子供たちを中心に絶大な人気を誇り、瞬く間にヒット商品となった。
その後、プロ野球チップスは、プロ野球の人気の移り変わりなどとともに、何度か廃止されてはいるが、根強いファンの要望を受けて2014年に復活している。なお、時期によって、地域限定のカードが発行されたり、特定のスター選手にフォーカスして、その選手を取り扱った複数のバージョンが発行されたりしているが、そのようなカードは貴重な品として高く評価されているものが多い。
BBMカード
日本で流通しているプロ野球カードの2つ目は、ベースボールマガジン社が発行しているBBMカードである。プロ野球チップスと異なり、こちらはおまけではなくカード単体で販売されているものであり、発売されたのは1991年とプロ野球チップスに比べるとその歴史はそれほど古くはない。
当時は国内初のプロサッカーリーグであるJリーグの発足によって、野球の人気に陰りが出ていた時期であったが、一方でトレーディングカードがブームとなり、子供だけでなく大人たちも楽しむようになっていたことから、その波に乗る形で発売されたのがこのBBMカードであった。
なお、BBMカードには、日本のプロ野球選手だけでなく、アメリカのメジャーリーガーを対象にしているものも存在している。
プロ野球カードの取引実態とは?
このようにプロ野球カードにはいくつかの種類があるが、いずれもプロ野球ファンを中心に親しまれている商品となっており、一枚でも所有したことがあるという人はかなりの数に上るようである。
また、もともとは子供を中心とするプロ野球ファン向けに発売された商品であったが、トレーディングカードブームやコレクターブームの影響を受けて、積極的にプロ野球カードを収集する人々も出てきており、一人で何千枚、何万枚ものカードを所有しているコレクターも存在している。
このように、プロ野球カードの裾野は広がってきているため、それに応じて取引市場も発展を遂げてきているのである。
中古カードショップ
プロ野球カードの取引市場としては、かつては繁華街の一角に店を構えているような中古カードショップが中心であった。この手のショップは玉石混交であり、しっかりとした知識を持った査定人がいるショップであれば問題はないが、そうでないショップだと貴重なカードが安く買い取られたり、逆に価値の低いカードが高値で販売されていることもあったようである。
また、独特の雰囲気を醸し出しているショップも多く、カードマニア以外の人たちが立ち入るには勇気がいることも多かった。
インターネットオークションとオンライン業者
その後、インターネットやコンピューターの発達とともに、登場したのがヤフオクに代表されるインターネットオークションやEコマースを利用したオンラインカード業者である。インターネットオークションは、オンライン上で誰でもオークションを開催することができるプラットフォームであり、家にいながら商品を売買することができることから、爆発的に普及することになった。
また、オンライン業者の登場によって、これまでマニア以外には立ち入りがたかった中古カードショップの敷居が下がり、誰でも気軽にカードを売りに出すことができるようになったのである。
フリマアプリ
インターネットに続いて世の中に普及したのがスマートフォンである。このスマートフォンに搭載するアプリの中から、新たなプロ野球カードの取引市場が登場することになった。具体的には、フリマアプリと呼ばれるものであり、その機能はインターネット上でバーチャルにフリーマーケットを開催して商品を売買することができるというものである。
商品の写真の撮影や掲載にくわえ、出品、取引、発送にいたるまで、すべての工程をスマートフォン1つでおこなうことができる手軽さが受けて、多くの人に利用されるようになっている。このフリマアプリの代表が、次に取り上げるメルカリである。
メルカリでのプロ野球カードの取引相場
では、ここからはいよいよメルカリにおけるプロ野球カードの取引相場を見ていくことにしよう。すでに見たように、メルカリは代表的なフリマアプリの1つであり、テレビCMでも頻繁に見かけるように非常に人気の高いプラットフォームである。その運営会社は東京証券取引所に上場しており、高い信用力を有しているのも、メルカリが多くの人から支持されている理由であろう。
プロ野球カードの取引市場としてのメルカリ
メルカリは、フリマアプリであるため、出品が禁止されている一部の商品以外は基本的には何でも売買することができる。プロ野球カードについても数多くの取引実績が存在している。
出品者、購入者ともに、アマチュアであったり、プロであったりすることから、必ずしも取引価格に決まった基準が存在しているわけではないが、過去の取引事例を見ることができるため、それらを参照することで自分が持っているカードがどれほどの価値のあるものであるかを推測することは可能である。そのため、実際に取引されている金額が相場から大幅にかけ離れているというケースは生じにくくなっている。
メルカリにおける出品パターン
メルカリにおけるプロ野球カードの出品パターンは、大きく分けて2つ存在している。1つは、通常のカードを複数まとめてセット売りにするという方法であり、もう1つはプレミアムカードを単品で出品するという方法である。
プロ野球カードは、もともとの価格がそれほど高くないものであることから、プレミアムのついていないカードは単品で出しても数十円~数百円程度でしか売れないことが多い。そのため、出品の手間のほうが高くつくようなことにならないように、プレミアムカード以外はセット売りにし、プレミアムがついて高く売れることが期待できるカードのみを単品で販売するという手法が取られているという訳である。
セット売りの場合
具体的な取引事例であるが、セット売りにしているものとしては、2019年のスターカード24枚のコンプリートセットが2,300円で売却されているものや、2018年のキラキラカード10枚入りが1,000円で売却されているものを目にすることができる。これらは、いずれも1枚にすると100円程度となるが、コンプリートセットであることやキラキラカードであることによって、少し金額が上がっていると考えるのが自然である。
実際に、完全にバラのセットの場合には、7枚で312円や35枚で300円などの事例があり、1枚にすると10円から30円程度となっている。以上から分かることは、一般的なカードであれば10円程度が相場であり、セットにして稀少価値を高めることによって、100円近くまで単価を上げることができるということである。
単品売りの場合
プレミアムがついて高い評価が期待できるカードについては単品で出品されているケースが多いわけであるが、取引事例からもそのことを確認することが可能である。
例えば、ミスタータイガースとして1980年台を中心に活躍した掛布選手のオールスター出場時のカードは1枚で2,777円、巨人のエースとして活躍し、その後テレビのバラエティ番組でも人気となった定岡選手のカードは1枚1,111円で取引されている。また、広島で首位打者を獲得したこともある嶋選手のサイン入り限定カードのように、1枚4,500円という高額で取引がおこなわれている。
もっとも、ここまで高値がついているのは一部であり、レアカードであってもサイン入り3枚セットで999円や、優勝記念カード1枚500円という事例があるように、1枚あたり数百円程度で取引されるものが大半となっている。
このことから分かるように、レアカードであっても大半は1,000円以下が取引相場となっているが、その中でも極めて一部のカードのみが大きなプレミアムがついて数千円という高値になっているというのが実態である。
ちなみに、確認することができる中で1枚あたりの取引金額が最も高いのは、王選手のホームラン世界記録更新時のカード2枚が15,500円で取引された事例で、1枚にすると7,750円である。そのため、プロ野球カードを高額で取引するためには、1枚数千円のプレミアムカードをいかにして入手できるかが鍵になるといえるだろう。
まとめ
この記事ではプロ野球カードについてや、メルカリでプロ野球カードを売買する際のポイントなどをあげてみた。以上で見てきたように、プロ野球カードを売買するには、メルカリをはじめとするフリマアプリを使うのが手軽で良い方法である。
中でも、トレーディングカードに特化したmagi.campは、カードの価値を知っているユーザーが多く使っているものであるだけに、貴重な商品を出品すれば高値で成約できる可能性が高いおすすめのアプリである。


