トレーディングカードゲームのなかで比較的高値で買い取られているのが非売品のカードだ。デュエマにもプロモカードという通常パッケージからは手に入らないカードがある。今回はデュエマのプロモカードの中から、チャンピオンシップ(以下CS)のプロモカードの価格を紹介する。買取相場が高いカード順にランキング化したので、売るときの参考にしよう。
Regional tournament 2/2017 / Yugioh Planet
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CSプロモカードとは
まず、CSプロモカードがどんなカードなのかを紹介しておこう。
CSプロモカードは大会で入手できるカード
CSプロモカードは、その名の通りCSという大会に出場してもらえる非売品のカードになる。CSはバックには大会事務局がついているが、全国のデュエマ公認店が各自で主催しておこなう大会だ。大会規模は64名以上、シールド戦(30枚のデッキで同じカードを5枚以上入れてもOKというルール)の場合は25名以上となっている。
この大会では優勝賞、トップ8賞、トップ64賞というものがあり、賞品としてCSプロモカードが贈られる。さらに2ブロック構築戦(その年とその前の年のブロックマークがついたカードのみでデッキを組んで戦うルール)のトップ8賞、シールド戦のトップ8賞として贈られるプロモカードもあるのだ。
GPとCSのプロモカードは全く別物
デュエマの大会にはCSのほかにデュエルマスターズ・グランプリ(以下GP)という大会がある。GPはCSと異なり、年に1度しかおこなわれない大会で規模も千人単位となっている。GPでもトップ8賞やトップ128賞などがあり、入賞者にはプロモカードが配られる。
GPのプロモカードはCSのプロモカードと名前と絵柄が同じだが、カード番号が違うので、この2つはまったく別物と考えていい。買取相場はGPプロモカードのほうが高くなっている。ヤフオクやメルカリなどで出品するときには、GPとCSのプロモカードを混同して同列に扱わないことが大切だ。カード番号はしっかりチェックしておこう。
買取価格ランキング11位~20位
それでは20位から順にランキングを発表しよう。まずは、20位から11位のカードとその買取相場を紹介する。なお、今回のランキングを作成するにあたっては駿河屋の2019年9月10日時点の買取価格を参考にした。ここで記載している買取価格は、どれも美品であることが前提だ。
ウソと盗みのエンターテイナー:カード番号 P68/Y17
第20位のウソと盗みのエンターテイナーは、CS第7シーズンのトップ8賞で贈られたクリーチャーカードだ。パワーは4000だが、コストなしで相手クリーチャーを破壊でき、自分のバトルゾーンに別のクリーチャーがいれば破壊されない効果がある。買取相場は600円となっている。
クリスタル・メモリー:カード番号 P45/Y15
19位にランクインしたのが、CS第3シーズンのトップ8賞のクリスタル・メモリーである。買取相場は1,300円だ。自分の山札から1枚好きなカードを手札に加えられる(加えたあとの山札はシャッフルする)。
終末の時計 ザ・クロック:カード番号 P20/Y17
CS第6シーズンのトップ8賞、終末の時計 ザ・クロックが18位となった。買取相場は2,700円になる。このクリーチャーはバトルゾーンに出た瞬間、そのターンは強制終了する効果を持つ。
オリオティス・ジャッジ:カード番号 P18/Y16
買取相場3,000円で17位になったのがCS第4シーズンのトップ8賞で贈呈されたオリオティス・ジャッジだ。呪文カードで、各プレイヤーは自分のマナゾーンにあるカードの枚数以上のコストを持つクリーチャーをすべて好きな順序で自身の山札の一番下に置くことになる。
龍覇 イメン=ブーゴ:カード番号 P53/Y14
CS第1シーズンのトップ8賞の景品が、3,100円で16位にランクインだ。龍覇 イメン=ブーゴはバトルゾーンに出たときに自然のコスト4以下のドラグハートを1枚、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出すことができる。また、自分のマナゾーンにあるカードはすべて文明カード扱いになる。
奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ:カード番号 P19/Y18
CS第8シーズンのトップ8賞の奇石 ミクセル/ジャミング・チャフは1枚で、クリーチャーカードと呪文カード両方の扱いができるカードだ。第15位のこちらのカードは4,100円である。
クリーチャーカードとしての効果は、相手のマナゾーンにあるカードの枚数よりコストが大きいクリーチャーを相手がバトルゾーンに出したとき、相手はそれを自身の山札の一番下に置かなくてはならない。呪文カードとしての効果は、次の自分のターンの始めまで相手は呪文を唱えられないというものになる。
堕魔 ドゥポイズ:カード番号 P84/Y17
CS第7シーズンの2ブロック構成ルールでトップ8になったときの景品が、堕魔 ドゥポイズである。買取相場は6,000円で第14位だ。パワー8000のクリーチャーカードで、このカードがバトルゾーンに出たら自分はクリーチャーを2枚、相手は1枚を自身で選んで破壊しなければいけない。
Dの博才 サイバーダイス・ベガス:カード番号 P59/Y16
13位のカードは、買取相場7,300円のDの博才 サイバーダイス・ベガスだ。CS第5シーズンのトップ8になるともらえるカードである。D2フィールドという種類のカードでプレイヤーはターン終わりに1枚山札からカードを手札に加えられる。また、D2スイッチという効果があり、プレイヤーはゲーム中に1度だけ水のコスト7以下の呪文を手札からノーコストで使ってもよい。
異端流し オニカマス:カード番号 P39/Y17
異端流し オニカマスは、CS第5・6シーズンの2ブロック構成での景品だ。その買取相場は7,500円で12位にランクインした。相手は特殊効果のときにこのクリーチャーを選ぶことができない。また、相手が召喚以外の方法でクリーチャーをバトルゾーンに出したときは、それを手札に戻してもいいという効果がある。
ドンドン吸い込むナウ:カード番号 P10/Y15
トップ8賞でもっとも高額だったのが、CS第2シーズンのドンドン吸い込むナウだった。その買取相場は15,000円で第11位だ。自分の山札の上から5枚を見て、その中の1枚を相手に見せてから手札に加えることができ、加えなかったカードは好きな順番にして山札に戻せる。さらに加えたカードが火または自然ならクリーチャーを一体選んで持ち主の手札に戻す効果がある。
買取価格ランキング1位~10位
ここからは残りのカードの買取相場を発表していく。ベスト3のカードは2019年9月時点では50,000円以上の価格で取引されているので要チェックだ。
トライガード・チャージャー:カード番号 P12/Y18
買取相場16,000円で10位となったのが、トライガード・チャージャーだ。CS第7シーズンのシールド戦のトップ8賞として贈られた。シールド回収・シールド追加・マナ加速、この3つを同時におこなえる呪文カードになる。
龍世界 ドラゴ大王:カード番号 P67/Y17
龍世界 ドラゴ大王が買取相場19,300円で9位にランクインした。パワー13000のクリーチャーカードで、このカードがバトルゾーンに出たときは自分と相手のクリーチャーを選んでバトルさせることができる。
また、このカードがバトルゾーンにあるときは、ドラゴン族以外のカードを出してもすぐに墓地送りにする効果がある。CS第7シーズンの優勝者に贈呈されたプロモカードだ。
テック団の波壊Go!:カード番号 P46/Y18
テック団の波壊Goは、効果を選べる呪文カードだ。バトルゾーンにあるコスト5以下の相手クリーチャーをすべて持ち主の手札に戻す、相手のコスト6以上のクリーチャーを1体破壊する。プレイヤーはこれらのうち片方を選んで効果を発動できる。CS第8シーズンの2ブロック構成ルールのトップ8に贈られる景品で、買取相場は19,500円である。
S級不死 デッドゾーン:カード番号 P19/Y17
CS第6シーズンの優勝景品のS級不死 デッドゾーンが、27,900円で7位にランクインした。このクリーチャーは自分のバトルゾーンに闇のコマンドクリーチャーがいる限り、何度でも墓地から復帰できる能力を持つ。
暴走龍 5000GT:カード番号 P17/Y16
暴走龍 5000GTは、CS第4シーズンの優勝景品だ。パワーは12000で、召喚されてすぐに攻撃ができるスピードアタッカーの特性を持つ。特殊能力も強力で、このカードが場に出たときサイキック・クリーチャーをすべて破壊し、その後パワー5000以下のクリーチャーをすべて破壊できる。
さらに、誰もパワー5000以下のクリーチャーを召喚できなくなり、サイキック・クリーチャーもバトルゾーンに出せなくなる。買取相場は31,000円で第6位だ。
ボルシャック・ドギラゴン:カード番号 P58/Y16
5位にランクインしたのが、ボルシャック・ドギラゴンで買取相場は32,500円である。CS第5シーズンの優勝者が手にできる革命トリガー持ちのクリーチャーだ。革命トリガーは、自分が敗北する攻撃が決まるときに発動できる効果になる。
ボルシャック・ドギラゴンの場合は、自分のシールドがゼロで攻撃が決まるときに相手にこのカードを見せて山札の一番上のカードを引く。そのカードが火の進化でないクリーチャーだった場合、そのカードをバトルゾーンに出して、ボルシャック・ドギラゴンをその上に重ねて召喚できる。
不敗のダイハード・リュウセイ:カード番号 P09/Y15
CS第2シーズンの優勝賞品が不敗のダイハード・リュウセイだ。このカードがバトルゾーンに出ていれば、自分のドラゴンクリーチャーが攻撃するごとに相手のシールドを1枚取り除く効果がある。そのため、場合によっては一気に勝負を決めることができるカードにもなる。その買取相場は38,000円になる。
超戦龍覇 モルト NEXT:カード番号 P18/Y18
買取相場が高いCSプロモカードの第3位は、超戦龍覇 モルト NEXTだ。CS第8シーズンの優勝景品で、このカードを出したときに自分のマナゾーンに火のカードが5枚以上あれば、火のコスト5以下のドラグハートを1枚、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出すことができる。このカードの買取相場は50,000円である。
必勝の頂 カイザー刃鬼:カード番号 P52/Y14
ランキング2位になったのは、第1シーズンの優勝景品の必勝の頂 カイザー刃鬼である。その価格は52,000円だ。このカードは、ガチンコ・ジャッジの効果を備えたカードだ。ガチンコ・ジャッジとは互いの山札をめくり、そのマナコスト数を競う勝負である。
必勝の頂 カイザー刃鬼は、バトルゾーンに出たときに相手の残っているシールドの数だけガチンコ・ジャッジをする。そして、プレイヤーは勝った回数分、自分の墓地、マナゾーン、または手札からハンター属性のクリーチャーをバトルゾーンに出せる。
偽りの王 ヴィルヘルム:カード番号 P44/Y15
買取相場55,000円でランキング1位に輝いたのは、CS第3シーズンの優勝景品、偽りの王 ヴィルヘルムだ。パワー12000のクリーチャーで、このクリーチャーをバトルゾーンに出したとき、相手のクリーチャー1体の破壊とマナゾーンにあるカード1枚を排除できる。また、相手カードが墓地に送られたときには自分の手札の一番上をマナゾーンに加えられるので同時にマナ加速も可能だ。
magiを利用するのもおすすめ
買取業者に査定を依頼するのもいいが、CtoCを実現できるサイトを利用してカードを売却するのもいいだろう。magiは、トレカ専用のフリマサイトである。スマホからでも利用可能なので、自分の好きなタイミングでカードを出品することもできる。商品写真をきれいに撮影するための補助機能も付いており、カードのCtoC取引に特化したサイトだ。
まとめ
今回のCSプロモカードのランキングで、同じ優勝景品でも価格に差があることがわかったかと思う。トレカは、新ルールの追加や新しいカードの登場が買取価格に影響を及ぼすこともある。カードの売りどきを迷っているなら、価値が高いうちに売ってしまおう。
また、より高く売りたいなら業者の査定を比較することも大切だ。業者によっては今回のランキングで発表した価格を上回る査定額を提示してくれるところもあるかもしれない。