MTGのトレカを買いたいときにメルカリやヤフオクで買おうかどうしようかと悩む人は多い。偽物が取引されていたというケースがさまざまな種類の商品で報告されているため、トレカについてもそうではないかと考えてしまいがちだからだ。本当にトレカの偽物は売買されているのだろうか。取引がおこなわれているなら見分け方はどうしたら良いのかを知っておこう。
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メルカリやヤフオクでは偽物の流通があるのか
フリマアプリとして最大級のメルカリも、インターネットオークションサービスとして最大手となっているヤフオクもユーザー数は非常に多い。取り扱われている商品の種類も無数にあることから利用者層も幅広く、取引されている商品の価格もピンからキリまである。
高額取引されている品物のコピーを作って出品し、買ってくれる人がいれば儲け物だという悪意が芽生えてしまう人や自分で偽物であるかどうかわからずにネットで買ったカードを販売している人がいるのは確かだ。偽物の取引をして摘発され、アカウントを停止されるだけでは済まずに、違法行為として取り締まりを受けているケースすらあるのが実態である。
トレカについても例外ではなく、比較的複製品を作りやすいことから人気があって、ブラックロータスやタイムツイスターなどパワー9のように数万円~数百万円で取引されるカードになると偽物が横行しやすい。ただ、メルカリやヤフオクでは偽物の販売を認めているわけではない。メルカリガイドやヤフオクのガイドライン細則を参照すると正規品が存在するような商品の場合には複製物や偽物を出品することを禁じている。
当然ながら盗品なども同様で、犯罪に関わる可能性がある行為は全て禁止されているのだ。大会会場などでは窃盗事件が起きたり、カードショップやコレクターの自宅へ窃盗に入る事件などが起きており、そういった場所で入手されたカードが出回るケースがある。特にヤフオクでは出品登録をするときには運営側の方で内容を確認するシステムがしっかりとしているため、明らかに偽物や盗品として知られているものの場合には理論上、違反行為として摘発されることになる。
しかし、偽物はもともと正規品をもとにして精巧に作られているもので、写真・画像で見る限りは正規品とまるで同じもののようになっているケースが多い。メルカリ、ヤフオクでは写真を交えて商品説明をすることを原則としていて、その説明を読めば商品の内容を誤解することがないようにすることを出品者に求めている。
これもガイドラインに記載されていることなので、偽物だとバレてしまうから写真は載せずに商品説明を書くという考え方は基本的には受け入れられない。それも踏まえて本物と見間違えてくれるように作り上げ、写真も本物と区別されてしまうような部分が写らないように工夫しているのが普通だ。つまり、一目見ても本物か偽物かわからないケースばかりなのである。これはカードショップで毎日鑑定している人であっても、画像で見るだけではわからないということが多く、実物を実際に触ったり、ブラックライトを当てる、重さを量るなど幾つかの観点での鑑定行為を行わなければ判別できない代物だ。
真贋を見極めるにはどうしたら良いか
偽物が流通しているのなら、失敗しないようにメルカリやヤフオクでは買わないようにしようと考えるのも利口だ。新品のものだけを販売店から直接買っていれば偽物を手に入れてしまうリスクはほとんどない。中古のものを探したい場合には中古販売業者の中でトレカを扱っているところに行ってみれば良いだろう。
MTGのカードならトレカを使っているところならある程度の在庫は持っているのが通例だ。ただ、レアなカードはすぐに売れてしまって手に入りにくいという問題はある。また、近くに店舗がなくて探すのが大変なケースもあるだろう。さらに、必ずしも中古店で販売されているトレカが正規品だと言い切ることはできない。
買取店が査定をして偽物は買取らないようにしているのは確かで、過去に流通していた偽物についての情報も持っていることが多い。それでも新たに出てきた精巧な偽物のトレカの場合にはうっかり買取って販売してしまう可能性があることは否定できない。大手の鑑定資料を多数抱える晴れる屋であっても時には偽物のカードを買取してしまうことがあるくらいだ。お店であっても、個人との直接取引になるフリマアプリやインターネットオークションに比べればリスクが低いものの、決してリスクゼロではないことは覚えておこう。
偽物が流通しているか確認する
このような状況があるため、やはりメルカリやヤフオクで本物と偽物をしっかりと区別できるようになってほしいカードを買いたいと思う人も多いだろう。真贋を見極めるにはいくつかの方法があるが、代表的で簡単なものをまずは試してみよう。
一つ目は偽物がすでに流通しているかを確認することだ。このカードがほしいと思ったときに、インターネットで検索をかけてそのカードの偽物を買った人が話題として取り上げているかを確認してみよう。通常、トレカを複製するときには一枚だけではなく、何十枚も作ってトータルで大儲けをしようとする。そのため、偽物を買って気づいた人が既にいる可能性があるのだ。その出品者や出品内容に関する情報も見つかれば、偽物の可能性を判断できるだろう。
写真を本物とよく見比べること
二つ目は写真を本物とよく見比べることだ。精巧に作られているとはいえ、若干精巧さに欠ける偽物も多く、写真で見るだけでもわずかに違いがあることは珍しくない。印刷の状態や色合いなどを確認するのが最も重要で、鮮明でないならもっとはっきりとした写真がほしいと出品者に問い合わせてみよう。本物を出品していて、売りたい気持ちが強い人なら誠実に対応してくれると期待できる。
文言に注意する
三つ目は文言に注意することである。偽物だからといって複製したものだと書いてあることはないが、本物だ、正規品だと逆にアピールしていることがないわけではない。正規品を出品している人がそんなことを書くことはほとんどないので疑ってかかった方が良い。
また、自己責任でお願いしますといった責任を逃れたいという気持ちが伝わってくる文言があるときにも注意が必要だ。偽物でなかったとしても何らかの不備があるのをわかりにくくごまかしている可能性がある。いずれにしても購入するにはリスクが高いトレカだと考えた方が賢明だ。
出品者情報から信頼できるか判断する
四つ目は出品者情報を確認して信頼できるかを判断することだ。カードの写真を見て真贋を見極めるのが難しいのなら最初から諦めてしまい、売り手について確認するのは賢い方法である。過去の取引がたくさんあるかどうかを確認するのがまず重要だ。
偽物を昔から売っている人は発覚してしまってアカウント停止になり、新しいアカウントを取得して使っていることが多いので、取引履歴がほとんどない場合がほとんどである。また、現在出品している他の商品も見てみて、同じトレカを複数出品しているようなときには偽物かもしれないと疑った方が良い。特に相場よりかなり安い商品などは目を引かれても、怪しいと思った方が良いだろう。マークドといってマジックで白欠けを塗りつぶしたカードであることもある。この場合は偽物ではないケースも多いが、偽物はだいたい売れやすいよう安めに設定されていることが多い。
出品者の自己紹介欄も参考になる。自己紹介が無記入という人も多く、書いてあれば安心、書いてなければ危険といった判断基準で考えるのは適切ではない。商品情報の場合と同様に、責任逃れの言葉が含まれているかを見てみるのが重要だ。ヤフオクでは商品説明に自己責任で購入して下さいとだけ書いて詳しく説明しないのは違反行為になる。
そのため、商品説明ではなく自己紹介に書いていることもあるのである。最後に、評価についても見ておくに越したことはない。ただ、偽物と発覚する前の段階で高い評価を付けてしまうケースもある。そのため、低い評価をした人がどんなコメントをしているかを見てみるのが良い。
偽物や詐欺に悩まされたらどうすべきか
慎重に購入したつもりでも、届いたMTGのカードが偽物だったというケースはないわけではない。メルカリやヤフオクを利用するのは自己責任だから、偽物を掴んでしまったのは自分の落ち度だと考えてしまう人もいるだろう。偽物だと出品者に言っても、そのような形で説得されてしまったり、そもそも返事が返ってこないことが多い。
結局どうしようもないと思って泣き寝入りをしてしまう人も多いが、この場合には運営側に報告すれば解決してもらえる。偽物が送られてきたときだけでなく、詐欺の被害に遭ってしまったときには全般的に助けてもらえるのでまず連絡をしよう。偽物だという事実に自分で気づかないとこのようなアクションは起こせないので、フリマアプリやインターネットオークションでMTGのトレカを手に入れたらしっかりと確認をしよう。
買取店で査定を受けてみるのが最も簡単な判別方法だ。偽物なら指摘されて断られてしまうので、その理由を聞いたうえで事情を説明し、フリマアプリやインターネットオークションの運営側に連絡すれば良い。本当に本物なのか、偽物なのかと悩んでいるなら、複数の業者に鑑定を依頼してみるのも賢い方法と言える。どの業者も本物だというのなら安心でき、一社でも偽物だと言ったならその根拠を示してもらえば良いからである。
他の手段も比較検討しよう
MTGのトレカを買いたいときには、メルカリやヤフオクといった大手を使おうと考える人が多い。出品者が多く、サービスも充実しているからというのが主な理由だが、ほしいカードが見つからないこともあるだろう。その場合には、別のサービスを使えば見つけられる可能性もあるので検討してみるのが重要だ。同じカードが出品されているときでも価格差があるケースも多い。
また、たとえばヤフオクで出品されているカードが偽物のような感じがするというときでも、別のところで販売されているカードはきっと本物だと考えられることもあるだろう。偽物に悩まされるリスクを最小限にするには、できるだけ選択肢を増やすことが重要だ。
magiなら鑑定された商品を買うことができる
買取販売店を使って探す方法が代表的だが、フリマアプリやインターネットオークションでトレカを扱っているのもメルカリとヤフオクだけというわけではない。たとえば、magiはトレカ専門のフリマアプリなので使ってみる価値がある。あんしん取引という仕組みを実現しており、買った商品は一度カードラッシュという大手のカードショップに発送され、鑑定士の鑑定作業を経由し、本物であった場合のみ購入完了となる仕組みとなっているのだ。尚、実物をしっかりチェックできないことから、BGSやPSAの鑑定品に関しては鑑定対象外となっている。MTGのカードがほしいときには、マジック・ザ・ギャザリングのページを見れば一覧で確認できる。
トレカならではの差がしやすさを実現
種別や属性でも分類されているので、具体的にこのカードがほしいという場合だけでなく、こんなカードが必要という漠然としたイメージがあるときでも使いやすいのが魅力だ。写真などの情報も掲載されているので、メルカリなどを使うのと同じように注意すれば偽物をつかまされるリスクも減るだろう。
(https://magi.camp/categories/32/items)まとめ
メルカリやヤフオクを使うと、ほしいと思っていたレアなMTGのトレカも手に入ることがよくあるが、偽物が横行しているケースもないわけではない。出品物と出品者についての情報収集を徹底しておこなって真贋を見極める努力をしよう。もし偽物が届いても運営側に連絡すれば対処してもらえるので泣き寝入りする必要はない。これは他の買い方でも同様に生じ得る問題なので、中古のカードを買うなら心しておこう。