大人から子供まで幅広い層に人気のあるポケモンカードゲーム。多くの人を夢中にさせるトレーディングカードゲームだが、中には引退を考えており、苦労して集めたデッキを手放そうと考えている人も多い。しかし、デッキをそろえるためには多くの費用がかかるため、手放すときもできるだけ高値で売却したいものである。
そこで今回は、ポケカのデッキをメルカリで売却したときの相場だけでなく、メルカリ以外のおすすめの売却方法も解説しているので、ぜひ確認していただきたい。
息子のポケモンカード自慢を聞いているところ / Osamu Iwasaki
CONTENTS
こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
現在でも高額で売却できる理由
ポケットモンスターカードゲームが販売を開始したのは、1996年10月であるため、発売から23年経過している。しかしながら、現在でもその人気は衰えないどころか、2018年はポケカが非常に盛り上がった年といわれている。人気の理由は、カードの題材であるポケモン自体が未だ衰えない人気だからである。
現在もゲームソフトが発売されているだけでなく、スマホアプリであるポケモンGOが大流行したことは記憶に新しい。初代ポケモンの種類は151匹であったが、現在は800匹を超えている。
加えてポケカに関しては、ポケモン1匹につき発売されているカードは1枚ではなく複数枚発売されている。発売当初よりも、種類が増加しているだけでなく、より戦略性の高いトレーディングカードゲームとして人気が高まっていると推測できる。
メルカリでのポケカデッキの相場
早速メルカリでポケモンカードのデッキの相場を確認してみたところ、300円のものから40万円以上のものまで幅広い価格帯で出品されていた。デッキとして60枚そろっていなくても、同じ種族のカードやエネルギーカードの複数枚セット、レアカードのセットなどデッキパーツも多く出品されている。
出品されているデッキは、60枚がしっかりそろったデッキから、複数のデッキがセットになったものまで多数出品されていた。もちろんデッキとしてしっかりカードがそろっている方が、高値が付いていることはいうまでもない。
高額取引の環境で強いデッキ
メルカリで出品されているデッキのうち、とくに高額で出品されていたのは現在大会などで使用しても高確率で勝利が狙えるデッキだ。ポケカに限らず、トレーディングカードゲームは、新しいカードが次々と販売されていくため、時代によって強いデッキと弱いデッキが異なる。先日まで強かったデッキが、新しいカードの販売開始によって大きく弱体化してしまうことはトレーディングカードゲームの世界ではよくある話だ。
このように、時代によってのデッキやカードの強さを環境と表現する。環境によってデッキの強さだけでなく、カードそのものの価値自体が変動するのがトレーディングカードゲームの特徴だ。現在メルカリで高額で販売されているものは、現在の環境でも強いデッキなのである。
たとえば、ピカゼクデッキというピカチュウ&ゼクロムGXが主役のデッキは、2019年6月現在の環境でも強く30万円以上の値段で出品されていた。また、エーフィ&デオキシスGXデッキは、43,444円で出品されており、バラ売り希望の方にも対応してもらえるようだ。
ゾロアーク&ルガルガンデッキは、16,980円で出品されている。公式大会で2度優勝しているデッキという情報が掲載されており、いいねも60以上ついているため、多くの人が興味を示しているといえるだろう。このようにメルカリでデッキを出品するときは、出品するデッキが現在の環境においてどの程度の強さを誇っているのか今1度確認しておくと良いだろう。
メルカリで売買するメリットとデメリット
メルカリでのポケカデッキの相場を確認いただいたところで、メルカリでポケカのデッキを出品して売却するうえでのメリットとデメリットを確認してみよう。
ポケカをメルカリで売買するメリット
メルカリは、フリマアプリの中でもとくに有名であるため、取引における信頼性は高いといえる。もちろんメルカリであっても、あくまで個人間での交渉となるため、完全に信頼できるわけではない。しかしながら、利用者数も多くトラブルの事例や解決方法なども多く共有されているため、フリマアプリの中でも利用しやすい点が大きなメリットだ。
またメルカリは、フリマ事業だけでなく、スマホ決済サービスのメルペイなど多角的に事業を展開している。決済で得たお金をさまざまな用途に利用でき、使い勝手が高いといえるだろう。
ポケカをメルカリで売買するデメリット
メルカリは、トレーディングカードゲーム専用のフリマアプリではないため、取引が限定的である点が最大のデメリットだ。ポケカの商品は多数出品されていたが、デッキ毎やカードの種類毎に検索できないため、商品を探しにくい。商品を出品する際の条件の設定もトレカ用ではないため、設定しにくいという弱点がある。
さらにトレカのユーザーは、お店で売却したり仲間と交換したりといった方法でカードを取引しているケースが多い。ユーザーの中でもフリマアプリを利用している人は、限られている可能性が高いのだ。以上の点から、ポケカのデッキを売買する手段としてメルカリは必ずしも最善であるとは限らない点に注意したい。
ポケカデッキはmagi(マギ)で出品
メルカリ以外のフリマアプリでおすすめしたいのが、トレカ専用のフリマアプリmagiだ。magiは、2019年4月にサービスが開始された新しいアプリでトレカの売買がおこないやすいようにさまざまな工夫が凝らされている特徴がある。ここでは、magiの特徴について詳しく解説していきたいと思う。
magiはトレカ専門の売買アプリ
アプリを開いてみると、カードの種類毎に出品商品がまとめられているため、売買をしたいトレカがとても探しやすい。画面上部で作品を選ぶことで、売買したいトレカの出品状況を簡単に確認できるのだ。
取引が安心しておこなえるシステム
magiでは、売買当事者間でのトレード行為やトレードの対価としての値引き行為、双方に商品を値下げして購入する行為などは禁止されている。また、代引きや代金手渡しなどの決済もできない。
通常の品物と違いトレードや交渉がおこないやすい商品であるからこそ、これらが原因となるトラブルも起こりうる。適度にユーザーの行動を制限することで、トラブルが発生しにくい仕組みをうまく導入しているのがmagiの良い点であるといえるだろう。
出品できるカードに制限がない
magiは、トレーディングカードゲーム用のカードであれば特に出品に制限はない。専門店やカードショップの場合、買取カードリストに掲載がないカードでなければ値段が付かず、売却できないケースが多い。
magiであれば、買取専門店やカードショップで値段が付かないようなカードでも出品できるだけでなく、さまざまなカード愛好家が閲覧しているため、メルカリよりも売れる可能性がある。ただし、買取不可能なカード単品で出品するのではなく、他のカードと組み合わせてセット商品として出品するなど、工夫が必要である点に注意しよう。
ポケカ以外のカードも幅広く売買できる
magiでは、ポケカのような歴史が古いトレーディングカードゲームは、旧商品や海外版など選択肢が分かれている。扱っているトレカの種類も豊富で、ポケカ以外にも遊戯王やマッジク・ザ・ギャザリング、デュエルマスターズ、白猫プロジェクトなど幅広いトレカを扱っている。
先ほど説明したように画面上部から選べるだけでなく、検索機能を使って作品毎に絞ることができるため、探しやすい。なお、価格順や出品順で並び替える場合は、一度検索をする必要があるため注意しよう。また、カード本体だけでなく、スリーブやプレイマット、サイコロなどの付属品も出品されている点が特徴的だ。
ポケカのデッキを高額で売却する方法
magiやメルカリでポケカのデッキを出品するときは、これからご紹介する方法を実践していただくと高額で売れやすくなる。ひとつひとつ確認していくことで、自分が時間と費用をかけてきたデッキが高値で売却できる確率が高まるだろう。
現在の環境でも使用可能ポイントをアピール
トレーディングカードゲームにおいてもっとも価値が高いのは、現在での試合で勝てるカードだ。特にポケカはコレクションするカードゲームというより、バトルを楽しむカードゲームであるため、強いカードであるほど高額になる。
ポケカを引退してしばらくたったデッキを出品する場合も、このカードは現環境の〇〇デッキで使用できます、〇〇対策に有効ですなどの文言を付け加えると売れる確率が高まるだろう。デッキを売却するときはカード単品の値段だけでなく、現在のポケカの試合でどのデッキが強く、どのカードが猛威を振るっているのかをできる限り研究して出品すると良いだろう。
カードの状態に配慮する
トレーディングカードゲームは、カードの状態に伴って価値が変わるだけでなく、評価システムにも大きく影響する。このため、カードの状態には常に気を配って置かなければならない。特にカード表面が輝くようなホイル加工が施してあるカードは、傷や汚れにデリケートであるため、取り扱いには細心の注意を払おう。
ホイル加工が施されているレアカードは、スリーブに入れていても傷がつくことがある。スリーブやプロテクターに入れていれば安全と過信するのではなく、輪ゴムで縛らない、シャッフルの方法にも気をつけるなどの対策が有効だ。
カードを永遠に手放すつもりがないなら話は別だが、多くの方がいずれカードを手放すときが来る。そのときに少しでも損をしないようにするには日頃の取り扱いがとくに重要なのだ。
カードの情報を過不足なく盛り込む
商品の情報を記載するときは、出品者の情報やカードの情報を過不足なく盛り込むことが重要である。とくにカードの情報は詳細に記載したい。
デッキを構成しているカードのリスト
デッキを構成しているカードのリストやひと目で分かるように写真の撮り方を工夫するなどが挙げられる。出品されている商品の内容が明確で、買い手にとって魅力的に映れば、売れる可能性が高まるのだ。
カードの入手日や保管状態
カードを入手した日やどのように保管していたのかを明記しておくことは、後々のトラブルを防ぐ対策にも繋がる。都合の悪いことは隠すのではなく、詳細に記載することでトラブルを未然に防げるだけでなく、買い手の信頼を得ることもできるのだ。
デッキの戦績
出品しているデッキでの戦績を明示するとさらに売れやすくなる可能性がある。メルカリを確認してみると、公式大会で優勝経験ありとのコメントがついたデッキには、たくさんのいいねが付いていた。
この方法はmagiにおいても有効であるといえる。magiはトレーディングカードゲーム専用のアプリだが、利用する人の全員がトレーディングカードゲームの玄人とは限らない。ポケカを始めたばかりの人やデッキに関する知識が十分にない人も利用している可能性はある。
以上の点から、出品するデッキの情報は思いつく限りの全てを掲載するのがおすすめだ。デッキを購入することで買い手にどのようなメリットがあるのかを感じられるように配慮するのが最大のポイントである。
まとめ
今回は、ポケカのデッキをメルカリで出品する場合の相場だけでなく、より高額に売却できる可能性があるmagiについても説明をした。メルカリは、トレーディングカードだけでなく、幅広い商品を出品できるフリマアプリであるため、ポケカのデッキを売却するときも利用したくなるだろう。
しかしながら、より高値でデッキを売却したいのであれば、magiもぜひ利用してみてほしい。magiはまだサービスが開始されて間もないため、認知度はメルカリほどは高くないが、トレーディングカードゲーム愛好家のコミュニティの中でも利用者が増えている。利便性が評価されれば、今後の利用者はさらに増えるだろう。
ただし、magiを利用してポケカを売却する場合も高額で売却するコツはおさえておくと良いだろう。特にカードの保管方法に気を配るだけでなく、現在の環境でも通用する点をアピールするなどの対策は必須だ。ポケカのデッキをより高額に売りたいのであれば、magiを使ってカードやデッキの価値が高いうちに出品することをおすすめする。