中古品の販売をおこなっている人にとって、古物市場は商品を入手するための重要な場所。また、出品をすれば販売ができる場所でもある。国内でもさまざまな古物市場があり、出品されている商品は場所によって異なる。
そこで、このコラムではアパレル・古着の仕入れに強い古物市場を紹介していく。入会金や参加費などをまとめているので、参加しやすい古物市場を見つけてほしい。なお、ここで紹介している情報は、2022年9月時点のものである。
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
古物市場について
まずは古物市場はどんなところなのかや、参加方法について紹介する。まだ古物市場に参加したことがない人は、事前にチェックをしておこう。
古物市場はどんなところ?
古物市場とは中古品を売買する場所で、主に中古品を販売する業者が参加する傾向にある。また、市場の運営は基本的に民間の団体がおこなう。市場で販売される中古品は、運営する団体によって違い、ブランド品や車、美術品などさまざま。
古物市場を利用するメリットは、通常よりも安く仕入れがおこなえる点・販売される数が多い点にある。中古品を販売する業者ならば、中古品仕入れの値段と継続性は重要な項目となるため、重宝される市場といえる。
古物市場の参加方法は?
古物市場の参加方法は大前提として、古物商許可証を持っていることが条件となる。中古品を売るには古物商許可証が必要なので事前に入手しておこう。また、古物商許可証の費用は約2万円程度となっている。
続いて、古物市場への参加は団体の主催者が許可を受けなければならない。信頼できる人でなければ、市場の安全性が保てないからである。初めての市場への参加は、時間がかかる可能性が高いので注意してほしい。市場に参加してる人の紹介だと、比較的簡単に許可してもらえるため、自分の名前を売ることも市場参加への近道といえる。
アパレル・古着仕入れに強い古物市場リスト
さっそく、アパレル・古着の仕入れに強い古物市場を紹介していく。ただし、参加日や参加費などの情報は、変更される可能性があるため注意しよう。そのため、参加する際は、内容をよく確認するほうがおすすめだ。
ブランド市場TOP'S
ブランド市場TOP'Sでは、ノーブランドからセレクト系のマニアックブランド、ハイブランドなど幅広く取り扱っている。良品が適正価格で手に入るので、人気のあるオークションだ。また、新型コロナウイルス対策もおこなっており、参加する際はマスクが必須となっている。- 開催日
- 毎月第2・3・4月曜日
- 古物種類
- バック、服飾小物、ブランドアクセサリーなど
- 入会金
- 3,000円
- 参加費
- 3,000円(朝食付き)
- 住所
- 三鷹市下連雀3-37-31「Three Eight Nine MITAKA」 3F
- 電話番号
- 0422-56-8173
高麗堂フリーオークション
高麗堂フリーオークションは、40年の歴史があるのが特徴。幅広いアイテムが多く出品され、安く手に入るので人気を集めている。フリーオークションとなっており、2022年4月以降は紹介者が必要となっているので注意しよう。- 開催日
- 毎月9日、19日、29日
- 古物種類
- 着物、雑貨、服、貴金属、時計、ブランドバックなど
- 入会金
- 無料
- 参加費
- 1,000円(お弁当付)
- 住所
- 岡山県倉敷市吉岡564−2
- 電話番号
- 090-2005-9155
福岡ドリームオークション
福岡ドリームオークションは、リサイクル品や中古品、在庫品を中心に出品されるのが特徴。オークションの参加登録には、3年以上の現会員の紹介状が必要だ。さらに、紹介者と同伴で面談・受付に行く必要がある。- 開催日
- 毎週火曜日
- 古物種類
- 家電、家具、古着など
- 入会金
- 24,000円
- 参加費
- 1,000円
- 住所
- 福岡県大野城市瓦田133-1
- 電話番号
- 092-558-2080
湘南オークション
湘南オークションは毎週金曜日の10時に開催され、第1週〜第4週の各週で出品されるものが異なる。参加費の支払いは3種類から選ぶことができ、引き落としにする場合は事務所で振替用紙をもらうことが可能。また、紹介者が不要で、登録した日から参加できるのが魅力だ。- 開催日
- 毎週金曜日
- 古物種類
- ブランド品、貴金属、業務用品、家具、家電など
- 入会金
- 22,000円
- 参加費
- ①毎回窓口現金払い…1回につき3,000円 ②定額月会費制…毎月17日に6,600円自動引き落とし ③回数券 4回券…10,000円、11回券…25,000円
- 住所
- 神奈川県藤沢市石川6-14-10
- 電話番号
- 0466-89-0545
杜の都オークション
杜の都オークションは毎月1回開催され、開催日はホームページで確認することが可能だ。受付開始は9時からとなっており、10時からオークションが開催される。出品者の手数料は無料のため、気軽に出品できるのが特徴だ。- 開催日
- 不定
- 古物種類
- アパレル、バッグ、財布、時計など
- 入会金
- 10,000円(税別)
- 参加費
- 3,000円(税込)
- 住所
- 仙台市宮城野区宮城野1丁目5-38 ニーズトラストビルヂングS-Ⅰ 4F
- 電話番号
- 022ー253-7856
おお蔵市場
おお蔵市場は福岡で開催されているオークションだ。2022年2月より会場が移転しているため、会場をよくチェックしておこう。また、古物の種類によって開催日が異なるため、開催日にも注意しておこう。
- 開催日
- バッグ…毎月7日(平場)27日(大会) 道具…毎月11日 呉服…毎月16日 時計・宝石…毎月25日
- 古物種類
- 雑貨、ブランド、宝飾品、時計、骨董、衣料
- 入会金
- 10,000円
- 参加費
- 1,000円(食事有り)
- 住所
- 福岡県福岡市博多区博多駅南6丁⽬7−23
- 電話番号
- 092-707-0150
札幌BJKオークション
札幌BJKオークションでは防犯カメラが設置されているため、防犯対策が強いのが魅力。また、ブランドバッグや宝石などのオークションは、NAMARAオークションで開催しているため注意しよう。北海道最大級のオークションとなっており、良質な商品が手に入れやすいため人気となっている。- 開催日
- 毎月7日、19日、20日、22日、月末最終日
- 古物種類
- ブランドバッグ、小物、アパレル、時計など
- 入会金
- 無料
- 参加費
- 19日・20日・月末最終日…3,000円、付添人…1,000円(昼食付き)7日・22日…2,000円、付添人…1,000円(昼食付き)
- 住所
- 札幌市中央区南7条西6丁目289番地6号カンエイビル1F
- 電話番号
- 011-211-1500
JRBオークション
JRBオークションでは、情報を交換することができるコミュニケーションスペースを完備。そのため、初心者でも安心して参加のしやすいオークションとなっている。新品からリサイクル品まで取り扱っており、商品ラインナップが豊富なのが特徴だ。- 開催日
- 第2・第4木曜日
- 古物種類
- ブランド、アパレル、バッグ、時計など
- 入会金
- 10,000円
- 参加費
- 3,000円(昼食・ドリンク付き)
- 住所
- 東京都中央区日本橋小舟町4-1伊場仙ビル7F
- 電話番号
- 0284-22-3050
ほかの古物市場について知りたい場合は、下記のコラムがおすすめとなっている。


古物市場を利用するときに知っておきたいマナー
古物市場は多くの人が利用する場所であるため、ある程度のマナーが必要だ。そこで、ここでは古物市場でのマナーを紹介しているので、参加する前にチェックしておこう。
進行の邪魔にならないよう配慮する
古物市場では、商品について質問をすることが可能。しかし、状況を見ながら質問をしていかないと、うまくオークションが進まなくなってしまう。
また、落札価格をときには誤った金額を言ってしまうこともあるだろう。そういう場合は訂正が可能だが、何度も訂正することにならないように注意しよう。
さらに、落札が決定したにも関わらず、落札者よりも高い金額を言ってしまうのはアウト。ほかにも、入札価格の単位は利用する会場によって異なるので、事前に確認しておくことも大切だ。
利用する会場の禁止事項などをチェック
古物市場では、写真や動画などの撮影が禁止などのルールが決まっている。共通しているルールもあれば、会場独自のルールが定められている場合も。
とくに、撮影は多くのオークション会場が禁止しているので覚えておこう。たとえスマートフォンであっても、個人情報などを考慮して禁止されている。
また、現在では新型コロナウイルスの影響もあり、マスクの着用や消毒、検温などが絶対条件になっている会場も少なくない。複数の会場を利用するときはとくに、会場ごとのルールをチェックしておこう。
古物市場を利用するときのポイント
続いて、古物市場を利用する際のポイントについて紹介する。知っていればお得になる情報も含まれているので、気になる人は参考にしてほしい。
市場相場を把握しておく
古物市場の参加者はプロがほとんど。そのため、ある程度市場相場を把握しておかないと、良い商品を安く手に入れることは難しいことを理解しておこう。
慣れるまでは事前に仕入れたい商品と、その商品の相場を把握して挑むことが大切。とくに、古物市場では「安い」と謳っていても、実際は安くない可能性もあるので注意が必要。
まとめて出品されている場合はとくに、「単価で買うよりも安い」と錯覚してしまう。自信がない場合は、ベテランの人と一緒に挑むのがおすすめだ。
資金を準備しておく
古物市場は安く仕入れられるからと言っても、ある程度の資金を準備する必要がある。とくに、良い商品が安く大量に手に入るときは、資金を準備しておかないと入手することができなくなってしまう。
また、資金に余裕がないと、焦って安くないのに落札してしまうなどの失敗につながることも。さらに、古物市場の会場ではほとんどの場合参加費などが必要になるため、余裕を持って挑むためにも多めに資金調達をしておこう。
複数の仕入れ先を持っておく
良い商品を安く手に入れやすくするためにも、古物市場を複数利用するほうがおすすめ。また、出品される商品や量なども古物市場によって異なるので、早く利益を伸ばしやすくなる。
ただし、複数利用する場合も相場の把握は必要なので、良い商品を手に入れるためには経験が重要。多くの古物市場を利用することは、たくさんの商品の相場や雰囲気などを知りやすくなるため初心者の場合は、利用する古物市場の情報に詳しい人と接触してみることから始めるのもおすすめだ。
初心者は大量の取引を避ける
相場がわかっていないうちは、失敗する可能性も高い。そのため、初心者のうちは大量の商品を取引するのは避けた方がおすすめ。まずは多くの古物市場を訪れ、プロの取引を見学してみよう。
古物市場によっては無料で参加できるので、徐々に経験と知識を増やしていくと安心だ。ただし、見学ばかりだと取引に参加しにくくなる可能性があるため、少量の取引から始めることが大切。プロも初めは素人であるため、焦らずに相場や古物市場の雰囲気に慣れていこう。
まとめ
このコラムでは、アパレル・古着仕入れに強い古物市場について紹介した。古物市場によって開催日や古物種類などが異なるため、自分の入手したいものや条件に合わせて会場を選んでみよう。
会場によってルールが決まっていることも多く、進行の邪魔をしないようにするのも大切。なかでも、写真撮影は多くの会場が禁止していることなので理解しておこう。
また、古物市場はある程度の相場感がないと、良いものを安く手に入れることは難しい。とくに、初心者は失敗する可能性が高いため、焦らずに少量からの取引を心がけよう。
古物市場については下記のコラムもおすすめなので、気になる人は合わせてチェックしてほしい。

