BerBerJin(ベルベルジン)は、古着好きなら知らない人はいない、原宿の老舗ヴィンテージショップだ。定番のUSED品やヴィンテージまで幅広く扱っており、店舗の地下に構えるヴィンテージデニムのスペースは圧巻。今回はそんなBerBerJin(ベルベルジン)の古着や買取の特徴を調査してみた。
引用:http://www.berberjin.com/top.html
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BerBerJin(ベルベルジン)とは
1998年に原宿にオープンしたヴィンテージショップ、BerBerJin(ベルベルジン)。ヴィンテージデニムやスウェット、ミリタリーものなど、アメリカ古着を豊富に取り揃えている。定番のUSED品は数千円から、また高価値なヴィンテージデニムなどは100万円を超えるものもあり、真の価値を求めるコレクターたちの期待に応えている。
ベルベルジンで扱う古着
ベルベルジンは上記のアイテムの他に、Tシャツやジャケットなどのウェアはもちろん、シルバーアクセサリーやスニーカーなどのシューズ類等、一通りのアイテムを揃えている。店内の厳選された古着は、同社のバイヤーがアメリカまで買い付けに行っているようだ。
カリスマスタッフのいる古着屋
いい古着屋か否かはスタッフの知識にも左右される。正直なところ、不要品を買い取ってリユースするだけの古着屋なら、そこまで博識でなくてもスタッフは務まってしまう。しかし、価値のあるヴィンテージ品を扱うならやはり豊富な知識が必要。その点ベルベルジンは「古着オタク」とも呼ばれる知識が豊富なスタッフが常駐しているために、有益な情報共有ができるなど、購入目的以外にも通う価値があるのだ。
ディレクター藤原裕氏
ベルベルジンといえば、ディレクターである藤原裕氏の話題は外せない。生粋のヴィンテージラバーとして知られ、雑誌やネットにて彼のヴィンテージコレクションが度々フューチャーされている。なかでもヴィンテージLevi's(リーバイス)の知識が豊富なことで有名なため、店舗のそうそうたるデニムのラインナップにも納得だ。その業界随一の知識を活かし、2015年にはヴィンテージデニムのコレクションブックを出版している。
系列店
ベルベルジンは原宿店だけでなく、系列店も構えている。
LABORATORY/BERBERJIN R(ラボラトリー/ベルベルジンアール)
「基ロックミュージシャンが廃墟で始めたショップ」をコンセプトに、厳選されたヴィンテージアイテムを販売。オリジナルブランド「LABRAT」も併設されている。
FAKEa(フェイクアルファ)
1940〜50年代を中心に、MADE IN USAのヴィンテージやUSED商品を扱う店舗。ものによっては1930年前後の年代物を仕入れることもある。
直し屋ベルベルジン
裾上げからリフォームまで、様々な依頼に対応してくれる「直し屋ベルベルジン」。時代とともに劣化してしまったヴィンテージ品を、着用できる状態に直してくれるのがありがたい。また、リフォームしたアイテムの販売も行っている。
vintage(ヴィンテージ)とは
そもそも、「vintage(ヴィンテージ)」とはなんのことを指すのだろうか。
「ヴィンテージ」とはもともと、ワインの製造工程を表す語句として用いられた単語。ワインは、収穫する葡萄の出来の違いで、当たり・はずれと価値をつけられる。そして、当たり年の中でも特に美味しくできたワインを「ヴィンテージ」と呼ぶようになった。その後、“名品”や“昔の価値の高いもの”などを表す言葉としても用いられ、該当の良質な古着に対しても使われるようになったのである。
では「古着」や「アンティーク」とはどのように線引きしているのだろう。
"100年" が基準
「antique(アンティーク)」は、フランス語で "骨董品" を意味する単語。製造から100年以上経つものに対して用いられ、ヴィンテージよりも古いものを指す。そのため、大きく区別すると、100年以上経つものを「アンティーク」、また100年未満は「ヴィンテージ」と分けられる。
「ヴィンテージ」に明確な定義はない
だが実際は、服や家具など業界ごとに「ヴィンテージ」と呼ばれる年代の括りに曖昧なところがあり、明確な定義がなされていないのが現状のようだ。
しかし、Levi'sの501ジーンズは、1978年を境にインディゴの染め方を変えている点から、1978年以前に製造されたものをヴィンテージ、以降を古着と呼んでるとのこと。
今後時代が変わればヴィンテージと呼ばれるものの範囲も広くなるだろうが、現在は1990年代以降に製造したものに対して「古着」と呼び名が区別されるようだ。
ヴィンテージ品はBerBerJinに売却しよう
販売からリフォームまで、手厚くフォローしてくれる古着屋BerBerJin(ベルベルジン)。
そして、「BerBerJin」と「FAKEa」では、ヴィンテージ品の買取も行っているようだ。以下ではベルベルジンが買取を強化しているアイテムを紹介していこう。
Levi's(リーバイス)
ベルベルジンの買取最有力候補は、やはり何と言っても「Levi's」の501だろう。
ブログには買取対象に「501 single stitch」「501 BigE」「501 XX」に限り記載があったため、他のモデルに関しては要確認だ。なかでもデッドストックやまだ色の濃い状態であれば特に高値で買取してくれるとのこと。
また、Levi'sの501の他には「Lee」「Wrangler」の買取を強化しているようだ。他の商品についても問い合わせが必要なため、上記以外のヴィンテージ品なら、事前に一度相談の連絡を入れてみよう。
dead stock(デッドストック)とは
通常「dead stock(デッドストック)」とは売れ残り商品などマイナスなイメージで使われる言葉。しかし、ヴィンテージ品に対しては「新品・未使用」なものとされるため、プレミアがつく場合もある。そのためベルベルジンでもデッドストックのものを高価買取しているようだ。
ベルベルジンの買取方法
では、実際にベルベルジンでヴィンテージ品を買い取ってもらうにはどうしたらいいのだろうか。同社は2つの方法で買取を行っているようだ。
店頭買取か郵送買取
ベルベルジンは2つの方法で買取を行っているとのことだ。
近隣に在住の方、もしくは担当者へ価格交渉をしたい方なら店頭買取がオススメ。その場で査定・現金払いというスピーディな対応もありがたい。そして郵送でも買取を行うなど、遠方の方への配慮も利いている。郵送買取は、電話かメールで郵送買取を依頼する連絡をしたのちに本店へ郵送、到着次第査定、という流れになるそうだ。
郵送買取の注意点
しかし、便利な郵送買取にも注意点がある。
実は郵送買取の場合、送料がこちらの負担とされているのだ。これは初めに送る際の送料はもちろん、返送する際の送料も負担となるので注意しよう。
そして、買取金額に合意をすれば商品代金の支払いは口座振込となる。
古着はいくらで売れるのか
買取対象品や売り方はわかったが、やはり1番気になるのは "いくらで売れるのか" という点だろう。ヴィンテージ品の買取のついては、ネットで調べても口コミすら出てこないのが現状。では、実際のところ買取相場などはあるのだろうか。
古着に買取相場はない
先に言い切ってしまうが、古着に買取相場はない。
有名ブランド品や現行のアイテムの場合、ブランドそのものの価値や流行などが考慮されるため、だいたいの買取相場というものができてくる。また、買取はプロパー価格の3分の1の価格などとも言われるが、ヴィンテージ品に関してはその類ではない。当時の販売価格よりも、さらに別の考慮すべき点があるのだ。
年代やコンディションが重要
ヴィンテージ品でもっとも大切なのは、年代やコンディションである。例えば501XXの場合、1940〜50年代物で状態のいいものであれば、300,000〜500,000円ほどで買い取られるケースもある。現行の501ではまずこの値段がつくことはないだろう。
また、デニムの良い状態とは
- ・デッドストック
- ・色が濃いままのもの
- ・パッチやタブが綺麗に残っている
- ・ダメージが起きていない
といった状態のことを指す。
ヴィンテージ品は、「古い時代のものなのに、こんなに良いコンディションで保管されていた」という驚きが価値へ繋がるのだ。
中古買取店やリサイクルショップの買取には不向き
手持ちのヴィンテージ品がそれほど良いコンディションでないために、ベルベルジンへ売却するのは適してないのでは・・・などと考えている方もいるかもしれない。
しかし、だからといってノープランで近隣の中古買取店やリサイクルショップに売却しては、あまりにももったいない。もとはヴィンテージ品と呼ばれる価値のあるもの。目利きのない買取店であれば、不当に安く買い叩かれてしまうこともあるのだ。せっかく育ててきたヴィンテージの “味” も、汚れと判断されてしまうかもしれない。そのため、まずは状態確認の意味も込めて、ベルベルジンで見積もってもらうのがオススメだ。
ヴィンテージデニムを高く売るコツ
ベルベルジンにヴィンテージジーンズをなるべく高く買い取ってもらうにはどうしたらいいのだろうか。
裾上げをしない
一般的な古着屋でも重要視されているのがこの裾上げ問題。もちろん自分用に購入したものを裾上げして自分サイズに直すのは勝手だが、売却予定であるなら、裾上げをするのはNG。オリジナルにほんの少しでも手を加えてしまうと、本来の価値がなくなってしまい、高値で買い取ってもらえなくなるのだ。また、場合によっては買取自体が不可になってしまうこともある。
むやみに洗濯しない
ヴィンテージデニムを高値で売りたいなら、まずはノンウォッシュで売却するに限ると言われる。ではなぜヴィンテージデニムはノンウォッシュであるほど価値が高いのだろうか。それは、ヴィンテージデニムは生デニムを使用しているため、洗濯後に縮んでしまうから。ヴィンテージの501の場合、洗濯の際にアウトシームが前にねじれて型崩れするなどの現象も起きてしまうのだ。
また、洗濯により糊も落ちてしまい、顔料のインディゴが薄くなってしまうなど、ワンウォッシュでもかなりの影響が出てしまう。そこまで汚れていないのに、むやみやたらに洗濯してしまうとそれだけで数万〜数十万円の価値を下げてしまうこともあるので、洗濯には要注意だ。
ベルベルジンでも色の濃いままのデニムほど高値をつけているようである。
デニムは「育てる」もの
デッドストック、つまり新品・未使用のヴィンテージデニムがなぜ高く売れるのかというと、ただ綺麗だからという理由だけではない。ヴィンテージ好きには、デニムは「育てる」ものと考える人たちが多いからだ。ヴィンテージデニムは、新品の糊が付いている状態で履き続けると、硬いままの生地の影響で太もも付近にシワができてくる。そうして洗わないまま履き続け、自分にフィットするシワや形を形成していくのだ。ただ、自分のものなら皮脂や汚れがついたまま何年も放っておけば劣化を促してしまうので、時期がきたら洗うべきだろう。
あくまで「高価売却」を視野に入れているなら、これから育てたい人のために、購入時の状態で売却した方が良いということだ。
まとめ
今回は古着屋BerBerJin(ベルベルジン)の古着や買取の特徴を徹底調査した。安価の古着を扱う店舗も多い原宿という街で、20年以上に渡り愛されてきたベルベルジン。本物を求めるマニアがいる限り、ここはきっと生き残るだろう。古着初心者の方もぜひ、これを機会にぜひ利用していただきたい。


