日本でのCYMA(シーマ)の知名度はそれほど高くなく、余程の腕時計好きでなければどのような腕時計か知らないだろう。しかし高級アンティーク時計として知られているCYMAの知名度は世界的には低いものではない。ここではCYMAの歴史から魅力、そしてその買取相場について詳しく説明していく。
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
CYMAの歴史とその魅力に迫る
今から150年以上も前の1862年、スイスのタバンにて兄弟により設立された高級腕時計メーカのことだ。設立当時は工場のある土地名からタバンというブランド名で発売されていたものの、のちにブランド名をCYMAに変更する。これはフランス語で頂点を意味するCIMEから取り入れたものであるという説とラテン語のCYMA(発芽)をブランド名にしたという説の2種類の説がある。
CYMAの特徴はその性能の高さにあり、強度も人気の秘訣であった。長い間限られた人数で1日わずか40本ほどの腕時計の制作を行う日々が続いていたが、企業との提携を機に事業を拡大、世界的に成功を収めたCYMAは1900年初頭には日本にも伝わっている。
その後も成長は留まることを知らず、スイス国内で最も大きな腕時計メーカーとして名を馳せた。機能性の高さは衰えることがなかったものの、1966年に世界中がデジタル時計へと移行していく中、静かに幕を下ろしている。
買取価格相場
CYMAは高級アンティーク時計として人気のある腕時計となっている。そのため買取価格相場は比較的新しいものに比べ古いものの方が価値が高まる傾向にある。もちろん、型式や保存状態により買取価格は変動するものの、愛好家の間では初期に生産されていたシンプルなデザインのCYMAの人気が高い。
そのため買取価格相場には開きがあり、5,000円程度のものから300,000円のものも存在する。特にCYMAでは、18Kを用いて作られていたり、ムーブメント内に宝石が散りばめられているものがあり、これらは比較的高価格で取引されている。
また世界大戦に用いられたとされる「WWW」の刻印がなされてるシリーズは人気が高く、軍事用の優れたコレクションの1つとして200,000円前後で取引されていることが多い。日本ではほとんど出回っていないため、希少価値が高い。
オークションサイトでの取引相場
CYMAの買取価格を日本のオークションサイトで検索すると相場価格が低いことに驚くかもしれない。CYMAはほかの腕時計に比べてもアンティーク要素が強く、ジュエリーの有無や希少性により買取相場が決まるため、ブランド名だけで買取価格が高まる腕時計ではないためだ。また残念なことに、その価値に気が付かず古く薄汚れた時計としてオークションサイトにて販売されている例も多数見られる。そんなCYMAの取引価格は、次の通りだ。
1980年代 6ジュエル :115,000円
1980年代頃のCYMAのレディースウォッチで6つの宝石がセッティングされた腕時計は、6つの宝石が欠けずに買取に出された場合、100,000円前後の価格になることは珍しいことではない。
2000年のCYMA :2,000円
CYMAの歴史は1966年に終了している。その後もCYMAのブランド名だけは生き続けているものの、2000年代のCYMAにはアンティークとしての価値はないと言われている。CYMAはアンティーク腕時計として査定額が高まるため、2000年代と比較的新しい場合は数千円の値となることが多い。
1960年 CYMA 18Kゴールドケース:158,000円
1960年代のCYMAで、18Kのケースが使用された腕時計だ。1960年代のCYMAということもあり、アンティークとしての価値がプラスされている。また、金の相場が上がっていることも重なっており、18kのケースの価値がプラスされて買取価格も高まるだろう。
2005年 CYMA 18K・ダイヤモンド:510,000円
2000年代のCYMAに価値が付くことはほとんどないことを説明したが、このように全体的に18Kで作られ、ダイヤモンドが散りばめられた品は高値が付く。腕時計としての価値かは判断が分かれると言われるものの、2000年代の腕時計は初期のシンプルな腕時計とは違い装飾をメインとした派手なものが多く、価値ある宝石などの場合は買取査定額は向上する。
1939年代 CYMA:25,000円
1939年代のCYMAにも当然アンティークの価値がつくため、汚れがある状態でも25,000円での買取が実現している。状態がよいものでは、倍以上の価格で買取がおこなわれることもあり、ヴィンテージものは根強い人気がある。
買取査定時のポイント5点
CYMAは歴史ある腕時計であるため、付属品が取りそろえられていることは稀だ。多くの品が保証書や証明書、購入を示す書類などの付属書類がないだけではなく、箱などの付属品の一切がないことが多い。また100年以上も前の腕時計であることから、本体の汚れや傷が目立つものも少なくはない。
そのため付属品がないことや傷の有無により買取査定の依頼を諦める必要は一切ないだろう。もちろん保証書や付属の袋、箱がそろっているものや、保存状態が良いものの方が査定時に買取査定額が上昇しやすい。CYMAの査定時にチェックされるポイントは以下の5点である。査定担当者が見逃すこともあるパートなので、査定時に担当者に確認してみてはいかがだろう。
素材
1つ目は腕時計の素材である。CYMAはステンレス製がほとんどであるが、ベルトに革が用いられているものや布製のもの、またケースに18Kが用いられているものがある。革ベルトや布ベルトは劣化が激しいものもあるため注意が必要だ。とくに18Kが用いられている場合は買取査定額が高まる。
製造年月日
2つ目は製造年月日が分かるかどうかだ。CYMAの腕時計の中には裏蓋内に製造年が記載されているものがある。製造年が記載されているものの方が、買取査定額が高まる傾向にある。裏蓋に記載されているものもあるが、裏蓋内に記載されているものもあるため注意が必要。時計に関する専門的知識がない場合、自分自身で蓋を開けてしまうと故障の原因となるため、時計の専門的知識のある買取業者へ買取査定を依頼するようにしよう。
装飾の有無
3つ目は装飾の有無がポイントとなる。1920年代から1940年代に作られた腕時計はシンプルさが特徴であり、それ以降では華美な装飾も見られるようになったCYMAだが、初期の腕時計に装飾が施されていないわけではない。
ムーブメント内に宝石が散りばめられているものも多く、CYMAの腕時計は型番などがしっかり残されているわけではないため、1つ1つ確認していく他に見分ける方法はないと言われている。ムーブメント内にある装飾のため腕時計の知識のある買取業者へ査定依頼を行うようにしなければ、見落とされてしまう可能性も十分にあるため注意しよう。
破損の有無
4つ目のチェックポイントは、破損の有無だ。アンティーク時計としても人気があるCYMAの製品は古いものが多く、汚れや傷が一切ないことは珍しい。しかし破損となると別で、腐食やサビ、ムーブメント内に破損がないかどうかは買取査定額に大きな影響を与える。もちろん汚れや細かな傷もあるよりはない方が査定額は高まる傾向にある。
デザイン性
そして最後5つ目はデザイン性だ。CYMAの腕時計は1920年~1940年代のシンプルなデザインのものが好まれる傾向にある。さらにコレクターが多いと言われている軍事用腕時計は購入希望者が増えるため買取価格が高くなりやすい。
CYMAは古い歴史の中で愛され続けている腕時計であるが、その製品の古さ故に型番での買取査定額を考えるのではなく、腕時計1つ1つの特徴から査定額が導き出されることが多いことを理解しておこう。
CYMAを少しでも高く売る方法
CYMAを少しでも高く売るためのポイントは買取査定時のポイントと照らし合わせ3つある。それぞれ詳しく解説していく。
付属品
まず挙げられるのは、付属品をそろえることだ。付属品のある腕時計とそうではない腕時計では買取査定額に差が生じる。CYMAの腕時計であれば100年以上も前のものであることも考えらえれるため、付属品がないことで大幅に買取査定額が下落することはまずないが、付属品があることにより査定額が向上する可能性は大いにある。
また、CYMAの腕時計の中でも2000年代以降の品など比較的新しいものであれば購入時の箱や保証書、説明書などがより重要だ。付属品とは購入した際についてきたものすべてと考え、査定を依頼する場合にはすべて取りそろえておこう。
汚れに注意
2つ目のポイントは経年劣化以上の汚れに気を付けることだ。経年劣化による汚れや傷はすでに避けることができないが、ホコリや油による汚れは落とし、清潔にした状態で査定を依頼しよう。注意してほしいのは汚れを落とす目的で、強力な洗剤を用いて、さらに劣化を招いてしまうことだ。塗料の欠けなどが見られる場合も自力で修繕しないように注意しよう。自分自身で修繕をおこなった腕時計は価値が大幅に下がってしまう可能性がある。
専門的知識のある買取業者へ
3つ目のポイントはムーブメント内や裏蓋内の情報をチェックできる買取査定業者へ査定を依頼することだ。CYMAは世界的な知名度に比べ日本での知名度は低い。また日本の腕時計愛好家の中でもそれほど知名度がないのが現状で、アンティーク製品コレクターの間での知名度の方が高いとも考えられるほどだ。
CYMAの買取査定額に大きな影響を与える製造年の確認がおこなわれなかったり、ムーブメント内の装飾に気が付かないこともあり得る。専門知識を有するのであれば別だ。CYMAの買取査定では腕時計の専門知識を有する買取業者に査定を依頼することがおすすめだ。CYMAは腕時計のための査定が必要な時計なのだ。
CYMAの買取におすすめの買取業者
CYMAの買取におすすめの買取業者を3社紹介していく。どの買取業者も腕時計の専門的知識があるため安心して査定を依頼することができる。
DAN-SHA-RI
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
アクセサリー、バッグ、宝石類、貴金属類、そして腕時計と幅広い高額アイテムの買取査定を実施しているのがDAN-SHA-RIだ。DAN-SHA-RIの腕時計査定は国内での買取相場だけではなく、海外の買取相場を視野に入れたプロの鑑定士集団が誠心誠意取り組んでいる。
腕時計査定をおこなっている買取店の中にはハイブランド以外の査定はおこなわないこともあるが、高額アイテムからお手頃価格まで買取を実施している。CYMAのような日本での知名度がそれほど高くない場合でも安心して査定依頼ができるだろう。特徴は査定だけではなく、手数料が一切不要な点と、その場での現金支払いという安心感もある。
カイトリマン
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
カイトリマンは腕時計業界初の一括査定をおこなうことができる。1度に8社の買取査定額を比較することができるため、より高い売却を目指せる仕組みになっている。不動、サビあり、箱壊れ、保証書無し、ガラス破損、ベルト無しという条件でも買取を依頼することができるため、CYMAのような歴史ある腕時計の査定におすすめだ。
1度に8社に買取査定をおこなうことができるため、手間は省けるもののやはり1社に査定依頼する場合と比較すると結果が出るまでに時間が掛かることがあるため注意しよう。その分高値が付く可能性があるのだから、利用しない手はない。
エコスタイル
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
エコスタイルはブランド品の買取をおこなっている業者で、出張買取や宅配買取を実施していることで知られている。ヴィトンやエルメス、グッチやシャネルなどの高級ブランド品の買取はもちろん、腕時計に関してもプロの査定を無料で受けることができる。
腕時計の買取査定は国内外のブランドに対応しており、買取実績一覧では2000件以上の実際の取引例を見られる。実店舗へ足を運ぶ必要がないため、日本全国地方在住の方でも利用しやすいのがおすすめできる理由の1つだ。買取実績数を重視するならエコスタイルを利用してみよう。
まとめ
ここまでCYMAの腕時計の歴史や魅力、買取査定に関する情報をまとめてきた。CYMAはシンプルなものから華美なものまであり、100年以上人を魅了し続けている腕時計だ。世界的な人気がある腕時計であり、ムーブメント内に隠れた装飾があるなど大人の好奇心を満たしてくれる腕時計である。
だからこそ、専門家により正しい査定額を導き出してもらうべき逸品だ。とくにミリタリーウォッチはコレクターに根強い人気がある。CYMAを手放す際には、できるだけ鑑定士のいる買取業者に査定を依頼しよう。