急に現金が必要になって困った経験がある人も少なくないだろう。そんな時、もしクレジットカードを持っていれば、ショッピング枠を使って現金を手にすることができる。いわゆる「クレジットカードの現金化」だ。
実際に、クレジットカードのショッピング枠をどのように現金化するのか、ここでは具体的な方法と注意すべき点について見ていこう。 なお、多くのカード会社では、クレジットカードの現金化を禁止していることに注意しよう。
Paying with Credit Card - Credit Card Transaction / perspec_photo88
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クレジットカードで買ったものを「転売」して現金化する
クレジットカードには、ショッピング枠とキャッシング枠の2つの枠がついていることが多い。キャッシング枠を使えば、カード会社から現金でお金を借りることができるが、キャッシング枠はショッピング枠よりも小さいことがほとんどだ。そのため、急に多額の現金が必要になったら、キャッシング枠では間に合わないこともある。
そんな時に重宝するのが「クレジットカードの現金化」だ。クレジットカードの現金化とは、ショッピング枠で買った物を「転売」して、現金を手に入れることを指す。理屈は簡単だが、転売によるロスを減らすためにいくつかポイントを押さえておく必要がある。
効率的な現金化のポイント
クレジットカードの現金化にあたっては、転売ロスをいかに抑えられるか考えなくてはならない。転売で大切なことは、どのアイテムが高値で売れるか、どこなら高値で売れるかを見定めることであり、またこの他にも損をしないために注意すべきことがある。
現金化の違法性、契約違反か
Credit Card With Money Ver3 / StockMonkeys.com
これまで、クレジットカードの現金化には「金券」や「新幹線の回数券」が使われてきたが、現在ではなかなか難しくなっている。金券に関しては、そもそもクレジットカードで買えないケースが多い。
違法ではないが契約違反に問われる可能性はある
まずはクレジットカードの現金化自体は法律で禁止されているわけではないという点には安心して欲しい。その理由は以下の通りだ。
しかし、これらの現金化に関しては、明確な法律違反とはなっていないのが現状です。 なぜなら、買取式であれキャッシュバック式であれ、行為そのものはただ買い物をし、不要な物を売っただけ、キャッシュバックを受けただけ、という体裁ができているからです。 例えば「最初から現金化することを目的として金券を購入し、買取業者に売却した」と聞くといい印象を持ちませんが、「プレゼントしようと思って金券を買ったけれど、渡す予定がなくなってしまったから買取業者に売却した」という文脈だと、行為そのものは前のものと同じながら、受ける印象が大きく異なるはずです。このような曖昧さが、適法・違法の線引きがはっきりできない、グレーな状況となっているのです。
引用:JCB
カード会社は、基本的に現金化を禁止しているので、還元率の高い「金券」や「新幹線の回数券」のクレジットカードでの購入には目を光らせている。もし大量購入などの不自然な行為があれば、カード会社から現金化を疑われると思ったほうがよいだろう。現金化目的での利用は契約違反としているようだ。
その後の信用が傷つく可能性も
最悪の場合はクレジットカードの利用が停止されてしまうので気をつけよう。停止されてもいいから「1回きりの現金化」を試みたいと思っている人は、少し冷静に考えてほしい。クレジットカードの利用停止は、今後その他クレジットカードを作るときやローンを組むときの信用にも影響を与えかねないので、非常にリスクが高いのだ。
高値で転売できるアイテムを選ぶのに苦労する
そのため、現金化にはカード会社に疑われずに高値で転売できるアイテムを選ぶ人が多い。一般的には、以下のようなものが該当する。
高く売れる商材
・ブランド品(バッグ・財布・時計)
・貴金属
・ゲーム、ゲーム機
・家電製品・ホビー
・トレーディングカード(遊戯王、ポケモンカード、デュエマ、マジックザギャザリング)
ブランド品(バッグ、財布)・腕時計
PVD MilSub (fantasy 5513) build phase 1 / GuySie
ブランド品は、商品の金額が大きく、どこでも購入でき、買い取ってくれる業者や転売ルートが豊富なため、クレジットカードの現金化に打ってつけのアイテムといえる。
バッグや財布はハイブランドを
ブランドの中でも、特に不動の人気を誇る「ルイ・ヴィトン」「エルメス」「プラダ」などのバッグや財布がおすすめだ。また、最近では、商品名を伝えるだけで査定額を教えてくれる買い取り業者も多くなってきた。どのブランドの何のアイテムが高値で買い取ってくれるのか、電話やメールで問い合わせるだけで教えてくれるので、ぜひ転売に活用してほしい。
ロレックスやオメガがおすすめ
この他、専門の買い取り業者が多い「高級腕時計」も、現金化にもってこいのアイテムだ。特に「ロレックス」のような人気高級ブランドは買い取り競争も過熱しているため、高値で買い取ってもらいやすい。
これらブランド品は、個人オークションでも転売しやすいので、出品してみる価値はあるだろう。
貴金属(金・プラチナ)
貴金属、特に金やプラチナは高額で買い取ってくれやすい。例えば金ならば、金地金や金貨が最も望ましいのだが、残念ながらこれらはクレジットカードで購入できない場合がほとんどだ。
しかし、発想を変えてみてほしい。金やプラチナなどの貴金属は、指輪やネックレスなどの宝飾品にふんだんに使われている。宝飾品なら、もちろんクレジットカードで購入できるし、現金化が疑われるようなこともない。
現金化を目的として宝飾品を買う場合、ブランド料やデザイン料などが上乗せされていない、シンプルな無名なブランドのアイテムを買うのがおすすめだ。
ゲーム
ゲームはソフト・ハードともに高値で売ることができるが、いくつか注意が必要だ。例えば、ソフトもハードも新しければ新しいだけ高値で買い取ってもらうことができるが、ハードはそんなに頻繁に新機種が出ることはない。また、ソフトの場合は、さまざまな商品が常に発売されているが、その全てが高値で買い取られるというわけではなく、人気作品や話題作を選ぶ必要がある。
また、ソフトは1本あたりの額が小さいため、複数転売したいところだが、盗難品の買い取り防止のため、同じアイテムは複数買い取ってくれないケースが多い。タイミングがよく、また転売ルートも複数確保できるのなら、ゲームでも十分な現金化が可能なので、一つの候補として覚えておいてほしい。
家電製品・ホビー
家電製品も高値がつきやすいため、現金化にはおすすめだ。家電製品の転売には、ルンバやダイソンなど、なるべく話題になっている最新のアイテムを選ぶようにしよう。なお、大型のものや精密機械だと、思わぬ「送料」がかかることもあるので、あらかじめ想定しておこう。
また、カメラや楽器などのホビーアイテムも高値で転売しやすいが、これらは特に専門知識が必要になるので、あまり詳しくなければ手を出さないほうが賢明だろう。
現金化で損をしないために
上記アイテムであっても、現金化に伴いどうしても多少の転売ロスは発生してしまう。クレジットカードの現金化はそもそもカード会社との契約違反ではあるので絶対にやめておくべきではあるが、仮に行うとしても転売ロスをできる限り抑えるため、以下のことに注意しよう。
・購入したものは開封せずに「新品未開封品」のままにしておく。
・あらかじめ買い取り業者に仮査定を依頼しておく。
・買い取り業者のキャンペーンや買い取り強化品をチェックしておく。
・発売から時間が経ったものは買わない。
・マニアックなアイテムは買わない。
・自分の直感ではなく、客観的な情報に基づいてアイテムを選ぶ。
「最も安心な方法:代理購入」と「最も無難な方法」
クレジットカードの現金化には、クレジットカードの利用停止や転売ロスなどのリスクが多少なりとも存在する。これらのリスクを解消する最も安心な方法は「代理購入」だ。
代理購入とは何か
代理購入とは、要は知り合いが何かしら買い物をするときに、代わりにクレジットカードで購入させてもらい、現金で代金を受け取る方法だ。これだと、クレジットカードが利用停止になるおそれはなく、また還元率の高いアイテムを選定する必要もなく、さらに転売する手間もなく、安心して現金が手に入る。
欠点
しかし、この方法にもいくつか欠点がある。まずは、現金が必要になった時に、そう都合よく買い物をしたがっている人が周りにいるとは限らない。また、代理購入を良く思わない人も多い。商品が高額になればなるほど、購入後の保証が重視されるが、他人のクレジットカードで購入していたのでは適切に保証が受けられず、返品時にはことさらに面倒になってくるためだ。もちろん、自分が現金を手にするために、人に買い物を無理強いすることは厚かましい行為であり、関係悪化も待ったなしだ。
高い買取価格で売れるアイテムを転売しよう
代理購入が不都合であれば、先に紹介した「高値で売れるアイテム」の転売で現金化するのが最も無難な方法となるだろう。当サイトでは、「高値で売れるアイテム」や「高値で買い取ってくれる買い取り店」も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてほしい。