世界中で人気のファッションブランド・CHANEL(シャネル)が、ブランドとして初めて時計を発表したのは1987年。女性向けの「プルミエール」シリーズは、シャネルで着飾る女性たちがまとうファッションアイテムの一つとして、コレクションに加えられた。
2000年に入って発表された「J12」(ジェイトゥエルブ)シリーズでは、初めて男性向けモデルも加えられ、新素材を大胆に活用した先進性や、自動巻きムーブメントの共同開発など、時計ファンの間でも話題となった。2005年にはついに複雑なトゥールビヨンを搭載したムーブメントを発表し、高級腕時計ブランドとしての価値も確立したのである。
そこで本コラムでは、人気の「J12」シリーズをはじめとしたシャネルの腕時計の型番・モデル名を調べてみた。なお、ここで紹介している情報は、2017年初稿時のコラムに、2023年5月調査時に公式カタログに掲載されていたものを追記したものである。
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シャネルの腕時計の型番を確認する
バッグや宝飾品では、シャネルもほかの著名ファッションブランドと同様に、偽物が数多く出回っている。それは時計に関しても同様だ。中古品を購入しようとするときには、保証書があるかどうかを確認しておこう。なぜならシャネルの腕時計本体があっても、その型番がわからない可能性があるからだ。
型番は本体に記載されていないことが多い
シャネルの場合、ほかのメーカーとは異なり、腕時計の型番は本体に記載されていない。シリアルナンバーは刻印されているはずなので、メーカーに問い合わせれば個体の識別は可能と思われるが、一般人がシリアルナンバーだけでモデルを特定することは難しい。
しかし、保証書さえあれば必ず型番=リファレンスナンバーは記載されているはず(印刷ではなく手書きされている)である。後々のことを考えても、まずは保証書ありのものを購入したほうが無難だ。
型番は「H」で始まる
さて、シャネル腕時計の型番は、シリーズモデルや男性向け・女性向けなどに関わらず、フランス語で時計を意味するHorlogeのアルファベット「H」で始まる。そこに4ケタの数字が組み合わされるシンプルなリファレンスナンバー構成となっているのだ。いまのところ例外は見られないので、その点では非常に分かりやすい。
シャネルの型番の例【2017年調査時】
- H0001…プルミエール ゴールド
- H0970…J12(ホワイトセラミック+スティール)
- H0685…J12(ブラックセラミック+スティール)
- H4338…J12 G10
- H4878…ボーイフレンド ツイード
以下の章より、各モデルシリーズのリファレンスナンバーを比較していくことで、その特徴を調べていこう。なお、ここで紹介している型番は、2017年初稿時のコラムに、2023年5月調査時に公式カタログに掲載されていたものを追記した。
「J12」シリーズの型番を調べる
J12シリーズの現行モデルは、2017年9月調査時に79種類、2023年5月調査時にカタログで確認できているのはJ12ブラックとJ12ホワイトあわせて計46種類だ。その主なもののリファレンスナンバーを確認しよう。
J12ホワイト
素材のセラミックの美しさを最大限に引き出す「J12ホワイト」。2017年のカタログ上では、限定モデルも含めて男女向け合わせて32アイテム、2023年のカタログでは21アイテムのコレクションを有する。そして2017年調査当時の主なモデルの型番は、以下の通りだった。
J12ホワイトの型番【2017年調査時】
- H0970…38㎜
- H0968…33㎜
- H3837…J12 365 36.5㎜
- H3103…J12 GMT 36.5㎜
- H3404…J12 ファーズ ドゥ リュヌ 38㎜/ムーンフェイズ
- H3410…J12 スーパーレッジェーラ 41㎜
- H2009…J12 クロノグラフ 41㎜/ダイヤモンドインデックス
- H1629…ダイヤモンドインデックス 38㎜
- H1628…ダイヤモンドインデックス 33㎜
- H4190…J12 G10 ダイヤモンド/アリゲーターストラップ 33㎜
H1628以外はすべてケースが高耐性ホワイトセラミック、ブレスレットがステンレススティールという素材。ムーブメントはすべて機械式自動巻きだが、H3410とH2009にはCOSC(スイスの検査機関)認定クロノグラフムーブメントが追加されている。H4190はケースの素材にチタンセラミックを使用している。
上記型番で分かることは、まずベーシックモデルは冒頭のH直後の数字が「0」で始まっていること。そして、機能が追加された派生モデルは「3」で始まっている。一方でH2009のクロノグラフに関しては「2」で始まった。
掲載はしていないが、カタログ上では「0」始まりから「5」始まりまで、2023年5月時点では「7」で始まる型番まで存在する。H0970とH0968、H1629とH1628の違いはケースのサイズのみで、リファレンスナンバーが末尾2ケタで変わっている。
J12 ブラック
シャネルの黒と言えば、ブランドカラーとも言うべき色。美しく輝くJ12シリーズのセラミックの黒には、なんともいえない気品が漂う。
こちらは2017年調査時に29アイテム、2023年は22アイテムを数える。その主なリファレンスナンバーは以下のとおりだ。
J12ブラックの型番【2017年調査時】
- H0685…38㎜
- H0682…33㎜
- H3836…J12 365 36.5㎜
- H3101…J12 GMT 36.5㎜
- H3406…J12 ファーズ ドゥ リュヌ 38㎜/ムーンフェイズ
- H3409…J12 スーパーレッジェーラ 41㎜
- H0940…J12 クロノグラフ 41㎜
- H1626…ダイヤモンドインデックス 38㎜
- H1625…ダイヤモンドインデックス 33㎜
- H4189…J12 G10 ダイヤモンド/アリゲーターストラップ 33㎜
前項のJ12ホワイトと比較できるよう、できるだけ同系統のモデルの型番を掲載した。内部機構は同様だ。予想どおりに、ホワイトとブラックは非常に似通ったリファレンスナンバーになっている。
ただ同じ色違いながら、末尾がわずかしか違わないH3836やH3101と、末尾2ケタの数字は近いがブラックは06でホワイトは09で数字部分が始まるH0685やH0682があることに気付く。
さらに、同じクロノグラフH0940でも、ホワイトはダイヤモンドインデックスが入って「2」で始まったが、ブラックはダイヤモンドなしで「0」始まりのリファレンスナンバーである。しかし、ダイヤモンドインデックスのH1626とH1625のリファレンスは、また非常に近い数字だ。これらになんらかの法則性を見つけることはできない。
自分が気に入ったモデルのリファレンスナンバーを覚えておくのがもっともよい方法となりそうだ。というのも、後述するほかの女性向けシリーズも、J12シリーズと同様に、そのリファレンスナンバーは「3」や「4」で始まるからである。
J12コレクション2023年の型番
一方、2023年5月調査時に確認できているJ12ブラック・ホワイトあわせて計46点におよぶコレクションのなかから、以下に紹介するモデルの型番を見ていこう。
型番 | モデル名 | 素材や特徴・サイズ |
---|---|---|
H2569 | J12 29mm | 高耐性ブラックセラミック ダイヤモンドインデックス |
H2570 | J12 29mm | 高耐性ホワイトセラミック ダイヤモンドインデックス |
H2571 | J12 29mm | 高耐性ホワイトセラミック ダイヤモンドベゼル+インデックス |
H5695 | J12 33mm | 高耐性ブラックセラミック スティール |
H5696 | J12 キャリバー12.2 33mm | 高耐性ブラックセラミック スティール |
H5698 | J12 33mm | 高耐性ホワイトセラミック スティール |
H5699 | J12 キャリバー12.2 33mm | 高耐性ホワイトセラミック スティール |
H5702 | J12 キャリバー12.1 38mm | 高耐性ブラックセラミック ダイヤモンドインデックス |
H5705 | J12 キャリバー12.1 38mm | 高耐性ホワイトセラミック ダイヤモンドインデックス |
H6185 | J12 ファントムキャリバー12.1 38mm | 高耐性ブラックセラミック |
H6186 | J12 ファントムキャリバー12.1 38mm | 高耐性ホワイトセラミック |
H6418 | J12 33mm | 高耐性ホワイトセラミック スティール ダイヤモンドベゼル&インデックス |
H6419 | J12 33mm | 高耐性ブラックセラミック スティール ダイヤモンドベゼル&インデックス |
H6500 | J12 パラドックスキャリバー12.1 38mm | 高耐性ブラックセラミック ダイヤモンドケース+ベゼル+ダイヤル |
H6515 | J12 パラドックスキャリバー12.1 38mm | 高耐性ブラックセラミック |
H7380 | J12 ダイヤモンド トゥールビヨン キャリバー 5 38mm | 高耐性マットブラックセラミック |
H7381 | J12 ダイヤモンド トゥールビヨン キャリバー 5 38mm | 高耐性ブラックセラミック |
H7481 | マドモワゼル J12 ラパウザ 38mm | 高耐性ホワイトセラミック スティール |
H7609 | マドモワゼル J12 ラパウザ 38mm | 高耐性ブラックセラミック スティール |

2017年の調査時に「H0」や「H2」または「H3」で始まるモデルが多かったことに対し、2023年は「H5」または「H6」で始まるモデルが主流になっている。
また、J12 29mmのH2569~H2571やJ12 ダイヤモンド トゥールビヨンのH7380・H7381など、性能や素材などのシリーズやサイズごとに型番が連番になっている点も、以前には見られなかった傾向であると言えよう。
「プルミエール」シリーズの型番を調べる
人気のJ12シリーズとは異なるモデルの型番も調べてみよう。八角形のケースが象徴的なシャネルのプルミエール。シャネルの時計は、この女性向けシリーズから始まっている。また、MOPはマザーオブパールの略であることを断っておく。
プルミエールの型番【2017年調査時】
以下は2017年調査時のプルミエールの型番だ。
プルミエールの型番【2017年調査時】
- H3248…スモールモデル(スティール+ブラックダイヤル)
- H3250…ミディアムモデル(スティール+ブラックダイヤル)
- H3249…スモールモデル(スティール+MOPダイヤル)
- H3251…ミディアムモデル(スティール+MOPダイヤル)
非常にわかりやすい型番構成。スモールが22x16x6.2㎜(2023年は22x16x6.2㎜と19.7x15.2x7.5mmの2パターンある)で、ミディアムになると28x20x6.6㎜(同26.1x20x7.6mmもあり)という大きさになる。
ムーブメントはクオーツで共通している。素材が18Kゴールドの仕様となっても「32」で始まる型番に変更はなく、そこにダイヤモンドなどの宝飾が加わると「44」で始まるものと、同じ「32」で始まるものとに分かれる。
プルミエール メタルチェーン
2023年調査時にカタログで確認できるプルミエール メタルチェーンモデルの型番は、以下の6点。マザーオブパールダイヤルを使用したモデルの型番が「32」で始まり、そのほかのメタルチェーンモデルは「70」で始まっている。
メタルチェーンの型番
- H3249…スモールモデル スティール MOPダイヤル
- H3253…スモールモデル スティール ダイヤモンド約0.19カラット MOPダイヤル
- H7018…ミディアムモデル スティール ブラックラッカーダイヤル
- H7019…スモールモデル スティール ブラックダイヤル
- H7021…スモールモデル スティール ダイヤモンド約0.17カラット
- H7020…ミディアムモデル スティール ダイヤモンド約0.38カラット
プルミエール アイコニックチェーン
チェーンブレスレットにブラックやピンク、レッドカラーのレザーが編み込まれたプルミエール アイコニックチェーン。3連ブレスレット(23.6x15.8x6.2mm)と、スタンダードなミディアムモデル(26.1x20x7.6mm)タイプの2種類がある。
アイコニックチェーンの型番
- H6951…オリジナルエディション スティール イエローゴールドのコーティング
- H7022…スティール カーフスキン ブラックラッカーダイヤル
- H6359…スティール カーフスキン マザーオブパール ピンクレザー
- H5313…スティール カーフスキン マザーオブパール レッドレザー 3連ブレスレット
- H7023…スティール カーフスキン ブラックラッカーダイヤル 3連ブレスレット
ブレスレットのタイプは異なるが、ブラックレザーのモデルがH7022・H7023と連番になっている以外は、特に特徴は見られない。
プルミエール リボン
ヴェルヴェットのような感触のブラックラバーストラップを使用したプルミエール リボン。サイズはすべて19.7x15.2x7.5mmのスモールモデルとなっている。
リボンの型番
- H6125…18Kイエローゴールド&チタン ブラックラッカーダイヤル
- H6126…18Kイエローゴールド&チタン ダイヤモンド約0.38カラット
- H6361…カメリアコレクションウォッチ 18Kイエローゴールド&チタン
- H6362…カメリアコレクションウォッチ 18Kイエローゴールド&チタン ダイヤモンド
シャネルのアイコンモチーフであるカメリアのチャームが付いたコレクションは「63」で始まり、18金ゴールドとチタンのモデルはダイヤのあるなしにかかわらず、「61」始まりの連番だ。ほかにも数量限定モデルがあるが、こちらは後述する。
プルミエール セラミック
高耐性セラミックをブレスレットに採用したプルミエール セラミックは、ブラックとホワイトの以下2モデル。ともに「21」で始まっているスモールサイズ(19.7x15.2x7.8mm)だが、下2桁に法則は見られない。
セラミックの型番
- H2163…高耐性ブラックセラミック スティール ダイヤモンド ブラックラッカーダイヤル
- H2132…高耐性ホワイトセラミック スティール ダイヤモンド ホワイトラッカーダイヤル
「ボーイフレンド」シリーズの型番を調べる
ムダを削ぎ落としたシャネルデザインの真骨頂ともいうべきボーイフレンド。シンプルを極めた文字盤が気品に満ちたシリーズだ。
ボーイフレンドの型番【2017年調査時】
スモールモデルのサイズは27.9x21.5x6.2㎜、ミディアムが34.6x26.7x7.3㎜。一方、ラージモデルが37x28.6x7.7㎜で、手巻きの機械式ムーブメントを内蔵する(ほかはクオーツ)。すべてアリゲーターストラップを採用する。
こうしてみると、近い型番のモデルはあるが、法則性は乏しい。
ボーイフレンドの型番【2017年調査時】
- H4884…ミディアムモデル スティール/ブラックダイヤル
- H4883…スモールモデル スティール+ダイヤモンド/ブラックダイヤル
- H4886…スモールモデル 18Kベージュゴールド/オパールダイヤル
- H4313…ミディアムモデル 18Kベージュゴールド/オパールダイヤル
- H4315…ラージモデル 18Kベージュゴールド/オパールダイヤル
- H5319…ラージモデル スティール/ブラックダイヤル
たとえば同じラージサイズでもH4313は「43」始まりでH5319は「53」で始まる。しかし、素材もサイズも異なるH4884~H4886の型番は非常に近い。シャネルの型番のコードは素材やサイズで分けられているのではないのかもしれない。以下、2023年のカタログで確認できるボーイフレンド各コレクションの型番も見ていこう。
ボーイフレンド ベージュゴールド
ボーイフレンド ベージュゴールドは、いずれも「65」で始まる型番となっている。H6588~H6591まではキルティングパターンのカーフスキン ストラップ 、H6593のみアリゲーターパターンのカーフスキン ストラップだ。サイズはスモール・ミディアム・ラージの3種類である。
ベージュゴールドの型番
- H6588…ミディアムモデル 18Kベージュゴールド
- H6589…ラージモデル 18Kベージュゴールド
- H6591…ミディアムモデル 18Kベージュゴールド ダイヤモンド
- H6587…スモールモデル 18Kベージュゴールド
- H6590…スモールモデル 18Kベージュゴールド ダイヤモンド
- H6593…ミディアムモデル 18Kベージュゴールド ダイヤモンド
ボーイフレンド ベージュゴールド ツイード
18Kベージュゴールドのストラップにツイードパターンを採用しているボーイフレンド ベージュゴールド ツイードの型番は、以下の2つ。ミディアムとスモールサイズがある。
ベージュゴールドツイードの型番
- H5315…ミディアムモデル 18Kベージュゴールド ダイヤモンド
- H4881…スモールモデル 18Kベージュゴールド ダイヤモンド
ボーイフレンド ベージュゴールド スケルトン
ボーイフレンド ベージュゴールド スケルトンモデルの型番は、以下の3つ。いずれも37x28.6x8.4mmのラージモデルとなっている。
「65」で始まる2つの連番モデルは、ストラップがアリゲーターパターンのカーフスキンだ。2つのモデルはダイヤモンドが付いているかないかの違いである。
H6949は、ベゼル・リュウズ・ブレスレットにそれぞれバケットカットのダイヤモンドが散りばめられたデザイン。ゴールデンブラウンのストラップは、キルティングパターンのカーフスキンが採用されている。
ベージュゴールドスケルトンの型番
- H6594…ラージモデル 18Kベージュゴールド
- H6595…ラージモデル 18Kベージュゴールド ダイヤモンド計約1.10カラット
- H6949…ラージモデル 18Kベージュゴールド ダイヤモンド計約2.68カラット
ボーイフレンド ステンレススティール
ボーイフレンド ステンレススティールの以下6モデルは、いずれもキルティングパターンのカーフスキン ストラップを採用。ギヨシェと呼ばれる彫りこみ加工が施された文字盤(ダイヤル)は、オパールホワイトとブラックの2つのカラーがある。
オパールホワイト文字盤
- H6401…スモールモデル スティール
- H6402…ミディアムモデル スティール ダイヤモンド
- H6954…ミディアムモデル スティール
- H6955…スモールモデル スティール ダイヤモンド約0.37カラット
ブラック文字盤
- H6585…ミディアムモデル スティール
- H6586…スモールモデル スティール ダイヤモンド約0.37カラット
オパールホワイトダイヤルは「64」と「69」で始まる型番、ブラックダイヤルは「65」で始まる型番だ。型番にスモールモデル(27.9x21.5x6.2mm)とミディアムモデル(34.6x26.7x7.3mm)を表す法則は特にないと見られる。
ボーイフレンド ステンレススティール ツイード
ツイードパターンのステンレススティール ブレスレットを採用したボーイフレンドの型番は、「48」で始まるステンレスカラーと、「53」で始まるブラックコーティングタイプに分かれる。ラージモデルのみ、「52」で始まる型番だ。
ステンレススティールツイードの型番
- H4878…ミディアムモデル スティール ツイードパターンブレスレット
- H4876…スモールモデル スティール ツイードパターンブレスレット
- H4877…スモールモデル スティール ダイヤモンド ツイードパターンブレスレット
- H5201…ラージモデル スティール ツイードブレス+ブラックコーティング
- H5318…ミディアムモデル スティール ダイヤモンド ツイードブレス+ブラックコーティング
- H5317…スモールモデル スティール ツイードブレス+ブラックコーティング
「ムッシュー ドゥ シャネル」シリーズの型番を調べる
ムッシュー ドゥ シャネルは、時計の常識を覆すような文字盤のデザインに、自社製の手巻き式ムーブメントを合わせるというシャネルらしい先鋭的な時計のシリーズだ。
ムッシュー ドゥ シャネルの型番【2017年調査時】
2017年調査時にカタログにあったムッシュー ドゥ シャネルの型番は、以下の通り。
ムッシュードゥシャネルの型番【2017年調査時】
- H4801…プラチナ 黒文字盤
- H5467…プラチナ 青文字盤
- H4799…18Kホワイトゴールド オパールアイボリー文字盤
- H4800…18Kベージュゴールド オパールアイボリー文字盤
文字盤がエナメル仕様のH4801とH5467は価格がついていない限定モデルで、基本的にはH4799とH4800がスタンダードモデル。しかしH4801はスタンダードモデルと型番がつながっているが、H5467はまったく違う型番である。
H4801は100本限定でH5467はわずか20本限定というレアモデルだ。
ムッシュー ドゥ シャネル ゴールド
型番が「54」で始まるライオンエディションは、ゴールド製ライオンモチーフの彫刻が施された限定モデル。
同じく限定モデルは「62」と「64」で始まる型番、「65」と「66」で始まる型番はスタンダードモデルと解釈できる。
ゴールドの型番
- H5487…ライオンエディション 18Kホワイトゴールド ダイヤモンド 40㎜×11.15㎜
- H5488…ライオンエディション 18Kベージュゴールド 40㎜×11.15㎜
- H6221…ダイヤモンドエディション 18Kホワイトゴールド ダイヤモンド 40㎜
- H6432…ブルーエディション 18K ホワイトゴールド 40㎜
- H6456…ダイヤモンドエディション 18Kホワイトゴールド ダイヤモンド 40㎜
- H6596…18Kベージュゴールド カーフスキン 40㎜
- H6672…18Kホワイトゴールド カーフスキン 40㎜
ムッシュー ドゥ シャネルそのほかのモデル
ムッシュー ドゥ シャネルには、プラチナ素材を使用したムッシュー ドゥ シャネル プラチナ、高耐性マットブラックセラミックケースを採用したムッシュー ドゥ シャネル セラミック「スーパーレッジェーラ」もある。それぞれの型番は、以下の通りだ。
そのほかのモデルの型番
- H6597…プラチナ カーフスキン ブラック グランフー エナメル 40㎜
- H6823…スーパーレッジェーラ ステンレススティール 42㎜
「コードココ」シリーズの型番を調べる
ターンロック式のクラスプ(留め具)が特徴的なブレスレットウォッチ、コードココ。ステンレススティール、セラミック、レザー、ゴールドの4つのタイプ計12モデルがある。
コードココ ステンレススティール
コードココ ステンレススティールは、以下の4つ。型番は特大ラージモデル(50.4x30.9x10.7mm)のH6354以外は「5」始まりだ。「51」と「58」で始まるモデルのサイズは、いずれも38.1x21.5x7.8mmである。
ステンレススティールの型番
- H6354…スティール チタン ダイヤモンド0.1カラット
- H5144…スティール ブラックラッカー ダイヤモンド計0.05カラット
- H5145…スティール ダイヤモンド計0.63カラット
- H5812…スティール ダイヤモンド計1.14カラット
コードココ セラミック
コードココ セラミックのサイズは、4モデルとも38.1x21.5x7.8mmのラージサイズ。連番となっているH5147とH5148、またH6027とH6426はいずれもブラックセラミック×スティール×ダイヤモンドのコンビネーションで、ダイヤのカラット数などが異なる。
セラミックの型番
- H5147…ブラックセラミック スティール ダイヤモンド計0.05カラット
- H5148…ブラックセラミック スティール ダイヤモンド計0.63カラット
- H6027…ブラックセラミック スティール ダイヤモンド計1.14カラット
- H6426…高耐性マットブラックセラミック スティール ダイヤモンド0.10カラット
コードココ レザー
キルティングパターンのカーフスキンブレスレットが使われているコードココ レザーは、ラージモデル(39.3x 25.0x8.8mm)の以下2タイプがある。2つの型番に共通項は見られない。
レザーの型番
- H7945…サイバーゴールド ダイヤモンド約0.05カラット カーフスキン
- H6208…スティール ダイヤモンド約0.63カラット カーフスキン
コードココ ゴールド
18金ベージュゴールドにダイヤモンドがゴージャスなコードココ ゴールドも、ラージモデル(38.1x 21.5x7.8mm)の2タイプ。こちらも2つの型番に共通項はない。
ゴールドの型番
- H5146…18Kベージュゴールド ダイヤモンド計1.14カラット
- H6369…コードココピクセル 18Kベージュゴールド ダイヤモンド計4.55カラット
インターステラーカプセルコレクションの型番を調べる
宇宙やサイエンスフィクションの世界をイメージしてデザインされたのが、インターステラーカプセルコレクション。それぞれのコレクションから数量限定モデルとして2023年に発表された。型番はどれも「79」始まりとなっている。
インターステラーカプセルコレクションの型番
- H7988…J12サイバネティック 高耐性ブラック&ホワイトセラミック 38㎜
- H7989…J12インターステラー 高耐性ブラックセラミック ダイヤモンド 38㎜
- H7990…J12コズミック 高耐性ホワイトセラミック ダイヤモンド 33㎜
- H7944…プルミエール ロボット スモールモデル YG ダイヤモンド オニキス
- H7943…プルミエール ラッキースター スモールモデル スティール ダイヤモンド
- H7946…ボーイフレンド サイバーデータ ミディアムモデル ブラックパテント
まとめ
シャネルの腕時計の型番は、すべてのモデルがアルファベットHで始まり、以降は「0」~「7」までの数字で始まる4ケタの数字で構成される。
その点では非常にシンプルなリファレンスナンバーと言えるが、その番号構成にはあまり法則性、規則性は見られない。気に入っているモデルについては、その型番ごと覚えておくほうが手っ取り早いということもわかった。
全部のナンバーでなくても、人気のJ12シリーズなら、「H06~」や「H09~」、あるいは「H34~」、「H38~」といったリファレンスナンバーから辿っていくとよいのではないだろうか。エレガントでありながらスポーティな「J12」なら、シーンを選ぶことなく個性を演出してくれる腕時計となってくれそうだ。
