古代ギリシャ語で「時間」を意味するという「エドックス(EDOX)」。日本で正式に取り扱いが始まったのが2007年だったため、まだあまり馴染みがないブランドかもしれないが、創業は1884年と、しっかりとした歴史と伝統を誇る時計メーカーだ。現在ではスイスでも数少ない独立系の時計ブランドの1つでもある。
日本では、特にヘビーデューティなスポーツモデルを中心に人気が高いエドックスだが、ここではエドックスの各モデルの型番とモデルとの関連性・型番の見方について説明していこう。なお、エドックスの型番=リファレンスナンバーは、日本版公式サイトに記載の「品番」を参照している。
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エドックスの人気モデル
スポーツモデルを中心に人気が高いエドックス。ここでは、その中でも人気のモデルをいくつか紹介したい。
クロノオフショアワン
ボートレースの最高峰である「クラスワン」の公式時計にもなっているのが、このモデルだ。300~1000mの高い防水性とベゼルにセラミック、ダイヤルにカーボンを採用したハイテク素材で表現したダイバーズモデルが特徴だ。男らしい力強いデザインが人気で、芸能人御用達としても知られている。
クロノラリー
世界中に数ある耐久レースの中でも最も過酷といわれる「ダカールラリー」。その公式時計にも採用されているのが、このクロノラリーだ。巨大プッシュボタンが特徴で、操作性や耐久性が非常に高いのも魅力といえるだろう。
グランドオーシャン
グランドオーシャンは、ヨットレースの世界観をあらわしたモデルである。優れた防水性とタフなケース、3本ラグが特徴的である。
デルフィン
1961年に誕生した防水時計。200mの高い防水性を実現していて、レトロな味わいを残しつつモダンさも失わないデザインが人気である。
レ・ヴォベール
エドックスはスポーツモデルが多いが、レ・ヴォベールはドレスウォッチのモデルだ。腕にフィットする形状と、薄型フォルムが特徴で、使い勝手の良さもポイントだ。
レ・ベモン
ワールドレコードを持つ日付表示付きのモデル。極薄なドレスウォッチで、ビジネスシーンなどで活躍する。
エドックスの型番について
まずはエドックスの型番がどういう構造になっているのか確認するために、各コレクションからいくつかのモデルの型番をピックアップしていく。
「クロノオフショア1」の型番
パワーボートレースをはじめとするウォータースポーツに対応するために設計されたという「クロノオフショア1」は、エドックスで最も人気の高いシリーズモデルだ。型番の右側に記したのはモデル名称。各時計のスペックはムーブメント(キャリバー)/ケース素材(直径)/ダイヤル(文字盤)素材と色/ベゼル素材/ブレスレット(ストラップ)素材の順で記述している。
クロノオフショア1の型番
- (1)80088-3-BUIN1B:プロフェッショナル
- 自動巻(EDOX80)/SS(43ミリ)/ブルーカーボン/ハイテクセラミック/SS
- (2)01122-3-NIN:クロノグラフオートマチック
- 自動巻(EDOX011)/SS(45ミリ)/ブラックカーボン/ハイテクセラミック/ラバー
- (3)10020-3B-BN2-C:クロノグラフビッグデイト
- クオーツ(EDOX10)/SS(45ミリ)/ホワイト/ハイテクセラミック/レザー
型番から見る特徴(1)
(1)が自動巻ムーブメント搭載の3針(日付表示あり)ウォッチ。(2)は同じく自動巻ムーブメントのクロノグラフで、曜日と日付表示が入る。(3)はクオーツムーブメントのクロノグラフで、4時の位置に日付表示が入るモデルとビッグデイトのモデルがある。挙げたのはモデル名にあるように、ビッグデイトのモデルだ。
明確だったのは、それぞれの型番冒頭の5ケタの数字だ。「プロフェッショナル」と名の付く(1)の一連のモデルのどの型番は、ほぼ「80088」と「80099」で占められる。両者の違いは、後者にダイバーズウォッチの機能の1つ、オートヘリウムエスケープバルブが付加されていることである。
型番から見る特徴(2)〜(3)
(2)の「クロノグラフオートマティック」に使われている型番は、「01122」、「01114」、「01115」、さらに「01117」。このモデルの場合、それぞれの機能や性能の違いはほとんどなかった。
(3)のクオーツモデルでは新製品が「10221」、「10225」。従来製品が「10020」、「10021」、「10017」などがある。新製品と従来製品の大きな違いは、やはりオートヘリウムエスケープバルブが搭載されたことだ。
「グランドオーシャン」の型番
“THE WATER CHAMPION”をコンセプトとする「グランドオーシャン」。基本的な機能はダイバーズウォッチだが、こちらのシリーズのモチーフとなっているのは、公式時計を担当している『エキストリーム セーリング シリーズ』。
ベゼルデザインは、セイルを操作するウインチをイメージしたそうだ。やはり通常の3針時計とクロノグラフがメインとなるが、GMT、デイデイトと各種コンプリケーションモデルに加え、文字盤からムーブメントの動きが見える「オープンハート」のモデルまで用意されている。
グランドオーシャンの型番
- (1)01123-357BU4-BUIN4:クロノグラフ オートマチック リミテッドエディション
- (2)01123-3BUCA-NBUN:クロノグラフ オートマチック
- (3)88002-3CA-NIN:オートマチック
- (4)10226-3CA-NBUN:クロノグラフ オートマチック
- (5)93004-357N-NIN:GMT オートマチック
- (6)83006-3-AIN:デイデイト オートマチック
- (7)85008-3-AIN:オープンハート オートマチック
型番から見る特徴(1)〜(3)
(1)と(2)は前項の「クロノオフショア1」の機械式クロノグラフと共通性が見られる冒頭型番。事実、使用するムーブメントも「キャリバーEDOX011」と同様だ。
(3)も同じく「クロノオフショア1」のプロフェッショナルと似ている型番を持ち、やはり3針時計でムーブメントも同様。クオーツモデルも型番に共通性が見られるが、こちらで使用しているムーブメントは「EDOX102」ということで、微妙に違っている。
型番見る特徴(5)〜(7)
(5)、(6)、(7)はそれぞれの時計の複雑機構によって型番の数字が変わってきているが、それぞれ時分秒針を備える時計という面でみると、「8」で始まる型番で共通性を持つ。
ちなみに(5)のムーブメントは「EDOX93」、(6)が「EDOX83」、(7)が「EDOX85」。そして(3)や「クロノオフショア1 プロフェッショナル」で使用されているのが、「EDOX88」である。
「レ・ヴォベール」の型番
「レ・ヴォベール(LES VAUBERTS)」とは、エドックス創業の地であり、スイスで最も歴史ある時計製造の地ともいわれる。スイス時計製造の伝統に敬意を表したコレクションとなっている。
レ・ヴォベールの型番
- (1)85014-37R-GIR:オープンハート オートマチック(EDOX85)
- (2)91001-3-ABN:クロノグラフ オートマチック(EDOX91)
- (3)83007-3-NIN:クロノグラフ デイデイト オートマチック(EDOX83)
- (4)10409-3A-ABN:クロノグラフ(EDOX10)
型番から見る特徴
落ち着いたたたずまいを持つクラシックなデザイン、薄めのケースが特徴のコレクション。型番の右側にそれぞれのモデル名と使用ムーブメントのキャリバーを記した。キャリバーとはムーブメントの型番のようなもの。その数字は、左の型番の冒頭2ケタと見事に一致している。
「デルフィン」の型番
「デルフィン」は、1961年に旋風を巻き起こした画期的防水時計のモデル名。その復刻版のコレクションだ。
デルフィンの型番
- (1)10110-357RNCA-NIR:オリジナル クロノグラフ(EDOX101)
- (2)88004-3-NIN:フリート 1650 リミテッドエディション(EDOX88)
- (3)10110-3M-BUIN:オリジナル クロノグラフ(EDOX101)
型番から見る特徴
(1)と(3)はクオーツのムーブメント。(2)は自動巻のムーブメント。やはりキャリバーと製品の型番の冒頭が一致している。
エドックスの型番の特徴
前章でいくつかのモデルの型番をピックアップしたことにより、エドックスの型番の特徴をつかむことができた。まずいえることは、エドックスの型番は3つのユニットに分かれ、それぞれがハイフンでつながっていること。冒頭は5ケタの数字。2つ目と3つ目のパーツは主に数字とアルファベットが使われ、2つ目にはだいたいのモデルで「3」という数字が入ることがわかっている。
ムーブメントの型番に連動しているエドックスの型番
前章で明らかだったことは、エドックスの型番は内蔵するムーブメントの型番=キャリバーの数字に対応しているということだ。もう一度「クロノオフショア1」の型番を見てみよう。
クロノオフショア1の型番
- (1)「プロフェッショナル」80088-3-BUIN1B:EDOX80(自動巻)
- (2)「クロノグラフオートマチック」01122-3-NIN:EDOX011(自動巻)
- (3)「クロノグラフビッグデイト」10020-3B-BN2-C:EDOX10(クオーツ)
型番から見る特徴
(1)はキャリバーEDOX80のムーブメントが使用されているため、型番は「800〜」。(2)はキャリバーEDOX011だから、型番は「011〜」であり、(3)はクオーツのムーブメント、キャリバーEDOX10使用で、型番は「100〜」という形で対応している。
クオーツのムーブメントはこの場合は2ケタだが、EDOX101やEDOX102といったキャリバーの場合は、そのまま型番も「101〜」、「102〜」となっている。まずここで明快なのは、型番が100番台から始まるモデルは、それがクロノグラフやビッグデイト等のコンプリケーションモデルでも、クオーツの腕時計ということだ。
クロノラリー
なお、上記の例外としてキャリバーEDOX38を使用する型番38001-TIN-NINの「クロノラリー」というモデルがある。30番台のモデルがあれば、それもクオーツのムーブメントということになる。
型番800番台は3針時計、011番台はクロノグラフ
上記以外のキャリバーの機械式ムーブメントが使われている例もあるので、全てのモデルがそうではないものの、従来の多くのモデルは、機械式ムーブメントのキャリバー80番台が3針+アルファ(日付表示等)の腕時計になっており、型番も800番台に。
モデル名称は「オートマチック」という言葉のみということが多い。同じくキャリバー011番台は3針の他にスモールセコンドや積算計を有するクロノグラフで使われていて、モデル名称にも「クロノグラフ」と入っている。
上記の例外としては「グランドオーシャン クロノグラフ オートマチック」ref.45004-357RN-NIR(キャリバーEDOX45)や、「レ・ヴォベール クロノグラフ オートマチック」ref.91001-37R-ABR(キャリバーEDOX91)などが挙げられる。いずれもクロノグラフのモデルだ。
ステンレススティールの「3」
エドックスの型番を3つのユニットに分けると、中央のユニットには「3」という数字が入ることが多い。「3」だけの場合もあれば、「3B」などのようにアルファベットと組み合わされることもある。この「3」はケースの素材であるステンレススティールを示していると思われる。
エドックスの場合ほとんどの製品の素材がステンレススティールなので、どの型番にも「3」が入ることになるが、チタン素材の型番38001-TIN-NIN「クロノラリー」に「3」は入っていない。一方、ステンレススティールにローズゴールドカラーやブラックカラーのPVD加工が施されているモデルの型番は「37」という数字で表しているようだ。なお、エドックスの型番にはその他に多種多様なアルファベットの組み合わせがあるものの、それらの意味は外部からは分かりにくい法則があるようで、意味を解明することはできなかった。
中古のエドックスは重要がある?
エドックスの腕時計の型番とモデル名を紹介してきた。自分が持っているモデルを売りに出したい、と思っている人も多いのではないだろうか。型番・モデル名を知ることは、買取の際にも役に立つ。では、中古のエドックスにはどの程度需要があるのだろうか。エドックスは、新品の人気が高いブランドで、中古としては高価買取が狙いにくいブランドであるといえるだろう。買取に出す場合には、高く買い取ってくれる買取業者を見極め、出来る限り高く買い取ってもらえるように工夫しなければならない。
エドックスの腕時計を高く売るには?
エドックスだけに限らず、ブランドの腕時計を売る際には、下記の点に注意したい。
付属品は必ずつけた上で買取に出そう
購入時の箱・ケースはもちろん、取扱説明書などは必ず残しておいて、買取の際に一緒に持っていくのがよい。付属品があるかないかでは、買取価格に大幅な差が出るのだ。
必ず複数の買取業者に査定をお願いしよう
自分が持っている腕時計の適正価格を知るためにも、複数の買取業者に査定を依頼するのがよい。複数の買取業者に依頼することで、納得のいく買取価格に繋がりやすくなる。
買取に出す前に本体を磨いておこう
中古品全てにいえることだが、買取に出す前に本体を磨いておくようにしよう。濡れた布ではなく、乾いた布で本体を拭き、ホコリなども取り除いておくのがよい。
おすすめの買取業者
多くの買取業者が存在する中で、どこに査定をお願いするか迷う人も多いだろう。ここでは、エドックスを売るのにおすすめの買取業者を紹介したい。
アンティグランデ
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対策
経験を積んだ鑑定士が揃っている時計買取専門店である。腕時計コレクターやバイヤーとの繋がりがあり、自社で修理機能を持っているため、高価買取が実現できるようだ。
時計高く売れるドットコム
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宅配買取と出張買取と店頭買取に対応している買取業者である。利用者数は150万人を突破している。事前査定も充実しているため、適正価格を知るのにもピッタリである。
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対策
国内最大級の腕時計買取データベースを所持しているのが強みの買取業者である。対象本数は国内最大級の2500本以上で、オンライン査定で自分が持っている腕時計のモデルを入力するだけで、正確な買取価格を把握できる。
まとめ
エドックスの腕時計の型番は、使用しているムーブメントとの型番と密接に連動していた。ここまで述べてきた型番の法則さえ覚えておけば、型番を見ればその時計が機械式かクオーツのモデルかすぐに判別できることになる。特に機械式の時計にこだわりたい方は、この法則を覚えておくといいだろう。
リーズナブルな価格の理由
ちなみにエドックスのムーブメントは自社製ではなく、基本的には世界最大のムーブメント製造会社であるETA社のムーブメントを、自社でリファインのうえで使用している。そのためエドックスの腕時計は、比較的リーズナブルな価格で購入できるという面がある。
気軽に機械式腕時計を楽しみたい方におすすめのブランド
自社製のムーブメントと書くと聞こえはいいが、当然ながらそうしたモデルの価格は跳ね上がる。その意味でエドックスの腕時計は、気軽に機械式腕時計を楽しみたいという方には最適なブランドの1つといえよう。
特に定評あるスポーツモデルはそのバリエーションも豊富。候補の1つに加えてみる価値はありそうだ。
