スイスの代表的な高級腕時計メーカーとして知られるオメガ。1969年、初めて月面に降り立った人類の腕には、オメガの「スピードマスター」が装着されていたことはあまりにも有名なエピソードだ。そして、オメガの型番=リファレンスナンバーも、また特徴的なことで知られている。
ここではオメガの各モデルに固有のリファレンスナンバーの持つ特徴や数字の持つ意味を説明しながら、ナンバーからモデルを類推する方法を説明していこう。
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オメガのリファレンスナンバーの特徴
現行モデルは長いリファレンスナンバー
「326.32.40.50.06.001 」。これはオメガのある最新モデルのリファレンスナンバーだ。見ていただいてわかるように、非常に長い。そのためオフィシャルサイトの表示の仕方も「.」(ドット)を使って区切っている。もちろん、このドットの区切りに表された意味があると考えられる。
ちなみに、この長いリファレンスナンバーのモデルは、「スピードマスター」の「レーシング コーアクシャル クロノグラフ40MM」というモデル。ネットショップなどでは、商品名を「スピードマスター レーシング」として、その後にこの長い型番を並べて他の商品と区別しているようだ。
過去のモデルは8ケタか6ケタ
かつてオメガのリファレンスナンバーは6ケタか8ケタだった。たとえば「Ref.3570.50」は、「スピードマスター プロフェッショナル」の型番。
そして現行と同様にやはりドットで区切られていて「4ケタ・2ケタ」あるいは「4ケタ・2ケタ・2ケタ」という形で表される。こちらのほうがわかりやすいので、まずは旧モデルのリファレンスナンバーの数字の配列が表すモデルについて、説明していこう。
オメガの旧モデルの型番の見方
オメガの旧モデルの型番、8ケタ版も6ケタ版も、以下のような数字の配列によって決まっているという。先ほどの「Ref.3570.50」というリファレンスナンバーに沿って見ていこう。
最初の1ケタ目でモデルを識別
オメガの旧タイプ型番を見た時に、まず注目すべきは1ケタ目の数字だ。この1ケタ目の数字は、製品のモデルタイプを表している。その分類方法は以下のとおり。
- 1:コンステレーション
- 2:シーマスター
- 3:スピードマスター
- 4:デ・ヴィル
- 5:スペシャリティーズ
非常にわかりやすいので、旧タイプの型番であれば、すぐにどのタイプかは判別できそうだ。前述の「Ref.3570.50」であれば、この型番を持つ時計が「スピードマスター」の一種であることは一目瞭然でわかる。
2ケタ目はケースやストラップの素材
2ケタ目が表しているのは、ケースとストラップの素材だ。以下のように数字で表している。「スティール」とは、ステンレススティールのこと。「Ref.3570.50」で見ると、2ケタ目は「5」なので、ケースとブレスレットの素材はステンレススティールであることが読み取れる。
- 1:ゴールドケース+ゴールドブレスレット(イエローゴールド、ホワイトゴールド含む)
- 2:スティールーゴールドケース+スティールーゴールドブレスレット
- 3:スティールーゴールドケース+スティール(パーシャル)ーゴールドブレスレット
- 4:スティールーゴールドケース+スティールブレスレット
- 5:スティールケース+スティールブレスレット
- 6:ゴールドケース+レザーストラップ
- 7:スティールーゴールドケース+レザーストラップ
- 8:スティールケース+レザーストラップ
5ケタ目は文字盤の色
旧型番の示す3ケタ、4ケタ目が表す数字はモデルによって異なってきて複雑なので、ここでは割愛する。ケースサイズやムーブメント、あるいはベゼルの形状を数字で表しているようだ。かわって5ケタ目、ドットの次の数字が表しているのは、文字盤(ダイアル)の色だ。「Ref.3570.50」では、5ケタ目は「5」。この時計の文字盤は黒である。
- 1:シャンパン
- 2:ホワイト
- 3:シルバー
- 4:グレー
- 5:ブラック
- 6:アイボリー
- 7:ブルー
上記、「シャンパン」という色は日本語では分かりにくいが、要するにシャンパン色ということで、日本語で言うと金色(ゴールド)っぽい色とイメージしていただきたい。
オメガの現行リファレンスナンバーの見方
ここからは、オメガの現行リファレンスナンバーについて説明していこう。あの長いナンバーは、ドットで区切られたコード毎にそれぞれ意味を持っている。
現行リファレンスナンバーのコードを読み解く
オメガのリファレンスナンバーをアルファベットに入れ替えて、それぞれのコードが表すものについて説明する。
AAA.BB.CC.DD.EE.FFF
- A:コレクションコードを表す。すなわち、3つの数字がどのモデルかを表している。
- B:ケースとブレスレットの素材を表す。
- C:ケースサイズを表す。数字がそのまま長さを表す数値になっている。
- D:ムーブメントの種別。機械式かクオーツかに加え、その時計の機構全体を数字で表している。
- E:文字盤の色に加え、文字盤上の宝飾品(ダイヤやルビー等)の種類も表す。
- F:シークエンス・ナンバー。すなわち、当該タイプの何代目であるかを表した数字。
コレクションコード
リファレンスナンバーのAにあたる部分、オメガのコレクションコードの代表的なものを並べてみた。いずれもオメガのウェブサイトから集めた情報による。下記が全てではないので、ご了承いただきたい。
コンステレーション系統
- 123 コンステレーション
- 130 グローブマスター
シーマスター系統
- 233,234 シーマスター300
- 215,232 プラネットオーシャン
- 220,231 アクアテラ150M
- 212 ダイバー300M
- 225 プルヘッド
- 224,227 プロプロフ1200M
スピードマスター系統
- 304,311 ムーンウォッチ
- 331 スピードマスター'57
- 327 マークⅡ
- 326 レーシング
- 324 スピードマスター38mm/レディスクロノグラフ
- 321 ソーラーインパルス
- 318 X-33レガッタ/スカイウォーカーX-33
- 325 スペースマスターZ-33
デ・ヴィル系統
- 425 レディマティック
- 431,433 アワービジョン
- 432 トレゾア
- 424 プレステージ
- 513,528 トゥールビヨン
ケースとブレスレットのコード
リファレンスナンバーのBにあたる数字は、ケースとブレスレットの素材を数字で表したものとなっている。BBのうち左側のBがケースの素材、右側のBがブレスレットの素材を表している。
左側のBの数字
- 1:スティール
- 2:スティール+ゴールド
- 3:スティール+他のマテリアル
- 5:ゴールド
- 6:ゴールド+他のマテリアル
- 9:他のマテリアル
4と7、8については不明。「他のマテリアル」とは、ステンレススティールかゴールド以外の素材を意味している。また、右側のBについては、「0」が左側の数字と同じ素材のブレスレットを意味し、「1,2,3」になるとケースとは異なる素材を使用していることになる。「2」はメタル素材ではないブレスレットで皮素材以外のもの、「3」はメタル素材ではない皮素材のブレスレットを意味しているようだ。
ムーブメントタイプのコード
前述したように、リファレンスコードの「C」にあたる部分はそのままケースの大きさを示す数字となっている。つまり、ここの数字が「40」となっていたら、ケースの大きさは40ミリ前後であるということだ。
そして、次の「D」にあたる部分は、その時計のムーブメントタイプ、つまり内部機構の区別を数字で表したものとなっている。2ケタのDのうち、左側のDが示す数字は、以下のように区別されている。
- 0:機械式
- 1:機械式クロノメーター
- 2:コーアクシャル仕様機械式
- 3:機械式クロノグラフ
- 4:機械式クロノグラフ+クロノメーター
- 5:コーアクシャル仕様機械式クロノグラフ
- 6:クオーツ
- 7:クオーツクロノグラフ
「コーアクシャル」とは、オメガだけが採用している非常に堅牢なムーブメント機構のこと。オメガの時計を特長づける機構として、ご存じの方も多いことだろう。さらに右側のDは、その機構の複雑さに応じて数字が割り振られている模様だが、ここでは割愛した。
文字盤の色のコード
リファレンスコードのEに当たる部分は、「EE」の2ケタの数字で文字盤の色とその宝飾方法を区別したコードと見られている。まず色に関して見ていこう。
- 01 ブラック/02 シルバー/03 ブルー/04 ホワイト/05 ホワイトパール
- 06 グレー/07 パール/08 シャンパン/09 アイボリー/10 その他
- 11 レッド/12 イエロー/13 ブラウン
また、宝飾品に関しては51以降の数字が振られており、たとえば「51」なら、ブラックの文字盤になんらかの宝飾品、「52」ならシルバーの文字盤になんらかの宝飾品という並び方となっているようだ。
オメガのおすすめ買取店
最後にオメガの高価買取業者を紹介しよう。
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オメガの買取情報

スピードマスター・シーマスターの買取相場比較

まとめ
ここまで、オメガのリファレンスナンバーが意味するところについて説明してきた。非常にわかりやすい旧タイプの型番に比べると新しい型番は複雑にはなっているが、多岐に渡る商品を区別していくためには、これだけ長いリファレンスナンバーが必要だったということだろう。
それでも、「1」で始まればコンステレーション系統で、「2」で始まればシーマスター系統、「3」はスピードマスター系統、「4」はデ・ヴィル系統という方式は旧タイプのリファレンスナンバーと変わらないので、覚えておけば便利に使えるのではないだろうか。
なお、ここに掲載したリファレンスナンバーのコードは、公式に発表されたものではないので、例外などがあることも考えられる。あくまでも参考として読んでいただけると幸いだ。


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