Amazonが2016年6月23日付で買取サービスを再開した。宅配買取サービスと出張買取サービスの2つを展開するという。

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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
再開されたAmazon買取サービス
Amazonは従来運営していた買取サービスを2016年4月に一時休止していた。その後、2か月間を経て、再度の買取サービス展開を開始したが、どのような狙いがあるのだろうか。

Amazon / Canonicalized
新たに始まった出張買取サービス
従来は、本、CD・DVD、ゲームソフト、ゲーム機と、限られた商材の宅配買取サービスを提供していたが、今回からは腕時計、ゴルフクラブ、家電、携帯電話、カメラ、AV機器、パソコン、タブレット、おもちゃ、楽器、スポーツ用品、ブランド品など前よりも幅広いラインナップに変更されている。
また、出張買取サービスも新たに提供し始めた。
他企業との提携
買取金額の還元はAmazonのポイントで行われるなど、その他の点は以前と変わっていないが、今回の業務開始に伴って株式会社リコマース、株式会社マーケットエンタープライズとの提携を図っている。つまり、Amazon自体は実際の買取業務を提供していなく、他の企業がそのオペレーションを担当するのだ。
株式会社マーケットエンタープライズ
マーケットエンタープライズは、宅配買取サービス、出張買取サービスを「高く売れるドットコム」というサービスブランドで展開している上場企業である。
株式会社リコマース
ここで気になるのは株式会社リコマースである。リユース業界に精通した人でも初めて聞いた名前だと思われる。というのも、調べてみたところ、こちらは新しく設立された企業のようなのだ。
特定商取引法に基づく表記を確認してみたところ、代表取締役社長 片桐 拓也、所在地が〒470-1132 愛知県豊明市間米町敷田1225-12と記載されていた。早速、検索してみるとティーバイティーというリユース企業と一致することがわかる。
ティーバイティー
ティーバイティーは買取王子という宅配買取サービスなどを提供する企業である。
従来の買取王子では、ユーザーに不要なものをまとめて箱詰めして貰うサービスを提供していたが、リコマースという別のサービスブランドで、今回のような一品あたりの買取価格表示によって、高単価の商品をしっかりと査定するサービスを別途展開しているのではないかと推測される。
具体的な買取方法
ではここでAmazonの具体的な買取方法を紹介しよう。Amazonでの買取を検討している人は是非参考にしてほしい。
宅配買取
宅配買取は小型商品の買取を希望する人におすすめの買取方法となっている。また、宅配買取は買取業者リコマースが運営を行っている。
手順としては、まずはスマートフォン、またはパソコンからリコマースのサイトでAmazonにログインをし、申し込みを行う。
梱包材である宅配キットなどは無料で提供され、送料や集荷手数料も無料である。家に余った箱がある場合は宅配キットではなく、自分お手持ちの箱の利用も可能である。売りたいものを箱に詰め、配送業者に引き渡そう。
値段をつけるのが困難な商品
また、買取が困難な商品もある。文庫や漫画で全巻揃っていないものや、バーコードがないCD、定価が1,000円に届かない安価な雑貨やブランドではない衣類は買取不可な場合がある。上記を踏まえた上で、なるべく買取可能な商品を送るようにしよう。
買取不可商品
また、困難ではなく、買取が不可な商品は下記のとおりである。製造されてから5年以上経過している古い商品。汚れや傷がひどく、正常に作動しないなどの状態がかなり悪い商品。必要不可欠な付属品の欠品。同じ商品がいくつも同梱されている場合。使用期限が半年未満のもの、法令により売買禁止の商品、大型の商品などが挙げられる。
納品後査定が行われ、結果を確認。結果に納得がいけた場合すぐにAmazonギフト券で代金が支払われる。しかし、この承認の作業が手間の場合は、申し込み時点で、承認なしでそのままAmazonギフト券に自動で支払われる方法を選ぶこともできる。
出張買取
出張買取は大量商品のまとめての買取や、大型商品におすすめの買取方法である。出張買取はマーケットエンタープライズが運営を行っている。マーケットエンタープライズでは出張のみでなく宅配の買取も行っているため、宅配の買取も含めれば全国無料でどこからでも買取が可能である。キャンセルした場合の送料も無料である。
出張買取の対応エリアは関東であれば、東京、埼玉、神奈川、千葉の一部。東北であれば、岩手、福島、宮城、山形。東海地方であれば、愛知、岐阜、三重、静岡の一部。関西であれば、大阪、京都、奈良、兵庫。九州であれば福岡、佐賀、熊本、大分、長崎の一部である。自分の地域が対応しているか不安な場合は問い合わせしてみると良いだろう。
まずはAmazonアカウントでログインをし、Webフォームに入力して申し込みをしよう。または電話での申し込みや問い合わせも可能である。電話の場合は、年末年始を除き9時15分から21時まで対応している。
申し込み後、最短で当日に査定額の連絡が入る。電話での場合はその場で査定額を教えてくれることもあるようだ。査定額に納得ができたらメールまたは電話で申し込みをしよう。出張買取が最適でない場合はここで宅配買取を勧められることもあるようだ。
出張買取では最終的に実物を見て金額が決まるが、その際現金か、Amazonギフト券での支払いのどちらかを選択することができる。Amazonギフト券を希望の場合はeメールで送られてくる形となる。
また、出張買取では買取キャンペーンを随時行っているようである。そのキャンペーンの時期に対象の商品を売ることができればさらいにお得だろう。
買取不可商品
DVDやCD、本やゲームソフトの買取は行っていない。そういった商品の買取であれば、リコマースでの宅配買取が便利だろう。
まとめ
いかがだっただろうかAmazonは買取サービスを再開したようであるが、集客のみを行うという形で、実際のオペレーションは他の会社が行うようである。
このスキームはヤフー買取、BUYMAの買取サービスなどにも見られる。集客の窓口と、実際のオペレーションを分断するという協業の形と言える。
また、買取方法は他の買取業者とはあまり差がない。しかし、Amazonでよく買い物をするという人はAmazonギフト券での支払いでお得に買い物ができるかもしれない。