
2016年4月8日付でAmazon買取サービスが終了したことがITmediaニュースで話題になっている。Amazon買取サービスは2015年6月8日より提供されていて、Amazonで古本、CD・DVD、ゲームソフト、ゲーム機といった商品を宅配で買取して貰えるサービスであった。なぜ終了したのかは明かされていなく、ユーザーからの評判も悪くなかったことから謎に包まれている。
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
何故終了したかに対するAmazon側の回答
なぜ終了するのかという質問がよくある質問にはあり、そこには「Amazonは常にお客様の利便性を追求し、サービスの強化に努めています。今後もさらなるアービス強化を行なっていきます。」と回答している。
Amazonの買取を利用していた人の疑問点に対する回答
申し込み中であった商品はどうなるのか
Amazon買取センターへの商品の到着が2016年4月14日以前の物の場合は順次査定されるが、4月15日以降の商品は返送されてしまうことになる。しかし、返送の送料はAmazon負担となるのでその心配は不要だ。この商品の査定や状況についてはアカウントの買取履歴から確認が可能である。
個人情報はどうなるのか
買取査定依頼時に誰もが個人情報をAmazonに渡していることになる。Amazonでは古物営業法により、申し込みされた日から3年間愛知県公安委員会古物許可証番号 第542521400700号Amazon.com Int'l Sales, Inc.にて保管している。このように明確に保管について明記しているため、心配は必要ないだろう。
買取に出して受け取ったAmazonギフト券は無効になるのか
買取サービスの終了は、すでに受け取ったAmazonギフト券に影響はないため、無効になる心配はいらない。しかし、ギフト券には有効期限があるため、その有効期限内に使用することを忘れないようにしよう。また、有効期限はアカウントの「残高・利用履歴を確認をする」でいつか確認が可能である。
今までの買取に関する問い合わせはどこにしたら良いのか
「カスタマーサービス」から問い合わせができるため心配無用である。
ヤフー買取サービスも終了に
一方、2016年3月31日付でヤフー買取というポータルサイト大手ヤフーの買取サービスも終了している。
Yahoo!買取は、2016年3月31日(木)をもちまして、サービスを終了いたしました。Yahoo! JAPANは今後ともお客様へのいっそうのサービス向上に努めてまいりますので、何卒ご理解くださいますようお願いいたします。これを機にヤフオク!のオークション出品をご活用ください。
引用:http://kaitori.yahoo.co.jp/
こちらはフーを通して、ソフマップ、ブランディア、ネットオフ、高く売れるドットコムへと買取申込できるサービスあった。各社がパソコンやブランド品、古本、ゲームソフト買取など商材で棲み分けていて、担当別で買い取りする仕組みであった。しかし、ヤフー買取というサービスも終了となった。運営関係者の話では、もともとユーザーからの反応がイマイチだったとのこと。
Amazon・ヤフーの買取サービスの優れていた点
これら2つのサービスはあるべき買取サービスの一つの形であったように思う。
第一にAmazon買取サービスは、ユーザーの購入データを持っていて、読んだ後の本やプレイ済のゲームという潜在的な買取需要を握る優位性があった。特に、買い取り代金はAmaozonポイントでの還元となるため、更に次の購入へと繋がっていく。買わせてから売らせるという循環を作り出せる一つの体系を成していたと言ってよい。
第二に、ヤフー買取はあらゆる商品を売るための窓口をヤフーというポータルサイトの中に設け、そこから買取のオペレーションは各買取業者に任せる形で宅配買取サービスの水平分業を実現していた。集客と買取オペレーションに分割することで、新しいビジネスモデルに挑戦していたのである。同様のスキームで言えば、GREEがコメ兵と提携し、新規事業として立ち上げたuttokuも記憶に新しい(尚、このuttokuはGREEからアクティブソナー社へ事業譲渡済)。
これらから分析をするにはデータ・情報が不足しているところである。また、今は買取も人気は高いが、フリマアプリやネットオークションの利用者もかなり多い。ヤフオクも人気が高いため、そちらの方に力を入れた方がよかったのかもしれない。
しかし、奇しくも同じタイミングで大手ネット企業の買取サービスが終了したのは注目に値する。
Amazon 買取サービス再開!?
しかし、2016年6月23日付けでAmazonは新たに買取サービスを再開している。その新たなサービスは前回よりもラインナップが幅広く、腕時計やゴルフクラブ、家電、携帯電話などあらゆる商品の買取が可能になった。
また、買取方法は宅配買取と出張買取の二種類が可能である。しかし、実際に買取を行うのはAmazonではなく、他の以下2社の買取業社である。宅配買取は株式会社リコマース、出張買取は株式会社マーケットエンタープライズである。
宅配買取は全国に対応していて送料無料、宅配キットも無料でもらうことができる。大型商品などは受付不可であるため、大型商品を売りたい場合は出張買取で依頼するようによう。また、同じ商品を複数点、漫画や小説の全巻揃っていないものやバーコードがついていないCDやDVDは買取不可となる。
出張買取も出張の手数料無料、キャンセル無料である。始めに電話やwebから申し込みをし、査定額を聞き、その査定額に納得後実際に実物をみて査定が行われる。この申し込みの時点で、地域や査定依頼の内容により、出張か宅配買取かどちらで行われるのかが確定する。まずは問い合わせをしてみよう。また、出張買取のマーケットエンタープライズは、宅配買取も行っている。宅配買取でも送料やキャンセル料無料となるため、出張買取でなく、宅配買取を勧められた場合も宅配買取で十分なサービスが受けられるだろう。
さらに、宅配買取の場合はAmazonギフト券での支払いとなるが、出張買取の場合はAmazonギフト券での買取か、現金での買取かどちらかを選ぶことが可能である。
まとめ
いかがだっただろうか。Amazonもヤフーも大手2社が同時期に買取サービスを中止したことで話題となったが、やはり大手の名前だけでは買取の業界で売り上げを上げることは厳しいのだろうか。しかし、Amazonはまた買取サービスを新たに始めたことで、今後どうなっていくかが気になるところだ。改善して新しいサービスとなったため、また中止とならず、継続して買取を続けて欲しいものだ。なお、古本であれば、以下のコラムで紹介している買取業者を利用するのも良いだろう。