現在、多くの人が、スマートフォンなどでネットを利用するために、通信会社と契約を結んでいると思われる。Wi-Fiのみで運用する方法もあるが、Wi-Fiは、アクセスポイントが近くになければ通信できない場合もある。それに、MVNOが台頭したことにより、昔に比べ格安で通信することが可能になったので、金額を気にせず気軽にネットに接続できるようになった、という側面もある。
ただ、通信会社と契約して利用している場合でも、その契約内容を確認する人はあまりいないかもしれない。通常に利用している分には、契約内容を確認する必要は、あまりないからである。しかし、時に、契約の確認が必要な場面もある。解約やMNP転出する時がそれにあたり、契約内容によっては、費用などが多く必要となる可能性もあるからである。
そのため、契約内容を確認するためには、契約内容の確認方法を把握しておくことが必要であるといえる。そこで、今回は、MVNOの1つであるBIC SIM(ビックシム)の契約内容の確認方法などについて記載する。
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BIC SIMとは
BIC SIMは、大手家電量販店のビックカメラが展開するMVNOである。ただ、ビックカメラは、SIMカードの販売のみを行っており、MVNOとして通信サービスを提供しているのは、大手MVNOのIIJmioで、サービス内容や料金体系は、IIJmioと同じとなる。
IIJmioは、高品質な通信サービスとバースト機能などユーザーから高評価のサービスを展開している人気のMVNOであり、BIC SIMも同様に人気のMVNOとなっている。
契約内容を確認する必要性について
前述のように通常に使用している分には、契約を確認する必要はあまりないが、解約やMNP転出の場合、契約を確認したほうがいいだろう。
MVNOの中には、プランによって最低利用期間を設定している場合があり、この最低利用期間中に解約した場合、違約金が発生するのである。
BIC SIMは、IIJmioと同じで、データ通信プランは2か月の、音声通話プランは、12カ月の最低利用期間が設定されている。データ通信プランは、最低利用期間中に解約できない契約のため、違約金は発生しないが、音声通話プランは、契約期間により、1,000円から12,000円(税別の違約金が発生する場合がある。
そのため、もし、音声通話プランを契約していて、12カ月以内に解約した場合、それは最低利用期間中の解約となるため、最高で12,000円(税別)の違約金が発生する可能性も出てくる。また、データ通信プランは、2か月間解約できないため、最低でも2か月間使用して、その間の月額利用料金は支払う必要がある。
最低利用期間の有無やその期間、対象プラン、違約金の金額は、MVNOによって異なるので、解約やMNP転出をする場合は、契約内容を確認して違約金が発生するか、確認する必要が出てくるのである。
BIC SIMの契約内容の確認方法について
BIC SIMの契約内容の確認方法についてだが、前述のようにBIC SIMのMVNOとしての運営は、IIJmioが担当しており、契約内容の確認についても、IIJmioの会員ページから確認することになる。IIJmioの会員ページにログインするためには、mioIDもしくは連絡用として登録したメールアドレスとmioパスワードが必要となる。
mioIDやmioパスワードを忘れた場合は、ログインページにある「mioIDとmioパスワードをお忘れの時は」というリンクから照会をすることができるので、そちらでmioIDとmioパスワードを確認して、ログインできるようにしたほうがいいだろう。会員ページにログインして、契約内容の確認メニューから、契約しているプランや契約期間などを確認することができる。
BIC SIMにおける更新月について
大手キャリアや一部のMVNOでは、契約が自動更新されるプランを採用している場合がある。この自動更新とは、契約期間が終了し、終了の手続きが取られなかった場合、契約が更新され、次の契約期間が始まる、という形式となる。
この場合、契約期間が最低利用期間に設定されているため、契約期間中に解約すると違約金が発生する。
ただし、契約が更新され次の契約期間が始まる最初の月は、解約しても違約金が発生しない場合が多い。このような月を更新月と呼び、自動更新の契約の形態の場合は、更新月が非常に重要な時期となるのである。
そこで、BIC SIMにおける更新月についてだが、実は、BIC SIMでは更新月は存在しない。BIC SIMでは、最低利用期間はあるものの、契約は自動更新ではないことから、最低利用期間が終了すれば、以降いつ解約しても違約金は発生しない。
BIC SIMにおいては、更新月を気にする必要はないといえる。
BIC SIMの契約内容の確認方法などについて記載したが、解約やMNP転出以外にも契約内容は、ときどき確認したほうがいいかもしれない。例えば、契約時に付けたオプションを実際には全く利用していない場合は、そのオプションを契約している費用は無駄な出費となるが、契約内容を確認しないと、それに気づかない可能性が高い。
このように契約内容を確認すれば、いまより快適に利用できる場合もあるので、IIJmioの会員ページをブックマークするなどして、いつでもアクセスできるようにしたほうがいいだろう。
BIC SIMならではの特徴と違い
数多くの格安SIMがあるが、BIC SIMならではのポイントはどこだろう。未成年でも契約可能
BIC SIMの他社との違いとしては、まず契約年齢が18歳以上であるというところだ。一般的にSIMカードの契約は、20歳以上の成人に限られることがほとんどだが、BIC SIMは20歳未満でも契約は可能。
ただ契約を行う際に、契約者の親権者の同意が必要になるが、18歳以上であれば契約ができるというメリットがある、数少ない格安SIMのひとつ。
ビックカメラの店舗で契約可能
多くの格安SIMを販売している会社は、受付カウンターを設けている場合でも、結局は都心にしかなく、携帯会社の様に店舗数が多いわけではないため、不明点があったり、聞きたい事があっても気軽に立ち寄れることができないことに不便である。その点、BIC SIMはビックカメラのSIMということで、ほとんどのビックカメラの店舗で対応してもらえる。
ほかの格安SIM会社が店舗を揃える都心だけではなく、全国のビックカメラの店舗というカウンターがあるので、ほかの格安SIMとの大きな差別化になっている。
ビックカメラの店舗カウンターで対応不可になる事例
店舗で契約ができるBIC SIMだが、なんでもしてもらえるわけではなく、カウンターで対応してもらえない事例もある。
例えば、一度契約をしたSIMカードから他のプランのSIMやサイズの大きいSIMへの変更はWEBの会員専用ページのみでしか行えず、店頭では受け付け不可。
ソフトバンク・au・docomoなどでは、変更といったら店舗に行くことが当たり前だったが、ここは格安SIMカードならではの注意点だ。
BIC SIMで契約できるSIMカードの種類
BIC SIMには3つの種類のSIMカードがある。
音声通話機能付きSIM
電話番号はそのまま使えるタイプのSIMカード。いわゆるソフトバンク・au・docomoといった携帯会社と同じように使うことができる。今まで通りのサービス、例えばLINEやTwitterなどのアプリも問題なく利用できるため、今までのソフトバンク・au・docomoを使っていて、機能が劣ることなく、格安SIMに切り替えたい場合は音声通話機能付きSIMがおすすめ。
データ通信専用SIM
電話番号がなく、インターネットや通信だけのタイプのSIMカード。LINE通話なら電話はできるのでは?と思いがちだが、データ通信専用SIMは電話番号がないタイプなので、SMS認証ができない。よってLINEの通話機能は使えないことになる。
その分、音声通話機能付きSIMよりは月額料金が安く利用ができるため、インターネットが使いたいだけの方におすすめ。
SMS機能付きSIM
データ通信専用SIMにSMS認証ができるようになったタイプのSIMカード。
前述したとおり、LINE通話など、SMS認証が必要なアプリは多数ある。それがデータ通信にSMS機能がつくだけで使えるようになるため、電話番号はいらないが、SMS認証が必要なアプリも使いたいという方におすすめ。
契約をしたあと、いつから使えるのか
格安SIMに変更をして、すぐに使えるようになるのだろうか。BICSIMの場合はWEBからと店舗からの両方で申し込みが可能。そこで両パターンで最短いつからできるのかを比較してみる。
WEBから申し込むと最短当日発送
BIC SIMは、WEBのオフィシャルサイトからSIMの申し込みが可能。最短で当日発送が可能なので、翌日には手元で受け取り、利用を始めることができる。店舗カウンターの営業時間に向かえないことが多い、SIMのシステムは理解があるため自分でできる、待ち時間がかかることは避けたいという方はWEBから申し込めば面倒が少なくなるメリットがある。
店舗だと当日渡し可能
ビックカメラの店舗にあるカウンターにて申し込みが可能。カウンターであればその場でSIMの受け取りができ、設定も行ってくれるため、利用もその日から可能である。
カウンターであればスタッフが対応してくれるため、SIMカード初心者や、不明点があるのであれば、その場で解消してもらえる。その点ではカウンターだと、SIMカードでもソフトバンク・au・docomoなどと同じような感覚で乗り換えることができる。
システムを理解することが、格安SIMをうまく利用していくことにもつながる。新しいサービスということで躊躇せずに、得な使い方をしていこう。
まとめ
BIC SIMの契約状況の確認方法などについて、紹介してきた。普段は気にしないだろうが、プランの見直しや解約時などに必要となってくるので、確認しておくと安心だろう。また、以下コラムも合わせてチェックしてほしい。