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はじめに
携帯電話やスマートフォンを購入した時の通信会社の選択肢としては、NTTドコモ、au、ソフトバンクのいわゆる3大キャリアしかなかった、といっても過言ではない時代が続いた。
しかし、近年、3大キャリアとは別の選択肢としてMVNO(仮想移動体通信事業者)が存在感を増してきた。MVNOとは、自前で通信回線を持たず、3大キャリアなどから通信回線を借りて通信サービスを提供する事業者のことを指す。
MVNOは、建設や維持に莫大な費用がかかる通信回線を持たないことで、その分のコストを利用料金の引き下げに回した。そうすることで、3大キャリアより格安な利用料金を実現し、多くの利用者を獲得したのである。
そうして利用者を拡大してきたMVNOであるが、近年、参入する事業者が増え、格安なだけではMVNOとしての特色が出しにくくなってきた。そこで、各MVNOは、利用料金だけでなく、様々なサービスを前面に出し、アピールするようになったのである。
そのようなサービスは、利用者にとってメリットが大きく、MVNOを契約する場合は、事前に各MVNOの利用料金だけでなくサービスについても把握することも重要であるといえる。
そこで今回は、MVNOの中からBIC SIMについて利用料金や特徴などを紹介する。
引用:http://www.biccamera.com/bc/c/service/sim/bicsim/index.jsp
BIC SIMとは
BIC SIMは、大手家電量販店であるビックカメラが販売しているSIMを指す。ビックカメラは、SIMを販売しているだけで、MVNOとして実際に運営しているのは、株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)である。
IIJは、MVNOに回線やサービスを展開するMVNE(仮想移動体サービス提供者)であり、自身もIIJmioというMVNOを運営している。実は、BIC SIMは、サービス内容などがIIJmioとほとんど同じである。一部BIC SIMとして独自のサービスを実施しているが、実質IIJmioと同じと見ていいだろう。
IIJmioは、IIJが展開するMVNOとして回線やサービスの質が高いことで知られるが、BIC SIMも同等のサービスを実施していることから、BIC SIMも回線やサービスの質が極めて高いといえる。
BIC SIMの特徴について
前述のようにBIC SIMは、IIJmioとサービス内容がほとんど同じであることから、IIJmioと共通の特徴とBIC SIMの独自の特徴に分けて記載する。
まず、IIJmioと共通の特徴についてだが、NTTドコモとauのそれぞれの回線を利用したマルチキャストMVNOであることが挙げられる。
通常MVNOは、3大キャリアのどれか1つの回線を利用した通信サービスを展開しているが、IIJmioおよびBIC SIMは、NTTドコモとauのそれぞれの回線を利用した通信サービスを提供しているのである。多くのMVNOは、NTTドコモの回線を利用しており、auの回線を利用したMVNOはあまりないことから、auの回線を利用した通信サービスを提供するIIJmioおよびBIC SIMは、auの利用者にとって貴重な選択肢であるといえる。
また、IIJmioおよびBIC SIMは、バースト転送機能を実装しているのも大きな特徴と言えるだろう。バースト転送機能は、低速通信時でも通信開始時の一定のデータ通信量だけ高速で通信する機能である。
このバースト転送機能があれば、低速通信時であっても軽いwebブラウジングやtwitter、LINEチャットなどが、ストレスなく利用することができるのである。このバースト転送機能は、ユーザーからの評価が極めて高く、こちらも大きな特徴といえるだろう。
次に、BIC SIM独自のサービスについて記載する。BIC SIMユーザーは、公衆無線LANサービスであるWi2 300に接続することができる。Wi2 300は、全国の公共交通機関、カフェなどに設置されており国内最大級の規模を誇る。つまり、BIC SIMを使用していれば、全国どこにいってもWi2 300が使用できるということで、データ通信量を節約することが出来るのである。
また、BIC SIMは、各ビックカメラの店頭(一部対象外店舗あり)にて即時発行してもらえるほか、追加・サイズ変更・再発行も当日のうちにでき、さらに有料ではあるが、スマートフォンの面倒な設定もすべてやってもらえるサービスも実施している。
このようなきめ細かなサービスを実施できるのも、大手家電量販店であるビックカメラが取り扱っているBIC SIMの強みであろう。
さらに、こちらもIIJとコラボしたインターネット接続サービスであるビック光(IIJmioひかり)とBIC SIMを一緒に利用すると、月額利用料金が600円割引されるという大変お得なサービスもある。
600円も割引されると、どのプランも月額利用料金が業界最安値よりさらに安くなるので、ビック光(IIJmioひかり)利用者は、MVNOと契約する場合、BIC SIMを選択したほうがいいだろう。
BIC SIMの月額利用料金について
BIC SIMの月額利用料金について記載していく。前述のようにBIC SIMは、IIJmioとサービスがほぼ同じであるが、月額利用料金も同じ設定となっている。
BIC SIMの月額利用料金は、NTTドコモの回線のプランとauの回線のプランの2通りが存在する。
ドコモ回線 タイプD
通話+データSIMカード
- ミニマムスタートプラン 3GB:1,600円
- ライトスタートプラン 6GB:2,220円
- ファミリーシェアプラン 10GB:3,260円
SMS+データSIMカード
- ミニマムスタートプラン 3GB:1,040円
- ライトスタートプラン 6GB:1,660円
- ファミリーシェアプラン 10GB:2,700円
データ専用SIMカード
- ミニマムスタートプラン 3GB:900円
- ライトスタートプラン 6GB:1,520円
- ファミリーシェアプラン 10GB:2,560円
au4GLTE回線 タイプA
通話+データSIMカード
- ミニマムスタートプラン 3GB:1,600円
- ライトスタートプラン 6GB:2,220円
- ファミリーシェアプラン 10GB:3,260円
SMS+データSIMカード
- ミニマムスタートプラン 3GB:900円
- ライトスタートプラン 6GB:1,520円
- ファミリーシェアプラン 10GB:2,560円
au回線のプランであるタイプAにはデータ専用プランはない。ミニマムスタートプランとライトスタートプランは最大2枚まで、ファミリーシェアプランは最大10枚までSIMを使用することができる。追加した場合にかかる月額利用料金は、以下のようになる。
ドコモ回線 タイプD
通話+データSIMカード
- ミニマムスタートプラン:1,100円
- ライトスタートプラン:1,100円
- ファミリーシェアプラン(2、3枚):700円
- ファミリーシェアプラン(4〜10枚):1,100円
SMS+データSIMカード
- ミニマムスタートプラン:540円
- ライトスタートプラン:540円
- ファミリーシェアプラン(2、3枚):140円
- ファミリーシェアプラン(4〜10枚):540円
データ専用SIMカード
- ミニマムスタートプラン:400円
- ライトスタートプラン:400円
- ファミリーシェアプラン(2、3枚):0円
- ファミリーシェアプラン(4〜10枚):400円
au4GLTE回線 タイプA
通話+データSIMカード
- ミニマムスタートプラン:1,100円
- ライトスタートプラン:1,100円
- ファミリーシェアプラン(2、3枚):700円
- ファミリーシェアプラン(4〜10枚):1,100円
SMS+データSIMカード
- ミニマムスタートプラン:400円
- ライトスタートプラン:400円
- ファミリーシェアプラン(2、3枚):0円
- ファミリーシェアプラン(4〜10枚):400円
月額利用料金は、MVNOとしては平均的な金額であるが、IIJの高品質な回線やサービスを利用できることを考えると、十分安い金額といえる。
BIC SIMの通信速度について
BIC SIMの通信速度についてのネットの書き込みなどを見ると、不満を持つ書き込みはほとんど見られず、IIJの高品質な回線のおかげでMVNOとして十分な通信速度が出ているようだ。
ただ、昼間など3大キャリアの通信回線が混む時間帯は、他のMVNO同様に通信速度は落ちてしまう傾向が見られる。これは、MVNOではよくあることなので、割り切るしかないだろう。
通信速度が低下したら、動画の視聴といったデータ通信を多く必要とする作業は行わないか、前述のWi2 300のようなWi-Fi経由でのデータ通信を行った方がいいだろう。
BIC SIMを利用する上での注意点について
BIC SIMの音声通話機能がついたSIMは、最低利用期間が12か月となっており、解約事務手数料は、契約してから1か月以内に解約すると12,000円(税別)、そこから1か月経過するごとに1,000円下がり、13か月目に0円となる仕組みである。
つまり、早期に解約すると高額の解約事務手数料が必要となるので、解約する場合は、契約などに注意したほうがいいだろう。
また、利用申し込みは、ビックカメラの店頭、もしくはビックカメラのホームページからできるが、解約は、IIJmioのホームページでしかできないので、こちらも注意したほうがいいだろう。
月額利用料金などの支払いは、JCB・VISA・DC・UC・UFJ・アメリカンエキスプレス・マスター・ダイナース・SAISON・イオンクレジット・トヨタファイナンスのクレジットカードでしかできないので、契約する前にこれらのクレジットカードを準備したほうがいいだろう。
まとめ
大手家電量販店のビックカメラが販売しているBIC SIMは、MVNEのIIJが運営しているMVNOで、NTTドコモ、auのマルチキャリアMVNOであるほか、高品質な通信や様々なサービスなどで、評価が高いMVNOである。
auの端末をそのまま使用したい人、利用料金を安く抑えたい人、高品質な通信を使用したい人などに向いているMVNOであるといえる。