複数のキャリア会社で取り扱いのあるDIGNOは、機種変更時に選ばれることの多いブランドだ。
同一キャリア内でおこなわれる機種変更の手続きや料金体系などに目を向けると、au・docomo・ソフトバンクといった大手各社の違いも明確になってくる。またDIGNOなどの人気商品を安くお得に入手するには、将来的な機種変更に向けてより良いタイミングや注意点などを頭に入れておくことも大事な心掛けとなるだろう。
今回は、少し特殊なブランドとなるDIGNOを例に挙げながら、au・docomo・ソフトバンクといった会社の機種変更で多くの皆さんが抱いている「どこが一番安い?」という疑問の答えを徹底比較から導き出していきたい。

引用:https://www.kyocera.co.jp/prdct/telecom/consumer/lineup/digno-j/
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そもそも、DIGNO ってどんなブランド?
DIGNOとは、KYOCERA(京セラ)が国内向けに展開するAndroid搭載フューチャーフォン(ガラホ)とAndroidスマートフォンの人気ブランドだ。
ドラえもんやスーパーマン、ルパン三世といったアニメの主人公をイメージキャラクターとするDIGNOには、スタイリッシュな印象の強い一般のスマホと違って幅広い年齢層のユーザに愛されやすい特徴がある。また国内市場でも種類の少ないガラホを取り扱うDIGNOは、スマホユーザ以外からも注目されるブランドとなりつつあるようだ。
DIGNOの商品はどこのキャリアで買えるの?
2018年9月28日現在、DIGNOブランドの商品は、下記3つのキャリア会社で取り扱われている。
- 【au】rafre KYV40
- 【ソフトバンク】DIGNO ケータイ2
- 【UQ mobile】DIGNO A、DIGNO Phone
こうして最新モデルを並べてみると、大手キャリアを代表するdocomoでは、DIGNO商品の販売がない実態が見えてくる。また一時期まで多くのDIGNOスマホを発売していたY!mobileにおいても、2016年6月以降の新製品の発売はない状況となるようだ。
そのためここでは、auとソフトバンクという大手2社とMVNO市場でも注目度を高めているY!mobileで取り扱うDIGNO商品について、機種変更にかかる費用などを細かく見ていきたい。
DIGNO機種変更における費用や料金比較をする場合の大きな注意点
DIGNOの機種変更にかかるコストや契約面のメリット、デメリットを比較する際には、検討のベースとなる機種や料金体系といった要素が会社によって全く異なる実情を頭に入れておく必要がある。このポイントを知らずに単純に金額だけの比較をしてしまうと、自分の予算やライフスタイルに合うキャリアやDIGNO端末と出逢えなくなる。
どのように料金・費用比較をするのがおすすめ?
こうした形で検討の土台が異なる機種変更情報を比較するには、各社のサイトに設置してあるシミュレーションツールを使うのがおすすめとなる。
最新のキャンペーンや料金体系が反映されているシミュレーターは、正しい金額を算出する上でも必ず使って欲しいツールとなる。また細かなキャンペーンの適用条件や割引金額についても、ツール内に掲載された説明を確認しながらチェックを入れる方法をとった方が、自分の現状に近い金額を求めやすくなると言えそうだ。
auでDIGNOの機種変更をする際にかかる費用と安く買うポイント
auでは、「泡で洗えてすっきりキレイ。」をコンセプトとするrafre KYV40というDIGNOシリーズのスマホを取り扱っている。市販の泡ハンドソープや泡ボディーソープでも洗えるこのモデルは、キッチンなどでスマホを使う機会の多い女性などからも人気の高い存在となっている。
auのDIGNOへの機種変更にかかる実質負担額
まずキャンペーンなどの特典を一切受けない状態で、auのDIGNOシリーズとなるrafre KYV40は、43,200円の総分割支払金額で購入可能となる。またこの額を24回の分割払いにした場合、月々1,800円ずつ支払っていくイメージとなる。
多くの人が利用する買い替えサポートプログラム
auは、安くお得に機種変更などのできるプログラムやキャンペーンが非常に豊富なキャリア会社だ。
その中でも多くのユーザが加入するアップグレードプログラムEX(買い替えサポートプログラム)は、48回の割賦契約をした上で390円のプログラム料を支払い続けると、24ヶ月間スマホを使ったタイミングでそれ以降の残債を支払わずに次の機種変更ができる仕組みとなっている。
機種代金が最大で半額支払い不要となるこのプログラムを利用すると、分割支払金が月々900円、総分割支払金額が21,600円まで下がる形となるようだ。
auのDIGNOは2大キャンペーンの対象機種
auでDIGNOの機種変更をするときには、初スマホ割もしくはau購入サポートの利用によりかなり大きな割引特典を受けられる。まずauケータイを16ヶ月以上使ったユーザ向けとなる初スマホ割は、au購入サポートとauピタットプランへの加入という2条件を満たすことにより29,160円もの割引が受けられる仕組みとなっている。
これに対してau購入サポート単独の場合は、2年契約であればauピタットプランの他にauフラットプランも選べる形となる。こちらの割引額は16,200円となっており、2大キャンペーンの併用はできない。
キャンペーンによってここまで機種代金が変わる
まずシミュレーションツール内でアップグレードサポートプログラムにチェックを入れ、その後au購入サポートを選択する。そうすると、24回払いの機種代金が月々562円まで下げられる。次にau購入サポートのチェックを外して初スマホ割を選ぶと、月々の負担が292円、総分割支払金額が7,020円まで下がる形だ。
このように決して安いとは言えないDIGNOスマホの代金を大きく落としてくれるキャンペーンは、お手頃価格で人気スマホが欲しいという方々の願いをより良い形で叶えてくれるサービスとなるだろう。
機種変更時には下取りプログラムも活用しよう
機種変更によって不要になる旧スマホ端末は、auの下取りプログラムや一般の買取業者を使ってお金やWALLETポイントに替えるという活用法がおすすめとなる。
auのシミュレーションツールでは、不要端末の機種名を選択するだけで割引額が反映される仕組みとなっている。ただしauのオンラインショップや郵送による下取りを選択した場合は、後日WALLETポイントへの還元となるため、購入代金への直接充当を希望する人は注意をして欲しい。
機種変更のタイミングで料金プランの見直し
au購入サポートや料金プランによる12ヶ月や24ヶ月といった契約の縛りがある場合、この期間が途切れる機種変更のタイミングで料金プランの見直しをかけるユーザも多い実態がある。
全プランにパケット代も込みとなっているauの場合、通話プランとデータ通信(パケットプラン)が別になっているdocomoやソフトバンクと比べて一般の皆さんでも選択がしやすい傾向がある。
SoftBankでDIGNOの機種変更をする際にかかる費用と安く買うポイント
続いてご紹介するソフトバンクのDIGNO ケータイ2は、AndroidベースのOSを搭載したいわゆるガラホと呼ばれるカテゴリの商品だ。
ガラケーのような外観を持ちながらAndroidスマホに近い機能を備えるDIGNO ケータイ2には、Wi-Fiやデザリングに対応できる特徴もある。またLINEアプリも標準搭載されているため、友人や家族とのコミュニケーションを安くお得に実現できるといった意味でも、この端末のおすすめ度は意外に高いと言えそうだ。
ソフトバンクのDIGNO ケータイ2への機種変更にかかる実質負担額
ソフトバンクの中でガラケーのカテゴリで販売されているDIGNO ケータイ2の機種代金は、下記の通りガラケーの料金プランを使って算出される形となっている。
- 【A】機種代金の総額(36回の分割) → 47,520円(1,320円×36ヶ月)
- 【B】月月割の総額 → 29,880円(830円×36ヶ月)
- 【A-B】実質負担額 → 17,640円(490円×36ヶ月)
キャリアのサイトに掲載された数字を並べてみると、DIGNO ケータイ2とスマートフォンの機種代金における計算方法や考え方の仕組みは大きく異なる実情があると捉えて良いだろう。また3年間、36回の分割払いというのも、ガラケーカテゴリに含まれるDIGNO ケータイ2ならではの回数と言えるかもしれない。
ガラケータダで機種変更プログラム
Android搭載端末でありながらガラケーのカテゴリで取り扱われているDIGNO ケータイ2は、「ガラケータダで機種変更プログラム」の対象機種だ。ソフトバンクの携帯電話を60ヶ月以上利用すると、機種代金と同額の月月割が適用になるこのプログラムの特典により、実質0円で機種変更をおこなえる。
ただし機種変更プログラムの特典は、定額料・通信料・通話料の合計からの割引となるため、トータル金額が少ないときには実質0円にならないケースがあることも頭に入れておくようにして欲しい。下取りプログラムの活用
機種変更により不要になった旧スマホや旧ガラケーは、ソフトバンクの下取りプログラムを通して通信料金の割引に活用するのがおすすめとなる。
例えば、正常品の従来型携帯電話を下取りに出した場合、月々200円の24回払いでトータル4,800円の割引が得られる。またソフトバンクの下取りプログラムは、docomoなどではNGとなる破損品であっても月々60円×24回で合計1,440円の通信料金割引をしてくれる仕組みとなっているようだ。
DIGNO ケータイ2は基本プランも非常にシンプル
ガラホであるDIGNO ケータイ2は、通話に欠かせない基本プランも月額2,700円の1種類のみとなる。この端末への機種変更をした場合は、基本プランに加えて2種類のデータプランから自分に合ったものを選ばなければならない。
データ定額プランは1GBと2GBが用意されており、どちらを選択しても7,000円以内で機種代金と月額料金が賄える仕組みとなっている。
UQmobileでDIGNOの機種変更をする際にかかる費用と安く買うポイント
最後にご紹介するUQ mobileは、au系の回線を用いる格安SIM(MVNO)ブランドだ。この会社では2018年9月29日現在、AndroidスマホのDIGNO AとDIGNO Phoneというガラホを取り扱っている。
UQ mobileでDIGNO Aへの機種変更をする際の実質負担額
UQ mobileで機種変更時の機種代金などを調べる際には、大手キャリア各社に設置されたシミュレーターではなく、DIGNO Aのページから機種変更の申し込みをする過程で今現在の金額を見ていく形となる。AndroidスマホのDIGNO Aの場合、実質負担額とも言える端末代金の総額は31,212円となる。
この端末を24回の分割払いで購入する際には、初回請求額が1,404円、2回目以降の支払いが1,296円になる形だ。ちなみに一括払いの場合は、31,212円をそのまま支払う仕組みとなっている。
UQ mobileでDIGNO Phoneへの機種変更をする際の実質負担額
Android搭載ガラケーとも言えるガラホのDIGNO Phoneの場合、実質負担の総額は20,844円となる。この金額を24回の分割にした場合、初回請求が972円、2回目以降が864円となってくる。
UQ mobileへの機種変更は実質負担額だけでおこなえる?
この会社で機種変更をする場合、前述の新しい機種代金の他に機種変更手数料が1回3,240円かかる形となる。docomoなどの大手キャリアの場合、オンラインショップからの機種変更で手数料が無料になる場合もある。
これに対してオンラインショップからの申込みがスタンダードとなるUQ mobileの場合は、この手数料が必ずかかってくるものと捉えた方が良いかもしれない。
UQmobileにおける機種変更にも割引キャンペーンが多数ある
機種変更時にマンスリー割の適用条件を満たした場合、DIGNO Aの機種代金が実質108円~になることもある。マンスリー割とは、指定端末への機種変更や新規契約時にぴったりプランもしくはおしゃべりプランに加入したお客様に対して、課金開始月の翌月から24ヶ月にも渡って月額基本料金を上限とする割引が発生するサービスだ。
またこの他に、スマトク割やイチキュッパ割といったキャンペーンも用意されているUQmobileは、契約の仕方によってはかなり安くDIGNOへの機種変更ができるMVNO会社と捉えて良いかもしれない。
UQ mobileにも存在する「縛り」と「違約金」
月々108円~という安さでDIGNOスマホを持てるUQ mobileにも、大手キャリアで問題となっている「2年縛り」に似た側面がある。
例えば、かなりお得なマンスリー割を利用した場合、自動更新型の2年縛りでDIGNOスマホを購入したイメージとなる。そのため、何らかの理由で他社乗り替え(MNP)や途中解約をした場合は、違約金の9,500円が発生してしまう。
こうした実情から考えると、大手キャリアと比べて自由度の高いMVNOにおいても、格安料金でスマホが買えるキャンペーンの利用時には多くの注意が必要だと言えそうだ。
UQ mobileの料金プラン
UQ mobileでは下記6つの、無料通話付き料金プランを用意している。
【おしゃべりプラン・ぴったりプラン】
- ・S → 1,980円
- ・M → 2,980円
- ・L → 4,980円
こうして各プランの料金を並べてみると、格安SIMブランドであるUQ mobileは、機種変更後の月額料金を安くしたいといった多くの人の願いを叶えやすい会社と捉えて良さそうだ。また家族向けの加入にも力を入れるこのMVNOでは、2台目以降の申し込みで1年間500円オフといった特典も受けられる。
【まとめ】DIGNOの機種変更はau・docomo・ソフトバンクどこが一番安い?
docomoでの扱いがない代わりに、UQ mobileなどのMVNOでも購入できるDIGNOの機種変更時の機種代金などの比較をする際には、まずこのブランドにAndroidスマホとAndroidガラホの2カテゴリが存在している実態を頭に入れておく必要がある。
DIGNOのAndroidスマホ機種変更にも強いau
まずDIGNOのスマートフォンへの機種変更をする場合、買い替えサポートプログラムやau購入サポートといったキャンペーンの充実しているauは、安くお得にという皆さんの願いを叶えやすいキャリア会社であると考えられる。
ただしauのキャンペーンにはさまざまな加入条件があるため、購入から2年以内に新しいスマホへの機種変更などを考えているときには、安易に割引特典を受けない方が良いこともあると捉えるようにして欲しい。
DIGNOのガラホへの機種変更はどこが安い?
DIGNOのガラホを取り扱うソフトバンクとUQ mobileで比較をした場合、さまざまなキャンペーンを使った場合に機種代金の実質負担額で安くなるのは、格安SIMブランドのUQ mobileとなる。ただし2年縛りによるリスクの高い特典を使わず、シンプルに機種代金の計算をした場合は、この両者の総額に大きな開きがないという見方もできるようだ。
目先の安さか?将来的な機種変更のしやすさか?
DIGNOのスマホとガラホ、どちらへの機種変更をする場合においても、キャンペーン特典によって得られる目先のお得感と、将来的にスムーズかつ負担の少ない次の機種変更や乗り替えができる自由度のうち、どちらを重視するのかというのが、満足度の高い機種変更に欠かせないポイントとなってくる。
特にメディアでも話題になっている2年縛りによる違約金は、これまでの割引や優遇を一掃するほどユーザにとって大きな負担になることもある。
スマホの機種変更をする際には、早めの準備と計画が必要
また既に2年縛りのプランに加入していた場合、更新月となる24~26ヶ月の間に機種変更の手続きが完了できるように行動を起こす必要がでてくる。そのため、各社の機種代金やキャンペーンといったお金の部分ばかりに目を向けていると、意外と重要な機種変更のタイミングを見逃すことにより、違約金などの想定外の出費に頭を悩ませる可能性も高くなる。
そのため、どんなキャリアを使っている場合においても、欲しい端末がでてきたからといって勢いで機種変更をするのではなく、キャンペーンにおける注意点や自分の契約情報などをしっかり確認した上で、手続きを進めていくのがおすすめとなるだろう。