イブニング用のポーチや使う状況に合わせたウォレットはいくつあってもうれしいものだが、もう使用しなくなったものがあるのなら、ぜひ買取査定に出してみてはいかがだろうか。それが高級ブランド製品であれば、なおさら買取サービスを利用をしない手はないだろう。そして買取に出す際に、その製品の型番(品番とも呼ばれる)を知っていると非常に便利だ。
ここでは高級ブランド、ディオール(Dior)の財布やクラッチバッグ、ポーチといった製品の型番の特徴やその調べ方、さらには命名規則なども解説していきたい。なお、ディオールのバッグ製品の型番の特徴や調べ方に関しては別の記事があるので、こちらをご参照いただきたい。またディオールの製品の名称や型番については、ディオールの公式サイトに記載のものを参照した。
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ディオールの財布類製品のモデル名と型番
型番とは、各モデル製品を管理するためにつけられたモデルごとの番号のことだ。特にポーチや財布などの財布類製品の場合、素材やカラーの違いも数字によって示される型番は、商品を特定するのにとても便利な存在と言える。ディオールの公式サイトはもちろんのこと、中古品を扱うショッピングサイトやフリマサイトであっても、製品を特定するためのツールとして型番が記載されていることが多い。
また、買取査定に出す際にも、多くの業者が商品を特定するために型番を聞いてくる。商品を扱う立場の人にとって、型番はとても便利なツールなのである。そこでまず最初に、ディオールの財布類製品の型番がどんな構造となっているのか、確認するところから始めてみたい。
財布類製品のモデル名と型番の特徴
まずは、ディオールの財布類製品から、ロングウォレットとコンパクトウォレットからそれぞれのモデル名と型番をピックアップした。モデル名は<>で囲み、その下にカラー、素材、そして型番を記載している。
ロングウォレット
- <LADY DIOR CROISIÈRE ウォレット>
- ブラック カナージュ ぺブルグレインカーフレザー:S0020OVVW_M900
- パウダーピンク カナージュラムスキン:S0020ONMJ_M43F
- シルバー パンチングレザー:S0020PSKC_M090
- <DIORAMA CROISIÈRE ウォレット>
- ブラック アーシカナージュ グレーズドカーフレザー:S0311CVZW_M900
- メタリックブラウン アーシカナージュ グレインカーフレザー:S0311CVKQ_M92K
- <J'ADIOR CROISIÈRE ウォレット>
- ブラック キャニオングレインラムスキン:S3003CNPI_M900
- メタリックブラウン グレインカーフレザー:S3003CVYI_M92K
コンパクトウォレット
- <LADY DIOR COMPACT VOYAGEUR ウォレット>
- メタリックゴールド ぺブルグレインカーフレザー:S3009OVMV_M04J
- <LADY DIOR FRENCH フラップウォレット>
- ブラック スタッズ カナージュカーフレザー:S0002CVNZ_M900
- レッド スタッズ カナージュカーフレザー :S0002CVNZ_M41R
- < DIORAMA ÉLANCÉE ウォレット>
- メタリックオレンジ マイクロカナージュカーフレザー:S0617OSKN_M10K
- シャンパーニュ マイクロカナージュ メタリックカーフレザー:S0617OSKN_M00J
- メタリックレッド マイクロカナージュカーフレザー :S0617OSKN_M94K
上記リストにピックアップしたディオールのウォレット=財布製品のモデル名は、基本的にコレクション名+モデル愛称+ウォレット(用途)で統一されている。上記では「LADY DIOR」や「DIORAMA」、「J'ADIOR」がコレクション名にあたる。
モデル愛称にあたる部分は、フランス語(CROISIÈRE)であったり、英語(COMPACT VOYAGEUR)であったりとモデルによって変わる。この部分はモデル名的につけられた愛称ととらえられる。
そして型番は、バッグ製品が「M」で始まっていたのと比較すると、財布製品は「S」で始まっている。しかしそれ以外の部分はバッグ製品と同様の構成である。Sに続き4ケタ数字+アルファベット4文字+アンダーバー(スペース空けて)4ケタ英数字という構成だ。
わかりやすいのが末尾4ケタの英数字。この部分は色を示しており、ブラックを表す「M900」という型番はバッグ製品と同様の使用のされ方である。そして、Sに続く4ケタ数字がモデル(主に形状や用途)を示す型番で、その次のアルファベット4文字が素材を示していると思われる。
ポーチ製品のモデル名と型番の特徴
次にディオールのポーチ製品のモデル名と型番を確認しよう。
- <DIORAMA WALLET ON CHAIN クラッチ>
- メタリックレッド マイクロカナージュカーフレザー:S0328OSKN_M94K
- メタリックオレンジ マイクロカナージュカーフレザー:S0328OSKN_M10K
- <LADY DIOR WALLET ON CHAIN クラッチ>
- ブラック カナージュ クリーズカーフレザー:S0105CVYJ_M900
- ピンク カナージュラムスキン:S0105ONMJ_M41P
- <DIORADDICT WALLET ON CHAIN クラッチ>
- ブラック カナージュラムスキン:S2012CNMJ_M900
- ブルー カナージュラムスキン:S2012CNMJ_M85B
ディオールのポーチ類のモデル名称と型番も、財布製品と変わらない構成だ。ただモデル名称は、コレクション名+形状( WALLET ON CHAIN)+用途(クラッチ)という形式で、財布類製品にあった愛称的な言葉はなくなっている。型番の構造は、Sで始まるところから全て同様の構造となっている。同じモデル名でも素材が異なる製品もあるので、型番の存在がとても重要なことがわかる。
ディオール オムのモデル名と型番の特徴
最後にディオールの男性向け製品、ディオール オムのモデル名と型番も確認しておこう。
- ●ブラック ぺブルグレインカーフレザー ウォレット:2DSBH027TAB_H900
- ●ダークライトキャンバス/ブラック カーフレザー ウォレット:2DEBH027XIS_H02G
- ●ブラック カーフレザー ウォレット:2BKBH027VEA_H900
- ●ブラック シボカーフレザー オーガナイザー:2UFBC011XLA_H00N
- ●ネイビー ぺブルグレインカーフレザー オーガナイザー:2DSBC032TAB_H540
- ●ダークライトキャンバス/ブラック カーフレザー オーガナイザー:2DEBC002XIS_H02G
- ●ブラック シボカーフレザー クラッチ:2UFCA136XLA_H00N
- ●ダークライトキャンバス/ブラック カーフレザー クラッチ:2DLCL045XIS_H02G
男性向けのディオール オムの場合、財布類の製品はほとんどが定番商品となっており、コレクション名はつけられていない。カラー、素材、用途の用語が、そのままモデル名となっている。
一方型番は、バッグのメンズ向け製品の冒頭数字が「1」だったものが、財布製品では「2」で始まる型番に。冒頭の2に続いて英4文字→3ケタ数字→3ケタ英数字→アンダーバー→4ケタ英数字という構成は、レディースのディオールとは明らかに異なっているが、ディオール オムのバッグ製品と同様である。やはりアンダーバーより前の部分が、モデルの素材や形状を表していると思われる。
ディオールの財布類製品の型番の特徴まとめ
ここまで説明してきたディオールの財布やポーチなどの比較的小さめの革小物製品におけるモデル名称と型番の特徴をまとめおこう。
ディオールとディオール オムで異なるモデル名称と型番の構成
ディオールは、レディースのディオールとメンズのディオール オムではモデル名のあり方も型番の構成も異なっている。
ディオールのモデル名はコレクション名が先頭にくる
ディオールの場合、コレクション名が先頭に立つモデル名称で統一されている。コレクション毎のデザイン傾向も分かれており、その意味では商品の判別はしやすい。とはいえ、同じモデル名称でも、色に加えて素材が異なる製品もあるので、製品の特定に型番の存在は欠かせない。
型番はアンダーバー以降の後半部が色を示す
男女の型番の構成は異なるが、アンダーバーで区切られた後半部が色を示している部分は共通している。定番カラーのブラックは「M900」という型番。覚えておくと便利だ。一方アンダーバーより前の部分は、素材や形状、デザインを示している。ディオールの財布類は「S」で始まる型番。ディオール オムの財布類は数字の「2」で始まる型番と覚えておくとわかりやすい。
ディオールの財布類製品の型番の調べ方
ディオールのバッグや財布類を含むレザー製品の型番を確認するのにもっとも確実な方法は、正規販売店で購入した際に添付されるギャランティーカード(Gカード)を参照することだろう。記入は店員の方の手書きによる転記なので、一緒に商品タグやレシート等も保管しておくことをおすすめしたい。もし間違いがあった場合や判読しずらい場合などに、確実に参照できる。
型番は公式サイトでも調べられる
Gカードなどの型番を確認できるものがなかった場合はどうしたらよいだろうか。免税ショップや並行輸入店などで購入した場合にはGカードがつかないこともあるので、想定しうる事態だ。現行の販売モデルであれば、ディオールの公式サイトでも調べることはできるだろう。定番商品であれば商品寿命も長いはずだ。
ただし、ここで注意しておきたいのが、Gカードのような正規販売店が製品の品質を保証する書類は、特に買取に出すようなケースでは必要不可欠なアイテムとなっている。買取業者によっては、こうした証明がないと買取そのものを拒否される場合もある。買取に出す際には必須のアイテムとして、保証書類は大切に保存しておいてほしい。
公式サイトでも調べがつかない場合
公式サイトでも調べがつかない製品は、たとえば、購入した店舗に問い合わせることによって判明する可能性がある。ただ購入から時間が経過している場合にはこの方法は使えない。
あるいは、買取査定に出してみるという手もある。買取業者はブランドバッグに関しては非常に豊富な知識を有しているので、商品名や型番まで判明する可能性もある。ただし買取業者も保証書がない製品は査定を受け付けてくれない場合があるので、この方法が通じるかどうかもショップ次第になる。
従って、ディオールの財布製品を購入する際には、多少高くついたとしても正規販売店で購入したほうが、後々のことを考えるとメリットが大きいと思われる。
まとめ
ここまで、ディオールの財布やポーチ製品の型番の特徴と、その調べ方について説明した。財布やポーチはモデル名が同じでも素材や模様が異なる製品が多く、型番による商品の特定が欠かせない。ディオールの場合は「S」で始まる型番、ディオール オムの場合は「2」で始まる型番を、モデル名称とともに確認しておくことをおすすめしたい。
また買取査定に出すときや、フリマに出品するときにも型番は大切な要素となる。型番が記載されたGカードは、紛失しないようしっかり保存しておきたい。なお、ディオールの財布やポーチ製品を買取に出す際には、以下の関連記事に高く売るためのコツや査定に出す前に注意すべきポイントが詳しく書かれている。ぜひ参照していただきたい。