DJ機器はクラブやライブで欠かすことのできない機材の一つである。その時々に合わせて移り変わる音楽は場を盛り上げ、ムードを作る。ヘッドホン片耳に音を自由自在に操るDJに憧れて、趣味でDJ機器を揃えたという方もいるだろう。
しかし、買っては見たものの最近はめっきり使わず部屋に置きっ放しという方も多いだろう。DJ機器はミキサーやターンテーブルなど大きく場所をとる機材もある。使用せずに眠っているのなら、いっそ売却をして部屋をスッキリさせてみてはいかがだろうか。
そのような場合にも役立つよう、今回はDJ機器のモデル名・型番の調べ方についてまとめた。売却を検討している方は是非参考にしてほしい。
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DJとは?
「DJ」という名称は聞いたことのない方はいないだろう。Disk jockeyの略で、音楽を選び再生する人のことを示す。ラジオの司会者や、バンドのメンバーとして活動するDJもいれば、クラブなどで活動するDJもいる。
現在、DJにはアナログDJとデジタルDJの二種類がある。従来のアナログDJはレコードを使用し、ターンテーブルでスクラッチをして音を作る。片耳に手を当てて床と平行に掌を動かすいわゆる「DJっぽい動き」はここからくるイメージである。
一方、デジタルDJはパソコン上に保存された音源を利用して音を作る。ライブやクラブなどでDJの前にMacbookが置いてあるのを見たことのある方もいるのではないだろうか。そのようなDJこそ、デジタルDJだ。手持ちの音楽でDJをすることができるので、初心者でも取り掛かりやすいだろう。
DJ機器とは?
デジタルDJを始めるのに揃えたい機器にはパソコン、ヘッドホン、ヘッドホンジャック、ミキサー、スピーカー、オーディオインターフェイス、CDJまたはターンテーブル、赤白ケーブルなどがある。
今回はその中でもDJコントローラー、ヘッドホン、そしてミキサーに注目してみた。これらのモデル名・型番を紹介していく。
モデル名・型番を調べるメリット
DJ機器の持ち主がモデル名や型番を必要とする代表的な例は、故障を疑ったり、修理に出す際だろう。メーカーに問い合わせをするとなると、まずモデル名・型番・シリアルナンバー等を聞かれる。これはメーカーが具体的にどの製品に問題があったのか把握することで、適切な対応をとるためである。
また、持っているDJ機器を売ろうする場合にも、モデル名や型番といった情報が必要となる。売りたい家電製品を中古販売業者に査定に出すと、モデル名・型番・シリアルナンバーが問われることが多い。
これらの情報は業者が値段をつけるためだけではない。いざ販売するとなった時に、購入者に向けて商品の詳細が掲示できるか否かで信頼度が変わる。型番やモデル名の記載があることで、購入者に商品の価値や性能が伝わるからである。個人的に販売する場合でも、これらの情報が欠けていれば購入者からすれば信頼に欠けるだろう。
さらに、これからDJ機器を購入することを考えている方も、モデル名や型番を知ることは役立つ。モデル名や型番を知っていればインターネットで探す場合も検索しやすくなる。また、家電量販店で店員に聞く場合にも目当てのものを案内してもらいやすくなるだろう。
DJコントローラーのモデル名・型番
DJコントローラーとは
ここからは具体的な機器に分けて紹介する。
まずはDJコントローラーを見ていこう。DJコントローラーとは、パソコン内部にあるプレイヤーを操作する機材のことである。データとしてパソコンに保存された音源を使ってDJをする(通称PCDJ)ときに使う。スイッチがたくさん並んだこの機材を操ることで、音やテンポを変えるなど、曲を操ることができるようになっている。
デジタルDJは最低パソコン1台あれば操作することが可能となる。しかし、さらに使いやすいようにDJコントローラーを使用する人も多いだろう。DJコントローラーを使うことで、マウスやキーボードを使わずにDJを始めることもできるようになる。
DJコントローラーのモデル名・型番
それではDJコントローラーのモデル名と型番を紹介しよう。
DJコントローラーは型番とモデル名が同じことが多い。多くの場合、この型番(モデル名)はDJコントローラー本体に記載されている。具体的な位置に関してはメーカーによるので、この後に続く各メーカーごとの紹介を参考にして欲しい。
また、本体以外では取扱説明書や保証書にも記載されているはずである。そちらを見て確認するのもいいだろう。
代表メーカーのDJコントローラーの型番
ここからはメーカーごとに型番を紹介する。
今回はパイオニア、ローランド、Native Instruments、ヌマークのDJコントローラーの型番を紹介する。
パイオニアのDJコントローラーの型番
Pioneer(パイオニア)は日本の電機メーカーである。ラジカセやコンポなど家庭用の様々な家電製品を販売している。そんなパイオニアのDJ機器は人気の高いモデルが多い。
パイオニアのDJコントローラーは「DDJシリーズ」が有名だ。アマチュアからプロまで幅広い層に支持を得ているモデルが多数ある。
型番の記載位置は本体の裏側となっている。DDJシリーズ型番の頭文字アルファベットの「DDJ」は「デジタルDJ」の略。さらに「-」の後の頭文字は「R」が「Rekordbox DJ」、「S」が「Serato DJ」を指している。いずれもコントローラーに内臓されているソフト名を指す。
- 型番例:DDJ-RZX、DDJ-RZ、DDJ-RX、DDJ-RR、DDJ-RB、DDJ-SZ2、DDJ-XP1、DDJ-SX2、DDJ-SR2、DDJ-SR、DDJ-SB2、DDJ-SP1、DDJ-WEGO4
公式サイト:http://pioneer.jp/
ローランドのDJコントローラー
Roland(ローランド)はシンセサイザーやキーボード、リズムマシンなどを製造している日本の大手電子楽器メーカー。このメーカーのDJコントローラーは世界的に定番であるDJプレイのソフトウェア「Serato DJ」用のものとなっている。
ローランドのDJコントローラーの型番は、正面からみて右下に白い文字で記載されていることが多いようだ。リア・パネルに表記がある場合もある。
- 型番例:DJ-202、DJ-505、DJ-808
公式サイト:https://www.roland.com/jp/
Native InstrumentsのDJコントローラー
Native Instruments(ネイティブ・インストゥルメンツ)は、ドイツのベルリンで設立された会社。1996年に設立され、音楽制作、DJ用プレイ用のハードウェアやソフトウェアの製造・販売をしている。
ネイティヴ・インストゥルメンツのDJ機器はTraktorというシリーズ名を持っており、中でもDJコントローラーはTracktor Kontrolと呼ばれる。いくつかの機器と繋ぎ合わせて使用するためのコンパクトなものから、一台で大抵のことができるスタンドアロン・ミキサーまで豊富なラインアップとなっている。
こちらのメーカー名は、コントローラー本体を正面から見て上部の左端に白い文字で記載されている。大まかに分けて横長の長方形のタイプはさらにその隣に型番の表記がある。縦長の長方形タイプは本体を正面から見て下部の左端に同じく白い文字で記載されていることが多い。
- 型番例:TRAKTOR KONTROL S4、S8、S5、D2、F1、Z2、X1、 S2、Z1
公式サイト:https://www.native-instruments.com/jp/
NumarkのDJコントローラー
Numark(ヌマーク)とは、プロ・オーディオ・ジャパンが取り扱いをしている音響・音楽機器のブランドである。特に曲に合わせてLEDライトが光るコントローラーは、部屋にいながらクラブのような気分が楽しめると、人気になった。
「Party Mix」というモデルにはDJソフトウェア「Virtual DJ LE」がインストールされている。その他のモデルは「Serato DJ」を使用している。
また、型番が記載されている位置もモデルによって異なる。「Mixtrack 〇〇」という名のついたモデルはコントローラーを正面から見て中央のあたりに型番の記載がある。これ以外のモデルはコントローラーを正面から見て左上か右下の端に白字で書かれている。ただし、Mixtrack Pro 3は中央に型番は記載されているものの、Mixtrackが「MT」と省略されているので注意が必要。
- 型番:DJ2GO2、Mixtrack Platinum、Party Mix、NV II、Mixdeck Express、Mixtrack Pro 3 SPECIAL EDITION、Mixtrack Pro 3
公式サイト:http://www.numark.jp/
ヘッドホンのモデル名
続いてDJをする上で欠かせないのがヘッドホン。ヘッドホンはアナログDJ・デジタルDJ関係なく使用するものとなる。ヘッドホンもDJコントローラー同様、型番とモデル名が同じことが多いようである。
しかしヘッドホン本体にはメーカー名のみ表記されていることが多く、DJコントローラーとは違ってモデル名が記載されていないことが多い。では、お手持ちのヘッドホンの品名を調べるときはどうしたらいいのだろうか。一つは購入した時についてきた箱か保証書を確認するという方法がある。それ以外には公式サイトを調べるしか方法はないようである。
また、オンラインショップのアマゾンで商品検索をすると型番を確認することができる。こちらでメーカー名や特徴を入力して検索してみるのも一つの手だ。
代表メーカーのヘッドホンの型番
ヘッドホンもDJコントローラー同様、品名と型番が一致しているメーカーが多いようである。以下でいくつかのメーカーの型番を紹介する。
パイオニアのヘッドホンの型番
DJコントローラーのメーカーとしても紹介したパイオニア。プロフェッショナル用のものや軽量のもの、インナーイヤー型等様々なタイプのヘッドホンを製造している。
パイオニアのヘッドホンの型番もモデル名と一致している。型番の付け方には規則性がある模様。「HDJ-」の後にアルファベットがある型番を持つヘッドホンはプロフェッショナル仕様。「HRM」から始まる型番のものはスタジオモニターヘッドホン。「DJE」から始まる型番のものはインナーイヤーヘッドホンとなっている。
- 型番例:HDJ-X10、HDJ-X7、HDJ-X5、HDJ-C70、HDJ-700、HRM-7、HRM-6、HRM-5、DJE-2000-K、DJE-2000-K
ソニーのヘッドホンの型番
SONY(ソニー)はゲームやハードウェアをはじめ、映画、音楽分野にも力を入れている。特に密閉型ヘッドホンのMDR-1AやワイヤレスヘッドホンのMDR100ABNは人気が高い。値段も手頃なものから、6桁のものまで様々である。
そんなソニーのヘッドホンも型番と品名が一致しているようだ。下記の例はいずれもオーバーヘッドバンド式のもので、密閉ダイナミック型。また、MDR-Z1Rは空気感の表現を追求した「プレミアムオーバーヘッドバンドシリーズ」のものである。
- 型番例:MDR-Z1R、MDR-ZX660、MDR-XB450B、MDR-XB950
公式サイト:http://www.sony.jp/headphone/lineup/
オーディオテクニカの型番
Audio-Technica(オーディオテクニカ)は、日本の音響機器・映像機器メーカーだ。現在ではソニーと同等の国内ヘッドホンメーカーである。
ワイヤレスヘッドホンタイプ・オーバーヘッドタイプ・インナーイヤータイプ・音楽制作・ヘッドホンアンプとヘッドホンの種類が大変豊富である。DJヘッドホンの製造もしているが、最近ではDJ専用のものとして新たに製造はされていない模様。
こちらは公式サイトに型番が記載されているので、お持ちの方はチェックしてみよう。
- 型番例:ATH-CKR75BT、ATH-AR1、ATH-SR9、ATH-PRO5MK3、ATH-PRO500MK2
公式サイト:https://www.audio-technica.co.jp/headphone/index.html
ミキサーのモデル名
ミキサーは、オーディオ信号を混ぜてバランスを調整し、スピーカーやアンプに音を送る機械である。音量や強弱を変え、2曲間を繋ぐための道具になる。ここからはミキサーの型番・モデル名について紹介する。
ミキサーも多くの場合、型番とモデル名が一致している。記載位置はDJコントローラー同様、本体に記載されていることが多い。ただし具体的な位置に関してはやはりメーカーによって異なる。取扱説明書や保証書にも記載されているので、そちらを見て確認することもできる。
ミキサーも、売却をする際はメーカー名と型番を業者に伝えるとスムーズに売却が進められるだろう。
パイオニアの型番
パイオニアのミキサーは上記同様、モデル名と型番が一致している。型番はミキサーを正面から見て下部の右端に白い文字で記載されていることが多いようである。
型番に「NXS」を含むモデルはProfessional DJ Mixerシリーズのもの。その他にはTour System DJ Mixer、Performance DJ Mixer、4 Channel DJ Mixer、2 Channel DJ Mixerがある。
- 型番例:DJM-TOUR1、DJM-2000NXS、DJM-900NXS2、DJM-S9、DJM-850、DJM-750MK2、DJM-750、DJM-450、DJM-350、DJM-450MK2、DJM-S3
ローランドの型番
ローランドはデジタル・アナログ、サイズ感など豊富な種類のミキサーを製造している。
ローランドのミキサーもモデル名と型番が一致しているようである。ローランドの型番は、正面から見て本体の右上に記載されていることが多い。白の太字フォントになっている。
- 型番例:HS-5、DJ-99、MOBILE BA、SYSTEM-500、SYSTEM-530、MX-1、M-10DX、M-10MX、M-16DX
リループの型番
RELOOP(リループ)はDJコントローラー、ターンテーブル、DJ用ヘッドホンなどのDJ機器を展開しているドイツのDJ機器総合ブランド。日本では音楽制作ソフトウェア・ハードウェアの輸入業者Dirigentが扱っている。リループからはiOS・AndroidのDJアプリと繋げて楽しめるミキサーも製造されている。
リループもモデル名と型番が一致している。リループの型番は表の上部、側面に記載されていることが多い。
- 型番例:RMX-90 DVS、RMX-22i、RMX-33i、RMX-60 Digital、RMX-80 Digital
公式サイト:https://dirigent.jp/
DJ機器を売却するには
ここまでDJコントローラー、ヘッドホン、ミキサーといったDJ機器の型番とモデル名、そしてその調べ方を見てきた。これらのDJ機器は型番とモデル名が一致している場合が多いことがお分りいただけただろう。それではここで得た知識を実際に使用する場面、DJ機器の売却について簡単にではあるが、紹介する。
高額買取のためにはどうするべきか
DJ機器は特殊な製品であるため、できれば専門家がいるところに売却したい。まずは音楽関連の商品を扱う買取業者の情報を集めてみることをおすすめする。その中でもDJ機器の買取実績がある業者を見つけられるとなお良い。専門知識を持った鑑定人がいれば、その機材の正当な価値がわかり、高額買取に繋がるだろう。
また、一点ではそれほどの価格がつかない場合でも、まとめて売ると価格アップに繋がる場合もある。そのため、できればDJ機器は一点ごとではなく一式まとめて売却すると良い。DJコントローラーやミキサーだけでなく、DJソフトやパソコンも一緒に高額買取を行なっている業者もある。売却先は当サイト「ヒカカク!」を参考に、それぞれの買取業者のホームページも確認してみることをおすすめする。
事前査定とその準備
業者を絞ったら、事前査定を依頼してみよう。型番とモデル名が同じことが多いので、売却をする際はまずは業者にメーカー名と型番を伝えれば良いだろう。ただし、メーカーによって型番とモデル名が一致しているかどうかは異なる。念のため、購入した際に同封されていた保証書を確認してみて欲しい。
また、スムーズに売却できるよう、メーカー名・モデル名・型番以外にも確認しておきたい点がいくつかある。使用頻度や目立った傷があるかどうか、購入時に同封されていた付属品などが揃っているかを確認しておくと良い。このあたりがわかっていれば事前査定も行いやすいだろう。
買取方法の選択
多くの買取業者は出張買取・宅配買取・店舗買取のいずれか、あるいは全てを行なっている。生活スタイルや売却したい機器の持ち運びやすさなどに合わせて選択しよう。業者によっては買取方法によって現金払い・口座振り込みなど支払い方法が異なるので、そのあたりも確認しておきたい。
まとめ
今回はDJ機器のモデル名・型番の調べ方について紹介した。DJコントローラー、ヘッドホン、ミキサーはモデル名と型番が一致していることがほとんどである。
DJコントローラーとミキサーは、本体の表側にメーカー名が記載されており、型番がその隣か逆側、または電源スイッチの近くに表記されていることが多い。そのため、比較的コントローラーやミキサーの情報は得やすいだろう。
一方でヘッドホンは、本体に記載されているのはメーカー名のみが多い。型番は公式サイトやネットショップなどの検索機能を使って調べるしかないようだ。購入した際についてきた保証書にはモデル名が記載されているので、まずはそちらを確認してみよう。
DJ機器の売却先に困ったら当サイト「ヒカカク!」のコラムや口コミを参考にして欲しい。