ブランド製品を購入したり、買取に出す際、その製品の型番(品番とも呼ばれる)を知っていると便利であり、また取り引きには不可欠な要素と言われる。ここでは、イタリアのファッションブランド、フェンディ(FENDI)の、「スモールレザーグッズ」にカテゴライズされる財布製品の型番の特徴やその調べ方、さらにはモデル名の特徴などについて解説していく。
なお、フェンディのバッグ製品の型番の特徴や調べ方に関しては、こちらの記事、「FENDI(フェンディ)バッグの型番・品番の調べ方、命名規則解説」があるので、あわせてご参照いただきたい。
CONTENTS
このコラムには、合法的な広告・宣伝が含まれている可能性があります。また、当社のサービスである「ヒカカク!」と「magi」の紹介も含まれています。
フェンディの財布製品のモデル名と型番の特徴
まず「型番」について確認しておきたい。型番とは、商品を管理するためにモデルごとにつけられた番号のこと。公式サイトはもちろんのこと、中古品を扱うショッピングサイトやフリマサイトであっても、製品を特定するためのツールとして型番が記載されていることが多い。素材やカラーも含め、ピンポイントで製品を特定できる型番は、とても便利なツールなのである。
fendi-logo-patent-calf-wallet-black / queenbeeofbeverlyhills
フェンディの財布製品の型番とモデル名を確認する
まず最初に、フェンディの財布製品の型番が、どんな構造となっているのか確認していこう。型番はフェンディのオンラインショッピングサイトに記載の「コード」と書かれた英数字を参照している。「コード」も製品を特定するためのナンバーであり、その役割は型番と同じ。当記事ではこのコードを型番と呼ぶ。
チェーン付き財布
- ・ピンクレザー ミニバッグ:8BS006A18BF01KW
- ・ホワイトレザー ミニバッグ:8BS006A18BF11CB
- ・ダークブルーレザー ミニバッグ:8BS004A0KKF0PDG
- ・ブラックレザー ミニバッグ:8BS004A0KKF0GXN
- ・ホワイトレザー ミニバッグ:8BS004A0KKF0C88
- ・ブラックレザー ミニバッグ:8BS004A0KLF0GXN
長財布
- ・セレリア ベージュレザー財布:8M0308SFRF0XDY
- ・セレリア グレーレザー 長財布:8M0308SFRF0JGZ
- ・バーガンディレザー 財布:8M0308SFRF0MY4
財布
- ・ブラックレザー 長財布:8M0299SMEF0KUR
- ・オレンジレザー 長財布:8M0299SMEF0CHG
- ・ブラウンレザー 財布:8M0299SMEF0NYJ
ピーカブーコンチネンタルウォレット
- ・グリーンレザー 長財布:8M0377SFJF09VX
- ・グレーレザー 長財布:8M0377SFJF0NJ3
財布(メンズ)
- ブラックレザー 財布:7M0210A18AF0SAJ
- グレーレザー 長財布:7M0210A18AF0CPT
二つ折り財布(メンズ)
- グレーレザー 二つ折り財布:7M0169A18AF0CPT
- ブラックレザー二つ折り財布:7M0169A18AF0SAJ
カードケース(メンズ)
- セレリア ブルー カードケース:7M0227O7NF0W4P
- セレリア ブルー カードケース:7M0227O7NF09MJ
- セレリア ブラック カードケース:7M0227O7NF0GXN
フェンディ財布製品のモデル名の特徴
上記リストの<>内の言葉が本来のフェンディの財布製品のモデル名称にあたる。その下の・印に続くのが色や素材を記載したモデル名を補足する部分に思われるが、本来モデル名に入る「セレリア」がこの部分に入っている製品があるため、「モデル名」の考え方に混乱が見られる。
さらには同じ型番の商品ながら「財布」と「長財布」が混在しているところもあり、わかりにくさが増している。各販売ショップでの名称もショップごとに異なっており、その意味ではフェンディの財布製品において、製品を特定するためにも、型番はとても重要な存在になっていると言えるだろう。
フェンディ財布製品の型番の特徴
冒頭の2文字が、「8M」あるいは「8B」が共通している14ケタ(もしくは15ケタ)の英数字ということで共通している。これはバッグ製品の特徴と同じ。「8B」は主なバッグ製品と共通する型番だが、これは「チェーン付き」だからとみなすことができる。財布製品は「8M」で始まるが、これは小さめのバッグ製品にもつけられていた型番でもある。
ちなみにリストには入れていないが、クラッチバッグやキーケースといった商品の型番は「8A」で始まる。メンズ製品は主に「7M」で、時に「7N」といった型番が見られた。他の特徴としては、
- ・3ケタ目がストラップ付のモデルは「S」になり、ついていない財布製品は数字の「0」。
- ・モデルが同じであれば、11ケタ目までが共通になる。
- ・全ての型番の11ケタ目は「0」になっている
- ・末尾3ケタは色名が変わると変化する
といった、バッグ製品と共通の特徴が見られた。
フェンディの財布製品の型番を解析する
フェンディの財布製品の型番は、バッグ製品の型番の構造とほとんど変わらない。ここでは繰り返しとなってしまうが、フェンディの型番の構造を改めて解析しておこう。まずフェンディの型番を以下のように分割したうえで、そのユニットごとに説明する。以下のような型番の特徴を覚えておくだけでも、製品を探したりする際には役に立つと思われる。
- <フェンディの型番の分割>
- 8M0308SFRF0XDY→ 8M0308S / FRF / 0 / XDY
ファーストユニット(「8M0308S」の部分)
女性向け財布製品の型番は主に「8M0」、男性向け財布製品は主に「7M0」で始まる。ただしチェーンストラップの付いた製品は「8BS」で始まる。これら型番の冒頭の3文字がバッグや財布などの皮革製品のシリーズであることを示している部分であり、この部分も含めた冒頭からの7文字がモデルの形状や大きさなどを示している部分と考えられる。
セカンドユニット(「FRF」の部分)
型番の8~10ケタ目にあたる3文字が、製品の素材を表すコードとなっていると思われる。製品を構成する素材の一部が変わるとこの部分が変わる。上記リストではわかりにくいが、同じ「ブラックレザー ミニバッグ」という特徴の<8BS004A0KKF0GXN>と<8BS004A0KLF0GXN>は、大きさやカラーも同じモデルだが、後者にはスタッズが多数打ち込まれており、その分の素材の型番が変わっている。
サードユニット(「0」の部分)
型番の11ケタ目(もしくは12ケタ目)はほぼ間違いなく「0」の数字が入る。ただし、「ホワイトレザー ミニバッグ:8BS006A18BF11CB」だけが「1」である。バッグ製品も唯一アルミ製スーツケースの型番でも「1」が入っていたが、この「ホワイトレザー ミニバッグ」だけなぜ違うのかは不明である。
フォースユニット(「XDY」の部分)
12~14ケタ目の末尾3ケタの文字が、カラー名を示す型番になっていると思われる。たとえばブラックの際には、「GXN」か「SAJ」のどちらかのアルファベット3文字が入る。ブラックにも何種類かあるということだろう。
フェンディの財布製品の型番の調べ方
フェンディの財布製品の型番は、バッグ製品と同様に、正規販売店で購入した製品であれば、購入時に渡されるギャランティーカードに記載されているはずである。これを参照するのがもっとも手っ取り早く型番を知る方法だ。
あるいは、フェンディの公式オンラインショップには、型番が商品ごとに記載されている。現行の販売モデルであればこちらでも調べることができる。また実際の店頭では、商品タグ等にも型番が記載されていると思われるので、ギャランティーカードと同様に保存しておけば、後になって参照しやすい。
大切に保存しておきたいギャランティーカード
「ギャランティカード」は、特に買取に出す際には非常に重要な存在となる。買取ショップによっては、「ギャランティカード」がない場合は買取を行わないこともあるので、こうした製品の出自を証明するカードは、大切に保存しておきたい。
ただし、並行輸入製品を扱うショップ(ブランド製品を扱うディスカウントストアなど)で購入した場合、「ギャランティカード」がつかないことがある。製品が本物であればアフターサービスを受けられるので、自分で所有している限り問題はないが、買取に出す際には不利な条件となってしまう場合もあることは覚えておこう。
ギャランティカードも商品タグもない場合
サイトでも調べがつかず、ギャランティカードも商品タグもない場合、その製品の型番はどうやって調べたらよいのだろうか。
▶購入店舗に問い合わせる
たとえば購入した店舗に問い合わせることによって、判明する可能性があるだろう。そのショップで同じ商品がまだ販売されていれば、商品タグなどからわかるはずだ。ただし、購入時から時間が経過している場合にはこの方法は使えない。
▶買取査定に出してみる
買取査定に出してみてもいいだろう。買取業者はブランドバッグに関しては非常に豊富な知識を有している。定番商品であれば、型番も判明する可能性がある。だがギャランティーカードがない製品は査定を受け付けてくれない場合が多いので、この方法が通じるかどうかは業者次第ということになる。
また製品が本物であれば、フェンディの財布製品には必ず固有のシリアルナンバーが振られている。このシリアルナンバーを正規販売店やオフィシャルサポートに問い合わせることで、製品名称と型番がわかる可能性がある。ただし、正規販売店の店頭でそのようなサービスを行ってくれるかどうかは、聞いてみないとわからない。少なくとも国内でフェンディの製品を購入するなら、後々のことを考えると、新品であれば正規販売店で、中古品であればギャランティーカードが付いている製品を購入したほうが無難であろう。
まとめ
ここまで説明してきたように、フェンディの財布製品はモデル名による分類が曖昧なため、型番で商品を特定したほうがわかりやすく、間違いがない。欲しい商品がある場合には、必ずモデル名とともに型番をチェックしておくことをおすすめする。その際、当記事で説明した特徴を念頭に確認できると、なおわかりやすいと思われる。
また、買取査定に出す際に自分の持つ商品がどういう特徴を持つのかわからない場合にも、やはり型番がわかればネット検索をすることでその特徴がすぐにわかる。その意味でも、型番が書かれたギャランティカードを失くすことのないよう、しっかり保管しておいてほしい。
なお、フェンディの財布製品を買取に出す際には、以下の関連記事に高く売るためのコツや査定に出す前に注意すべきポイントが詳しく書かれている。ご一読をおすすめしたい。