ブランド製品を購入したり、買取に出す際、その製品の型番(品番とも呼ばれる)を知っていると便利であり、また取り引きには不可欠な要素と言われる。ここでは、世界中のセレブがこぞって買い求めるフランスの高級バッグ製品のブランド、ゴヤール(GOYARD)の財布製品の型番の特徴やその調べ方、さらにはモデル名の特徴などについて解説していく。なお、ゴヤールのバッグ製品の型番の特徴や調べ方に関しては、こちらの記事をご参照いただきたい。

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ゴヤールの財布について
セレブリティ御用達のバッグ、旅行用トランクのブランドとして知られるゴヤール。もともとパリの王侯貴族を対象として、丁寧な製品作りを身上としてきたブランドであり、大量生産は行わず、製品の販売は世界中で20数店の直営ブティックや高級セレクトショップでしか行われていない、知る人ぞ知るブランドだ。

Maison Goyard (Paris, France 2013) / paularps
ゴヤールの財布製品のラインナップ
まず最初に、ゴヤールの主な財布製品を確認しておきたい。ゴヤールの財布は、ブランドアイコンでもある、「ゴヤールディン」と呼ばれるヘリンボーン柄(杉綾模様)のデザインが定番の商品だ。ただ前述のように、ゴヤールの製品はショップ以外で購入することができず、公式サイトはあるものの詳しい商品構成などは掲載されていない。ここでは中古ショップで販売されている商品から得られた断片的な情報しか掲載できないことをご了承願いたい。
・ラウンドファスナー長財布 / APMZIPGM
サイズがタテ約10.5cm、ヨコ約20cm、マチ約2.0cmの、大人気の長財布。表面がゴヤールディン・キャンバスで、内側の素材がカーフスキン。クラシックカラーのブラックの他、ホワイト、グリーン、イエロー、レッド、ブルー、ネイビーといったスペシャルカラーのカラーバリエーションモデルがある(ただしクラシックカラーに比べて値段が上がる)。
・長財布 / APM205
上記ラウンドファスナーモデルとほぼ同サイズで、フラップタイプの長財布。小銭入れにファスナーがつく。素材はやはりゴヤールディン・キャンバスとカーフスキンだ。やはりスペシャルカラーのモデルがある。
・財布 / APM203
サイズがタテ約11cm、ヨコ約19cm、マチ約2cmの三つ折りの財布。素材は同様にゴヤールディン・キャンバスとカーフスキン。スナップボタン開閉式の小銭入れがある。
・二つ折り財布 / ST FLORENTIN / APM110
タテ約10cm、ヨコ約11cm 、マチ約1.5cmの二つ折りタイプの財布。「ST FLORENTIN」(サン・フロレンタン)がモデル名。
上記の他にも様々なタイプの財布、ポーチ、クラッチ、キーケース、カードケース等のアクセサリー製品が中古市場で販売されているが、ほぼ全部の製品の表面でゴヤールディン・キャンバスが使われており、その人気の高さがうかがえる。
ゴヤールの財布製品の型番について
型番とは、商品を管理するためにモデルごとにつけられた番号のこと。ゴヤール以外のブランドであれば、公式サイトや公式ショッピングサイト等に商品ごとに記載されているはずだ。さらには正規販売店のサイトや中古品を扱うショッピングサイト、あるいはフリマサイトであっても、製品を特定するためのツールとして型番が使用されていることが多い。英数字の組み合わせによってピンポイントで製品を特定できる型番は、商品を扱う人にとってはとても便利なツールなのである。
ただし、直営ショップや一部のショップでしか購入することができないゴヤールの製品は、現物がない限り型番を調べることは非常に困難だ。とはいえ、中古ショップで販売されているゴヤールの製品を見る限り、製品の型番がそれぞれ記載されている。前章でモデル名とともに記載した、「APM」で始まる英数字が、ゴヤール財布製品の型番である。以下にもゴヤールの財布やポーチ製品の型番の例を記載した。
- <ゴヤールの型番の例>
- ラウンドファスナー長財布:APMZIPGM
- VARENNE WALLET:APMVARENNE
- ST FLORENTIN:APM110
- 三つ折り財布:APM203
- SENAT(ポーチ):ABUSENATPM
ゴヤールの型番の構造
ゴヤールの財布製品の型番は、バッグ製品と同様にモデル名称の一部が型番として使用されるタイプと、数字が使用されるタイプの両方があるようだ。そして、バッグ製品では冒頭に「AMA」や「ABA」といったアルファベットが冠されていたが、財布は「APM」で統一されているように見られる。ポーチは「ABU」が付けられている。末尾の「GM」や「PM」はサイズを示す文字。1サイズの製品にはつかないようだ。
カラーを示す数字や英字が末尾にくる
ゴヤールの財布製品の型番は、末尾に「APMVARENNEBK」のように、色名を省略した2文字の英字が示される場合と、バッグ製品のように2ケタの数字が記載されている場合があるようだ。どちらも製品のカラーを示していると思われる。買取業者に買取査定を相談した際、製品の型番を聞かれたときには、最後の数字や英字まで答えるようにしよう。型番が記載されていると思われる商品タグやレシート等の写真などを見せることができると、間違いが起こりにくいのでおすすめだ。
ゴヤールの財布製品の型番の調べ方
直営ショップでしか購入することのできないゴヤールの製品。その型番を調べるには、どうすればよいのか。正規に購入した製品が手元にある場合、ゴヤールの型番は製品に添付されていたであろう商品タグ(ブランドタグ)に記載されている。商品タグは、直営ショップで購入した製品には必ず添付されているはずなので、紛失しないよう大切に保存しておこう。
シリアルナンバーと混同しないように注意
ゴヤールの製品のアフターサービスは個人登録と製品のシリアルナンバーによって行われる。つまり、ゴヤールの各製品には、製品のどこかの部分に必ずシリアルナンバーが記載されている。ゴヤールのシリアルナンバーは、型番の際にも冒頭につけられた「APM」等のアルファベット3文字に続いて、6ケタや5ケタの数字で構成される。製品を購入した際には、そちらも確認しておくといいだろう。記載場所は、ショップで問い合わせればすぐに教えてくれるはずだ。
ちなみに、中古品を扱うショップによっては、このシリアルナンバーを表示しているケースも見受けられる。ゴヤールの場合、両社が同じ同じアルファベット3文字で始まる形で表記されるが、型番とシリアルナンバーは全く違う種類の管理番号なので、型番と混同しないよう気を付けよう。
購入時に渡されるものはしっかり保存
ゴヤールの製品は、基本的にはショップで購入するしかない。従って、商品タグも含め、購入時に渡される保存袋、外箱類は、後で買取に出す際に必要になるものなので、失くさないようしっかり保存しておきたい。というのも、こうした正規購入品であることを証明するものがないと、偽物を疑われてしまうのだ。それだけコピー商品が数多く流通してしまっているという現状があるのだが、そうした場合、買取そのものをしてもらえない可能性がある。後になって損をしてしまうことのないように、また少しでも高く買取してもらうためにも、商品のケアと付属品の管理はしっかりやっておくにこしたことはない。
まとめ
ここまで、ゴヤールの財布製品のモデル名と型番の特徴、その調べ方について説明してきた。何度も述べているように、ゴヤールの製品は直営ショップか、「バーニーズ ニューヨーク」といった一部の高級セレクトショップでしか購入することができない、現代においては稀有な方針を貫いているブランドだ。それだけに製品に関する情報は少なく、購入しない限り型番も調べようがない。ところが、こうしたレアな製品だからこそ、財布やポーチ等アクセサリー製品の人気も非常に高く、買取査定に出せば高額査定が大いに期待できる。そして、買取査定の際に必要になってくるのが型番である。その特徴は当記事で説明してきたとおりだ。ゴヤールの財布製品の型番は、購入時に添付されている商品タグ(ブランドタグ)に記載されているので、付属品も含めて失くさないようしっかり保存しておいてほしい。
さて、ゴヤールの財布製品を買取に出す際には、以下の関連記事に高く売るためのコツや、査定に出す前に注意すべきポイント、おすすめの買取業者が詳しく書かれている。ぜひご一読のうえ、買取に出す際に役立てていただきたい。
