中国系IT機器メーカーであるLenovo(レノボ)は、アメリカのDELLやHP、Apple、台湾のASUSやacerなどと並ぶ世界的なパーソナルコンピューターメーカーとしても知られる。
Lenovoを一躍有名したのは、老舗のIT機器メーカーであるIBMからパーソナルコンピューター部門を買収したことだろう。
この買収で、Lenovoは、IBMの有名なパーソナルコンピューターのブランドであるThinkPad(シンクパッド)を自社ブランドに組み入れ、そしてThinkPadシリーズを世界に向けて販売することで、Lenovoの名が世界中に浸透したのである。
さらに、Lenovoは、ビジネス向けの側面が強いThinkPadとは別に、一般ユーザー向けに新たなノートパソコンブランドを創出したが、それがideapad(アイデアパッド)シリーズである。
今回は、ideapadシリーズの型番について記載する。

Lenovo Japan IdeaPad Launch / Masaru Kamikura
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ideapadシリーズとは
ideapadシリーズは、中国系のIT機器メーカーであるLenovoが生産、販売するノートパソコンシリーズである。
ThinkPadシリーズがビジネス用として高いセキュリティを搭載するなどして高額になる傾向なのに対して、ideapadシリーズは、ThinkPadシリーズほど高いセキュリティなどはないが、その分ThinkPadシリーズより低価格で販売しており、Lenovoの中の一般ユーザー向けノートパソコンシリーズという位置付けである。
ideapadシリーズは、小型軽量のネットブックから薄型高性能のultrabook、さらには、売れ筋のスタンダードシリーズ、さらにはハイスペックゲーミングノートパソコンまで、様々な種類の機種がラインナップされており、ユーザーの好みに合わせて選択することができる。
ideapadシリーズの型番について
ideapadシリーズは、発売が開始されてから10年近くが経過したロングセラーシリーズでその間に様々なモデルが登場しているが、現在発売してないモデルも多いことから、現状発売されているモデルの型番について記載していく。
現在、ideapadシリーズは、「ideapad 100」、「ideapad 100S」、「ideapad 300」、「ideapad 300S」、「ideapad 500」、「ideapad 700」、「ideapad Y900」のラインナップがある。それぞれ特徴を記載していく。
ideapad 100シリーズ
ideapad 100シリーズは、15.6インチのディスプレイを搭載したスタンダードなノートパソコンシリーズで、スペックは、プロセッサCeleron Dual-Core、メモリ容量2GB、HDD搭載、とハイスペックモデルに比べると見劣りするものの、その分販売価格はかなり低めに設定されており、性能よりも価格を重視したコストパフォーマンスの高いモデルとなる。
ideapad 100シリーズは、最初の機種である「ideapad 100」とその後継機種の「ideapad 110」がラインナップされている。
基本的には前述のようにロースペックであるが、限定モデルとして、Core i3 やCore i5といった高性能プロセッサが搭載されている機種もある。
ideapad 100Sシリーズ
ideapad 100Sシリーズは、ideapad 100シリーズと同じく性能より価格を重視したコストパフォーマンスの高いモデルであるが、ideapad 100シリーズとは異なり、軽量薄型のノートパソコンシリーズとなっている。
ideapad 100シリーズは、11.6インチのディスプレイを搭載したモバイルノートのほか、14.0インチのスタンダードノートもある。
ideapad 100Sシリーズは、最初の機種の「ideapad 100S」のほか、後継機種の「ideapad 110S」からで、最新機種は「ideapad 120S」がラインナップされている。
ideapad 300シリーズ
ideapad 300シリーズは、ノートパソコンのディスプレイサイズとして最もスタンダードな15.6インチのディスプレイを搭載し、インテル社製プロセッサCeleron Dual-Coreや高性能プロセッサのCore iシリーズ、さらにはAMD社製プロセッサをなどを搭載したモデルがあるなど、コストを重視したモデルからスペックを重視したモデルまで、ラインナップが豊富なのが特徴となっている。
ideapad 300シリーズには、最初の機種である「ideapad 300」、後継機種である「ideapad 310」、最新モデルの「ideapad 320」がある。
ideapad 300Sシリーズ
ideapad 300Sシリーズは、ideapad 100Sシリーズのように軽量薄型のノートパソコンシリーズとなっており、ideapad 300シリーズが15.6インチのディスプレイを搭載しているのに対し、ideapad 300Sシリーズは、11.6インチから13.3インチの比較的小型のディスプレイを搭載している。
ideapad 300Sシリーズには、最初の機種である「ideapad 300S」、後継機種の「ideapad 310S」、最新モデルの「ideapad 320S」がある。
ideapad 500シリーズ
ideapad 500シリーズは、インテル社の高性能プロセッサであるCore iシリーズや大画面高精細なディスプレイ、大容量メモリ、ストレージには高速アクセス可能なSSDを搭載するなど、ideapadシリーズの中でもハイスペックなノートパソコンの位置付けになっており、ビジネスや個人ユースなど、様々な場面で使用可能なideapadシリーズのメインストリームとなるシリーズである。
ideapad 500シリーズには、最初の機種である「ideapad 500」、後継機種の「ideapad 510」、最新モデルの「ideapad 520」がある。
ideapad 700シリーズ
ideapad 700シリーズは、ideapad 500シリーズ同様に、インテル社の高性能プロセッサであるCore iシリーズや高精細なディスプレイ、大容量メモリ、高速アクセス可能なSSDを搭載しているが、大型ディスプレイを搭載しているideapad 500シリーズとは違い、薄型軽量なスタイリッシュモバイルノートの位置付けのシリーズとなっている。
ideapad 700シリーズには、最初の機種である「ideapad 700」、後継機種の「ideapad 710S Plus」、最新モデルの「ideapad 720S」がある。
機種の特徴としては、ideapad 100Sシリーズ、ideapad 300Sシリーズに近く、そのためか、ideapad 700シリーズは、後継機種からは「S」が付くようになっている。
ideapad Y900シリーズ
ideapad Y900シリーズは、ideapadシリーズ中で最もハイスペックなノートパソコンシリーズで、ゲーミングパソコンの位置付けとなっている。
そのため、17.3インチとideapad シリーズの中で最も大きいディスプレイを搭載し、インテル社の高性能プロセッサであるCore iシリーズやNVIDIA社製高性能グラフィックボード、大容量16GBメモリ、高速アクセス可能なSSDを搭載するなど、ideapadシリーズのフラッグシップシリーズとなっている。
ideapad Y900シリーズには、最初の機種である「ideapad Y900」とその後継機種である「ideapad Y910」がある。
まとめ
ideapadシリーズの型番について記載したが、ideapadシリーズは、最初の機種が発売されて10年程度経過するなど、Lenovoのノートパソコンのロングセラーシリーズとなっており、上記以外にもideapad シリーズの派生機種として、ideapadの名前を冠したタブレットシリーズや2in1シリーズなどが販売されている。
つまり、「ideapad」の名前で様々な機種が存在するため、ideapadだけでは、ノートパソコンかタブレットか、またノートパソコンでも、モバイルノートかハイスペック機か、もしくは2in1か、わからない場合も出てくる。
そのため、型番などからその機種の特徴をある程度判別し、さらにLenovoのホームページや販売サイトのスペック表などから、どのような機種なのか把握し、自分が必要としている機種か検討してから、購入したほうがいいだろう。