彫刻には芸術的価値があるものも多く、中には億を超える価値がつくこともある。ジャコメッティやクーンズなど著名作家の作品は特に高値で取引され、オークションに出品された際には大いに盛り上がるだろう。そんな彫刻だが、最も高額なものはいくらの価値が付いているのだろうか。
当記事では、彫刻の世界高額ランキングをまとめていく。あわせて、彫刻を売却しようと考えている人向けの情報を紹介していくので、ぜひ参考にしてほしい。なお、ここで紹介する情報は2020年12月5日現在のものである。
CONTENTS
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彫刻の世界高額ランキング
- 10位 アルベルト・ジャコメッティ「Grande tete mince」:55億6188万
- 9位 紀元前メソポタミア「グエノル・ライオネス」:59億6884万
- 8位 コンスタンティン・ブランクーシ「眠れるミューズ」:59億7928万
- 7位 ジェフ・クーンズ「バルーン・ドッグ」:60億
- 6位 アメデオ・モディリアーニ「Tête de femme」:62億
- 5位 ブランクーシ「La jeunefillesophistiquée」:74億
- 4位 クーンズ「Rabbit」:97億
- 3位 ジャコメッティ「チャリオット」:105億
- 2位 ジャコメッティ「歩く男Ⅱ」:108億
- 1位 ジャコメッティ「指差す男」:147億
- 眠っている彫刻があったら査定してもらおう
- おすすめの買取業者3選
- 買取業者を選ぶ5つのポイント
- 業者選びをするならヒカカク!を活用しよう
- まとめ
こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
彫刻の世界高額ランキング
それではさっそく、彫刻の世界高額ランキングを発表していく。ジャコメッティの作品はもちろん、さまざまな作家・時代の作品がランクインした。
ここでは、10位~1位の順にまとめていく。なお、ここに掲載している情報は2020年12月にヒカカク!にて調査したものであり、順位変動の可能性があることを留意していただきたい。
10位 アルベルト・ジャコメッティ「Grande tete mince」:55億6188万
2010年にオークションにかけられたブロンズの彫刻。制作年は1955年、アルベルト・ジャコメッティによる作品である。「大きな薄い頭」などと訳されるが、こちらの作品はジャコメッティの兄弟であるディエゴがモデルになっているという。背面には「SusseFondeur」という鋳造所のマークが刻まれている。
9位 紀元前メソポタミア「グエノル・ライオネス」:59億6884万
2007年にオークションで落札された、紀元前メソポタミアの彫刻。作者は不明で、作品名は「グエノルのライオン」と訳される。石灰岩で作られた雌のライオンの擬人化の像で、力強く手を前で組んでいるポーズが特徴である。オークションにかけられる前は、ニューヨークの美術館で展示されていたという。
8位 コンスタンティン・ブランクーシ「眠れるミューズ」:59億7928万
ルーマニア出身の彫刻家・ブランクーシの代表作のひとつ。2017年のクリスティーズ・オークションにて落札された。独特な形状をした頭部のみの彫刻で、ブランクーシはこの作品のほかに「眠る幼児」や「プロメテウス」など似たテーマの作品も作っている。彼の作品は抽象的な形状が多いが、「眠れるミューズ」は比較的具体的な形状をしている。
7位 ジェフ・クーンズ「バルーン・ドッグ」:60億
アメリカ生まれの現代作家であるジェフ・クーンズの作品。その名の通り、風船で作った犬を模した形状をしている。この作品への評価は賞賛と酷評と両極端なものであったが、それほどに影響力が高かったとも言えるだろう。この作品は創作性を巡り、裁判沙汰になったことでも有名である。
6位 アメデオ・モディリアーニ「Tête de femme」:62億
イタリアの画家・彫刻家のモディリアーニの作品で、2010年のクリスティーズ・オークションで落札された。「女性の頭部」と訳されるこの作品は、アーモンドのように面長の女性の顔の彫刻である。モディリアーニは画家として特に大成しており、彫刻の作品は比較的価値が下がるが、それでも「Tête de femme」は十分に高い価値があると言えるだろう。
5位 ブランクーシ「La jeunefillesophistiquée」:74億
2018年のクリスティーズ・オークションにて落札された彫刻。「洗練された少女」と訳される真ちゅうで作られた彫刻で、キュナードという女性をモデルに作られたという。抽象化された形状をしているが、女性らしい柔らかいフォルムでありながらクールな雰囲気を漂わせ、キュナードの美しさを見事に表していると言える。
4位 クーンズ「Rabbit」:97億
2019年のクリスティーズ・オークションにて落札された彫刻で、存命する彫刻家の作品としては最高額となる。バルーンアートのうさぎを模したステンレススティール製の彫刻で、賛否両論となった作品だ。この作品は、オークションで落札されたものを含め、世界に4点あるとされる。
3位 ジャコメッティ「チャリオット」:105億
2014年のサザビーズ・オークションにて落札された作品。「二輪戦車」と訳される作品で、大きな二輪戦車の上にひょろっとした女性が立っているという独特な姿をしている。ジャコメッティの全盛期とも呼べる時期に制作されており、彼の作品の中でも特に評価が高い。
2位 ジャコメッティ「歩く男Ⅱ」:108億
2010年、サザビーズ・オークションにて落札された作品。ジャコメッティの代表作とも呼べる作品で、スイスの100フラン紙幣にも掲載されている。本物の人間ほどのサイズの大きな彫刻で、細い体ながら力強く歩く人間の姿をしている。「歩く男」は全部で5体あり、この「歩く男Ⅱ」は現在、アメリカのカーネギー美術館に所蔵されている。
1位 ジャコメッティ「指差す男」:147億
彫刻最高額となったのは、ジャコメッティの「指差す男」。全部で6体あるうちの一体で、2015年にクリスティーズ・オークションで落札された。異様に痩せこけた人間が意図不明なジェスチャーをしているこの作品は、見ている物に不安感すら抱かせる。クリスティーズはこの作品を「稀少なマスターピース」と称した。
眠っている彫刻があったら査定してもらおう
オークションで高額取引されるものの中には、「自宅に眠っていたのでなんとなく出品してみた」というものも珍しくない。もしも自宅に彫刻があるのなら、査定してもらってみてはどうだろうか。
ただ、高額査定の可能性があるものは、特に買取業者をしっかり吟味することをおすすめする。業者によって買取価格に差が出るからだ。ここからは、彫刻を高値で買取してもらうコツを紹介していこう。
おすすめの買取業者3選
満足のいく取引をするには、自分に合った業者に売却する必要がある。まずは、おすすめの買取業者を紹介していこう。ここで紹介する情報を参考に、目的に合った業者を見つけて欲しい。
美術品・絵画買取センター
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
美術品・絵画買取センターは彫刻をはじめとした美術品の買取をおこなっている業者。運営歴約30年と経験豊富な業者で、大切な彫刻も安心して買取を任せられる。毎月自社でオークションを開催しており、美術品相場をしっかり把握しているのが強みだ。
対応を24時間以内におこなうといったスピーディさも特徴。査定は業界トップの優れた鑑定士がおこなってくれる。利用者に寄り添った取引をしてくれるので、満足のいく取引ができるだろう。
買取方法は宅配・店頭・出張が可能である。出張買取は全国対応だ。宅配買取は送料無料で利用できるので、時間がない人にもおすすめである。梱包材を用意してもらうことも可能だ。
総合美術買取センター
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
総合美術買取センターは幅広い美術品を扱っている業者だ。「作家名がわからない」「技法がわからない」など作品について詳しくなくても鑑定してくれる。ジャンルごとに鑑定士がいるので、高値買取が期待できる業者。
クーリングオフ制度を導入しているのも特徴で、契約日から8日以内であれば無条件でキャンセルできる。また、提示した査定額で買取してくれるので、あとから買取価格を下げられてがっかりする心配もない。
買取方法は店頭買取と出張買取、宅配買取に対応可能。出張料や送料は無料なので、自分に合った方法で売却しよう。商品によっては出張買取の対象外になることもあるので、まずは相談してみることをおすすめする。
日晃堂
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
日晃堂は美術品の買取をおこなっている業者だ。1点1点丁寧に査定してくれるので、正当な価格で買取してくれる。仲介業者がない分高値買取を実現しているのも魅力だ。
経験豊富な鑑定士が在籍しているので、目利きに自信があるとのこと。買取価格10%アップなどのお得なキャンペーンをおこなっていることもあるので、事前に情報を集めておくとよいだろう。
買取方法は宅配買取と出張買取に対応している。出張買取は全国が対象となっているので便利。宅配買取の場合も手数料がかからないので、都合に合った方法で売却しよう。
買取業者を選ぶ5つのポイント
不要品を買取している業者は多数あるが、彫刻のような高値が付く可能性があるものは、売却する先をしっかりと選びたい。その価値に見合わない買取価格を付けられる可能性があるからだ。ここからは、彫刻を売る際の業者選びのポイントを紹介しよう。
芸術品の専門業者である
彫刻の買取が可能な業者自体はたくさんある。ただ、彫刻を高値買取してもらいたいなら芸術品の専門業者に売ることをおすすめする。
芸術品の買取を専門におこなっている業者は、優れた鑑定士が在籍していることが多い。査定の際に考古学的・歴史的価値を付与して買取価格を付けてくれる可能性が高いのだ。芸術品にも詳しいので、正当な評価をしてくれるだろう。
リサイクルショップは非推奨
不要品を売る際に便利なリサイクルショップだが、彫刻を売るときにはおすすめできない。リサイクルショップは売れるか売れないかを基準に査定することが多く、彫刻そのものの価値に見合わない価格を付けられる可能性が高い。
そもそもリサイクルショップは安値で買取する傾向が高いので、高値で売りたいものがあるならリサイクルショップは避けたほうが無難だ。とはいえ、たとえばお土産の工芸品であったり、安値で売られている量産品であったりするなら、リサイクルショップで売ってしまってもよいだろう。
豊富な実績があるか
豊富な実績がある業者は信頼性も高く、優れた鑑定士が在籍していることが多い。運営歴や買取件数などをチェックしてみよう。芸術品の買取業者は運営歴が数十年ということも珍しくない。
オークションを活用している
芸術品の買取をおこなっている業者に多いのが、オークションを活用している業者だ。自社でオークションを開いていたり、海外のオークションに出品していたりと、オークションを使い高値買取するシステムを作っている。
また、オークションを活用している業者はオークションにおける落札相場にも詳しい。査定する際にはオークションの相場をふまえた価格を付けてくれるだろう。
買取方法をチェック
業者に買取してもらう方法は店頭持込・出張買取・宅配買取の3種類ある。彫刻を売却する場合は出張買取がおすすめだ。誤って破損させてしまう可能性が低く、安全に売却できる。
業者によって対応している買取方法が異なる。買取方法もチェックしよう。エリアによって対応していない買取方法もあるので、事前によく確認しておきたい。
業者選びをするならヒカカク!を活用しよう
業者を選ぶときには、ヒカカク!を使うと楽に選べる。業者ごとに買取価格が異なるので、実際に査定をしてもらって査定額を比較をしてから業者を決めたいところだが、それは面倒である。ヒカカク!を使えば、査定額の比較が容易におこなえるのだ。
ヒカカク!の一括査定フォームを使うと、複数の業者にまとめて査定依頼できる。待っていれば査定結果が届くので、それを見比べればよいという仕組みだ。業者ひとつひとつに査定依頼するよりも手間がかからない。
また、ヒカカク!のサイトには業者のクチコミや情報も掲載されている。情報収集にも役立つだろう。利用は無料なので、ぜひ使ってみてほしい。
まとめ
高額な彫刻は100億を超える価値が付くこともある。特にジャコメッティの作品は注目されており、驚くほどの高額になることがほとんどだ。ジャコメッティでなくとも人気の作家の作品や歴史的価値がある作品は非常に高値となる。
もしも価値が知りたい彫刻を所有しているなら、芸術品の専門業者に鑑定を依頼してみてはいかがだろうか。想像以上の価格になるかもしれない。業者選びに迷っているときには、ヒカカク!を使ってみるとよいだろう。
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