初代iPhoneがスマートフォン市場に登場して10年が経過したが、日本では相変わらず大人気で、海外でもシェアこそAndroidに及ばないものの、iPhoneは高級スマートフォン市場では強さを見せている。
そんなiPhoneであるが、実は同じiPhoneでも仕様によって数種類モデルがあることをご存知だろうか。通信方式などにより別れており、電話番号をそのままにするMNP(モバイルナンバーポータビリティ)をして、通信会社を変更することも場合によっては使用できない可能性もあり、知っておいた方がいいかもしれない知識といえる。
そこで今回は、iPhone6/iPhone6 plusのモデルの違いについて記載していく。また、iPhone6、iPhone6 plusの型番一覧・調べ方・命名規則や、名前が似ているiPhone6sとiPhone6s Plusとの違いについても明記する。
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iPhoneとは
iPhone6とiPhone6 plusのそれぞれの違いを説明する上で、まずはiPhoneについて解説していく。
iPhoneとは、ご存知の通りアップル社が開発したスマートフォンであり、今や世界中から愛されている。iPhoneは「ホームボタン」がひとつしかない非常にシンプルな作りになっていて、ほとんどの操作は画面を指でタッチ・スライドなどすることによって、簡単かつ直感的に実現する。
初代のiPhoneは、アップル社が開催するアップル製品の展示会「Macworld Expo 2007」にて2007年1月9日に発表された。そして、2007年6月29日にアメリカ合衆国にて販売が開始した。
その後、アップル社は進化させた新しいiPhoneを開発し続けた。今までに開発されたiPhoneは「iPhone 3G」「iPhone 3GS」「iPhone 4」「iPhone 4S」「iPhone 5」「iPhone 5s/iPhone 5c」「iPhone 6/iPhone 6 Plus」「iPhone 6s/iPhone 6s Plus」「iPhone SE」「iPhone 7/iPhone 7 Plus」「iPhone 8/iPhone 8 Plus」「iPhone X」で、初代iPhoneを合わせると13世代にも及ぶ。
現在、最新の世代である「iPhone X」は、2017年9月12日に発表されて、日本では発売と同時に手に入れようとする人が殺到した。従来のiPhoneとiPhone Xの大きな違いは、ホームボタンが廃止されたこと。iPhone X以前の世代のiPhone愛用者にとって、ホームボタンは操作をする上で必要不可欠な存在のため、なくなることが想像できないかもしれない。
しかし、ホームボタンがなくなったことによって、今までのiPhone以上に直感的な操作ができるようになった。とはいえ、ホームボタンを頻繁に使う人にとっては抵抗感があり、あえて最新のものにせず、一つ古い型のiPhone6を購入する人も多いといわれている。
iPhone6/iPhone6 plusとは
では次は、アップル社が開発したスマートフォンである「iPhone6/iPhone6 plus」について説明していく。2014年9月9日にアップル社が開催したスペシャルイベントにて、「iPhone6/iPhone6 plus」は発表され、日本では2014年9月19日に発売された。ほかにも、オーストラリア・香港、シンガポール・フランス・イギリス・ドイツ・プエルトリコ・アメリカ合衆国・カナダの国々で、2014年9月19日に先行発売されている。
日本では、NTTドコモ・au・SoftBankの大手キャリア3社が取り扱い、アップル社においても「iPhone6/iPhone6 plus」のSIMフリーモデルの販売を行った。
また、色の展開は3種類で、「スペースグレイ」「ゴールド」「シルバー」がある。iPhone6とiPhone6 plusのどちらにおいても、メインカメラの画素数は800万画素、インカメラの画素数は120万画素、パノラマ撮影は最大43メガピクセル、システムチップはApple A8である。
ナンバリングは6であるが、iPhoneとしては8番目となるため、第8世代と言われている。
iPhone6
それぞれの特徴であるが、まずiPhone6は1,334 x 750の4.7インチRetina HD displaysを搭載し、従来機種より大型化してるが厚さは逆に薄くなっている。
幅・高さ・厚みは、67.0×138.1×6.9 mmとなっており、重量は129gと軽めである。
ストレージとして128GBタイプが初めて登場したモデルで、通信速度の向上やVoLTEに対応するなど、様々な機能において前機種より性能が向上している。
iPhone6 plus
iPhone6 plusは、iPhoneとしては初の5インチを超えるディスプレイとなる、5.5インチマルチタッチディスプレイを搭載し、iPhone におけるディスプレイ大型化の先駆けとなった機種となる。
幅・高さ・厚みは、77.8×158.1×7.1 mmとなっており、重量は172gとiPhone6よりも重くなっている。
また、そのほかの違いとしては、iPhone6 plusについているiSight カメラに「光学式手ぶれ補正」の機能がついている。この機能は、iPhone6 plusの動きを検知しながら、レンズを細かく動かすことによって手ぶれを補正できる便利な機能だ。暗めの場所で撮影をする場合、iSight カメラの光学式手ぶれ補正機能が活躍しやすくなる。
iPhone6s/iPhone6s Plusとの違いについて
「iPhone6」という名前がつくiPhoneは、iPhone6とiPhone6 plusの2種類だけではない。「iPhone6s/iPhone6s Plus」という機種も存在するのだ。名前が似ているため、間違えないよう注意していただきたい。それでは、「iPhone6/iPhone6 plus」と「iPhone6s/iPhone6s Plus」についての違いを説明していく。
iPhone6sとiPhone6s Plusは、2015年9月9日にアップル社が開催したスペシャルイベントにて発売が発表された。日本では2015年9月25日に発売が開始され、そのほかにも同日に、ニュージーランド・シンガポール・プエルトリコ・オーストラリア・中国・香港・フランス・ドイツ・イギリス・アメリカ合衆国・カナダの国々で先行発売されている。iPhone6sとiPhone6s Plusは、iPhone6とiPhone6 plusの世代よりも新しい機種である。
iPhone6sとiPhone6s Plusを取り扱ったキャリアは、iPhone6とiPhone6 plusの世代と同じく、NTTドコモ・au ・SoftBankの大手キャリア3社である。アップルストアでも、iPhone6sとiPhone6s PlusのSIMフリーモデルを発売した。
iPhone6sとiPhone6s Plusが、iPhone6とiPhone6 plusと異なる大きな点は、まず色展開にある。「スペースグレイ」「ゴールド」「シルバー」は変わらないのだが、iPhone6sとiPhone6s Plusには新たに「ローズゴールド」が追加されて4種類になっている。
iPhone6sの幅・高さ・厚みは67.1×138.3×7.1 mmで、重量は143g。iPhone6s Plusの幅・高さ・厚みは77.9×158.2×7.3 mmで、重量は192gである。どちらもiPhone6・iPhone6 plusと比べて少し重くなった。
また、iPhone6sとiPhone6s PlusのシステムチップはApple A9、メインカメラ画素数は1200万画素、インカメラの画素数は500万画素、パノラマ撮影は最大63メガピクセルなど、さまざまなスペックにおいて、進化を見せている。
iPhone6sとiPhone6s Plus以降の世代には、新しく「Live Photos(ライブフォト)」という機能もついた。Live Photosとは、シャッターを切る前後1.5秒の音声と映像を記録している。そのため、1枚の写真なのにも関わらず、短い動画のように動いて見える。
シャッターを切る瞬間だけを切り取るとなると大切な瞬間を撮り逃がす可能性があるが、前後1.5秒の音声と映像を撮影することによって、撮影したい瞬間をしっかりとカメラに収められる可能性が高まるだろう。
そして、「iPhone6/iPhone6 plus」と「iPhone6s/iPhone6s Plus」のいちばん大きな違いといえるのが、「3D Touch」という機能だ。iPhone6とiPhone6 plusから新しく加わった。3D Touchとは、画面にタッチをしたときの圧力を読み取り、圧力ごとに異なる操作を行ってくれる。この機能により、iPhoneの利便性がさらに高まったといえる。
iPhone6/iPhone6 plusの型番について
「iPhone6/iPhone6 plus」と「iPhone6s/iPhone6s Plus」の違いをご理解いただけただろうか。2つの世代は変わっていない部分も多いが、大きく違う点も多い。名前がとても似ているため、型番などを調べる際は、十分注意する必要があるだろう。では、次にiPhone6とiPhone6 plusの型番について解説していく。
iPhone6/iPhone6 plusには、2種類の型番がある。iPhone6は「A1549」「A1586」、iPhone6 plusは「A1522」「A1524」である。
「A1549」「A1522」は、仕様によってさらに「A1549(GSM)」「A1549(CDMA)」「A1522(GSM)」「A1522(CDMA)」に分けることができる。
GSMとCDMA
GSMとCDMAはそれぞれ通信方式を表し、日本の大手通信会社で言えば、NTTドコモとソフトバンクはGSM、auはCDMAをそれぞれ使用している。そのため、iPhone6でいえば型番がA1549(GSM)のものはauでは使用できず、A1549(CDMA)のものはNTTドコモ、ソフトバンクでは使用できない、ということになる。
そして、残りのiPhone6「A1586」、iPhone6 plus「A1524」は、CDMA、GSM両方とも対応しているタイプとなる。
日本で流通している型番
では、日本ではどの型番のiPhone6/iPhone6 plusが流通しているかといえば、iPhone6「A1586」、iPhone6 plus「A1524」となる。つまり、大手キャリアであるNTTドコモ、au、ソフトバンク、およびApple storeの店頭やwebサイトで販売されるiPhone6/iPhone6 plusは、CDMA、GSM両方とも対応しているタイプとなる。
そのため、理論的にはNTTドコモで販売されたiPhone6にauのSIMカードをさせば、auのネットワークに接続できることになるが、実際はSIMロックがかかっているため、auのSIMカードをさしてもauのネットワークに接続することはできない。
そのうえ、iPhone6/iPhone6 plusはキャリアによるSIMロック解除に対応されていないので、iPhone6/iPhone6 plusは、Apple storeから発売されているSIMフリー版以外のキャリアから発売されたものは、違うキャリアのSIMカードを使用することはできない。
SIMロック解除なしで利用できるケース
ただし、MVNOは各大手キャリアのネットワークを利用しているため、例えばNTTドコモの回線を利用しているMVNOは、NTTドコモから販売されたiPhone6/iPhone6 plusにSIMカードを挿せばネットワークに接続できる。このように、SIMロック解除なしでもMVNOを利用できる場合がある。
型番の調べ方
iPhone6/iPhone6 plusの型番の調べ方であるが、本体裏側下部の「iPhone」という刻印の下に「Designed by Apple in California Assembled in China」、「Model A15〇〇」という文字列があり、それが上記に記載した型番となる。
日本で流通しているiPhone6/iPhone6 plusは、前述のようにCDMA、GSM両方とも使用できるタイプであるが、海外で流通しているものの中には「A1549」「A1522」の型番がある。それらを日本に持ってきても、対応している通信方式のSIMカードを挿入しないとネットワークに接続できない場合がある。
例えば、型番がA1549(GSM)のiPhone6にauのSIMカードをさしても、CDMAに対応していないのでネットワークに接続できない可能性が高い。その場合は上記の方法で型番を確認する必要があるだろう。
まとめ
本コラムではiPhone6/iPhone6 plusの型番の種類と調べ方について記載した。
また、間違えやすい「iPhone6/iPhone6 plus」と「iPhone6s/iPhone6s Plus」の違いについても記載したので、調べる際には注意していただきたい。「s」がつくのとつかないのでは、全くもって別のiPhone世代になるからだ。
日本で流通しているiPhone6/iPhone6 plusは、前述のとおりGSMもCDMAも対応しているので、型番によって使用できないネットワークはあまりないが、海外で流通しているものを使用する際は、型番をよく確認する必要がある。
ただし、iPhone6/iPhone6 plusはSIMロック解除ができないので、SIMロックの制約によりネットワークと接続できない可能性はある。そのため、SIMフリー版ではないiPhone6/iPhone6 plusを中古ショップなどで購入する場合は、型番よりもどこのキャリアで販売されたものかをよく確認したほうがいいだろう。
中古で欲しい型番を見つけよう
上記でも書いてあるように、型番が違うだけで全く違うiPhone世代になってしまうので気を付けたいところ。中古で購入する際も注意しながら探してみよう。中古でiPhone探すなら中古スマホを売買しているスマホのマーケット(スママ)がおススメ。スママでは動作保証・SIM診断・品質チェックなどオプションが選べ、HPも分かりやすく載せているので初めて利用する人も安心して購入することができる。中古で探すならスママを検索。
