携帯端末が一般に普及してから20年ほどが経過した。しかし、その間に様々な携帯端末が開発され、発売されてきてどんどんその仕様は変わっていった。
携帯端末が普及し始めた初期は、主にビジネス用のツールとして使用されたため、本体は事務用品の延長のようなデザインで、色も黒系が圧倒的に多かった。また、形状はメーカーにより多少の差はあるものの、大きな違いはなかった。

引用:https://www.au.com/mobile/product/smartphone/lgv34/
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個性的な携帯端末の普及
しかし、次第に利用者のニーズに合わせて、折りたたみ式や回転する画面、がスライドするキーボードなど特徴的な形状へと外観が変わっていった。さらに、その前とは打って変わりカラーバリエーションも赤や青、女性向けにピンクやパステルカラーなど様々な色が登場。そして個性的な携帯端末も増えていった。
大手キャリアや携帯端末開発メーカーも通常のシリーズのほかに、独自のテーマを設定することが増え、そのテーマにあわせて端末をデザインしたり、ソフトウェアを変更したりしたコンセプトモデルが発売され、携帯端末利用者にアピールするようになった。
コンセプトモデル
携帯端末は大量に販売する必要があることから、万人受けするデザインとなりやすい。さらに、市場には似通った携帯端末が多く流通する場合もある。しかし、コンセプトモデルは、そのような状況を打破するために発表されることが多い。
auとLGエレクトロニクスの共同開発端末「isai」
「isai(イサイ)」もそのようなコンセプトモデルのシリーズの1つである。大手キャリアであるauと韓国の携帯端末メーカーであるLGエレクトロニクスが共同で開発したシリーズだ。今回は、そんなisaiシリーズの型番やその調べ方などについて紹介していこう。
isaiシリーズとは
Isaiシリーズは、上記したようにauとLGエレクトロニクスの共同開発によるシリーズで、グローバルモデルではなく日本市場向けのオリジナル端末となっている。
個性的なデザイン、使いやすい工夫が特徴
isaiは、「驚き・意外性」「特別感(他と異なる)」「使いこなせる」をコンセプトとして開発されたシリーズである。
筐体や内蔵しているホームアプリなど、これまでのスマートフォンにはない個性的なデザインをしている一方で、スマートフォンを使用する様々な人が使いやすい工夫がなされているスマートフォンシリーズとなっている。
シリーズ名の由来は…
シリーズ名である「isai」は、日本語の「異才」から取られていて、「スマートフォンの異才でありたい」という思いが込められている。
さらに、「isai」は「イズアイ」と読むことが出来ることから、シリーズの共同開発を行ったauとLGエレクトロニクスの愛が込められた端末という意味もある、とされている。
isaiシリーズの型番について
isaiシリーズは、「isai」LGL22、「isai FL」LGL24、「isai VL」LGV31、「isai vivid」LGV32、「isai Beat」LGV34の5機種が発売されているが、前述のようにisaiは、auから発売されているスマートフォンシリーズのため、型番の命名規則はauのスマートフォンの命名規則に従っている。
先頭のアルファベット
型番の先頭にあるアルファベットの文字列は、その機種を開発したメーカーを示すものである。しかしisaiシリーズは、前述のようにLGエレクトロニクスがメーカーとして開発を行っているので、すべて「LG」となる。
先頭の「LG」に続く文字列である「L2x」、「V3x」(xは数字)は、ある機能に対応しているスマートフォンシリーズであることを表している。
この機能では、「L2x」は、auの高速通信の規格である「au 4G LTE」に対応しているシリーズを表し、「V3x」は、「au 4G LTE」に加えて、auの高音質通話の規格である「au Volte」に対応しているシリーズであることを表している。
最後尾の数字
そして、型番の最後となる「L2x」「V3x」の「x」に入る数字は、メーカーが開発したそのシリーズの携帯端末の何台目であるかを示す通し番号となっている。そのため、開発したそのシリーズの1台目なら「1」、2台目なら「2」と、開発される端末が増えるたびに1増える仕様となっている。
isaiシリーズの型番の確認方法について
本体での確認方法
isaiシリーズの型番の確認方法についてだが、「isai」LGL22、「isai FL」LGL24、「isai VL」LGV31、「isai vivid」LGV32の4機種は、本体背面下部に型番が印字してあるので、そこを見ればisaiシリーズのどの機種か判断することができる。
ただし、「isai Beat」LGV34は本体に型番が印字されていないので、本体だけ見ても型番を確認することはできない。
その代り、「isai Beat」LGV34の背面には、音楽再生機能を監修したオーディオブランドの「B&O PLAY」のロゴマークが刻印されているので、そちらで「isai Beat」LGV34であることがわかるかもしれない。
外箱での確認方法
また、すべてのisaiシリーズが入っていた箱にも型番やペットネームが印字されているので、そちらを確認することでもどの機種か判断することが可能となっている。
保証書や領収書での確認方法
また、isaiだけでなく、他端末にも共通して確認ができる方法が保証書や領収書での確認方法だ。特に、保証書には端末の型番のほか、重要な事項が記載されていることが多い。購入後にすぐに捨ててしまう人もいるかもしれないが、必ず大切に保管しておくように心がけよう。
携帯の型番を知っておくことのメリット
では、最後にisaiの型番を知っておくことのメリットを紹介したいと思う。
モバイルアクセサリ購入時に必要になる
前述にも述べたように、今の時代のスマホはいろんな形のものがある。そのため、モバイルアクセサリも、どのスマホにも共通して使えるわけではなく、それぞれのスマホにあったモバイルアクセサリを購入しなければならない。
その見分け方が型番である。どのモバイルアクセサリの商品も商品パッケージの裏に使用できる端末の型番一覧が記載されている。自分の端末の型番がわからないまま量販店などに行っても、店舗スタッフは助けることができないことが多いため、あらかじめ自分で自分の端末の型番を把握した状態で店舗に向かうのが賢明と言えるだろう。
中古での売買で必要になる
また、型番を把握しておくことは中古での売買で必要不可欠といっても過言ではないほど重要である。
もし、中古買取業者に見積もり依頼をするのであれば、そこでまず型番が必要となってくるだろう。また、見積もり前にネットで買取相場を調査しておくことも賢明である。あまりにも安い買取値段を言われた時に交渉できるからだ。しかし、その交渉や調査をするのに型番が必要となってくる。これら情報を調べるためにも型番は把握しておこう。
また、中古買取業者ではなく、個人での売買を検討している人も多いだろう。特に、フリマアプリやネットオークションはインターネットが普及した現在ではかなり人気を集めている。簡単にどこからでも自分の商品を売りに出すことができ、さらに、買取業者にはない高額な値段での取引も可能性としてはあるからだろう。買取側も、お店ではない掘り出し物などが見つかることがあることを期待して使用している人も多いだろう。
こうした人気のあるネットを利用した個人の売買でも、型番は必要になってくる。型番があって初めて商品の特定ができるからだ。特に、売る側であれば型番を描くことを忘れないようにしてほしい。忘れてしまうことで購入したいユーザーの目に触れる機会を逃してしまうからだ。
また、投稿には端末の状態をなるべく細かく、詳細を記載するように心がけると良いだろう。購入した年月日、使用年数、端末の動作状態、傷があるかなど、自分が購入する側であった場合を想定して記載すると書きやすいだろう。
このように、個人での売買は自分次第で非常に自由に売買ができる。しかし、ここで一つ注意点がある。それは、確かに便利な機能ではあるが、トラブルが起きるリスクがあるという点である。フリマアプリやネットオークションは、サイトやアプリを運営している企業はあるが、保証やサポートをしてくれる企業は挟んでいない。そのため、入金トラブルや商品の納品トラブルなどがあっても自分一人で対応をしなければならない。運営会社に問い合わせをしても助けてもらえることはほとんどないだろう。
そのため、トラブルのリスクがあっても利用したい、商品が届かなくても入金されなくても仕方がない、と思える場合でない限り、正直あまりお勧めできる方法ではない。もし、安全な方法で購入したい、売りたいのであれば保証などのついている中古の業者がおすすめだ。
まとめ
isaiシリーズの型番や型番の確認方法について記載した。isaiシリーズは、基本的に本体に型番が印字されており、印字されていない「isai Beat」LGV34も、他の機種にはない「B&O PLAY」のロゴマークが刻印されているので、他の機種と間違うことはないだろう。
ただ、isaiシリーズは後継機種が登場することが噂されている。今後isaiのシリーズ機が増える可能性が高い。そのため、isaiシリーズの型番や型番の確認方法、機種の判断方法を理解して、他のシリーズ機と間違えないようにしたほうがいいだろう。