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はじめに
近年、MVNO(仮想移動体通信事業者)の知名度と存在感が急激に増してきている。当初は、知る人ぞ知る程度の存在だったが、携帯電話の利用料金を下げる政府の方針や、イオンやLINEなど高い知名度の他業種の事業者がMVNOに参入するなどにより、知名度や存在感が増したのである。
それに伴い、前述のイオンやLINEなど多くの事業者が参入し、いまや数百もの事業者がMVNOのサービスを実施していると言われている。事業者が多いと競争が生まれるため、利用者にとって良いことが多いが、その反面、数が多すぎて、各MVNOの特徴を把握できない場合も出てくる。
各MVNOの特徴を把握しないまま契約してしまうと、その特徴が自身の通信環境や使用シーンに合っておらず、MVNOの良さを享受できない場合も出てくる。そのため、契約前にMVNOについてよく知ることが大切と言える。
そこで今回は、MVNOの中からJ:COM MOBILE(ジェイコムモバイル)について紹介する。

引用:http://www.jcom.co.jp/service/mobile/
J:COM MOBILEとは
J:COM MOBILEは、ケーブルテレビ局などを運営する株式会社ジュピターテレコム(J:COM)が展開するMVNOである。
J:COMは、ケーブルテレビ通してプロバイダ事業も行っており、その経験をもとにJ:COM MOBILEによるMVNOのサービスを提供している。
ただし、J:COM MOBILEに申し込めるのは、J:COMがケーブルテレビを展開している地域に住んでいる人に限られており、その他の地域の人は申し込むことはできない。
なお、J:COM MOBILEは、auまたはNTTドコモの回線を利用してMVNO事業を行っているため、J:COM MOBILE自体は、全国で利用可能である。
J:COM MOBILEの特徴について
J:COM MOBILEの特徴について記載していく。
J:COM MOBILEの特徴としてまず挙げられるのは、J:COM MOBILEは、auとNTTドコモの2種類の回線を利用できるマルチキャストMVNOであるということだろう。通常、MVNOは、大手の通信事業者であるNTTドコモ、au、ソフトバンクのどれか1社の回線を利用して通信サービスを行うが、J:COM MOBILEは、au、NTTドコモのそれぞれの回線を利用してMVNOを展開しているのである。
ほとんどのMVNOは、NTTドコモの回線を利用しており、他の2事業者の回線を利用するMVNOはほとんどないことから、J:COM MOBILEは、auの利用者にとって、MVNOの貴重な選択肢となるだろう。
ただ、注意しなければならないのは、NTTドコモの回線を利用する場合は、SIMのみの販売となり、スマートフォンをセットで購入したい場合は、auの回線のみとなるので、J:COM MOBILEでスマートフォンセットを購入したい場合は、注意した方がいいだろう。
また、最近多くのMVNOで実施している通話かけ放題サービスであるが、J:COM MOBILEでも実施しており、月額850円(税別)で国内通話の5分以内の通話であれば回数無制限で料金がかからないサービスである。
このサービスを実施する場合、特定のアプリ経由での通話が対象となるMVNOが多いが、J:COM MOBILEは、特定のアプリのインストールなどは必要なく、そのままかけるだけで適用される。
さらに、こちらも導入するMVNOが増えている特定のデータ通信をカウントしないカウントフリーサービスであるが、J:COM MOBILEでもJ:COMオンデマンドアプリ経由のデータ通信はカウントしないカウントフリーサービスを実施している。
J:COMオンデマンドアプリとは、ドラマやアニメ、スポーツ中継などを視聴できる動画視聴サービスJ:COM TVのコンテンツを見るためのアプリで、このJ:COM TVのコンテンツを視聴する場合は、データ通信がカウントしない、ということになる。
web経由で動画を視聴する場合は、大量のデータ通信が必要であり、データ通信量に制約があるMVNOを利用する時は、常にデータ通信量に注意しなければならないが、J:COM MOBILEでJ:COM TVを見る場合は、データ通信量の制約がなくなるのである。J:COM TV利用者にとっては嬉しいサービスであろう。
さらに、J:COM MOBILEは、iPhone 6s CPO (Apple認定整備済製品)をスマホセットで購入することができる。Apple認定整備済製品とはAppleの厳しい品質基準を満たすため、事前に厳格なプロセスで再整備を受けた製品のことで、性能は、新品と変わらない。
iPhone 6s CPOを購入できるのは、日本でJ:COM MOBILEだけとなる。
J:COM MOBILE スマホセット契約者は、公衆無線LAN「Wi2 300」を利用することができる。公衆無線LAN「Wi2 300」は、全国の空港、駅、レストラン等様々な場所でサービスを行っており、データ通信量に制限があるMVNOにおいて、データ通信量のカウントしないデータ通信が可能な全国の公衆無線LANを使用できるのは、心強いといえる。
J:COM MOBILEの月額利用料金について
J:COM MOBILEの月額利用料金について記載していく。
J:COM MOBILEは、前述のようにスマートフォンセットのau回線のMVNOとSIMのみのNTTドコモのMVNOがあり、料金体系が異なる。
まず、au回線であるスマホセットの月額利用料金について記載する。
長期契約タイプ
- 0.5GB 980円
- 3GB 2,980円
- 5GB 3,980円
- 7GB 4,980円
- 10GB 5,980円
- (金額は税別)
標準契約タイプ
- 0.5GB 1,380円
- 3GB 3,680円
- 5GB 4,680円
- 7GB 5,680円
- 10GB 6,680円
- (金額は税別)
端末代金を分割で支払う場合は、SHARP AQUOS L2/LG X screenの場合は、月額1,375円(税抜)×24回、LG Wine Smartの場合は、月額500円(税抜)×24回、iPhone 6s CPOの場合は、64GBが月額3,000円(税別)×24回、128GBが月額3,200円(税別)×24回、がそれぞれ上乗せとなる。
契約タイプのうち長期契約タイプは、2年間の最低利用期間があるがその分月額利用料金が割安となるプランとなる。標準契約タイプは、その逆で最低利用期間はないものの月額利用料金は、長期契約タイプより割高となる。
契約する人の事情によりどちらかを選択することになるが、標準契約タイプは月額利用料金が割高で、料金が安くなる各種キャンペーンも適用されない場合が多いことから、長期にJ:COM MOBILEを利用する予定であれば、長期契約タイプのほうがおススメといえる。
次にNTTドコモ回線であるSIMカード[Dプラン]の月額利用料金について記載する。
Dプラン
データ通信
3GB 900円
- (金額は税別)
データ通信+音声通話
3GB 1,600円
プランは、3GBのみで、データ通信のみとデータ通信+音声通話が選択することができる。どちらのプランにもSMS機能がセットになっている。
Dプランの月額利用料金は、MVNOの3GBプランの中では標準的な金額であるが、多くのMVNOは、SMS機能が月額利用料金とは別に料金が必要なのに対し、Dプランは、SMS機能込の月額利用料金であることから、そういう意味では、他のMVNOより割安であるといえる。
J:COM MOBILEの特典について
J:COM MOBILEの特典は、主に3つあり、J:COM MOBILEスタート割、J:COM MOBILE キャッシュバック、J:COM MOBILE 端末代割引がある。
J:COM MOBILEスタート割は、スマホセット(LG X screen、SHARP AQUOS L2)長期契約タイプの3GB、5GB、7GB、10GBのプランを新規で申し込んだ場合、月額基本料金が1,000円(税抜)×12カ月=12,000円(税抜)が割引となるものである。
J:COM MOBILE キャッシュバックは、MNP回線切替にてJ:COM MOBILE スマホセットの3GB、5GB、7GB、10GBのプランを申し込んだ場合、10,000円のキャッシュバックがあるものである。
J:COM MOBILE 端末代割引は、J:COM TV(スタンダードプラス/スタンダード/セレクト)またはJ:COM NET 120Mコース以上に新規に加入、もしくはすでに加入している場合は、スマホ(LG X screen、SHARP AQUOS L2)の代金分を割り引くサービスである。
J:COM MOBILEの通信速度、評判について
J:COM MOBILEの通信速度、評判について記載していく。
通信速度については、満足している書き込みが多く、不満を持つ書き込みはあまり見かけないことから、MVNOとしては問題ない速度は出ているようだ。ただ、J:COM MOBILEもMVNOであることから、利用している回線の状況により、通信速度が低下する可能性はある。
通信速度が低下したら、動画視聴やアプリのダウンロードといった大量のデータ通信量を必要となる作業を控えるか、前述の公衆無線LANを使用するなど、使用方法を工夫したほうがいいだろう。
J:COM MOBILEの評判については、前述の通信速度が良好なことと料金が安い面は評価されているようだ。ただ、J:COM MOBILEは、前述のようにJ:COMがケーブルテレビを展開している地域に住んでいる人しか申し込めない、という事情があり、他のMVNOに比べ、やや口コミ数が少ない傾向にある。
しかし、auの回線を使用するMVNOということで、auの“サブブランド”として注目されており、J:COMもJ:COM MOBILEに注力することを表明していることから、今後契約数も増え、口コミも増える可能性はあると思われる。
J:COM MOBILEを利用する上で注意すること
J:COM MOBILEを利用する上で注意することを記載する。
J:COM MOBILEは、前述のようにJ:COMがケーブルテレビを展開している地域の住人しか申し込むことはできない。WEB経由で申し込むときも郵便番号でチェックするので、J:COMが展開されていない地域の人は諦めるほかないだろう。
スマートフォンセットの長期契約タイプ、Dプランにはそれぞれ2年、1年と最低利用期間が設定されており、最低利用期間内に契約を解除する場合は、スマートフォンセットの長期契約タイプは8,500円、Dプランは残り契約期間の利用料金を一括で支払う必要がある。
どちらも他のMVNOより最低利用期間が長めなので、契約を解除する時は注意したほうがいいだろう。
通話かけ放題サービスやJ:COMオンデマンドアプリのカウントフリー、公衆無線LAN接続サービスなどは、Dプランには適用されないので、契約前に利用できるサービスについてよく確認をしたほうがいいだろう。
J:COM MOBILEが利用できる格安スマホを安く購入するには
個人間で中古スマホを売買できるスマホのマーケット(スママ)を利用すれば、様々な種類の中古スマホの中からJ:COM MOBILE対応可能のスマホをお得に購入できる。従来のフリマサイトから一線を画すのは、スマホのマーケットが売買をする個人の間に立ち、動作チェックや端末内データ削除、除菌、修理サービスなどのオプションサービスを提供することで、中古品売買の不安を払拭し、安心した取引ができる点である。何かあった際の返金対応も可能だ。スマホ購入の際にはスマホのマーケットをチェックしてみよう。

まとめ
J:COM MOBILEは、ケーブルテレビ局などを運営する株式会社ジュピターテレコム(J:COM)が展開する、auとNTTドコモの2つの回線を利用したマルチキャストMVNOである。
最低利用期間は長いものの月額利用料金は安めで、通話し放題サービスやカウントフリーサービスなど様々なオプションがあり、iPhone 6s CPOを日本で唯一購入できるなど、ユニークなMVNOといえる。
長期に渡って使用したい人、auの利用者で新たにスマートフォンを購入したい人、NTTドコモの利用者で月額利用料金を安く抑えたい人などに向いているMVNOといえるだろう。