世界中のカメラマンが憧れ、尊敬するドイツの高級カメラメーカー、Leica(ライカ)。そのラインナップの中で、コンパクトなボディながら一眼レフ並みの画質と表現が可能な、ハイスペックミラーレスカメラのシリーズが、「Leica SL」と「Leica TL」である。どちらも「ライカLマウント」を採用しており、「ライカSLシステム」および「ライカTLシステム」のレンズを使用できるほか、アタッチメントを使用することで他のライカレンズもほぼ使用することできる。
ここでは、その「Leica SL」と「Leica TL」に加え、大判サイズのデジタルカメラ「Leica S」などの、他の記事で紹介しきれていないライカのデジタルカメラの型番とその特徴、命名規則などをまとめた。
なお、レンジファインダー方式のデジカメ「Mシステム」シリーズ、スタンダードなコンパクトデジカメのシリーズ(ライカD-LUX、ライカV-LUX、ライカC)、さらにハイスペックを誇るライカ製プレミアムコンパクトデジカメのシリーズ(ライカX、ライカQ)のシリーズモデルの型番一覧記事については、それぞれ別の記事があるので参照していただきたい。
なお、ライカの製品名とその型番については、ライカの日本版公式サイト(https://jp.leica-camera.com/)に記載のものを参照した。
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Leica(ライカ)とは
ドイツのカメラメーカーから発売されている、Leica(ライカ)。高級レンジファインダーカメラの「Mシリーズ」や、一眼レフカメラの「Rシリーズ」が特に人気の高いシリーズで、レンズの性能の高さからプロからアマチュアまで人気が高い。日本でもライカの愛好者は多く、非常に人気が高いのが特徴だ。
「ライカSL」シリーズの型番について
「ライカSL」は、2015年11月に発売になった、ライカ初の35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載するミラーレスカメラである。アルミ削り出しのソリッドなボディに440万ドットの電子ビューファインダー、「EyeResファインダー」と高品質なレンズ群との相乗効果により、優れた描写力を発揮する。
ただ「シリーズ」とあるものの、2017年時点でモデルは1機種のみ。以下がそのモデル名と型番である。なおライカの「型番」は、ここでは5ケタの数字による「ORDER NUMBERS」を使用する。「ORDER NUMBERS」はライカの公式サイトからダウンロードできるカタログや商品の保証書等に記載されており、「商品コード」などと言われる場合もある。
- ライカSL(Typ601):10850
「ライカSL」型番の特徴
「ライカSL(Typ601)」は、SLシステム最初のカメラである。ボディカラーはブラックのみで、その型番は10800番台。最新の「ライカM20」(20000番)は別にして、従来のMシステムの10700番台と10900番台、中判サイズのデジタルカメラである「Sシリーズ」が10800番台ということを考えると、ライカの中ではその同列上——プロフェッショナルユースのカメラに位置づけられるモデルと考えてよいだろう。また、「SL」のモデル名の由来としては、かつて1960年代から70年代にかけて「Leicaflex SL」というモデルがあったものの、ブランド側から公式なコメントやイメージ等はない。
「ライカTL」シリーズの型番について
「ライカTL」は2014年に発売になった「ライカT」の進化版として2016年11月に発売された、APSーCサイズの撮像素子(CMOSセンサー)を搭載し、「ライカTLレンズ」を使用できるレンズ交換可能なミラーレスカメラである。当初は「Tシリーズ」とされていたが、後継機種より「TL」シリーズに名称が変更している。
- ライカTL2:ブラック18187・シルバー18188
- ライカTL:ブラック18146・シルバー18147・チタン18112
APSーCサイズのCMOSセンサーを搭載するということは、プレミアムコンパクトデジカメの「ライカX」と同じ。そこにレンズ交換可能なミラーレスカメラという要素が加わったのが、「ライカTLシステム」のモデル群というということになる。
「ライカTL」と「ライカTL2」ともにアルミ削り出しの薄くコンパクトなボディが特徴。「TL2」は2017年7月に発売の予定だったが、一部不具合が見つかったため同年12月の発売に変更されている。もちろん「TL2」は「TL」の進化版で、ボディサイズは変わらないものの、有効画素数やISO感度、そして動画性能などの機能面での向上が図られている。
「ライカTL」型番の特徴
前身となった「ライカT」がレンズ交換可能なコンパクトデジカメだったためか、その後継モデルの「TL」シリーズに使用されている18000番台の型番も、コンパクトデジカメのモデル群に属する型番である。「ライカSL」とのカメラの位置づけの若干の違いが、型番にも表れていると言えよう。ちなみに、すでに生産が終了している「ライカT」のモデル名と型番は以下のとおりだ。
- ライカ T (TYP 701):ブラック18180・シルバー18181
「ライカS」シリーズの型番
「ライカS」のシリーズは、35mmフルサイズより約60%大きい30×45mmという大型の撮像素子「ライカ プロフォーマット」を搭載し、専用の「Sレンズ」のほか、マウントアダプターの使用でハッセルブラッドのHシステムレンズとVシステムレンズ、ペンタックスの67レンズ、マミヤの645レンズも活用できる、プロフェッショナル用中判サイズのデジタル一眼レフである。
- ライカS (Typ007):10804
- ライカS-E:10812
ライカSは2015年9月発売。ライカS-Eは、ライカSのエントリーモデル的な扱いで、旧「ライカS(Typ 006)」の仕様変更版となっている。型番の特徴としては、「ライカSL」と同列の10800番台。35ミリフルサイズの撮像素子とそれ以上のサイズのカメラが、似たような型番となっているのは、ある意味特徴的。数字の大きさだけなら「ライカSL」のほうが大きいので、間違えないように注意したいところ。ちなみに、「ライカS」は税込で約260万円。「ライカSL」は、税込86万4千円である。
ライカSの生産終了モデルの型番
ライカSは、ライカ初のデジタルカメラ「ライカS1」を起源とする中判サイズのデジタルカメラのシリーズ。ここでは、現行の「ライカS」につながる生産終了モデルの型番を記載する。
- ライカS1(1996年発売):10600
- ライカS2(2009年発売):10801
- ライカS(Typ 006)(2014年発売):10803
ライカ ゾフォートの型番
「ライカ ゾフォート」は、2016年10月に発売になったライカのインスタントカメラ。3万円台で購入できるライカのカメラである。富士フイルムの「チェキ」と同じで、実際にチェキのフィルムも使用でき、ボディカラー3色から選ぶことができる。
- ライカ ゾフォート:ホワイト19100・ミント19101・オレンジ19102
中古市場でのライカカメラの需要について
ここまで、「ライカSL」、「ライカTL」、「ライカS」、「ライカ ゾフォート」の型番や特徴を紹介してきたが、ライカの中古市場での需要はどのくらいあるのだろうか。ライカのカメラは写真家の中で有名ではあるが、好きな人と嫌いな人の差が分かれやすいので、買取業者によって買取価格に差が出る可能性が高い。
ライカをより高く売るためには
では、「ライカSL」、「ライカTL」、「ライカS」、「ライカ ゾフォート」を売りたい!と思った際に、より高く売るためにはどうしたら良いのだろうか。ここでは、より高く売るためのコツをいくつか紹介したい。
出来る限り早く売る
カメラは、新しいモデルが次々と出てくるため、古いモデルのほうが査定額が低くなる。そのため、売りたいと思ったら出来る限り早く売ったほうが高く売れやすい。長く保管しているとそれだけ汚れなどもつきやすくなるため、とにかく早く売るほうが賢明だ。
付属品はすべて一緒に売る
カメラを購入した際に、多くの付属品がついてくるだろう。ケーブル類、バッテリー、充電器、取扱説明書、購入した際の箱などは、必ずカメラと一緒に売るようにしたい。付属品が1つでも欠けると、大幅に査定額が下がることもあるので要注意だ。また、バッテリーについては売る前にバッテリーを充電してから出したほうがスムーズに買取を進めることができる。
汚れを取り除き、綺麗にしておく
買取の前には、一通りカメラ本体を綺麗にしておいたほうが良い。レンズは、傷がつかない柔らかい布などで拭いておき、隙間のホコリや汚れはつまようじなどを用いて取り除いておくようにしよう。また、カメラを使用している際も、買取に出すのを想定して綺麗に使っておいたほうが後々のことを考えると良いだろう。液晶に保護フィルムを貼っておくなど、傷を防ぐための工夫をしておこう。
価格は複数社比較するようにしよう
1店舗だけに査定を依頼して買い取ってもらうのではなく、必ず複数社に査定を依頼して価格を比較した上で買い取ってもらうようにしよう。比較することで、適正価格を知ることにも役立つし、自分が納得のいく価格での買取が可能となるのだ。
ライカを売るのにおすすめの買取業者
ここでは、「ライカSL」、「ライカTL」、「ライカS」、「ライカ ゾフォート」を売るのにおすすめの買取業者をいくつか紹介するので参考にして欲しい。
高く売れるドットコム
上場企業が運営している、利用者数100万人突破の実績ある買取業者。幅広い商品の買取を実施しているが、その中でもカメラは買取を強化しているジャンルである。宅配買取、出張買取、店頭買取の3つの買取方法を採用しており、パーツが不足しているカメラや傷や汚れがあるカメラでも積極的に買取してくれる。宅配買取の場合、送料・返送料などの手数料はすべて無料である。
カメラのリサマイ
カメラ買取専門の買取業者。過去のカメラの買取実績は1万点以上と非常に安心できる業者であると言えるだろう。カメラを愛するスタッフが査定を担当してくれる。出張買取、店舗買取、宅配買取の3つの買取方法を採用している。査定依頼から最短30分で、家まで来てくれるというスピードの速さも魅力と言えるだろう。
スペースカメラ
カメラ専門の買取業者。店頭買取、出張買取、宅配買取の3つの買取方法を採用しており、店舗の場合は世田谷に構えている2店舗で買取を実施している。LINEでのスピード査定も実施しており、気軽に査定を依頼できるのも強みだろう。
まとめ
当記事では、35ミリフルサイズセンサー搭載ミラーレスカメラの「ライカSL」、APSーCサイズセンサー搭載ミラーレスカメラの「ライカTL」、プロ用中判サイズデジタル一眼レフ「ライカS」、そしてインスタントカメラの「ライカ ゾフォート」の型番を紹介した。それぞれの特徴は、ここまで記載してきたとおりだ。
なお、ここで紹介した型番はボディに書かれていない。ライカの型番は、「ORDER NUMBERS」などいう名称で保証書やカタログに記載されている。モデル名はボディか購入時に同梱の取り扱い説明書に記載されているので、型番を確認したい時には、保証書かカタログでモデル名と照らし合わせて確認しよう。もちろん公式サイトでも確認することができる。