パーソナルコンピューターといえば、アメリカの大手パーソナルコンピューターメーカーのDELLやHP、もしくは台湾の大手パーソナルコンピューターメーカーであるASUSやAcerを思い出す人が多いだろう。
日本のメーカーもかつては多くの電機メーカーがパーソナルコンピューターを製造していたが、前述のDELLなどに競争で敗れ、ほとんどが撤退か、規模を縮小してしまっている。
ただ、そんな中で日本メーカーとして、今もパーソナルコンピューターを製造している数少ないメーカーの中の1社がマウスコンピューターである。
マウスコンピューターは、かつての日本メーカーのように、様々な機能を付けた付加価値の高いパーソナルコンピューターを製造しているのではなく、DELLやHPのようにユーザーの好みに応じて様々なタイプのパーソナルコンピューターを組み立てるBTOの手法で、パーソナルコンピューターを製造、販売している。
他の日本メーカーのように、高機能で比較的高い価格で販売するのではなく、余計な機能を付けず、さらに店頭ではなくメーカーから直に販売しているため、手ごろな価格でパーソナルコンピューターを販売することができるのである。
そんなマウスコンピューターは、ノートパソコンやデスクトップパソコンにおいて、様々なシリーズのものを製造、販売しているが、今回はその中から、LuvBookシリーズの型番などについて記載していく。
引用:http://www.mouse-jp.co.jp/m-book/luvbookj31/
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LuvBookシリーズとは
LuvBookシリーズは、マウスコンピューターが製造、販売しているノートパソコンのシリーズの1つとなる。
LuvBookシリーズは、軽量薄型のUltrabookから、大画面ハイスペックのフラッグシップ機まで、様々なタイプのノートパソコンがラインナップされたシリーズである。しかし現在は、m-bookがマウスコンピューターが展開しているノートパソコンの主力商品となっている。そのためLuvBookシリーズで現行発売しているものは、13.3インチのディスプレイを搭載したミドルレンジクラスのノートパソコンとなるLuvBook Jのみとなる。
LuvBookシリーズの型番について
LuvBookは、前述のように様々なタイプが発売されているが、現在は、LuvBook Jのみが発売されているので、LuvBook Jの型番を中心に記載している。
まず、LuvBookシリーズに共通しているのが、型番の先頭が「LV」という文字列で始まるということである。この「LV」は、シリーズ名である「LuvBook」から取っており、LuvBookシリーズのノートパソコンであることを現わしている。
「LV」の後に「-(ハイフン)」が続き、その次にアルファベット1文字が続くが、このアルファベットは、LuvBook Jの「J」にあたるアルファベットが割り当てられる。
例えば、軽量薄型のUltrabookとなる「LuvBook X」の型番は、「LB-X〇〇〇」(〇は任意の数字、アルファベット)となり、17.3インチの大型ディスプレイを搭載した「LuvBook D」の型番は、「LB-D〇〇〇」(〇は任意の数字、アルファベット)となり、前述のLuvBook Jは、「LB-J〇〇〇」(〇は任意の数字、アルファベット)となるのである。
ここまでは、LuvBookシリーズ共通の命名規則で、以下は、LuvBook Jの型番の命名規則となる。
LuvBook Jの型番は、前述の型番の命名規則に従うと、LB-Jとなるが、このLB-Jの後には数列が続く場合が多い。この数字は、搭載しているプロセッサーに関連している場合が多い。
例えば、インテル社のCeleron プロセッサー 3215Uを搭載しているLuvBook Jの型番は、「LB-J32〇〇」(〇は任意の数字、アルファベット)となり、インテル社の Core i5-5200U プロセッサーを搭載しているLuvBook Jの型番は、「LB-J52〇〇」(〇は任意の数字、アルファベット)、インテル社の Core i7-5500U プロセッサーインテルR Corei7-5500U プロセッサーは、「LB-J77〇〇」(〇は任意の数字、アルファベット)、といった具合になる。
また、搭載しているストレージがSSDの場合は、「LB-J770S-SSD」のように、型番の最後に「SSD」と付いていることも有る。SSDを搭載していても型番に「SSD」が付いていない場合もあるが、型番に「SSD」と付いていればSSD搭載モデルとなるので、わかりやすいと言えるだろう。
なお、LuvBookシリーズは、マウスコンピューターが展開しているノートパソコンであることから、前述のようにBTOによりメモリやストレージの容量など様々なスペックに変更ができるが、スペックが変更しても型番自体は変わらないようだ。
つまり、同じ型番のLuvBookシリーズでも、BTOによりメモリやストレージの容量が変わっている場合があるので、中古品などを購入する場合は、型番によるスペックの確認のほか、詳細なスペックなどについても確認したほうがいいだろう。
LuvBook Jの特徴
では、LuvBookシリーズで唯一現行販売されているLuvBook Jについて、その特徴をみておこう。
軽量・コンパクトで持ち運びにもぴったり
LuvBook Jは13.3型のノートパソコンで、特に軽量・薄型を謳っているモデルではないながら、13.3型でありながらも約1.4kgとやや軽量であることが特徴だ。
本体の大きさは、幅326×231×高さ23.6mm。A4用紙(幅297×奥行き210mm)よりもひと回りかふた回り大きい程度とイメージすると、サイズ感もわかりやすいだろう。この大きさであれば、通勤や通学時のバッグにも収めることができる。厚さは23.6mmと13.3型のノートパソコンとしては平均的な数値といったところか。重さも含め、持ち歩き用としては許容範囲と言えるだろう。これで外出や出張、旅行など場所を選ぶことなく手軽に使うことができる。
独立ボタン型のタッチパッドを採用
マウス代わりに操作するタッチパッド部分は、左右のボタンとカーソルを動かすためのパッド部分が分離した独立ボタン型を採用している。ボタンとパッドが一体化した、いわゆる「クリックパッド」だと、誤操作が起きて煩わしいと思ったことのある人もいるのではないだろうか。LuvBook Jでは独立ボタン型のため、こういった誤操作は起きず思い通りの操作が可能となっている。
打ちやすさを重視したキーボード設計
LuvBook Jのキーボードは、キーピッチ18mm、キーストローク1.8mmとかなり深めのキーストロークを確保し、打ちやすさを重視した作りになっている。また、右側のEnterキーやBackSpaceキーが少し大きめに作られているのも特徴的だ。
モバイル向けながら豊富なインターフェース
LuvBook Jは、13.3型のモバイルノートパソコンとしては豊富なインターフェース(接続端子)が搭載されている。
ノートパソコンはスリム化することによりインターフェースが削られやすく、一般的なモバイル向け端末では、USB端子×2とHDMI端子しか用意されていないことが多い。しかしLuvBook Jでは、さらにアナログRGB端子や有線LAN端子を搭載している。USB端子も合計3基(USB2.0×2、USB3.0×1)と多め。USB端子は両側面にバランスよく配置されており、使いやすさとデザイン性を兼ね備えている。
無線通信機能としては、IEEE802.11b/g/nの無線LANとBluetooth 4.0+LEに対応している。また、カメラ機能として約100万画素のWebカメラが液晶ディスプレイ上部に搭載されている。
ただし、一つ注意が必要なのは光学ドライブが用意されていない点だ。DVDやブルーレイを読み込んだりファイルを記録したりする際には、別途外付けの光学ドライブを用意する必要がある。
液晶ディスプレイを2種類から選択することができる
LuvBook Jでは、液晶ディスプレイとして2種類のパターンが用意されている。
- 1600×900ドット(HD+)、ノングレア(非光沢)液晶ディスプレイ
- 2560×1440ドット(WQHD)、ノングレアIGZO液晶ディスプレイ
以前は、1920×1080ドットのフルHD液晶ディスプレイを搭載したモデルもあり3種類から選択できるようになっていたが、現在は2種類のみになっているようだ。
ハイビジョン放送と同じ縦横比16:9の画面のため、ハイビジョンカメラで撮影した高精細映像でも大きく画面いっぱいに楽しむことができる。また、エントリーモデルであってもフルHD対応のため、文書作成しながらインターネットなどアプリケーションウインドウを2つ横並べにして作業することも可能だ。大画面だからこそ動画の編集もスムーズに行うことができる。
写真の魅力を損なうことなく楽しみたい、あるいは細部のディティールをひと目で確認したいという人は、2560×1440ドットのIGZO液晶ディスプレイを、特にそこまで気にしないという人であれば、1600×900ドットの液晶ディスプレイで十分と言えるだろう。
高性能CPU搭載ながらリーズナブルな本体価格
LuvBook Jは、最安モデルであれば7万円代から購入することができる。同クラスのパソコンとなると10万円を超えるモデルも少なくないため、かなりリーズナブルだと言えるのではないだろうか。
まとめ
LuvBookシリーズの型番などについて記載したが、LuvBookシリーズは、型番を見ればある程度スペックが把握できる、比較的わかり易い機種といえるだろう。
ただ、前述のようにBTOでスペックを変更しても型番は変わらないので、同じ型番のLuvBookシリーズでも、スペックに差がある場合がある。
LuvBookシリーズの新品を購入する場合は、型番によりスペックに差があっても、それを分かったうえで購入しているので、別に問題はないかもしれないが、中古でLuvBookシリーズを購入する場合は、型番だけでなく詳細なスペックも確認したほうがいいだろう。