Appleから発売中のMac miniには、一般商品の型番・品番に繋がるいくつかの番号が存在している。こうした番号や商品名を把握しておくと、さまざまなシーンで情報収集がしやすくなる。
また、Apple製品の多くはその特徴から商品名が生まれている。そのため、歴史や仕様に注目することで、Appleならではの命名規則なども理解しやすくなると言える。
今回は、Mac miniの型番や品番などの情報の調べ方と命名規則について詳しく確認していきたい。是非、今後の情報収集や中古の売買などに役立ててほしい。
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Mac miniとは
Mac miniは、Appleから発売されている最も小さなデスクトップパソコンである。幅19.6cm×高さ3.6cm×奥行き19.6cmとなるこの製品は、CDジャケットより一回り大きいデスクトップPCとして発売当時は多くのメディアで紹介されていた。
アルミ板1枚から作られているMac miniは、デザイン性の高さといった点でも多くMac愛好家からの注目を集めるシリーズである。
Mac miniが登場したのはいつ?
Mac miniは、2005年1月11日のMacworld Conference & Expoで発表されたデスクトップパソコンだ。
Appleの本場とも言えるアメリカ国内では、2つのモデルが2005年1月22日から発売されている。また、1月29日からの発売開始となったその他の国々では、一般小売店では予約なしで購入できないというほど人気が高かったと言われている。
Mac miniの特徴
コンパクト製だけでなくデザイン性にも優れたMac miniには、キーボード、マウス、ディスプレイが標準付属されていない。この特徴を当時のCEOスティーブ・ジョブズは、「BYODKM(bring your own display, keyboard and mouse.)」という言葉を使って表現していたようだ。
こういった特殊な仕様によりユーザが別途マウスやキーボードを購入する必要がでたため、Appleではこの製品の発表後すぐにマウスとキーボードの価格を値下げしていたようである。
ソフトウェアの付属と搭載
Mac miniを中心としたAppleのパソコンには、遊びだけでなく仕事にも使える内蔵アプリケーションが入っている。
最も新しいモデルは、音楽製作アプリの代表格とも言えるGarageBandや、プレゼンテーションアプリのKeynote、文書作成アプリのPagesなどがOSと一緒に入っている・そのため、Officeなどを自分で購入するWindowsと比べてみると大変コストパフォーマンスの高い構成になっていると捉えられるだろう。
また、EメールやFaceTime、テキストメッセージのツールも充実したMac miniを使えば、友人や取引先とのコミュニケーションもスムーズに図れると言えそうだ。
大幅なモデルチェンジは2010年
デザインを刷新した大幅なモデルチェンジは2010年、近年最も新しいモデルの発表は2014年に行われている。MacBook Proと同様に、ボディ素材にアルミニウムが採用されるようになった2010年以降は、電源内蔵によって幅や奥行きが若干大きくなった上、Macのパソコンらしい超薄型のデザインに生まれ変わっている。
また、2010年以降はユーザによりメモリ増設も容易になっている。デスクトップパソコンならではとも言える拡張性の高い商品を求める人にも、更に満足できる仕様に変わりつつあると考えられる。
Mac miniの型番・品番を調べるメリット
Mac miniの型番や品番を把握しておくと、下記のシーンでさまざまなメリットが得られる。
自分の気になるモデルの特徴や相場の把握
興味を持っているMac miniの型番を把握しておくと、そのモデルの特徴や買取相場などの情報インターネットで調べやすくなる。
また、Mac miniにはこれまで9つの世代が発売されているため、自分の関心を持つモデルが具体的に何なのかを把握する上でも、型番・品番のチェックは欠かせない心掛けだと言えるだろう。
買い時・売り時の把握
欲しい、売却したいといった想いのあるMac miniの型番を把握している人は、型番やモデル名を把握しておくことによりより良いタイミングでの売買を進めやすくなる。
特に、多くの買取業者が参考買取相場を公開する今の時代は、具体的な型番を把握する心掛けによりMac miniを手放そうか否かといった悩みからも開放されやすくなっていると言えるだろう。
Mac miniユーザとの情報交換
近年口コミサイトやSNSがどんどん普及している。その中で、他のMac miniユーザとのコミュニケーションを図りたいのであれば、そういった意味でも型番や品番、正確な商品名の把握が必要不可欠となる。
例えば、Amazonや価格.comなどの口コミを見れば、気になる商品の特徴や難点などの情報をより詳しく収集できる。また、発売されたばかりのモデルについては、ネット上にも情報が少ないことがある。しかし、実際に買ったり、使用した上での感想をSNSなどに投稿するといった方法もよく見られる。そういった情報を見たい、又は人に共有したい場合、型番やモデル名を把握しておくことによりユーザ間のコミュニケーションが図られやすくなると言えそうである。
Appleや買取業者への問い合わせ
Mac miniの詳しい型番を知っているユーザは、買取業者やメーカーへの問い合わせもスムーズにできるようである。
例えば、大事なパソコンが壊れた時に詳しい型番や部品番号を伝えることができれば、修理にかかる費用や時間などもすぐに把握できる。しかしそれに対し、Mac miniというシリーズ名しか知らない場合は、業者側でもユーザが求めている情報を調べきれない状況となる可能性がある。そう考えた場合、より高いサービスを受ける上でも型番や商品名の把握は欠かせない心掛けだと言えるだろう。
メルカリ・ヤフオク出品
又、個人間でのやりとりになるヤフオクやメルカリなどのサービスを使用する場合、型番と品番を把握しておくことがかなり重要で役に立ってくる。以下にて買う側と売る側に焦点を当ててみてみよう。
売る側
特に売る側は、商品知識をなるべく持っておくことがかなり重要になってくる。例えば、出品時に商品タイトルに型番を入れておくとスムーズな落札に繋がりやすくなる。
なぜなら、例えば型番やモデル名なしに出品してしまうとすると、いくら製品の写真を載せていたとしてもその情報の少なさから信用性が低い商品、投稿となってしまう。
また、こういった個人間のものとなると、そもそもユーザの目に止まることが重要になってくる。そういった意味でもまずネットで検索してヒットさせる必要がある。まずはヒットさせるために最低限の情報は載せるようにしたい。また、信用性をあげて少しでも高額に売りたいのであれば、自分のMac miniの特徴も載せておいた方が良い。どのくらい使用したのか、動作は正常か、
個人間のやりとりのため、情報不足となった場合、後に買ったユーザからクレームがくる可能性もある。思っていた商品と違った、投稿に載っていなかったと言われたら対応が大変なことになる。個人間のため誰も助けることができず責任は自分にかかってしまう。そういった事態を防ぐように予防しておくことが重要だ。
さらに、商品に詳しくなっておくことで、ユーザからの問い合わせにも問題なく答えることができるようになり、スムーズな売却に繋げることができると言える。なるべく自分の商品、また、一般的な知識としてMacについて少しでも詳しくなっておいた方がお得と言えるだろう。
売る側
売る側は、型番やモデル名を把握していないとそもそもサイトなどで自分の欲しい商品を見つけることが困難になるだろう。探そうとしてもパソコンのカテゴリの中から探すとなれば非常に時間がかかってしまう。Mac miniという情報だけではいつ発売されたものか、その機能さえもわからないだろう。まずは自分で把握しておき、それにより検索をかけるべきであると言える。
また、商品の購入を決意する際注意して欲しい点がある。それは、売る側もあくまでも個人なので記載している情報に誤りがある可能性も高いという点である。モデル名が違っていたりする可能性もある。そういったことを防ぐためにはまずは自分が欲しいその商品について知識を豊富にしておき、購入前に必ず売る側のユーザに質問をしておくことである。画像と照らし合わせたり、シリアル番号を確認しておくのも一つの手かもしれない。
さらに、その投稿の情報があまりにも少ない場合要注意だろう。そもそも売る側が雑な性格の可能性が高いだけでなく、詐欺の可能性もあり得る。入札した後に商品が手に届いた時、自分の思っていた商品と違っていた、壊れていて使い物にならないなど、トラブルが起きないよう十分未然に防ぐ工夫をして欲しい。
正直、もし不安であるならば、多少値段は上がるかもしれないが中古販売業者などの信頼できる企業、保証のあるところで購入した方が安全と言えるかもしれない。
Mac miniの型番・品番に関わる4つのキーワード
Mac miniを中心とするApple製品には、型番や品番といった概念がない。しかしその代わりにAppleでは、商品詳細の確認に欠かせないモデル名、機種ID、モデル番号、シリアル番号といった4つの情報を用意している。
モデル名
Appleでは、商品の正式名称をモデル名と呼んでいる。
例えば、最も新しいMac miniの場合、「Mac mini Late2014」が正式名称となる。これに対して非常に幅広いラインナップとなっているMacBook Proの場合は、「MacBook Pro (13-inch, 2016, Four Thunderbolt 3 ports)」といった形で非常に長いモデル名が付けられているようだ。
機種ID・モデル番号
今まで発売されたMac miniの機種IDは、下記のとおりとなっている。
- ・2009年 → Macmini3,1
- ・2010年 → Macmini4,1
- ・2011年 → Macmini5,1、Macmini5,2
- ・2012年 → Macmini6,1、Macmini6,2
- ・2014年 → Macmini7,1
こうして並べてみると、モデルごとに機種IDが用意されている印象を受けるかもしれない。しかし、2009年に発売されたMac mini (Late 2009)とMac mini (Early 2009)については、両方にMacmini3,1という同じ機種IDが付いているためそうとは限らない。
製品番号
Apple製品には、同モデルであっても使う部品によって異なる製品番号が用意されている。
メーカーサイト内で部品番号と呼ばれるこの番号には、6桁目と7桁目に製造国や製造工場などをあらわす英字が入る仕組みとなっている。
2017年10月時点の最新モデルMac mini(Late2014)には、MGEM2xx/A、MGEN2xx/A、MGEQ2xx/Aという3種類の製品番号が用意されているようである。
シリアル番号
国産メーカーのパソコンなどにも書かれているシリアル番号は、Mac miniの技術仕様やサポートなどのオプションを確認する上で欠かせない情報となっている。
この番号を重視するAppleでは、Mac miniを中心とした全製品におけるシリアル番号の調べ方に関するサポートページを用意している。また、iPhoneなどでも確認することの多いシリアルナンバーは、ここまで紹介してきた4つの番号の中で最も知名度の高い存在となっているようだ。
Mac miniの型番・品番はどのように調べるの?
Mac miniの型番は、下記5つの方法を使って調べられる。
このMacについて
リンゴマークのAppleメニューから選択可能な「このMacについて」を開くと、Mac miniの商品名とも言えるモデルやシリアル番号などを確認できる。
また、この画面の中には、CPUやメモリ、OSのバージョン情報も書かれているため、自分の使用しているMac miniのスペック的なものに関心のある人にもチェックしておくと良いだろう。
もしパソコンが起動しない、見れないといった問題がある場合は以下にて本体で確認する方法を紹介するので無理にこの方法で探そうとする必要はない。
詳しい調べ方
では、ここで詳しい調べ方の手順も少し紹介したいと思う。「このMacについて」では、型番・製品番号まで調べることができないので、型番を調べたい場合は下記手順で型番まで調べてほしい。
まず、画面左上に表示されるAppleのロゴであるリンゴのマークにクリック。そこで一番上に表示される「このMacについて」をクリックすると、ロゴとOSの種類の記載の下にシリアル番号が記載されているはずである。そこでシリアル番号を確認しておこう。
次に、Appleの公式ホームページに入り、先ほどのシリアル番号を「技術使用を検索」の欄に入力して検索。検索するとシステム構成が表示されるので、そこに出てくる製品番号が型番に当たる。
システム情報
完動品のMac miniの場合、アプリケーションフォルダ内にあるシステム情報からでも型番に繋がる項目を入手できる。ハードウェアの概要として機種名、機種IDなどが大変見やすく並んでいるこの画面は、前述のこのMacについてよりも欲しい情報を入手しやすい内容だと考えられる。
また、システム情報の中には、ディスプレイやグラフィックス、PCIカードといった項目も入っているため、自分の愛用品を深く知る上で非常に適した項目内容と言えそうだ。
製品本体の表面
電源が入らない、MacOSが立ち上がらないといった症状を抱えたMac miniの場合は、コネクタやコードを全て取り外した後、本体を裏返して型番に繋がる情報の確認をすると良いだろう。
2010年以前の古いMac miniの場合、底面端に貼られたラベルの中にバーコードに挟まれる形でシリアル番号が記載されている。また、2010年以降の比較的新しい商品については、コンピュータ本体裏面の規格マーク近くに印字されているようである。
製品パッケージ
購入商品の製品パッケージがまだ手元にある場合は、バーコードラベルを確認してみよう。
パッケージ内に書かれたMEGM2xx/Aといった英数字は、Mac miniのモデルをチェックする上で欠かせない部品番号となっている。また、この番号を使えば機種IDやモデル名を調べることもできるため、製品パッケージがあればMac miniの仕様をスムーズに確認可能になると捉えて良いだろう。
請求書・領収書
Mac miniの型番や技術仕様を調べる際には、請求書やレシートなども立派な参考資料となる。発行店によっては、モデル番号やシリアル番号だけでなく構成内容も記載してくれることもある。
レシートや請求書は、製品パッケージなどの外箱と比べて遥かに保存のしやすい存在となるため、後々型番やモデルなどの調査をする予定があるなら、確定申告などが終わった後も紙資料を大事にとっておく心掛けを持つようにして欲しい。
まとめ
大変コンパクトなボディにより幅広いユーザに注目されているMac miniには、非常に幅広い型番や品番の調べ方があると言える。また、括弧の中に発売された年代が記載されたMac miniのモデル名は、命名規則といった点でも多くのユーザが理解しやすい内容と捉えて良さそうだ。
Mac miniは中古市場でも大変人気の高いモデルとなっているため、当ページで紹介した方法を使って正しい情報収集を行い、自分の希望する売買へと商品を繋げるようにして欲しい。