携帯端末が登場した初期は、離れた距離にいる相手と通話するという、本来の“電話”としての機能しかなかった。しかし、その後留守番電話機能やEメール機能がついて通話以外でも連絡ができるようになり、インターネットに接続してWebを閲覧できるようになったり、アプリでチャットやTV電話ができるようになったりと、携帯端末は進化して出来る事はどんどん増えていった。
携帯端末が進化すると、これまでできなかった様々な用途が使用できるようになってより便利になったが、その反面、ボタンが増えたりメニューが多くなったりした。そのため、それら機能を使用するための操作が複雑となり、わかりにくくなっていった面もある。そのうえ、携帯端末を使用するすべての人が、携帯端末に詳しいわけではない。機械操作が苦手な人も多いのである。
機械操作が苦手な人は、複雑な操作を必要とする携帯端末は避ける傾向にあり、進化した携帯端末の画面に表示される多数のボタンや複雑なメニューを見て、携帯端末を使用するどころか、持つことすらためらうこともあるだろう。
そこで、大手キャリアや携帯端末を開発するメーカーは、それまでスマートフォンを持っていなかったスマートフォン初心者の人でも使い易いように、シンプルでわかり易い操作のスマートフォンを開発するようになった。
大手キャリアのauから発売されたスマートフォン「MIRACH(ミラク)」はそのような思想で設計され、必要最小限に絞った直感的でわかり易いメニューでまとめた「シンプルモード」を搭載し、機械操作が苦手な人でも使用しやすいように工夫されている。今回は、MIRACHの型番などについて記載する。
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MIRACHとは
MIRACHは、大手キャリアのauから発売されている携帯端末である。MIRACHは、これまでスマートフォンを使用したことがない初心者でも操作しやすいように、よく使う機能をまとめたシンプルモードを搭載した携帯端末である。
海外使用を想定したつくり
その他にも手書き入力に対応していて、日本語・英語・中国語・韓国語・ポルトガル語の5カ国語の文字入力にも対応している。従来のCDMA、GSMのほか、国際ローミング時のW-CDMA方式の利用もできるなど、海外での使用も想定された機種である。
SIMロックがかかっていない機種
当時の大手キャリアの機種は、ほとんどがSIMロックがかかっていた。しかし、MIRACHに関しては、その中で珍しくSIMロックがかかっておらず、SIMを入れ替えるだけで利用可能となっている。
なお、MIRACHは秋の夜空を彩る星座の1つであるアンドロメダ座を構成する恒星の1つ、“MIRACH”から名前が取られている。
MIRACHの型番について
MIRACHの型番についてだが、現状MIRACH の名前を冠する携帯端末は、型番IS11PTのスマートフォンのみとなる。
IS11PTはauから発売された携帯端末となるため、型番はau型番の命名規則に従う。
先頭のアルファベット
型番の先頭の”IS”は、auがスマートフォンシリーズとして展開していたISシリーズを表している。IS11PTはISシリーズの機種として発売されたので、ISシリーズの型番の命名規則に従って、ISを型番の先頭にもってきている。
“IS”に続く2桁の数列は、ISシリーズの携帯端末として、メーカーが開発した端末に割り振られる通し番号で、1号機が11、2号機が12、と携帯端末が増えるたびに1増える仕様となっている。
最後のアルファベット
最後のアルファベットの数列は開発したメーカーを示していて、”PT”は、MIRACH IS11PTを開発した韓国の携帯端末メーカーである「パンテック(Pantech)」を表している。
以上から、IS11PTの型番は、パンテックから発売されたISシリーズのスマートフォンの1号機であることがわかるだろう。
MIRACHの型番の確認方法について
MIRACHの型番の確認方法についてだが、MIRACHの型番は、MIRACH IS11PTの本体に印字してある。
型番は本体左側面下側に「IS11PT」とやや小さい字で印字してあるので、そこを確認することで「MIRACH IS11PT」であることがわかるだろう。
ペットネームの印字場所
また、型番とは別に、本体正面の液晶画面の左上にペットネームである「MIRACH」が印字してある。前述のように、MIRACHを冠する携帯端末は「MIRACH IS11PT」だけのため、MIRACHを見ればこれが「MIRACH IS11PT」であることはすぐにわかるだろう。
見つけやすい型番表記
前述のように、IS11PTの印字は本体左側面に小さくあるため、注意して見ないとわからないかもしれない。しかし、MIRACHの印字は正面の液晶画面の上で、さらに文字も見ればすぐに確認できるほどの大きさである。そのため、この機種を初めてみる場合でも、すぐにMIRACHという機種だとわかるだろう。
MIRACHの型番を知っておくことのメリット
今まで型番の確認方法や、その特徴を説明してきたが、最後になぜ型番を知っておいた方が良いか、そのメリットを伝えたいと思う。
中古業者での見積もりで必要となる
スマホや携帯を使い終えた後、棚の肥やしにするのではなく、中古買取業者に買取に出す人も多いだろう。その際に、型番は必要となってくる。店舗で見積もりをしてもらう際も確認されるのは勿論、ネットで見積もり依頼をするのであればなおさら必要となってくる。型番は、売買で必ず必要となってくるので把握しておくようにしよう。
また、見積もりを依頼する前にネットでどのくらいの値段かあらかじめリサーチしておく人もいるかと思われる。あらかじめ値段を把握しておけば、自分で交渉もできるため、とても便利だ。しかし、勿論ネットでリサーチする際に型番は必要になってくる。しっかりと把握しておこう。
個人での売買で必要不可欠
また、近年はフリマアプリやネットオークションといった企業を介さず、個人でものの売買を行うケースもかなり増加していて、流行となっている。中には中古業者では売っていないような貴重な品物や、破格の値段など、掘り出し物が見つかるという噂もあるようである。
このような個人間でのやり取りとなる売買でも、型番は必要である。買い手と売り手のお互いが型番や商品についての知識がしっかりあることが、これら売買ではかなり重要となってくる。そこの認識が違えばトラブルとなりかねないからだ。
また、こういった個人での売買の場合トラブルが多く発生するが、その際覚えていて欲しいのが、自分で全て解決をしなければならないという点だ。このアプリや、サイトの運営会社がサポートしてくれると思っている人も少なくはないようだが、実際問い合わせしても会社側はあくまでも運営会社のため何も責任を負うことができない。たとえ詐欺であっても、それを解決して警察に報告するのも自分で調べたりそのやりとりを行わなければならない。
そのため、先ほど挙げたように、しっかりと商品の知識を持っておくことが重要である。買い手であれば商品の知識が少ないことで、売り手が与えている情報に矛盾があることに気づくことができないことがある。売り手であれば、商品の知識を持っておくことでしっかりと相手に自分の持っている商品情報を伝え、その認識をあらかじめ確認することができる。
コミュニケーション能力が必要となってくるのがこの売買の手法であると言えるだろう。もし、そういったやりとりや、トラブルへの対応に自信がないという人であれば、保証などがついた信頼できる中古の業者で売買をした方が良いだろう。
特に携帯やスマホは他商品と違い、個人情報なども関わってくる。また、買う側であれば赤ロムという端末を手にしてしまうとせっかくお金を払って買っても使うことすらできない。あらかじめしっかりと商品知識などを入れ込むようにしておこう。
赤ロムとは
ここで少し赤ロムについて補足をしたいと思う。赤ロムとは、キャリアから携帯電話自身に規制をかけた端末のことで、そのほとんどの場合は盗難や詐欺などで本来の持ち主がキャリアに報告したことで規制がかけられている。ソフトバンクのみ、携帯料金が未納となって規制をかけることもあるようだ。
これは、SIMカードを変えても規制は解除できず、赤ロムの商品を謝って購入した場合、返品できる保証のある中古業者であれば良いが、そうでない場合はお金の無駄となってしまうだろう。携帯の電源はつくが、肝心のメールや電話、ネットといった機能が使用できないからである。電波が立っていても使用することができない。
では、どのようにして確認することができるのだろうか。実は各大手キャリアのホームページに確認できる欄がある。そこに15桁の製造番号を入力すると確認ができるため、購入前に必ずチェックするようにしよう。しかし、これは大手キャリアの場合チェックできるため、そこで赤ロムと表示しなくても赤ロムの可能性はまだ残ってしまう。あくまでも一つの安心材料と認識して欲しい。
まとめ
本コラムではMIRACHの型番や型番の確認方法について記載した。MIRACHを冠する携帯端末は、前述のようにMIRACH IS11PTしかなく、また、本体に型番やペットネームが印字されているので、初めて見る場合でも、MIRACH IS11PTであることはすぐにわかるだろう。
さらに、MIRACH IS11PTが入っていた箱や取扱説明書にも型番の記載があるので、他の機種と間違えることもないと思われる。
日常使いには力不足かも…
ただ、MIRACH IS11PT自体はかなり前の機種であり、現状で日常的に使用するには、ハードウェア的にもソフトウェア的にも力不足かもしれない。しかし、CDMA、GSMや国際ローミング時のW-CDMA、5カ国語の文字入力にも対応している。そのため、海外に通話用として持って行くのであれば、まだまだ使用できるかもしれない。