Nexusを高額査定に繋げるために欠かせない条件とも言える初期化も、端末の状態などによっては正常に処理ができないトラブルに見舞われることもある。
Nexusが物理的に壊れたことにより操作不能となれば、初期化のできない状況も受け入れられることだろう。これに対してパスワード忘れなどの些細な原因で初期化の不可能な状態に陥った場合は、ユーザ自ら解決策を見出す必要が出てくる。
今回は、買取市場においても重要なポイントなり始めているNexusの初期化の意味と、きちんと処理できない時の対処法などを整理していきたい。
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Nexusの初期化って何?
Nexusの初期化とは、OSやアプリに搭載された処理を流すことにより、スマホ内部を工場出荷時の状態に戻す作業の総称だ。愛用のNexusでこの処理を行うと、ユーザ自身がダウンロードしたアプリや写真などのデータ、各種設定などが全て消えて、購入時と同じ状態に戻る形となる。
また初期化と呼ばれる処理は、他のAndroidスマホやiPhone、パソコン、デジタルカメラといった幅広い記憶装置で用いられている。
初期化と同じ意味を持つキーワード
フォーマットやリカバリは、初期化と同じ意味で使われることの多い言葉だ。またコンピュータの世界では、再インストールやリセット、リインストールといったキーワードが使われることもある。
こうした形で多彩な言葉が使われる初期化の情報収集は、複数キーワードを用いてインターネット検索などをするのが理想となるだろう。また買取店のサイトでもフォーマットという表現が使われることもあるため、買取条件などの確認時には注意をして欲しい。
Nexusの初期化はどんな時に行なわれるの?
Nexusの初期化を下記のシーンで行うと、安全安心のスマホライフに繋がるさまざまなメリットが得られる。
Nexusの売却時
スマホ内の個人情報の扱いに慎重な専門店では、Nexus売却前に行う初期化を買取条件としている。そのため、Nexusを高額査定に繋げるには、買取専門店の指示どおりに初期化などの売却準備を行わなければならない。
またショップへNexusを持ち込む前に初期化を行なえば、自分が今まで撮影した写真データなども買取店側に渡ることがなくなるだろう。こうした形でユーザにとってもメリットのある初期化は、売却前に必ず行なっておくべき処理となる。
Nexusの譲渡時
Nexusの初期化は、家族や友人知人との間でスマホをあげる、もらうといったことをする時にも必ず行うべき処理と考えられている。個人情報の取り扱いについて厳しいルールのない個人間取引では、データ流出などのトラブルが起こりやすい実態がある。
また自分のスマホを友人知人に気持ちよく使ってもらうためには、不要なアプリやデータを全て消してスッキリとした状態で端末を渡すのが譲渡時のマナーになるとも言えそうだ。
Nexusの処分時
Nexusスマホが動作する限り、小型家電リサイクル法に基づき処分をする時にも初期化をしておくのが理想と考えられている。自分にとって不要なガラクタとも言える古いスマホに対して、多くのユーザが初期化を行うのが面倒と感じる実態がある。
しかし小型家電リサイクル法の回収BOXなどを不特定多数の人が利用できる実情を考えると、そこに大事な個人情報や機密情報の入ったままの端末を入れるのはデータ流出などのリスクが高すぎると言えるだろう。
Nexusの不調時
Nexusスマホの動作が遅い、起動が不安定といった症状が出た時にも、修理専門店に相談する前に初期化をするのがおすすめとされている。現在出ている不調の原因がメモリ不足やソフトウェア障害の場合は、Nexusの初期化をするだけで症状が改善することもある。
またフォーマットを行なっても同じ現象が出続ける場合は、ハードウェア障害やスパムウェアに関するトラブルかもしれないという切り分けもできることだろう。
Nexusのウイルス感染時
さまざまなWEBページのアクセスやアプリのダウンロードによりウイルス感染した場合も、Nexusの初期化をするのが理想となる。
しかしウイルスを作る側の手口が巧妙になりつつある近頃では、初期化を行なってもNexus内に残り続けるスパムウェアなども登場しているようだ。そのため、この方法でウイルス感染トラブルから脱する際には、注意が必要だと言えるだろう。
Nexusの初期化と同タイミングで行うのが理想のバックアップ
Nexusの初期化作業を安全に行うためには、その前にバックアップを行うのが理想と考えられている。スマホ内に入ったデータの複製をするバックアップの処理は、買い替えなどのデータ移行時にも使われる存在となっている。
またNexusの故障や紛失によりデータが突然失われるリスクを考えると、初期化以上に高頻度で行なっておくべき処理だと言えそうだ。
バックアップはどのメニューから起動するの?
初期化と違って仕組みがシンプルなバックアップは、さまざまなアプリやソフトウェアを使って行える。またひとつのアプリだけでは機能的に満足できない場合は、複数のソフトウェアを用いて複数のコピーデータを取得しておくユーザも少なくない実態があるようだ。
こうした形でやり方だけでなくツールに関しても幅広い選択肢のあるバックアップをする時には、まずその方法をユーザ自身が選定しなければならない。
バックアップ方法を選ぶ時の基準、ポイントとは?
バックアップに使うアプリや方法を選ぶ時にはまず、下記のような項目の中から自分がデータ複製時に何を重視するかを考えなければならない。
- ・バックアップ対象項目
- ・バックアップデータの保存先(SDカード、クラウド、パソコン等)
- ・保存先との接続方法(USBケーブル、Wi-Fi)
- ・バックアップデータの大きさ
自動バックアップ機能も要チェック
突然起こる可能性の高いデータ紛失などの問題に備えるバックアップは、Nexus購入直後から小まめに行うのが理想とされている。そのため、アプリを選ぶ時には、自動バックアップ機能の備わったツールをチェックするのがおすすめとなる。
この仕組みを活用すると、自分の設定したスケジュールで複製データの取得ができる。また自動バックアップ機能の設定をしておけば、突然Nexusが壊れた時などの対応も検討しやすくなるだろう。
Nexusの初期化ができない時にはどうすべき?
何らかのトラブルでNexusの初期化作業が進まない時には、まず正しい方法や手順をしっかり確認をして、自分の行った処理に人為的過誤などがないかチェックする必要がある。次に、それでも初期化の処理が完了できない場合は、Nexusスマホに詳しい専門家に相談をして解決策を見出していくしかない。
Nexusには初期化方法も2つある
ちなみにNexusなどのAndroidには、本体から行う普通の初期化と、リカバリモードを使って進めていく強制初期化の2つの種類が存在する。また有料データ管理ソフトを持っているユーザの場合は、パソコン上からバックアップや初期化といった処理を行うこともできる形だ。
しかしここでは、一般の皆さんでもお金をかけずに使える、本体から処理を開始する方法と、リカバリモードを活用する手段の2つについて正しい手順を解説していこう。
正常動作するNexus初期化の基本的な流れと方法
何の失敗も起こさずNexusの初期化を終えるユーザ達は、下記の流れで事前準備やフォーマットの本作業を行う実態がある。
充電をする
Nexusスマホの初期化や売却をする時には、必ず端末のフル充電を行うのが理想と考えられている。後述するNexusの初期化準備の中には、ひとつの処理だけで1時間以上かかるものもある。そのため、処理途中で充電切れなどのトラブルを起こさないようにするには、必ずバッテリーを満タンに近い状態にしておく必要があるのだ。
またNexusの高額査定を行える買取専門店では、宅配買取サービス利用時のお願いの中にスマホのフル充電を記載している。
データバックアップをする
前述のとおりスマートフォンの初期化とバックアップは、セットで行うのがおすすめとなる。初期化前に取得した複製データがあれば、万が一途中で処理が失敗した時にもデータ復元などのリカバリを行いやすくなる。
また初期化によってNexus内の情報が全て消えてしまうことを考えると、後々生じるかも知れない必要性に備えてバックアップを取得しておくのが理想となるだろう。
Googleアカウントをログアウトする
Android5.1以降の端末で初期化をする時には、必ずその前にGoogleアカウントをログアウトしなければならない。ちなみにこの作業は、イオシスなどの大手買取専門店のサイトにも買取条件やお願いとして書かれている。
手順としては、歯車マークの設定メニューより「アカウント」を選び、その中に一覧表示されているGoogleアカウントの削除を行うだけで良い形だ。またGoogle以外にも一覧の中にアカウントが並ぶ場合は、その全てをログアウトするのがおすすめとなるだろう。
Nexusの暗号化をする
Nexusの売却や譲渡といった第三者に端末が渡る目的で初期化をする時には、必ずスマホの暗号化を行なっておかなければならない。この処理をしておくと、特殊なソフトなどを使っても初期化したデータがもとに戻ることはなくなる。
暗号化の処理は、「設定メニュー」→「セキュリティ」→「端末の暗号化」という簡単な流れで行える。しかしこの作業には、30分~1時間ほどの時間がかかるため、必ず時間的余裕のある時に処理を進めるようにして欲しい。
Nexus本体で初期化をする
ここまでの準備が全て終わったら、ようやくNexus本体を使った初期化ができる状態となる。
Android OSの機能となる初期化は、「設定メニュー」→「詳細設定」→「バックアップとリセット」→「データの初期化」という流れで画面をタップするだけで処理開始のリセットボタンに辿り着ける仕組みとなっている。
そのため、OSのバージョンによっては多少のメニュー配置が異なるものの、ゆっくり画面を進めても5分あれば十分に初期化を始められることだろう。
リカバリモードを使ってNexus初期化をする時の流れと方法
画面割れによりタッチパネル操作ができない、パスワード忘れでホーム画面が開けない・・・。こんなトラブルを抱えたNexusの場合は、Android OSに備わったリカバリモードという処理を使って強制初期化をするしかない。OSのメニューよりコマンドを選択していくこの方法は、Nexusの設定メニューで行う普通の初期化より若干難しい内容となっている。
リカバリモードを使ったNexus初期化の手順
リカバリモードによる初期化は、Nexusスマホの電源が落ちた状態から始めていく。ここで電源ボタンと音量アップボタンの両方を長押ししていると、スマホブランドのロゴ表示と同時にリカバリモードが起動される仕組みだ。
そこで両方のボタンより指を離し、表示されたメニューの中から音量ボタンで「wipe data/factory reset」を選択、電源ボタンで決定という操作を進めていく。最終的に「Yes ? delete all user data」の選択決定を行うと、リカバリモードによる強制初期化が始まる。
リカバリモードにはさまざまな機能が備わっている
リカバリモードには、アプリのバグ修正やアップデート情報の検出、キャッシュをメインとしたシステムデータの削除といった非常に多彩な機能が備わっている。この全てが英語で記載されたリカバリモードには、初めて使う人にとってコマンドの選び間違いを起こしやすい注意点がある。
またメニューの並び順や起動に使うボタンは、OSのバージョンによって異なる実態があるため、強制初期化の際には注意をして欲しい。
リカバリモード時の暗号化とバックアップはどのように行うの?
ホーム画面の開けない緊急時に起動するリカバリモードでは、基本的に暗号化やバックアップなどを行なえない。そのため、この方法で強制初期化を完了させた場合は、事前のデータ複製などはできないと捉えるべきだと言えるだろう。
Nexusスマホに生じる急なトラブルによりリカバリモードを使わざるを得ない可能性を考えると、普段から自動バックアップなどの機能を使ってデータ複製を行う習慣を持つのが理想と言えそうだ。
上記の手順を確認してもNexus初期化が終わらない時には?
ここまで紹介した2方法を用いても初期化の処理が完了しない時には、Nexusを中心としたAndroidの専門家に打開策に向けた相談をするしかない。
Nexusヘルプセンターに問い合わせをしてみる
ネット接続のできるパソコンやタブレット端末がある人は、まずNexusヘルプセンターのサイトよりトラブルシューティングの確認や問い合わせなどをしてみよう。ヘルプ機能の充実したこのサイトには、さまざまなFAQや操作説明が書かれている。また画面右上の「お問い合わせ」をクリックすると、サポート担当者からの折り返し電話のリクエストができる仕組みとなっているようだ。
キャリア会社に相談をする
キャリア会社で購入したNexusスマホは、ドコモやSoftBank、Y!mobileなどの店舗に持ち込み、問題解消に向けたアドバイスなどを受けられる。店頭でサポート可能となるのは、基本的にそのキャリアで契約された端末のみとなる。
そのため、中古スマホ専門店で買ったNexusの初期化をドコモショップでお願いしても、その端末に関する対応は全般的に断られると捉えた方が良さそうだ。
街のスマホ修理屋さんに問い合わせる
Androidの修理やデータ管理のできる専門店でも、Nexus初期化のできないトラブルの対応を行える。メーカーやキャリア会社と違って保証サービスのない修理業者では、基本的に大半のサービスが有償となる。またこうした専門店で部品交換などを行うと、メーカー保証が受けられなくなるため注意が必要だ。
ちなみに初期診断とフォーマットの料金を別設定にしていることの多い一般的な修理業者では、この2つの対応で5,000円~10,000円ほどかかる相場となっているようだ。
買取専門店に相談をする
前述のとおりNexusの高額査定を狙うためには、買取業者の言うとおりにユーザ自らフォーマットやバックアップなどの準備を行う必要がある。しかし普通の方法でチャレンジしても初期化の処理が正常終了しない場合は、その説明をきちんと話した上で買取可能か否かの確認をするしかないと言えるだろう。
また初期化の失敗によってOSの起動ができなくなったNexusについてはジャンク品扱いになることもあるため、フォーマット時には注意をして欲しい。
Androidに詳しい家族や友人に相談をする
自宅近くにNexusの持ち込みができる修理業者などがない場合は、Androidに詳しい友人知人に相談するという選択肢もある。設定メニューのアイコンが見つからない、どこをタップしたら良いのかわからないという初心者レベルの問題であれば、友人などへの相談でも充分に解消できる可能性もある。
これに対してリカバリモードを使った上でのトラブルの場合は、多少面倒であっても専門業者にサポートを仰ぐのが理想となるだろう。
まとめ
さまざまな相談先が用意されているNexusの初期化は、万が一失敗しても問題解決できる可能性が高いと言えるだろう。またNexusスマホの初期化におけるトラブル原因にヒューマンエラーも多い実態を考えると、時間的余裕のある時に慎重に作業を行う心掛けもトラブル予防には欠かせないと言えそうだ。