近年、格安な利用料金で人気のMVNOを利用する人が増えている。理由は、格安な料金はもちろんのこと、SIMフリー端末が増えてきたのも大きいだろう。Androidスマートフォンはもちろんのこと、あの大人気のiPhoneも、AppleストアでSIMフリー版iPhoneが発売されており、そのSIMフリー版iPhoneに対応したMVNOのSIMカードを入れることにより、格安な料金で、iPhoneが利用可能なのである。
そんなMVNOであるが、MVNO業界に参入する企業が増えたことで競争が激化しており、利用料金やサービス内容で他社との違いをアピールするMVNOが多くなっている。そのため、現在使用している通信会社より条件が良いMVNOが出てくることもあり、そのMVNOへ乗り換えを考えることもあるかもしれないが、乗り換えを検討する時に、まず、現在の通信会社の解約やMNP転出の方法や違約金などを確認しなければならない。MNP転出とは、今使用している携帯番号はそのままで他社に乗り換えることを指す。MVNOは、契約するプランや契約期間により、解約する際に高額な違約金が発生する場合があるからである。
そして、解約やMNP転出の方法や違約金の発生条件などは、通信会社などにより異なっており、自分が利用している通信会社の解約やMNP転出の方法、違約金の発生条件を確認することが必要である。そこで、今回は、MVNOの1つであるnuroモバイルの解約やMNP転出の方法、違約金の発生条件などについて記載する。
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nuroモバイルとは
nuroモバイルは、スマートフォンなどを開発、製造しているソニーモバイルコミュニケーションズの子会社である、ソニーネットワークコミュニケーションズが運営するMVNOのブランドである。
nuroモバイルは、通常のデータ容量が固定されたプランのほか、一定時間内だけデータ容量が無制限になるプラン、毎月500MBまで無料に使えるプランといった他社にはないユニークな通信プランをユーザーに提供するなど、独特のサービスで人気の高いMVNOである。
nuroモバイルのメリット
nuroモバイルにはどのようなメリットがあるのだろうか。ここでは、他社と比較した際のnuroモバイルのメリットをいくつか紹介したい。
他社にはない「時間プラン」がある
nuroモバイルには、1日5時間使いたい放題の「時間プラン」がある。通常のMVNOの場合、データ通信量ごとに料金が決まっていることが多い。それに対し、「時間プラン」では1日5時間しか通信できないものの、5時間以内であればデータ通信量に制限がないのが特徴なのだ。動画視聴やアプリのダウンロードなど、データを多く使う場合でもストレスなく通信することができる。
バースト機能がある
nuroモバイルにはバースト機能が備わっており、低速通信になった場合でもウェブサイトなどの読み込みの最初の数秒だけは高速通信を行うことができる。そのため、画像などが多くないサイトであれば、通常時と同様に通信が可能なのだ。低速通信に悩まされていた人には、ありがたい機能である。
「5分かけ放題サービス」がある
nuroモバイルにも、他社と同様の5分かけ放題サービス「nuroモバイル5分かけ放題」というサービスがある。月額800円で利用可能で、5分を超えた場合にも30秒10円で通話ができる。短い通話を良くするビジネスマンや、長電話をあまりしない人には不都合なく使えるだろう。
パケットギフト機能がある
その月に余ったパケットをプレゼントできる「パケットギフト機能」があるのも魅力だ。nuroモバイルのユーザーであれば、家族以外であってもパケットを渡すことができるのだ。パケットの受け渡し方法が非常に簡単で、パケットをプレゼントしたい側がURLを発行し、プレゼントをもらう側がURLを開くことで自動的にパケットが加算される仕組みだ。この仕組みによって、急な通信制限にも対応できる。
1GB刻みの種類豊富なプラン
nuroモバイルは、選べるプランが多いのも特徴だ。2GBから10GBまで、1GB刻みで多数のプランを用意している。それぞれについて、「データSIM」「SMSつきデータSIM」「音声通話SIM」からプランを選ぶことができるので、自分に合ったプランを見つけることができるだろう。自分の毎月の利用データ量を把握し、それに合ったプランを選べるのは魅力的である。
nuroモバイルのデメリット
多数のメリットがあるnuroモバイルだが、もちろんデメリットもあるため把握しておいたほうが良い。
追加チャージ料金が高い
nuroモバイルの追加チャージ料金は、100MBで500円、500MBで2,100円、1GBで3,800円と比較的高めである。100MBを300円でチャージできるMVNOもあるため、追加チャージを検討する際にはある程度の金額がかかってくることを認識しておこう。追加チャージしないように、最初から少し多めのデータ容量プランにしておくと良いかもしれない。
通信速度の切り替えができない
高速通信と低速通信の切り替えが可能で、データ容量を節約することができる他社のMVNOが多数存在するが、nuroモバイルではそういった切り替えができない。必要な時だけ高速通信を利用することができないため、気がついたら低速通信になっていた、ということにもなりかねない。
最低利用期間が長い
「音声通話SIM」に限ったことだが、最低利用期間が12カ月とやや長めである。他社のMVNOには、最低利用期間が半年といったところもあるため、12カ月は長いほうであるといえる。
nuroモバイルの解約方法について
nuroモバイルにおける解約は、nuroモバイルのホームページにある「ご利用者向けページ」から手続きを行う。ご利用者向けページにログインするためには、ログインIDとパスワードが必要であるが、ログインIDとしてSIM電話番号、パスワードは、初期パスワードがSIMカードの台紙裏面に記載してあるのでそちらを入力する。もし、これまでに初期パスワードからパスワードを変更して、そのパスワードを忘れた場合は、ログインページの「パスワードを忘れた方はこちら」というリンクから再発行ページに行くので、そこで再発行する必要がある。
会員ページにログインしたら、解約メニューから解約手続きを行う。解約手続きは非常に簡単で特別な操作などは必要ないが、一度解約すると解約をキャンセルすることはできないので、解約するか迷っている場合は、解約メニューに入らないほうがいいだろう。
nuroモバイルには、翌月分のデータ通信量を今月で使用する“データ前借り”というサービスがあるが、このデータ前借りを利用している間は解約をすることはできないため、解約を検討している場合は、データ前借りを利用しないほうがいいだろう。nuroモバイルでは、契約は月単位であるため、解約しても月末までは、nuroモバイルを利用することが出来る。
解約後、SIMカードを所定の場所まで送付する必要がある。送料は利用者負担であるが、返却しなかった場合、SIMカード損害金として3,000円が請求される場合があるので、早めに返却したほうがいいだろう。
nuroモバイルからのMNP転出方法について
nuroモバイルからのMVP転出方法についてだが、まず一般的なMNP転出の方法について説明する。
MNP転出をする場合は、現在契約している通信会社からMNP予約番号を発行してもらう。入手したMNP予約番号を転出先の通信会社に連絡して、そこでのMNPの手続きが完了すれば、元の通信会社からMNP転出したことになる。
そこで、nuroモバイルにおけるMNP予約番号の取得方法についてだが、解約同様にこちらも会員ページから申し込みをすることができる。解約の手続きからMNP予約番号の発行依頼ができるので、そちらから依頼する。
MNP予約番号を取得したら、転出先の通信会社に連絡するわけだが、このMNP予約番号は、15日間の有効期限があり、有効期限内に手続きが終わらない場合は、再度MNP予約番号を取得する必要がある。さらに通信会社によっては、MNP予約番号の有効期限が残り少ないと、手続きを拒否される場合もあるので、MNP予約番号を取得したら、早めに転出先の通信会社に連絡したほうがいいだろう。
MNP転出が完了すると、nuroモバイルとの契約は解約扱いとなるため、MNP転出時における最低利用期間や違約金の発生条件などは、解約時と同じとなる。
違約金、解約時の月額利用料金、その他費用について
解約で気を付けなければならないのは、解約することで違約金が発生するかである。大手キャリアほどではないが、MVNOでもプランによっては最低利用期間が存在し、その間に解約した場合、場合よっては高額の違約金を支払う必要があるからである。
nuroモバイルの場合は、データ通信プランには、最低利用期間は設定されていないが、音声通話プランには、契約した月を含む12カ月の最低利用期間が設定されている。つまり、nuroモバイルでは、音声通話プランを解約する場合に違約金が発生する可能性がある。
違約金の金額についてだが、契約期間により変わってくる。契約した月に即解約した場合は、12,000円(税別)の違約金が、その翌月に解約した場合は11,000円(税別)が、と1月経過する毎に違約金の金額は1,000円ずつ安くなり、契約から12か月が経過すると、違約金は0円となる。これは、MVNOの中でも長めの契約期間といえるので、気軽に他社に乗り換えることが難しいのはnuroモバイルのデメリットであるといえる。解約する時は、契約しているプランと、契約しているプランが音声通話プランであれば、契約期間に注意したほうがいいだろう。
次に、解約する月の月額利用料金であるが、nuroモバイルは、契約は1か月単位であるため、解約した月も利用料金は日割りとはならず、1か月分満額必要となる。そのかわり、前述のように解約しても、その月の月末まではnuroモバイルを利用することができる。
また、nuroモバイルから割賦でスマートフォンなどの端末を購入した場合で残債がある場合は、解約後、一括で支払う必要がある。MVNOによっては、残債を分割で支払う場合もあるが、nuroモバイルは一括なので、残債によっては高額となる場合もあることから、こちらも解約する時に注意したほうがいいだろう。
nuroモバイルで即解約は可能か
nuroモバイルで即解約は可能か、についてだが、即解約は可能であるが、音声通話プランの場合は、費用は高くなるといえる。データ通信プランは、最低利用期間はなく、解約時の違約金は必要ないので即解約しても問題はないが、音声通話プランは前述のように12カ月の最低利用期間があり、その間に解約すると、違約金が発生する。しかも、即解約すると、12,000円(税別)という、MVNOの違約金の中でも高額の違約金が必要となる。
そのため、データ通信プランであれば即解約しても問題はないが、音声通話プランで即解約した場合は、高額の違約金が必要となる。音声通話プランは、最低利用期間が終了してからか違約金が比較的低額になってから解約したほうがいいだろう。
まとめ
nuroモバイルの解約やMNP転出の方法、違約金などについて記載したが、nuroモバイルは、会員ページから解約の手続きができるなど、比較的解約がしやすいMVNOといえる。また、料金プランも1GBごとに用意されていて選びやすく、ユーザーにとって非常に使いやすいMVNOである。今後、端末の充実なども期待できるため、今後の動向にも注目していきたい。端末の残債や最低利用期間とそれに伴う違約金など、解約する際に注意する点もあるが、それさえ気を付けていれば、特に問題はないだろう。
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