移動体通信の分野で破竹の勢いでシェアを伸ばしているのが、MVNOである。MVNOは、大手キャリアより格安な料金で通信事業を運営する通信会社の事で、大手キャリアに比べ通信速度や品質などがやや劣る場合があるものの、LINEなどのSNSやメール、web閲覧程度であれば問題なく使用できることから、ライトユーザーを中心にMVNOに加入する人が急増し、シェアが拡大したのである。
ただ、MVNOに加入した人の中には、料金の安さに惹かれ加入したものの、MVNOのサービス内容などに不満を持つ人も少なくはないようだ。MVNOのシェアが拡大するにつれ、消費者センターにMVNOに関する相談件が増えている、との報道もある。
その場合、MVNOを解約することやMNP転出をするなどが考えられるが、それらをする時期や契約したプランにより、費用が多くかかる場合も有り、解約やMNP転出については、事前に、方法や必要な費用について確認しておいたほうがいいだろう。
そこで今回は、MVNOの1つであるOCNモバイルONEの解約方法、違約金、MNP番号取得方法などについて記載する。
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OCNモバイルONEとは
OCNモバイルONEは、大手通信会社であるNTTコミュニケーションズが運営するMVNOのブランドである。NTTコミュニケーションズは、MVNOに回線やサービスなどを提供するMVNEとして知られており、そのNTTコミュニケーションズが運営するMVNOのOCNモバイルONEは、通信回線の速さや品質の高さで知られ、人気が高いMVNOの1つである。
OCNモバイルONEの解約方法について
OCNモバイルONEの解約は、OCNの会員ページであるOCNマイページから解約することができる。カスタマーズフロントなどに電話をして解約する方法は、OCNモバイルONEのホームページなどでは案内されておらず、web経由での解約しかできないようだ。
解約の際には、必要事項を入力する必要があるが、その中に、お客様番号(Nから始まる10桁の番号)、認証ID、認証パスワードがある。
これらは、契約時にOCNモバイルONEから送付されてくる「OCN会員登録証」や「お申込内容のご案内」、「請求書」に記載してあるので、事前に確認しておいたほうがいいだろう。
MNP予約番号取得の方法について
他の通信業者と電話番号をそのままで契約するMNP転出をする場合に必要なMNP予約番号の取得方法は、解約と同じようにOCNマイページで取得できるほか、カスタマーズフロントに電話をかける事で取得することができる。
MNP予約番号の取得については、申し込みから取得まで3営業日程必要となっている。また、手数料は、3,000円(税抜)が必要で、複数のSIMカードのMNP予約番号を取得する場合は、1枚につき3,000円(税抜)が必要となる。
実は、MNP転出については、転出先の通信会社によっては、OCNモバイルONE からMNP転入ができないことがある。OCNモバイルONEは、NTTドコモの回線を利用したMVNOであるが、同じようにNTTドコモの回線を利用したMVNOへは、MNP転出ができない場合が多いようだ。
NTTドコモの回線を利用したMVNOといえば、LINEモバイル、Nifmoなどがあるが、これらのMVNOへのMNP転出はできないほか、逆にOCNモバイルONE へのMNP転入もできない。
そのため、MNPによる転出を検討している場合は、転出先の通信会社が、OCNモバイルONEからのMNP転入が可能か確認し、MNP転入が可能であれば、MNP予約番号の取得を実施したほうがいいだろう。
解約違約金、解約時の月額利用料について
解約やMNP転出する場合に一番気になるのが、解約違約金が必要か、解約時の月額利用料金がどうなるか、である。解約違約金は、高額である場合もあるので、できれば解約違約金が必要ないように解約したいところである。
そこで、OCNモバイルONEにおける解約違約金、解約時の月額利用料について記載していく。
まず、解約違約金についてだが、OCNモバイルONEの場合、最低利用期間が設定されている音声通話プランを解約する場合に解約違約金がかかる場合がある。契約月を1か月目としてそれから6か月以内に解約した場合、解約違約金8,000円(不課税)が必要となる。
また、データ通信プランは、多くのMVNOがそうであるように最低利用期間が設定されていないので、契約期間に関わらず、解約やMNP転出の際には解約違約金は発生しない。
契約しているプランにより、解約違約金の扱いが異なるので、解約する時は、契約しているプランについて注意したほうがいいだろう。
その他、スマートフォンなどの端末を分割支払いで購入した場合、支払いが完了しないうちに解約やMNP転出しても、端末代の支払いが完了するまで毎月の支払は必要となるので、注意したほうがいいだろう。
次に、解約時やMNP転出時の月額利用料金についてだが、OCNモバイルONEは、解約やMNP転出する時期に関わらず、解約やMNP転出する月の月額利用料金は満額かかる。つまり、1日に解約しても、月末に解約もしくはMNP転出しても月額利用料金は変わらないのである。
つまり、どうせ費用が掛かるのであれば、月末近くまで利用したほうがよさそうに見えるが、何らかの都合で、解約が翌月までずれ込んだ場合、本来解約しているはずの翌月の月額利用料金を支払う事になるので、注意したほうがいいだろう。
特に、MNP転出の場合は、MNP予約番号取得までに3営業日、また、MNPは、転出先の通信会社のMNPの手続きが完了した時点で、OCNモバイルONEが解約となるので、月末に行うと、月をまたいでしまい、翌月の月額利用料金が必要となる可能性もあるのである。
更新月について
通信会社との契約が自動更新の場合は、契約が更新される月を更新月と呼ぶが、この更新月に解約した場合は、違約金なしで解約できるため、更新月が、解約やMNP転出を考えるうえで、非常に重要となる場合が多い。その更新月についてだが、実は、OCNモバイルONEには更新月という概念はないのである。
OCNモバイルONEは、音声通話プランが、最低利用期間があるものの、契約は自動更新ではなく、更新月というものは存在しない。つまり、最低利用期間が終了すれば、いつ解約しても解約違約金は必要ないのである(データ通信プランは、そもそも最低利用期間はなく、契約期間に関係なく解約違約金なしで解約できる)。
解約やMNP転出を検討している場合は、最低利用期間が過ぎていれば、いつでも解約違約金なしで解約できることを覚えておいた方がいいだろう。
OCNモバイルONEは即解約が可能か?
OCNモバイルONEは即解約が可能か、についてだが、データ通信プランは、違約金なしで即解約ができるが、音声通話プランは、解約違約金が必要となる。また、MNP転出については、契約月は転出できず、契約月の翌月から転出が可能となるため、契約開始時期によっては、MNP転出までに数か月かかる場合もある。
そのため、音声通話プランでの即解約やMNP転出の場合、解約違約金や数か月分の月額利用料金がかかる場合があので、即解約する場合は、注意した方がいいだろう。
OCNモバイルONEの解約する場合について、解約方法や解約違約金、MNP転出方法などについて記載したが、解約するにしてもMNP転出するにしても、ある程度の手間や費用が必要となる。
OCNモバイルONEのサービスが自分の使用環境に合っていないなど、やむを得ない場合は別として、OCNモバイルONEのサービス内容が思ったものと違ったなど、調べれば契約前にわかるような理由で解約するのは、手間や時間が無駄になってしまうことになる。
そのため、OCNモバイルONEに限らず、MVNOと契約する場合は、事前にサービス内容などを調査して、解約を決断するような事態にならないようにしたほうがいいだろう。
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