スマートフォンに搭載されているOSは、現在、AppleのiOSと、GoogleのAndroidがほとんどの割合を占めている。
一昔前は、iPhoneに搭載されているiOSが、スマートフォンのOSの中で大きなシェアを占めていたが、GoogleがAndroidを発表し、多くのメーカーにAndroid搭載を認めた。そのことから現在では、AndroidがiOSを抑えて、スマートフォンのOSのシェアトップとなっている。
そんなAppleとGoogleであるが、これまでスマートフォンに対する取り組みで大きな違いがあった。
Appleは、OSだけでなくハードウェアの設計や端末デザインまでスマートフォンの開発をAppleで一貫して行っていた。それに対し、Googleは、OSは提供するものの、ハードウェアの設計や端末のデザインは端末を生産するメーカーに委ねていたのである。
ただ、Googleは、メーカーと共同開発することで、よりGoogleの意向を反映したスマートフォンを開発することもあった。
Nexus(ネクサス)シリーズがそれにあたる。Androidの最新バージョンを搭載するが、Googleやメーカーの独自のカスタマイズはなく、純粋なAndroidを搭載した、Android端末のリファレンス機(見本機)とされた。
そして、Nexusシリーズの後継とされるのが、Pixel(ピクセル)シリーズとなる。しかし、このPixelシリーズは、Nexusシリーズとは異なり、Google独自のカスタマイズが加えられている。Android端末のリファレンス機ではなく、ハイエンドのAndroid端末の1つ、と数えられるような存在となっている。
つまり、PixelシリーズはNexusシリーズより一歩踏み込んだ、Googleがハードウェアの設計やデザインまで一貫して行うiPhoneに近い存在なのである。
今回は、そんなPixelシリーズの型番などについて記載していく。
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Pixelシリーズとは
Pixelシリーズは、Androidの開発元であるGoogleが開発や販売しているスマートフォンである。生産は、台湾の携帯端末メーカーであるHTCが行っている(2017年9月に、Googleが、HTCからPixelシリーズ担当部門を買収した、と報じられた)。
Pixelシリーズは、Googleが設計から開発まで手掛ける初のスマートフォンである。高スペックなハードウェアに、Google独自のカスタマイズが加えられたソフトウェアを特徴とし、それだけでなく最新のAndroid搭載をしている。このように、Androidを搭載するスマートフォンとしては、屈指のハイスペックシリーズとなっている。
なお、シリーズ機はPixel、Pixel XL、Pixel2、Pixel2 XLの4台がある。しかし、全て日本では未発売である。さらに、残念なことに現状発売される予定もない。
Pixelシリーズの型番について
前述のように、Pixelシリーズは、Pixel、Pixel XL、Pixel2、Pixel2 XLの4機種が発売されている。
PixelとPixel XLは、2016年10月に発売されたPixelシリーズ最初の機種であるが、PixelとPixel XLの大きな違いはその大きさである。Pixel XLは、Pixelより一回り大きくなっていて、搭載しているディスプレイもPixel が5インチなのに対し、Pixel XLが5.5インチとなっている。さらに、バッテリーもPixel XLのほうが、Pixel より20%ほど容量が多い。
しかし、その他のスペックは、同じとなる。
Pixel2とPixel2 XLは、2017年10月に発売されたPixelシリーズの2番目の機種である。Pixel2とPixel2 XLの違いも、先ほどと同様に、Pixel2 XLのほうがPixel2より一回り大きく、搭載しているディスプレイは、Pixel2が5インチなのに対しPixel2 XLが6インチとなっている点である。バッテリーも、Pixel2 XLは、Pixel2より27%ほど容量が多い。
その他のスペックは同じとなる。
また、各型番(モデル番号)であるが、PixelとPixel XLは、北米版とグローバル版があり、型番は以下の通りとなっている。
- Pixel 北米版:G-2PW4100 グローバル版:G-2PW4200
- Pixel XL 北米版:G-2PW2100 グローバル版:G-2PW2200
北米版とグローバル版の違いは、対応している電波の周波数という点のようだ。
また、Pixel2とPixel2 XLは、PixelとPixel XLのように北米版とグローバル版に別れていない。型番は下記の通りとなっている。
- Pixel2 G011A
- Pixel XL2 G011C
Pixelシリーズを日本で使用する場合の注意点について
また、ここでPixelシリーズを日本で使用する場合の注意点について述べたいと思う。大前提として、Pixelシリーズは現状、全ての機種において技適マークを取得していない。そのため、日本国内で使用した場合は、電波法違反となる可能性もあるため、日本国内での使用は十分に注意したほうがいいだろう。
次に、Pixelシリーズが技適マークを取得して日本でも使用できる状態になった場合の仮定の上での注意点を紹介したいと思う。
PixelとPixel XL
まず、北米版とグローバル版があるPixelとPixel XLだが、北米版は、日本の携帯端末で使用されている電波の周波数にあまり対応していない。使用できる地域が限定される可能性がある。
その一方、グローバル版は、多くの日本の携帯端末で使用されている電波に対応している。もし、購入するとしたら、グローバル版のほうが良いと言える。
Pixel2とPixel2 XL
Pixel2とPixel2 XLは、1種類しかないため、選択の余地はない。しかし、対応している周波数のうち、NTTドコモが使用している周波数への対応が極端に少ないようだ。
auは対応していない周波数があるものの、使用には支障がないレベルであるようだ。ソフトバンクは、3大キャリアの中でももっとも多くの周波数が対応されている。
そのため、もしPixel2やPixel2 XLを日本で使用できるようになっても、NTTドコモやNTTドコモ系のMVNOのSIMを入れて使用する場合は、やや不便かもしれない。
スマートフォンの型番を知っておくと何が良いのか
最後に、型番について今まで紹介してきたが、なぜ型番を知っておくことが重要なのか紹介したいと思う。Pixelに関しては、現在日本でほぼ使用できないに近いため、そもそも手に入りにくい。しかし、今後日本での発売も期待できると思われ、その時に備えるため、またPixel以外の端末や商品にも該当する話なので一般の知識としても是非頭に入れておいてほしい。
わからないことがあった時に調べられる
今回のPixelの型番についても、おそらくご覧になっている人は「Pixel」「型番」などといったキーワードで検索エンジンにかけ、この記事にたどり着いたかと思う。同じように、Pixelの商品について知りたい時は、検索エンジンに入力するキーワードが必要となる。それが、特定した商品であれば必ず型番が必要だ。
例えば他の商品で、モデル名を記載する人もいるかもしれない。しかし、モデル名となると、アルファベットで入力するか、カタカナで入力するかなどでその検索結果は異なってくることもあり、スペースの有無も関わってくる。そのため、検索結果にほしい内容が出てくるかは正直微妙である。もっとも正確に検索をしたいのであれば、型番が良いだろう。型番でヒットすれば恐らく確実に自分の検索意図の商品が出てくるはずである。
そのため、Pixelの商品の購入方法、使用方法がわからない、壊れてしまったなどといった時はすぐに型番で検索をすると便利だろう。
モバイルアクセサリを購入する時に必要となる
また、スマホや携帯であれば、モバイルアクセサリを購入する際に型番は必要となってくる。スマホや携帯は様々な形や太さ、ボタンの位置などがある。そのため、保護フィルムやケースなどは、それぞれの商品の仕様に合うように作られている。どれでも同じものが使えるというわけではない。
自分のスマホや携帯のアクセサリーを購入したい時は、アクセサリーの商品の裏に型番一覧が載っているはずのため、必ずそこで対応できる機種を確認の上購入するようにしよう。
中古での売買で必要となる
また、使用し終わった端末を中古買取業者に買取に出す人も多いだろう。その場合、見積もりが必要になるが、その際に型番を確認される。型番を知っていないと見積もりに時間がかかってしまったり、もし鑑定士が誤って判断した場合実際の価値と違う価値で査定されてしまう可能性もあるため自分でまず把握した上で見積もりに出すようにしよう。また、ネットでの見積もりや、あらかじめネットで検索しておおよその相場を把握しておくことも一つの手である。その場合も勿論型番は必要となってくるため、確認しておこう。
また、中古買取業者ではなく、個人でのやり取りで売買を行う人も少なくはないだろう。フリマアプリやネットオークションがその類である。こういったサイトで売買を行う場合にも、買い手と売り手両者共に勿論型番を認識していることは必要である。
個人でのやり取りでは特に、お互いに同じ認識を持つことが重要になってくる。後ほど思っていた商品でなかった、話していた内容と違ったというトラブルを防ぐためにも両者しっかりと型番を含む商品知識を持っておくようにしよう。
しかし、こういった個人間でのやり取りは全て自分の責任となってしまい、保証などがない。そのため、かなりリスクはあると言える。それでもそういったサイトで掘り出し物を見つけたい、自分の好きなやり方で売買を行いたいという場合は利用すると良いが、もし安全に売買を行いたいのであれば信頼できる実績のある企業から購入すると良いだろう。
まとめ
Pixelシリーズの型番や使用についての注意ついて記載したが、Pixelシリーズは、現状日本で発売されていない。また、発売される予定もない携帯端末シリーズであるため、技適マークの問題や対応している周波数の問題など、日本で使用できるまでのハードルは多く、そして高い。
それでも、Pixelシリーズの完成度は、Googleが力を入れているだけあって非常に高い。スマートフォンとしては、最強もしくは最強クラスの端末となるので、できれば、日本で正式に発売されることを期待したい。そして、堂々と使用したいところである。