毎月かかる通信機器の利用料金。節約したいと考えている人も多いだろう。安い利用料金で人気が高いMVNOへの乗り換えを検討している人も多いかもしれない。
データ容量限界まで使い込むヘビーユーザーならともかく、LINEで連絡を取ったり、Instagramに投稿したり、たまにYouTubeで映像を視聴したり、といったライトユーザーであれば、MVNOに乗り換えた方が、利用料金が安くなる可能性が高いからである。
しかし、MVNOには、大手キャリアにはない制約がある場合もあり、実際に使用してみると、使いづらく感じる場合もある。実際、消費者センターには、MVNOに関する相談が急増しているとのニュースもある。
そのため、MVNOを契約してMVNOに不満がある場合は、MVNOの解約を検討することになるだろう。しかし解約については、解約方法や条件などをよく把握しておかないと、違約金など余計な出費がかかる場合が出てくる。
果たして解約する方が本当に得なのか、しっかり吟味してから解約したい。そのためにも、解約方法などを事前に把握しておくことも必要となってくる。
そこで今回当コラムでは、UQモバイルの解約方法、違約金、MNP番号取得方法などについて記載していく。ぜひ参考にしてほしい。
CONTENTS
こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
UQモバイルとは
UQモバイルは、大手キャリアのauが展開するKDDIの子会社であるUQコミュニケーションズが運営するMVNOのブランドである。
NTTドコモの回線を利用するMVNOが多い中、UQモバイルは、auの回線を利用した数少ないMVNOの一つで、MVNOの中では断トツの通信速度の速さと高い通信品質、安定性を誇る人気の高いMVNOの一つである。
UQモバイルの解約方法について
UQモバイルを解約する場合は、UQお客さまセンサーに電話をして手続きを行う。
電話からの解約手続きとなる
他のMVNOではwebでも解約を受け付けている場合もあるが、UQモバイルではwebでの解約手続きは受け付けていない。
電話番号は、日本国内からならば0120-929-818からの、フリーダイヤルとなっている。海外からも問い合わせが可能となっているが、こちらは電話番号が異なり、有料かつUQモバイル専用となっている。番号は+81-3-6327-5005。
受付時間は、9:00〜21:00と限られてはいるが、年中無休となっている。土日休日でも受け付けているので、平日働いている人でも問題ないだろう。携帯電話やPHSからも繋がるようになっている。
ただし、お昼や夕方、4月の新生活スタートシーズンなど電話が混雑する時間帯や時期もあるため、時間に余裕がないときは避けた方がいいだろう。
ただし、混雑する可能性が高い
また、月末はUQお客さまセンサーへの通話が多く、混雑する可能性が高いとのことだ。実際に独立行政法人国民生活センターにも、格安スマホのサポートの電話窓口へ何度かけても話し中で繋がらないという事例が寄せられていると今年発表されている。こちらも考慮して時間に余裕を見て電話をかけることをおすすめする。
しかし電話が繋がらなくては始まらないので、ここでは無事電話が繋がったとしよう。ここからは解約方法を説明していく。
フリーダイヤルにかけるとまずは音声ガイダンスに繋がるようになっている。お客さまセンターはUQ WimaxとUQ mobileで共通の番号となっているので、音声ガイダンスが流れ始めたらUQモバイルを選択する。「2」を押そう。
次に「3」を押すと「ご契約内容の確認や変更、他者へのお乗り換えに関する問い合わせ」を選択できる。
解約に必要なもの
解約に際しては、契約した電話番号、契約者氏名、暗証番号などを確認が必要となる。データ通信プランでは、電話番号を使用することはほとんどないため、把握していないことも多いので、すぐに回答できるよう事前に確認事項をまとめておいた方がいいだろう。
解約の理由も聞かれるかもしれない。余計な時間のかからないよう、パッと言えるようにしておくといいだろう。
解約は即日行われる
UQモバイルの場合、解約は即日行われる。つまり、UQお客さまサポートセンサーとの解約の電話が終了した時点で使用できなくなる。そのため、他に通信手段がない場合、そこで外部との連絡が出来なくなる場合もある。
他社回線との二台持ちなどしていないのであれば、代わりとなる通信手段を手に入れてから解約するなど、解約するタイミングに注意したほうがいいかもしれない。
解約時の契約解除料・月額料金
解約する時に気になるのが、契約解除料金(違約金)、月額料金であろう。解約するのであれば、これ以上そのMVNOに費用をかけたくないのが正直なところである。
解約料金が発生する可能性がある
まず、契約解除料についてだが、UQモバイルは、音声通話プラン、ぴったりプラン/たっぷりプラン、おしゃべりプランの解約をする時に料金が発生する可能性がある。データ通信プランのみの契約だった場合は、契約解除料は発生しない。
一つ目の音声通話プランの場合であるが、予め最低利用期間が12か月と決まっている。そのため、以下のプランを利用開始日から12か月以内に解約した場合、契約解除料として、9,500円(税別)が必要となる。
- ・データ高速+音声通話プラン
- ・データ無制限+音声通話プラン
- ・データ高速+音声通話プラン(V)
- ・データ無制限+音声通話プラン(V)
もう一方のぴったりプラン/たっぷりプランの場合は、最低利用期間が24か月と設定されている。そのため、利用開始日から24か月以内に解約した場合、契約解除料として、9,500円(税別)が必要となる。
このぴったりプラン/たっぷりプランの最低利用期間は、MVNOとしては長めに設定されているので、解約する時は契約期間に注意したほうがいいだろう。
解約料金は必ず確認すること
また、2017年3月に登場したおしゃべりプランを契約している場合も、更新月以外の月(24ヶ月目以内)に解約する場合、契約解除料として9,500円(税別)が必要となる。
2017年3月以前にぴったりプラン/たっぷりプランを契約している場合、おしゃべりプランに自動移行されている可能性もあるが、契約解除料に関しては同じ扱いとなっている。契約期間もUQモバイル利用開始時期から引き継がれているので、心配いらない。
その他に、端末購入時に初期費用を安くするサービスである端末購入アシスト(25か月)やUQ購入サポート(12か月)も、契約期間により契約解除料が発生するので、解約する時は、そちらも注意したほうがいいだろう。
上記のプランやサービスを利用している場合には契約期間の確認が大切だ。
オプションによっては日割り計算
次に解約する時の月額利用料金であるが、UQモバイルは、日割りで月額利用料金を計算する。つまり月の途中で解約する場合は、月額利用料金が満額必要となることはない。
ただし、一部オプション料金などは、日割りとはならず、月額料金の満額が必要となるので、こちらも注意したほうがいいだろう。
端末の支払いが分割途中の場合
スマートフォンなど端末を分割で購入した場合にも気をつけなくてはならない点がある。分割での支払いが終了しないうちに解約した場合でも、スマートフォン購入代金の支払いが完了するまで毎月分割の金額を支払う必要があるので、こちらは、解約しても忘れないようにしたほうがいいだろう。
以上のように、契約解除料はかからずとも、事前に利用していたサービスによっては解約後も支払いが続くこともあることを覚えておいて欲しい。
なお、契約内容や時期を忘れてしまっている場合は、my UQ mobileにアクセスすれば確認ができる。こちらはスマートフォンやPCなどのブラウザや、アプリからアクセスできるので活用することをおすすめする。
更新月について
UQモバイルの場合、ぴったりプラン/たっぷりプランが、2年毎に契約を自動更新するシステムとなっているので、ぴったりプラン/たっぷりプランは、25か月目が契約の更新月となる。
つまり、契約から25か月目に解除する場合、上記の契約解除料はかからず、それ以外の時期に解約する場合、契約解除料が必要となる。
更新月の早い時期に連絡しておく
ここで、注意したいのが、解約するタイミングである。前述のように月末は、UQお客様サポートセンサーに電話がつながりにくくなる傾向となる。
しかし、万が一更新月の月末に電話がつながらず解約できずに翌月となった場合でも、ぴったりプラン/たっぷりプランは、自動的に2年契約が更新されてしまう。そこから解約しようとすると、契約解除料が必要となってしまうのである。
そのため、ぴったりプラン/たっぷりプランを解約したい場合は、更新月の早い時期にUQお客様サポートセンサーに連絡をした方がいいだろう。
MNPの転出方法について
通信会社を変更し、電話番号が変わるとなれば周囲に知らせなくてはならない。しかしそれは面倒だろう。
そんな時に役立つのが携帯電話番号ポータビリティ、通称MNPだ。解約時にMNP転出しておけば、他社移行後も同じ番号をそのまま利用できる。家族・友人・職場などに知らせる手間が省けるので、是非とも利用したいところだ。そのやり方を説明しよう。
サポートに連絡してMNP転出の転出手続きを行う
UQモバイルのMNPの転出方法についてだが、UQお客様サポートセンサーに電話して、MNP転出の手続きを行う。そこで、MNP予約番号を取得し、転出先の通信会社にMNP予約番号を連絡し、MNP転入手続きが完了した時点で、UQモバイルは解約となる。
なお、UQモバイルと契約時に、○○○○@uqmobile.jpというメールアドレスが付与されるが、MNPで転出する場合、この○○○○@uqmobile.jpというメールアドレスは引き継げない。
転出する場合は事前に契約期間などを確認する
また、MNP転出ができるのは、音声通話プランで契約している場合のみで、データ通信プランの場合は、MNP転出をすることはできない。
MNP転出する時は、手数料として、3,000円(税別)が必要となる。注意したいのが、MNP転出した時期により、前述の契約解除料が必要となる場合もあるので、MNP転出する場合も、事前に契約期間などを確認したほうがいいだろう。
ちなみに、転出先の通信会社でも新規契約に伴う事務手数料がかかる場合もある。
SIMカードの返却について
MVNOによっては、解約時にSIMカードの返却が求められている。しかし、安心して欲しい、UQモバイルではSIMカードは利用者自身で破棄するようにとなっているので、返却は不要だ。カードを切って処分しよう。
UQモバイルで即解約は可能か?
ネットなどで確認した限りでは、UQモバイルの場合、即解約することは可能なようだ。ただし、音声通話プランとぴったりプラン/たっぷりプランには、最低利用期間がある。そのため即解約すると、9,500円(税別)の解約解除料が必要となる。データ通信プランの場合は、契約解除料は必要ない。
また、端末購入アシストやUQ購入サポートに申し込んだ場合は、契約解除料が必要となる。ただし、それぞれ最大で60,000円、20,000円(それぞれ税別)の契約解除料が必要となるので、即解約を最初から考えている場合は、これらのサービスに申し込むことはないと思われる。
費用と手間が必要になる
UQモバイルの解約する場合について記載してみたが、解約する場合は、金額の差はあるものの、ある程度の費用と手間が必要となってくる。
通信がつながりにくいなどやむを得ない場合は別として、サービス内容やUQモバイルが持つ制約などが不満で解約するのであれば、これらの費用や手間は惜しい気もする。サービス内容やUQモバイルが持つ制約などは、事前に調べておけば判明する場合が多く、契約を回避できる可能性もあるからである。
解約時の費用や手間をかけないためにも、契約前にUQモバイルについてよく調べて置き、自分が使用する環境に合っているか検討したほうがいいだろう。
不要になったスマホがあるなら
乗り換えなどの理由でUQモバイルで契約したスマホが不要になることもあるだろう。そんなときはスマホ専門のフリマサイト「スマホのマーケット(スママ)」で売却してみてはいかがだろうか。

通常のフリマアプリと異なり、売り手と買い手の間にスマホのマーケットが仲介するようになっているので、ユーザー同士によるトラブルが起こる心配は無用である。
さらにスママDASHというサービスでは、売りたいスマホの状態などを入力するだけですぐに買取金額が表示されるようになっている。
自分で値段を決めて出品することもできるし、通常の買取サービスのようにすぐに買い取ってもらうこともできるので、スマホの売却を検討している方はぜひスマホのマーケットを参考にしてみてほしい。