IEEE802.11acのWi-Fi環境を構築の際、戸建て全体を電波でカバーは可能？

現在Wi-Fi通信規格の中で最も普及しているのが、質問主様が構築を考えられている IEEE802.11acになり通信速度もかなり速くなります。 多くの場合でIEEE802.11acであれば、2階建ての戸建住宅であれば問題なく電波は届くと思われます。 しかし購入するWi-Fiルーターのスペックにも左右されるところがありますので、 全体をカバーしたいということですから、以下の点に注意してみてはどうでしょうか？ ・アンテナの本数をチェックする IEEE802.11acは5Ghz帯という周波数を使って通信することになります。 電波の強さおよび通信速度はアンテナの数で決まりますので、アンテナ本数が多いものを選びましょう。 アンテナは内蔵と外付けの2種類がありますが、多くの製品は内臓されています。 本数は最大4本となるので、製品購入時にはチェックしましょう。 パッケージに2*2と書かれていれば、基準をクリアしていると言えます。 ・アンテナ以外に様々な機能についてチェックする 正直なところめちゃくちゃ安い4000円程度で売っているWi-Fiルーター以外であれば、 殆どのWi-Fiルーターでスペックの違いは顕著ではありません。 1万円を超えて数万円以上するようなハイスペックでなければ、Wi-Fiルーターはどれも似たり寄ったりです。 そうなってくると選択の決め手が無いように思いますが、大事なのはアンテナの本数だけでなく ビームフォーミングやMIMOといったような通信電波の扱いを変化させる機能や、 セキュリティ機能がどうなっているかで決めることになります。 特にセキュリティは重要で、サイトフィルター機能や接続する時間の制限などができるものがあります。 お子さんがいて接続する可能性がある場合は、そういった点も考慮したほうが良いです。 電波は多くのルーターで問題ないレベルになっていると考えて差し支えないと思います。 ・設置場所はなるべく家の中央 Wi-Fiルーターはなるべく家の中央に設置するようにしましょう。 2階建てであれば1階のリビングがいいかもしれません、リビングの位置が多少ずれている場合でも 最も多く使用する場所を意識すべきです。 家の中心に設置する意味は、電波を万遍なく全方位に向かって飛ぶようにするためです。 特にバスルームは電波が届きにくいスポットになるので、もしお風呂に入りながら スマホなどを使って動画を視聴する場合は注意が必要です。 IEEE802.11acは電波干渉が少ないメリットがありますが、コンクリートなどの構造物で 電波が減衰してしまいやすいので注意しましょう。 木造の場合はそこまで減衰が起こらないと言われてますが、子機を繋げる可能性のある場所で 速度を計測しながら遅い場所がないかチェックしてください。 ・電波の届かない場所があれば中継機の検討も もし電波が弱く切断が頻繁に発生したり、動画の視聴をしていてラグが酷い場合は 電波を増幅してくれる中継機の導入を検討してください。 中継機は親機から出ている電波を増幅する装置で、電波の届く範囲を広げてくれます。 とはいっても中継機にも限界があり、設置すればどこまでも電波が届くわけではありません。

11acのWiFi 環境を戸建て全体をカバーすることは可能です。加えて言えば、光回線でなければ戸建て全体をカバーすることは難しいでしょう。 光回線の速度は、戸建てであれば1GBbps ほどの速度があり、回線そのものの電波の強度もそれなりに強いと言えます。しかし、回線が強かったとしても、使用する WiFi 機器によっては全くその恩恵に預かることができません。 つまり、家全体をカバーするほど強力な電波を使用するためには光回線の WiFi 機器を強くする必要性があります。加えて言えば、その WiFi 機器の電波が11ac 対応しており、受け取る側の機器も11ac を受け取れるものでなければ、環境構築することできません。 また、最新のネットワーク機器であれば、パソコンでもゲーム機でも電波に関する感度は非常に高く、携帯電話などでも電波を確認することは容易に可能です。戸建て全体をカバーするということは1回に回線の供給場所があり、2階や3階まで届かせたい場合などはこのパターンにあてはまるでしょう。簡潔に言えば、WiFi機器が強ければ強いほどカバーできる確率は上がります。 もっとも、強力な WiFi 機器を使えば間違いなく家全体をカバーすることは容易であり、場合によっては外にまで達するほど強力な電波を発しているものも少なくありません。 ちなみに、ある一定の期間から戸建て用の光回線は、1GBbps の速度を出せるようになったものの、それ以前は100M Bbps ほどの速度しか出せない契約であったため、 WiFi 機器を変化させたとしても限界があります。つまり、強力な WiFi 機器があったとしても元の電波の強さが非常に重要であることから、光回線とケーブルテレビの回線の強さは全く異なると言えるでしょう。 WiFi 機器の強さと回線そのの強さが相乗効果を出してこそ、戸建て全体をカバーすることが可能となります。もちろん、環境によっては、 WiFi 機器をプロバイダーなどから借りたもので賄うことも可能であるため、構築したい環境にあった WiFiを使用することが最も大事だと言えます。 ちなみに、最新の WiFi 機器は、ある程度値段も高いものの非常に強力であり、強力な WiFi によって環境を構築することができなければ、回線を変えるしかありません。回線が仮に光回線であった場合は、届かせたい場所まで電波が届かせる必要性があるため、中継機などが必要となることもあります。 総じて、戸建全体を電波でカバーすることは可能であるものの、使用している WiFi 機器によってその環境が完全に構築できるかどうかが変わってきます。自分の家の広さにあった強さの WiFi を選択していきましょう。

戸建て住宅にWi-Fiルーターを設置する際に気をつけたいポイントになるのが、 ・戸建ての構造に沿って「縦方向に電波が飛ばせること」 ・通信機器へと集中的に電波を飛ばせる「ビームフォーミング機能搭載」 ・複数の通信機器接続を同時に処理する「MU-MIMO対応機種であること」 ・Wi-Fiルーターを設置する場所 ・戸建ての建材が電波を通しやすい材質かどうか となっています。特に上から3つのWi-Fiルーターの機能については、第5世代となる最新のWi-Fi規格「IEEE802.11ac」にはこれら全ての機能が搭載されており、戸建て全体へ電波を飛ばすことは十分可能であると考えてよいでしょう。 ビームフォーミング機能につきましては、スマートフォンやタブレットなど、家の中で移動しながら接続する際にも電波が弱くならず、安定して接続できるので便利です。 また戸建てということで家族で暮らしていることを前提に考えますと、複数の通信機器で同時に接続する機会は多くなることが予想されます。その際にMU-MIMO技術が搭載されたIEEE802.11acなら、通信の速度が落ちにくくなり、快適な通信環境が望めます。 また、電波をまんべんなく飛ばせるか否かは、ルーターの設置場所によっても変わります。できれば家の中心にあたる場所に置けるのが理想ですが、配線などの都合でどうしても無理な場合は、通信機器の使用頻度が高い場所に設置するのがよいでしょう。 そして木造建築の家なら問題ありませんが、鉄琴コンクリートの場合は電波が通りにくくなるので、よりパワーの強いWi-Fiルーターを選ぶことが重要になります。 以上ですが、ご参考になれば幸いです。

2階建ての戸建て住宅全体を、1台IEEE802.11ac無線LAN親機でカバーすることは可能です。 ご自宅が大豪邸だったり、分厚い鉄の壁があったりするなどの事情があるようでしたら別ですが… 一般的な戸建て住宅であれば、1台のIEEE802.11ac無線LAN親機で、2階までのWi-Fiは十分カバーできますよ。 もし可能な限り通信速度を上げたいのであれば、親機の設置場所にも工夫してみると良いでしょう。 Wi-Fiを使用する部屋のちょうど中心に位置するような所に親機を設置することができれば、より電波品質を落とすことなく、各部屋で同じくらいのスピードで使用することができます。 とは言え無線LAN親機を設置する場所は、光回線など外からの回線を引き込む場所の近くにするでしょうから、それらを含めて自宅の中心位置に設置するのは難しいかもしれませんね。 （外からの引き込み回線を長くするのは工事も大変ですし、見た目もあまりよろしくありませんので） もし回線引き込み場所の都合により、家の端のほうに無線LAN親機を設置せざるを得ない場合でもWi-Fi品質を保つ方法はありますのでご安心ください。 先ほど書いた家の中心部の位置に無線LAN中継器を置き、引き込み場所に置いた無線LAN親機の電波を中継させることができます。 無線LAN中継器は専用機もありますが、無線LAN親機の機能に中継機能を持つものもあります。例えば下記の機種はIEEE802.11ac無線LAN親機ですが、中継機能も持っています。 ・バッファロー「AirStation HighPower Giga WSR-1166DHP3」（\5,000前後） https://www.amazon.co.jp/dp/B071XW58ZV とは言え、最初から中継器を用意しなくても、1台の親機で快適なWi-Fi環境になる可能性も十分ありますので、以下のようなステップで取り組んでみることをおすすめします。 1.回線引き込み場所に合わせて無線LAN親機を設置する。 2.各部屋でWi-Fiを使用し、問題ないかチェックする→問題なければここで終了 3.問題があった場合、無線LAN中継器を設置 こうすれば、無駄な費用をなるべくかけることなく家全体の快適なWi-Fi化ができるでしょう。 中継器はあとから増設もできるので、もしWi-Fiを使用する部屋が変わったなどの事情があっても柔軟に対応することができるのが嬉しいですね。 ご参考にしていただければと。