山林地経営の有効な活用方法は？

山林は都会と比べて収益性が乏しいため、具体的な活用法が見つからなくて困っている人も多いと聞きます。 山林と聞いて真っ先に想像するのは林業ですが、植栽や生苗は個人レベルではなかなかハードルが高い面があります。太陽光発電の場合、よほど日当たりが良くなければ発電量はそう期待できないでしょう。 そんな環境下で、山林から収益を得ようとすれば、敢えて僻地を求めている（またはそれで構わない）というニッチな層を探して賃貸することだと思います。 まずはニーズに合った建物を建て、入居者あるいは利用者を募って定期収入を得るというわけです。そんな観点から思いついたのは「芸術家のアトリエ」と「倉庫」です。 ①「芸術家のアトリエ」 土地に建物を立てて人に貸す場合、入居率を高めるためには一般的には「便利さ」が求められます。例えば飲食店の場合、集客力を高めるには駅前や国道沿いの立地が真っ先に好まれるわけです。 一方、数としては少ないながら、人の往来が少ない僻地を求めている、あるいは僻地でも構わないという人も存在しているかと思います。 その一例が画家や陶芸家をはじめとする芸術家たちです。作家にもよるでしょうが、芸術家は人の往来が激しい場所よりも、作品制作に没頭できるような人里離れた静かな場所を好む傾向にあります。 制作には一定以上の広さが必要ですし、制作した作品をどこかに保管しておかねばならないという事情も抱えています。例えば、画家ならば100号のような大型絵画を描いた場合、都会の自室に保管しておくのは邪魔になりますし困難です。 そういったことから、芸術家のアトリエになるような建物を建てて入居者を募れば意外と人気が出るように思いました。芸術家たちが自由に制作活動をでき、かつ交流をしながら高め合えるスタンスならば入居希望者は一定数いるような気がします。 ②「倉庫」 世間には倉庫業という業種が存在します。保有している大量の荷物を有料でもいいからどこかに保管したいという人が一定数存在するというわけです。頻繁に出し入れする必要性がない荷物ならば、保管する場所が僻地にあったとしても支障はないと考える人もいるような気がします。 もし所有されている山林が、車輛で出入りしやすい地にあるならば、倉庫をつくって格安でレンタルをしたら人気が出るかもしれません。貸主は簡単なメンテナンスと立ち会いをするだけで不労所得を得られてしまうというわけです。

相続などで山林を取得し、そのままにしている方が多いのではないでしょうか。使用していない山林はそのままにしておいても固定資産税が発生し、毎年納税しなければなりません。山林の活用方法には多くの種類があり、キャンプ場などのレジャー施設にするなど使い方によっては収益を見込めるものもあります。現在注目を集めている太陽光発電を行うこともできます。せっかく大きい土地を手にされているのであれば、そのまま放置するのではなく、さまざまな方法でその土地を活かしていく為の方法について解説していきます。 ①山林で特用林産物を生産して活用する方法 所持している山林の種類によっては自然のものとして捉えた方が良いケースもあります。自然を活かして林産物を育てたり採取したりして売ることもできます。山林にある資産は立木だけでなく、松茸や椎茸などのきのこ類、タケノコ、わさび、木の実、山菜などの特用林産物と呼ばれるものがあります。これらの特用林産物を利用して収入を得るという方法もあり、日本の林業における生産額の５０％以上は特用林産物が占めています。松茸はもちろん、椎茸などのきのこ類は日本国産品であるというだけで価値が高くなり、外国産と比べても需要がありますし、山菜採りのツアーなども人気があります。また、木の種類によってはクワガタやカブトムシなどの昆虫が獲れることもあります。自分自身での収穫や販売が大変な場合や、遠隔地にいて頻繁に戻れないなどの場合は、きのこ採りや山菜採りのツアーや昆虫採集ツアーのために山林を開放するという方法もあります。 ②山林をレジャー施設として活用する方法 都心から大きく離れていたり、相当の僻地などでない場合はレジャー施設として山林を使用するという方法もあります。キャンプ場や釣り堀、ハイキングコース、アスレチック場を作るなどして、来訪者を呼び込む方法です。キャンプ場やコテージを設置すれば、新しくできたキャンプ場でキャンプをしたいという人の来訪も見込めますし、アスレチック場を併設すると家族連れでの利用にも人気がでるかもしれません。ハイキングコースであれば、年配の方でも趣味として行っている人もいます。綺麗な川が流れているのであれば、釣り堀を作るのも効果的です。キャンプ場やコテージなどであれば、利用料として収益を得ることもできます。規模を広げて大掛かりなものにすればするほど収益は上がりますが、その場合は個人での対応が難しくなるため、レジャー施設を取り扱っている事業主に土地を貸して経営してもらう方法をとると良いでしょう。 ③山林を地元の自治体などに使ってもらう活用方法 大掛かりなレジャー施設やキャンプ場を設置するほどのことではなく、ちょっとしたレクリエーションができる場所として提供したいといった場合は、地元の自治体や町内会に山林を提供するといった方法もあります。幼稚園や小学校での芋ほりや栗ひろい、遠足などのイベントに使ってもらうことができます。 以上です、少しでも参考になれば幸いです。

質問者さんがおっしゃる通り、大きな収益を生む事業には不向きとされることが多い山林地ですが、それでも安易に売却を検討するよりも、事業にいかせないか検討することはとても良いことだと言えるので、ご紹介していきましょう。 なお、余談にはなりますが、宅地などと比べると固定資産税は安価であり、多少放置したままにしていたとしても金銭的な負担はあまりないでしょう。管理も森林ボランティアなどのNPO法人に依頼すれば、最低限の維持に問題は出ないとされています。 といわけで、具体的な事業をご紹介していきましょう。 ①太陽光発電 土地が広く余っているなら、鉄板なのが太陽光発電などの再生可能エネルギー発電事業です。国が一定の金額で電力会社を通して買取ってくれる制度である「再生可能エネルギーの固定買取制度」を活用できるので、収益の採算を考えやすいのがポイントです。 なお、太陽光発電パネルが置けそうになくてもやりようはまだあります。確かにイメージ的には、大量の太陽光発電パネルで発電する野立て太陽光発電が強烈に思い浮かぶでしょうが、バイオマス発電という手段もあるのです。これは、木材をメインに食品廃棄物や家畜の糞尿などのを燃やして発電する方法であり、要するに山林に近いほうが有利な事業なのです。輸送コストが抑えられますから。加えて、実は太陽光発電よりも買い取り価格が高く設定されており、山の整備にも繋がりますので、要検討の事業だといえるでしょう。 ②キャンプ地への転用 一般財団法人のデータではありますが、キャンプを楽しむ人工は増加傾向にあり、800万人超のパイがあります。本格的な登山は減少傾向にあるようなので、立地が重要となってきますが、購買力のある30代前後が増えつつあり、昨今はアウトドアが題材の漫画やアニメが受けているという背景もあります。したがって、豊かな自然を楽しめるようなレジャー施設、ないしは宿泊施設のようなものが用意でき、動線が確保できればビジネスモデルとして成立し得るでしょう。ハードルは高いでしょうが、ブームに乗って一定の知名度を確保することができれば、継続的な収益を見込むことができるでしょう。 以上、2つの事業方針をご提案させていただきました。これらに加えて、単純に木材伐採して売るという手もありますが、何かしら継続的な利益が出る事業にできれば、財産になりますので、ぜひチャレンジしてみてください。

おっしゃる通り、山林地経営は非常に難しいとされています。 最も簡単な方法としては林業を経営することが挙げられますが、素人が林業を行うのは非常に困難。 専門業者でも赤字になるほどです。 よって、今回ご紹介する活用方法は林業以外のものをご紹介いたします。 ご参考いただけますと幸いです。 1.山林をレジャー施設として活用する 都心から大きく離れている場合や簡単に行くことはできない場所を除いて、山林地をレジャー施設として利用する方法があります。 キャンプ場やコテージを設置すれば、新しくできたキャンプ場でキャンプをしたいという人の訪問を見込めます。 ハイキングコースを整備すればハイキングが趣味とする人の利用が見込め、アスレチック上を整備すればファミリー層を取り込むことが期待できますね。 また綺麗な川が流れているのであれば、釣り堀を作るのも有効な手立てです。 このように山林地をレジャー施設として活用し、利用料を取れば収益を上げることができるでしょう。 2.山林地を太陽光発電用に活用する これは保有している山林地が広大である場合に特に有効です。 立木を伐採し整地した後に、太陽光発電システムを取り入れる形で山林地を活用するのです。 長期にわたって安定収入を見込むことができるため、条件が合えばぜひ検討すべき活用方法と言えます。 また参考までに太陽光発電に必要な費用を記載しておきます。 太陽光発電を始めるにあたって必要なものは、太陽光を集めるための「パネル」電力を交換する「パワーコンディショナー」「接続ボックス」、電気を送る「集電ボックス」などです。 これらを全て設置するためにかかる導入費用は10kw以上の発電の場合、1kwにつき約31万円となっています。 そして10㎡〜15㎡につき1kwの設置が一般的となるので、仮に保有している山林地を仮に300㎡とすると31万/kwx20kwで620万円の費用がかかります。 その他に立木の伐採や整地の工事費用がかかるので、予算は十分に確認しなければなりません。 3.森林ボランティアに使ってもらう 森林ボランティアとして活動しているNPO法人や市民団体に使ってもらうことも一つの手です。 これらの団体は森林の整備をしたり、一般人に森林への興味を持ってもらえるような関心を高めるような活動をしたりといった活動を行っています。 そのため、不法投棄などによって山林地が荒れることを防いでくれます。 レジャー施設としての活用のように収益を見込むことはできませんが、無料で山林地を整備してくれるのは大変ありがたいですね。 4.山林を地元の自治体などに使ってもらう レジャー施設ほどしっかりとしていないものの、ちょっとしたレクリエーションができる場所として活用してもらいたい場合には、地元の自治体などに提供することもできます。 幼稚園や小学校の遠足といったイベントに利用してもらう形で山林地を活用するのです。 が、これも無償提供となるので収益を見込むことはできません。 5.山林地を民間企業に貸し出す 会社の事業所や福利厚生施設の利用地として、保有している山林地を民間企業に貸し出すのも有効な活用方法と言えます。 が、この活用方法を行うためには都市計画法に関して十分に注意しなければなりません。 なぜなら、都市計画法によって市街化区域・市街化調整区域に振り分けられている区域は建物の建築や土地開発に制限がかかり、知事や市長から許可を得る必要があるためです。 また建築基準法による制限もあるため、こちらの活用法を検討する際には業者と十分に話し合って、慎重に計画を進める必要があるでしょう。 以上が山林地の主な活用方法となります。 場合によってはなかなか収益を生み出すことが難しい場合もありますが、ぜひご参考にされてみて下さい。