2016年12月、総務省が実質0円規制を実施した。これによりかつて一斉を風靡した実質0円になるような大幅な値引きは姿を消すかに思われたが、大手キャリアであるdocomoは独自の戦略を取っている。今回は、ドコモの0円携帯、0円スマホはどれかについて検証してみた。


Fujitsu ARROWS-V F-04E. / MIKI Yoshihito. (#mikiyoshihito)
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0円の仕組み
そもそも、高価な電化製品である携帯電話やスマートフォンが何故0円で販売されているのか。その仕組みについて説明したい。 「0円」と一口に言っても、頭金、実質、一括、など先に言葉がつくことがほとんどではないだろうか。
頭金0円とは、店舗が設けている料金設定だ。この頭金は最初の料金設定には入っていないことがほとんどだが、プラスして課せられる場合が多い。なので頭金0円はあまり意味のない0円といえるだろう。
実質0円は、契約の二年間使い続けるというもとで生まれる0円だ。端末代が0円になっているわけでなく、利用料金が多く割引され、0円に見えるというものである。そのため、2年間同じ機種を使う自信がない場合、すぐに乗り換える場合にはあまりおすすめできない0円だ。
一括0円は、端末に支払う額が0円ということになる。他の割引などと併用するとかなりお得になる0円だ。なので、0円の中でもこれはかなりオススメだ。
ほかにも料金プランなどで0円になるものもある。その場合、料金プランの0円の方が実質お得になることが多いので、きちんとチェックして契約しよう。
0円に非常に近い価格のdocomo with対応スマホ
実質0円規制が行われた現在、0円の携帯やスマホが存在するのか?という疑問が湧くのが自然だろう。結論から述べると、docomoにおいてMNPの実質0円機種は大幅に少なくなった。しかし、その代わりに最新モデルが0円に非常に近い価格で機種変更できるようになっている。
一昔前の0円機種は、型落ちしたものであったり、不具合が多いなど、何かしら訳ありのものが多かった。しかし2017年10月現在は、事情が変わっている。2016年頃から総務省の指導が厳しくなっているのだが、docomoは「docomo with」対応のスマートフォンを導入することで、最新のスマホで実質0円に近い機種を用意したのである。
「docomo with」とは、対象のスマホを購入することで、一度契約すれば次に機種変更するまで同じ1,620円の割引がずっと続くサービスである。毎月一定金額の割引が続くということがポイントだ。2年だけという限定ではない。その為、同じ携帯を3年とか4年使用する傾向がある人は、スマホの実質価格が2年以上を超えれば0円どころかマイナスになることすらあるのだ。かなりお得と言って良いだろう。
2017年10月現在発売されている中で対象となっているのは「Galaxy Feel SC-04J」と「arrows Be F-05J」の2機種だ。
Galaxy Feel SC-04J
一括でも36,288円と手に取りやすい価格を実現している「Galaxy Feel SC-04J」。「docomo with」対応の2種類のうちでも特にオススメのモデルだ。docomo with割引として毎月1,620円の割引が適応されれば、2年間の利用での実質価格は約3000円程度。2年2ヶ月以上利用を継続すれば実質0円以下である。かなり魅力的な価格設定と言えるだろう。スペックがミドルレンジ以上である点も注目に値する。
2017年に発売したこの製品は、色味はMoon White 、Opal Pink 、Indigo Black 、Aurora Greenの四色で展開している。サイズは幅67mm、液晶は4.7インチの片手操作も可能なサイズだ。
サイズとは比例せず、大容量のバッテリーを搭載しており、電池持ち時間170時間という長時間を誇っている。急速充電に対応しており、110分でフル充電が可能という便利なものだ。
カメラにもこだわっており、自撮り向けの機能が豊富となっている。「フィルター」、「コラージュ」の機能が初めから搭載されている。そのため、簡単にすぐに楽しく撮影が可能だ。「美顔モード」も初期設定から搭載されており、自撮りもすぐに行える。
防水・防塵機能も充実しており、IP6Xとなっている。生体認証も搭載している。
CUPはサムスンの自社開発のExynos 7870を活用。RAMは3GBとこのクラスのスマホにしてはなかなか大きい数字となっている。加えて防水や防塵機能を有しており、しかもキャップレス防水だ。
また、ワンセグやおサイフケータイ機能も付いているので、日本人が使いやすいように工夫されている。電池の持ちも良いので、安心して使用できることを評価する声も多い。ゲームなどを利用しないのであれば十分性能の良さを感じることができるだろう。コストパフォーマンスが良いスマホだ。
維持費は最安で302円という驚異的な数字を記録している。実質0円に近いスマホがほしいなら、docomo with対応の「Galaxy Feel SC-04J」はかなりオススメ機種である。
arrows Be F-05J
もう一つのdocomo with対応スマホである「arrows Be F-05J」も悪くないアイテムだ。一括で購入しても本体価格は28,512円と、「Galaxy Feel SC-04J」よりさらに安くなっている。とにかくコストを抑えたいという場合には、魅力があるモデルだ。
2017年に発売されたモデル。色味はBlack、Red、Whiteの三色展開となっている。 おサイフケータイ、ワンセグといった生活面で役に立つ機能が充実している。ワンセグはアンテナ内蔵型なのですぐにどこでもテレビを視聴できる。
耐久性が非常に高いモデルで、対応しているものとして、防水(浸漬)、防水(風雨)、防塵、耐衝撃、対振動、耐日射、防湿、塩水耐久、高温動作、高温保管、低温動作、低温保管、低圧動作、低圧保管に対応している。特に防水に関してはキッチンや水回りでも利用できるので非常にありがたい。
ディスプレイは5インチの少し大きめとなっており、片手で使うには少し大きいだろう。カメラは、アウトカメラ1310万画素、インカメラ500万画素となっており、十分きれいな写真が撮影できるだろう
。ただし、性能は「Galaxy Feel SC-04J」よりも劣る。CPUはSnapdragon 410なので、廉価モデルの中ではまだ安定した動作をしてくれると言えるだろうが、RAMが2GBでROM部分は16GBしかない。スマホの利用がかなり限定されているという人の場合は問題ないかもしれないが、よく使う人にとっては使いにくさが目立つ仕様となっている。
docomo with対応の良いところは、長期利用すればするほどお得さを実感できることだ。維持費は最安302円とは言え、長く利用することが考えると「arrows Be F-05J」は少々心もとなさがある。
ただ、決して使えないわけではない。購入費用を抑えたいなら「arrows Be F-05J」にしても良いだろう。 スマートフォンを二台持ちする、その二台目というのにふさわしい機種ではないだろうか。
低価格な格安スマホMONO MO-01J
機種変更でも一括648円という低価格で話題をさらったMONO MO-01Jも、0円に限りなく近いスマホと言えるだろう。購入に際しては、端末購入サポートと呼ばれるサービスに加入する必要がある。端末購入サポートとは1年間のうちに機種変更や解約をした時に違約金が発生する割引のことで、1年経てばその縛りはなくなる。
2016年に発売されたMONO MO-01J。色はホワイトとブラックで、シンプルなデザインをしている。本体幅69㎜で液晶ディスプレイは約4.7インチ。片手でも利用できるサイズ感だ。
バッテリーは3日持つ大容量だ。防水機能があり、水濡れを気にせずキッチンなどでも利用できる。マナーモードへの切り替えが簡単に行えるスイッチを搭載して、画面を付けずに切り替えが行えるようになっている。
アウトカメラは広角1330万画素のカメラで撮影がきれいに行える。インカメラも490万画素で自撮りもきれいに行える。
性能に関しても、ゲームなどをしなければほぼ全く問題がない。格安スマホのミドルレンジ帯のモデルと比べてCPUもRAMも十分性能の高いスペックを備えている。デザインも安っぽくなく高級感がある点も嬉しいポイントだろう。価格を考えれば十分有りなスマホである。
なお、2017年12月には第2世代「MONO」(MO-01K)が発売されることが決定している。こちらは、初代には適応されなかった「docomo with」に対応しているモデルだ。価格は25,272円で販売予定と初代に比べれば高めとなっているが、「docomo with」によって、毎月割引が発生し長く使えばそれだけお得になるという特性がある。チェックしておいても良いだろう。
0円ではないがコスパの良い注目のスマホ
0円とまではいかないまでも、性能を考えたならかなりお得な非常にコスパの良いスマホも存在する。それが、「iPhone 6s」と「iPhone SE」だ。
iPhoneはスマートフォンの中でも非常に人気のシリーズであり、多くの人が愛用している。iPhone同士のデータの交換や通信なども安定しており、メリットが多い機種だ。また、アクセサリーも充実しており、その面でも多くの人が利用している。
androidに比べるとカバーやケースも多く発売されており、また、ブランド自体が好きという人も多いiPhoneシリーズ。新しい機種も発表されるなど、人気は今後も続くだろう。
iPhone 6s
2017年9月にiPhone8が発売されたとは言え、iPhone 6sと言えばまだまだ高性能な機種として名高い。そのiPhone 6sが64GBでも15,552円で入手できるようになっているとしたらかなりお得と言えるだろう。新品のiPhone8が64GBで9万円近くすることを考えると、コスパは非常に良いと言える。
iPhone6sはローズゴールド、ゴールド、シルバー、スペースグレイの4色展開となっている。ディスプレイはは4.7インチと片手操作ができるサイズとなっている。
3D Touchが搭載され、指紋認証ができるようになった。なのでホームボタンを押して登録した指を押し当てるだけでロックが解除できるようになっている。このTouch IDを利用したApple payという指紋認証でのウェブ上での買い物が可能になった。カメラは12MPカメラで、手振れ補正機能を利用したLive Photosやオートフォーカス、などができる。
iPhone 6sの性能の良さは言うまでもない。確かに実質0円と比べると価格は高いと思われるかもしれないが、逆に考えるとわずか15,552円でiPhone 6sに機種変更できるなら、下手な格安スマホに手を出すよりずっと良い判断をしたことになるだろう。性能がよく、安心して長く使えるiPhone 6s。価格以上の価値を提供してくれるはずである。
なお、iPhone 6sが安く購入できるようになっていることは有名になってきており、ドコモオンラインショップでの在庫が少なくなっているので、購入したいなら早めに行動することを推奨する。
次世代機が売り出し始めたので、今後はiPhone 7も安く手に入れることができるようになるかもしれない。まだ変更時期でない人は、それを待ってみるのも一つの手かもしれない。
iPhone SE
iPhone 6sは、現在値下がりによってかなりコスパが良くなっているのだが、人気すぎて在庫が少ない点が難点だ。安定した供給があって、しかも値段が安くなっているiPhoneシリーズと言えばiPhone SEが挙げられる。
iPhone6sのスペックとiPhone5のサイズを併せ持ったiPhone SEは、大きくなったiPhoneが使いづらいと感じていた人たちに非常に人気の機種だ。片手で難なく利用できるiPhone SEは、4インチの画面だ。サイズは一世代前のiPhone5と同じサイズであるが、Touch IDの機能や高機能カメラなどの高いスペックを誇っている。
サイズ感から手が小さい女性などに人気なシリーズとなっている。性能も申し分ないので、片手でiPhoneを利用したい人は、iPhone SEを検討するといいだろう。
iPhone SEにもiPhone 6s並みの処理性能がある。4K動画を撮ることもできるし、デザインも安っぽくない。16GBなら一括で15,552円で入手できる。64GBでも実質負担金が約20,000円位で手に入る。iPhone 6sと比べると値段の部分ではやや割高なところもあるように見えるかもしれないが、定期的に供給されており、購入しやすいというメリットは大きい。
長く使えて性能も良く安いスマホを求めるなら、iPhone SEはとてもオススメと言えるだろう。操作もしやすいし、ノウハウはネット上にあふれているので疑問点をすぐに解消できる。アクセサリーの類も豊富だ。コンパクトモデルなので扱いやすいという点も評価に値する。0円とまではいかなくとも、コスパがとても良い魅力的なスマホである。購入を検討してみてはいかがだろうか。
ドコモオンラインショップを賢く使おう
オススメの機種を紹介したが、これらはドコモショップではなく、ドコモオンラインショップで買うことを強くオススメする。ご紹介した価格もドコモオンラインショップでの価格を参考にしており、店頭のドコモショップでの価格ではないので注意しよう。
店頭のドコモショップを利用してしまうと、まず頭金として5,000円くらい上乗せされてしまう。しかも、機種変更の場合、手数料が2,160円かかる。加えて、とても混むので待ち時間が長いというデメリットがある。誤解している人も多いが、店頭のドコモショップの多くは代理店であり、ドコモの直営店というわけではない。その為、余計な費用がかかりがちなのである。
店員から直接話を聞けるのはメリットかもしれないが、営業をかけられてしまい不要な追加オプションを付けられがちというリスクもある。メリットよりもデメリットの方が目立つ上に、上乗せ費用がかかってしまうので、ドコモオンラインショップの活用した方が良いと言える。
オンラインショップなら頭金などがかからない、もちろん待ち時間もなく24時間365日いつでも好きな時に利用できる。しかもドコモの直営なので、在庫も店頭のドコモショップよりしっかり確保されている。もちろん、余計な営業をかけられる心配もない。機種変更などをしたい時は、ドコモオンラインショップを賢く使って、お得に便利に済ませることが肝心だ。
しかし、オンラインショップを利用するならば、自分で必要な情報を集めておく必要がある。そのために、先に店舗に行ってパンフレットを貰っておいたり、少し話を聞いておいたりしてじっくり考えることが重要になってくるだろう。
オンラインショップのデメリットとして、実際に商品を目で見ることができないということがある。その場合、実際に手元に来たらモニターの感じが違った、予想より重かった、などということが発生しかねない。そのような事態にならないように、事前に店頭で商品を見ておくことをお勧めする。
事前のリサーチと、じっくり考えることが、安くスマートフォンを利用できるポイントとなってくる。あまり即決などはせずに、一番お得になる方法を探しておこう。
店頭で買うなら、きちんと話して決める
上記ではオンラインショップをおすすめしたが、決して店頭が高くなりがちというわけではない。機種変更で乗り換えをする場合、店頭での方が安くなることがある。なぜなら、多くのキャンペーンや乗り換えポイント、割引を知り尽くした職員がより安く乗り換えさせてくれることがあるからだ。
その場合、ドコモのみのショップではなく、ヨドバシカメラなどに入っている、多くの会社が一か所に集まっているカウンターを利用するのがよい。そういったところだと他社に負けないように多く値引きを行おうとしていることが多いからだ。
また、直接の取引のみ、割引がされることもある。家族での乗り換えだったら、誰かを紹介者ということにして紹介割引を利用することもできたり、ドコモならdポイントの振り分けも可能だ。そのほかにも料金プランなどがかかわってくるため、家電量販店のカウンターは非常にいいスポットでおすすめだ。
わざわざ店頭まで赴くのだから、聞きたいことはきちんと聞いてよりお得に購入できる方法をとろう。先にリサーチしておき、そのことを話すと、スタッフ側もきちんと対応してくれる。対面での会話できちんと商品を知りたい人は、こちらの方法のほうが向いているだろう。
まとめ
総務省が実質0円規制を導入したが、docomoは「docomo with」という割引サービスを実施することで、お得なスマホを用意することに成功している。機種変更などを検討している人はチェックしてみると良いだろう。格安スマホであるMONO MO-01Jも魅力的だ。
また、0円に近いとまではいかないが、iPhone 6sやiPhone SEも購入を検討する価値があるとてもコスパが良いスマホと言える。性能が非常に高いにも関わらずお買い得な値段で購入できるようになっているので、チャンスである。在庫があるうちに、早めに購入することがオススメだ。
なお、購入する時は頭金が不要なドコモオンラインショップを活用する方法が賢いやり方である。スムーズかつお得に目的のスマホをゲットしよう。
じっくりと話を聞きたい人は、店頭で見ることをお勧めする。
自分に合った方法で、快適に利用できるスマホを格安で手に入れよう。