故人の葬儀も終わり、やっと一息落ち着いてきたとなれば今度は「遺品整理」がある。 「遺品整理」のなかにはもう使わないような品物も多く存在しているが、中には「お宝」といえるような高価な品が隠れていることもある。いずれも実際に「遺品整理」をしてみないと、「どんなものがあるのか」「価値があるものなのか」など判断することも難しいのではないだろうか。そんな時は業者に依頼してもいいだろう。
ただし「遺品整理」を行う上で注意しておかないと、後になって損をする結果になってしまうこともあるので、まずは「遺産整理」のコツや「遺産整理」で出てきた高価そうな品物の場合、どのように買取に出したらいいのかポイントを抑えることからはじめてみよう。誰だって買取が終わってから後悔することがないようにしたいものだろう。
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遺品買取は買取専門業者に依頼するようにしよう
「遺品整理」を自分たちで行う人たちもいれば、「遺品整理業者」に依頼して行う場合もあるだろう。自分たちで片付けるのは大変だし、専門の業者に任せておけば大丈夫と考えている人も多いのではないだろうか。インターネットで調べれば、「遺品整理で出た価値ある品も買取ります」なんて嬉しい謳い文句もあるので、思わず頼りたくなるものでもある。
さらに、「遺品整理業者」に依頼してしまうと便利な半面、以下のようなデメリットも存在するのを覚えておいてほしい。
価値を理解していない
「遺品整理業者」の場合、「遺品整理」で出てきた品物がどのぐらいの価値のあるものなのか判断するのが難しい。というのも買取専門に行っているわけではないので、宝石が出てきても適切な金額の見積もりをもらえず、後になって高価なものだと知り後悔することになったという話も実は多い。
著名人の掛け軸や絵画、ツボなども「遺品整理業者」からすればその価値を知らないので適切な価格をつけてくれることの方が難しいのだ。また買取対象になる項目も少ないのでゴミとして処分されてしまったなかに価値があるものが眠っていることもある。
別途料金がかかる
「遺品整理業者」も自分たちで買取りしたものを売却するわけではなく、別の買取業者に持って行き見積もりを出してもらい買取に出すのだ。そのため、便利に見えるこのサービスも裏を返せば別途料金がかかり、買取の依頼を代行していることになる。駐車場料金、配送料金などを請求されることもあるのだ。これだと何だかお得感もなくなるものだろう。
そのため、「遺品整理業者」に依頼をする前に自分たちで遺品のなかに価値のあるものがないかどうか探してから「遺品整理」を行ってもらうようにすると、後になって後悔することもなく遺品整理に時間がかかってしまう心配もないだろう。
一見、繋がっているように見える作業も、すべてに専門の業者がいるので、任せられるところと自分たちで行うところのメリハリをつけるようにしよう。
遺品はすぐに買取に出すとトラブルの原因に!?
「遺品整理」で高額な品物が出てきた時に、実はすぐに買取に出してしまうと後になってトラブルの原因となる可能性がある。そのため「遺産整理」で価値ある商品が発見されたら、まずは以下のポイントに従って確認してから買取に出すようにして欲しい。
相続人の承認を得る
「遺品整理」で多いトラブルといえば、相続人に許可を取らずに買取に出してしまい後になって「これどうしたっけ」と聞かれたことによりトラブルが発覚するケースになる。
本来相続人であっても確認せずに買取に出すことはできる。しかし他の相続人から「おばあちゃんの指輪があったよね」「おじいちゃんの掛け軸は」など必ず聞かれるものだと思っていいだろう。遺産相続になると、こんなことよく覚えていたなと思うような内容でも、聞いてくるパターンがあるのだ。買取に出した後だと誤魔化すわけにも行かず、トラブルになり遺産がもらえる金額が少なくなってしまうこともある。
業者をすべて信用しない
専門の業者だからといって信用しすぎるのは考えものである。というのも、本来の正しい金額を理解していながら「適正価格よりも安く」見積もりを出して業者もいること、「価値がないものだ」と伝えておきながら価値があるものを処分すると伝えるなど、なかには悪質な業者もいることを疑いの目を持って接することも重要だ。
税金の対象になるかどうか?
「遺品整理」で出てきたものを買取に出して本物の価値あるものとして高額に買取してもらった場合、金額の大きさによっては「相続税」「贈与税」などの課税対象になってしまうこともあるので覚えておこう。他の相続したもの、相続人との配分にも影響することがあるので、こういった高価な遺産が出てきた時は、弁護士や司法書士などの専門家に相談するのをおすすめする。相続関係でお世話になっている人がいるのであれば、伝えておくことで「遺産相続」のトラブルを未然に防ぐことに繋がるのでくれぐれも注意しておこう。
このように高額な遺産が見つかったからといって勝手な行動をした場合、トラブルの原因となることもあるので、遺産相続は嘘なくお互いに進められるようにしよう。
遺品にはどのようなものがあるの?
遺品と一言で言ってもさまざまな種類がある。一般的に遺産として出てくるものを一覧にしたので参考にして欲しい。
遺産として出てくるもの一覧
- ・宝石関係、貴金属(ネックレス・ブレスレット・指輪など)
- ・骨董品(掛け軸・古時計・古書・壺など)
- ・ブランド(時計・バック・お財布・銀食器など)
- ・着物(帯・下駄など)
- ・家電製品(テレビ・冷蔵庫・洗濯機・カメラなど)
- ・美術品(絵画・日本画など)
- ・金券(お米券・ビール券・商品券など)
- ・車、バイク、船
- ・楽器、ピアノなど
大まかな項目にて紹介しているが、故人が生活をしていたものとなれば他にもさまざまなものがあり、ここにあげきれない程の種類があるもの。ここにあげたものでも故障していたり、古すぎるなどの理由で価値のあるものとして判断されないこともあるが、実際に「遺産整理」をしてみると、価値あるものがたくさん出てくることもあるので驚く人も多いのではないだろうか。
遺品を少しでも高額買取してもらうには?
さて、この遺産を少しでも高額に買取してもらうにはどのようなポイントに注意をしたらいいのだろうか。それぞれに価値のあるものだけど、買取方法を間違えてしまうと、ほとんど価値のないものとして扱われてしまうこともあるので、できるだけ避けたいものである。
見積もりは複数業者からもらう
同じ遺品でもその価値を理解し金額に反映してくれている業者と金額に反映してくれていない業者がいる。そのため、複数見積もりをもらうと買取金額に差があることもわかるだろう。複数の業者から見積もりをもらい、一番条件にあっている業者に買取を出すようにすれば、後になって損をすることもないので、必ず比較するようにしよう。大抵の業者が見積もりの依頼は無料でやっているので手間はかかるかもしれないが、損をすることはないだろう。
それぞれの遺品の専門業者に依頼する
遺品でも、ものによっては専門の業者の方が買取価格が高くなることが多い。着物は専門の業者に、骨董品や絵画、宝石関係など大抵専門でやっているところがあるので、インターネットなどで探して買取の依頼をするようにしよう。とくに宝石は、ダイヤモンドの場合のみ専門の業者に依頼するのをおすすめする。別途価格が付く場合もあるし、指輪と合わせていくらとなる場合もあるが、一度見積もりに出してみないことにはわからないだろう。
持ち込む時はきれいな状態にする
買取に出す時の基本は、できるだけ状態のいいもの、キレイにしたものを買取に出すようにしよう。買取業者は、見た目も金額を決める時に重要視しているので、買取価格に影響する可能性があるからだ。ずっと掃除もしておらず埃がかぶっているようなものは、軽く拭いて買取に出すようにしたいものである。
以上のようなポイントに注意をすると買取価格も高額になる場合があるので、少し手間がかかるものもあるのだが、適正価格、もしくはそれ以上で買取してもらえるようにしよう。
買取業者に依頼する時はどうしたらいいの?
インターネットで買取してくれる業者を探そう。買取方法にはさまざまな方法がある
店舗買取
買取業者の店舗がある場合、お店に直接持ち込んでその場で見積もりを出してもらうこともできる。少量であればすぐに終わる場合もあるが、大量に持ち込む場合、持ち込むまでの手間や査定中の待ち時間などもあり、余計な手間がかかることもあるので注意したい。
店頭買取のいいところは、店舗がある分信頼できる買取業者に依頼することができることだろう。さらに、お店によってはその場で現金を出して買取してくれるなど即日対応などのスピーディーさが嬉しい点でもあるのだ。
出張買取
出張買取は自宅までトラックと一緒に買取にきてくれるというもの。大きな遺品がある場合、家電などの処理は自分たちで店頭まで持って行くのは大変なので、出張買取を使えば、依頼者は自宅で待っているだけで、業者の人がトラックに乗せるところもやってくれるのでとにかく楽に「遺品整理」ができるのがメリットともいえるだろう。
その分、買取業者のなかには出張料金がかかる場合があること、その場で現金化してくれる場合と後日になる場合もあるので業者選びの時に注意したいものだ。
宅配買取
自宅から宅配業者に依頼し、買取業者に配送してもらうシステムになる。こちらも余計な手間がかからないこともあり、買取をする人たちはこの宅配買取が一番主流になっている。配送料もすべてコミコミで行ってくれるなど、余計なお金がかからないなどのメリットもあるのが嬉しいといえるだろう。
遺品を買取に出す場合は、損がないように見積もりをもらい、しっかりと検討した上で出すようにしよう。