金やプラチナといった貴金属は常に価格が変動している。価格変動の要因にはさまざまなものがあり、将来の価格は誰にも予想できない。だが、売る時期に関しては、ほかよりも良いタイミングがあるのも事実だ。そのひとつに円安が挙げられる。
当コラムでは、2022年の円安は金やプラチナの相場を高騰させるのか、今は売るタイミングとしてはベストなのかどうかについて解説していく。金やプラチナを売却しようと思っている人は、ぜひ最後まで読んでいただきたい。
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円安で金やプラチナの相場が高騰?
2022年になってから円安がすごい勢いで進行しているが、円安は金やプラチナの相場に影響を与えるのだろうか。結論から言うと、円安になると金やプラチナの価格は高騰する。
というのも、金やプラチナは米ドルから日本円に換金してから売買されるため、為替相場の変動がそのまま相場に影響を与えるのだ。
急激に円安が進行中
最近はニュースなどでも円安が取り上げられることが多い。実際、2022年の1月には対米ドルで113円前後で推移していたが、ロシアのウクライナ侵攻などの影響もあり、3月あたりから急激に円安が進行した。
2022年8月現在には1ドル=133円~135円あたりで推移しており、半年で約20円もの円安となっている。円安は円の価値が低くなるということなので、金やプラチナの価格も高騰することになるのだ。逆に円高へなると円の価値が上がるため、金やプラチナといった貴金属も安い価格となる。
金相場は2022年から高騰中
円安になると金やプラチナの相場は高騰するが、実際の価格推移はどうなっているのだろうか。金の相場は2022年1月には1gあたり6,680円前後となっていたが、2022年7月には1gあたり7,585円となっている。半年で約1000円もの高騰が起こっているのがわかるだろう。
今年に入っての最高値は4月の価格であり、8,154円と高い相場となっている。この時期は円安もかなりの勢いで進んでおり、先述したとおり、ドル高円安の影響によって高騰したのだと考えられるだろう。以下に、2022年8月9日時点/1gあたりの金の相場を記載しておくので、参考にしてみよう。
商品名 | 買取価格 |
---|---|
インゴット(金) | 8378円 |
K24 | 8127円 |
K22 | 7381円 |
K20 | 6744円 |
K18 | 6199円 |
K14 | 4608円 |
プラチナも4,000円前後で推移
金の相場は2022年から高騰しているが、プラチナの価格はどうだろうか。プラチナの2022年1月の価格は、1gあたり3,800円前後となっているが、2022年7月には4,.000円を超えている。
価格推移としても、2022年2月から4,000円を超え、現在まで4,000円以上となっているのがわかる。以下に、2022年8月9日時点/1gあたりのプラチナの相場を記載しておくので、チェックしておこう。
商品名 | 買取価格 |
---|---|
インゴット(Pt) | 4293円 |
Pt1000 | 4164円 |
Pt950 | 3950円 |
Pt900 | 3799円 |
Pt850 | 3584円 |
金やプラチナを売るのは今がおすすめ?
円安が進行している現在、金やプラチナの相場は高騰していると述べた。では、売るタイミングとしてはどうなのだろうか。こちらも結論から述べると、金やプラチナは円安状態にある今が売り時だと言え、今のタイミングで売るのがおすすめだ。
というのも、円安トレンドは今後終了する可能性があり、円高になれば今よりも価格が下がると考えられる。以下では、なぜ今が売り時なのかについて解説していく。また、以下のコラム参考になるので、ぜひ読んでみてほしい。
米国の金融政策の動向
円安は円の価値が下がるという意味だが、それは言い換えると、円から見ればほかの通貨の価値が上がっているという意味でもある。米ドルで考えると、ドルの価値が上がり、日本円の価値が下がっているのが円安の状態だ。
だが、ドルの価値が上がっているのは米国が断続的に利上げをおこなっているのが原因であり、米国の金利が上昇すれば円を売ってドルを買う投資家も増えるため、ドル高となる。しかし、逆に言えば、米国が利下げをおこなうとドルから資金が逃げ、円買いがおこる可能性がある。つまり、円高である。
先述したとおり、円高になると金やプラチナの価格は下がるので、売るタイミングには適していない。このように、米国の金融政策の動向によっては、現在よりも価格が下がる可能性があるため、利上げをおこなってドル高円安となっている今こそ、金やプラチナを売るタイミングだと言えるのだ。
日本が利上げすると一気に円高になるかも
米国の金融政策は円安・円高に関係しているが、日本の金融政策でも為替相場は変動する。たとえば、現在日本の金利は世界的に見てかなり低く、金融緩和をおこなっている状態にある。金融緩和すれば円が市場へ流れるため、円の価値は下がる。つまり、円安に拍車がかかるということだ。
しかし、もし仮に将来的に日本が利上げをおこなった場合は、現在の円安トレンドが終了する可能性があり、半年前の価格に戻る可能性もゼロではない。もちろん、現在の円安や米国と日本の金利だけで決まっているわけではなく、ロシアとウクライナの戦争によるエネルギー高の影響もあるだろう。
だが、日本の金融緩和が終了すれば、今よりも円高になることを覚えておいて損はない。そしてそのタイミングは誰にもわからず、将来的に円安が続くのか円高になるのかもわからない。それであれば、円安で金やプラチナも高騰している今のタイミングで売るのがベストとなるだろう。
金・プラチナのアクセサリー買取相場
次に、金・プラチナのアクセサリー買取相場をいくつか紹介していく。金・プラチナのアクセサリーは「種類×重さ(グラム)=買取価格」となっており、基本的にはどれぐらい金やプラチナが含有されているのかで価格が決まる。
そのことを頭に入れた上で、以下の買取相場を参考にしていただきたい。なお、価格は2022年8月現在のものである。
金アクセサリー
まずは、金アクセサリーの買取相場を見ていこう。
商品名 | 買取価格 |
---|---|
トルマリンピアス/K18/750×Pt900コンビ 8.0g | 5.6~6.3万円 |
ダイヤモンドリング/K18/750×Pt900コンビ 4.3g/0.2ct/11号 | 2.8~3.6万円 |
ダイヤモンドピアス/K18/750×Pt900コンビ-5:5-6.6g/0.12ct/FD:0.12ct | 5.2~5.8万円 |
ティファニー ソレスト・ダイヤモンドネックレス/K18/750×Pt950コンビ 3.6g/0.23ct | 25.3~28.5万円 |
ブラウンダイヤモンドペンダントトップ/K18/750×Pt900コンビ-5:5-3.3g/1.134ct | 11.2~12.6万円 |
タンザナイトリング/K18/750×Pt900コンビ 1.9g/7.5号 | 1~1.3万円 |
さらに詳しい買取相場については、以下のコラムも読んでみよう。
プラチナアクセサリー
次に、プラチナアクセサリーの買取相場だ。
商品名 | 買取価格 |
---|---|
ヴァンクリーフ&アーペル エトワール ダイヤモンドリング/Pt950-4.5g | 4.5~5.9万円 |
サファイア・ダイヤモンドピアス/Pt900-1.8g/0.494ct/FD:0.48ct | 3.3~3.7万円 |
ダイヤモンドブレスレット・シリンダーチェーン/Pt900-Pt850-6.3g/0.24ct | 3~3.9万円 |
カルティエ 1895 ウェディング・プレーンリング/Pt950-5.9g | 2.9~3.7万円 |
アレキサンドライト・ダイヤモンドペンダントトップ/Pt900-0.9g/0.33ct/FD:0.05ct | 4~4.5万円 |
サマンサティアラ ディズニー・ダイヤ+ブルーダイヤ リング/Pt900-2.5g/0.168ct | 2.5~4.2万円 |
金・プラチナを売るのにおすすめの業者
続いて、金・プラチナを売るのにおすすめの業者をいくつか紹介していく。金やプラチナなどの貴金属は適当な業者で売ると後悔することが多く、しっかり業者選定してから買取へ出すのが大事だ。
どこの業者で売ればよいのか知りたい人は、以下の業者を参考にしてみよう。
神奈川のグリーバー
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
グリーバーは、ブランド品やジュエリー、宝石や貴金属の買取をおこなっている業者だ。熟練のスタッフが在籍しており、いつでも適正な価格で買取してもらえるのが特徴。鑑定能力の高さと、高価買取で人気だ。
買取は宅配・店頭・出張の3種類で対応している。出張買取は東京・神奈川エリアとなっているが、エリア内でもヒアリング次第では対応できないことがあるので、まずは相談してみよう。また、宝石がついていない貴金属の場合は、出張対応不可なので覚えておこう。
心斎橋のラグジュアリーセブン
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ラグジュアリーセブンは、ハイブランド品を専門に買取している業者だ。誰もが知る有名ブランド品の買取を強化しており、金やプラチナといった貴金属の高価買取もおこなわれている。ブランドや貴金属に精通したスタッフが、相場に適正な価格を提示してくれるだろう。
買取は宅配・店頭・出張の3つで対応。宅配買取は送料や査定料、梱包キットなど手数料がすべて無料で、気軽に依頼が可能だ。店舗も深夜まで営業しているため、持ち込みできる人は直接店舗で売るのもおすすめ。
兵庫の買取専門店 SAZAE
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
買取専門店 SAZAEは、ブランドと貴金属の買取専門店だ。金やプラチナといった貴金属、人気のブランドを強化買取しており、他店に負けない高額査定をおこなっている。他店では買取されなかったものでも売却が可能なので、気になるものはまず査定依頼してみるのがよいだろう。
買取は宅配・店頭・出張の3つ。どの買取方法を利用しても手数料はかからないので、売れるかわからないものでも一度査定に出してみよう。傷がついているアクセサリーでも売れるため、古くて状態が悪いものも高値で買取されるかもしれない。
宅配買取の大蔵屋
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
大蔵屋は、主に貴金属の買取をおこなっている業者だ。ほかにも、時計やブランド品、アパレルやお酒などさまざまなものを買取しており、傷がついたものでも買取してもらえる。まとめ売りで買取金額がアップするなど、お得なサービスも多い。
買取は宅配買取での対応だ。送料や査定料、キャンセル料など無料で、商品到着後3日内に結果が出るため、すぐに現金化したい人にもおすすめとなっている。常に相場を把握しているので、適正な価格で売却できるだろう。
銀座のDan-Sha-RI
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
Dan-Sha-RIは、有名ブランドの高価買取店として知られる業者だ。買取価格の高さで人気があり、専門スタッフが在籍しているので安心して買取を任せられる。まとめ売りで金額アップ、ほかにもお得なサービスやキャンペーンがあるので、ぜひ利用してみよう。
買取は宅配・店頭・出張の3つの方法。宅配と出張ともに日本全国どこからでも依頼が可能で、手数料などもすべて無料だ。他店より高い価格での買取に力を入れているため、まずは査定額を確認してみるのがよいだろう。
貴金属を売るときの注意点
金やプラチナなどの貴金属は、売るときにいくつか注意点がある。査定で減額されるのを避けたり、少しでも高い価格で売りたいのであれば、しっかりと考えて買取へ出す必要がある。
売ってから後悔したくない人は、以下の点を意識して査定に出すようにしよう。
専門スタッフが在籍している業者で売る
貴金属を売るときは、必ず専門スタッフが在籍している業者で売るようにしよう。というのも、金やプラチナといった貴金属は専門性が高く、しっかりとした知識と経験がなければ適正な価格で買取してもらえない。
リサイクルショップなどで貴金属買取をしているケースもあるが、その際にも専門の鑑定士やスタッフが在籍しているかどうかをチェックしておこう。大手買取店として知られている業者であれば、たいていは専門スタッフがいるので安心して任せられるだろう。
まとめて売れるものは一緒に売る
貴金属の買取では、1点だけを売るよりも複数点をまとめて売ったほうがお得に売れることが多い。業者でもまとめ売りキャンペーンとして買取金額アップのサービスが実施されていたりし、売れば売るほど査定額がアップする業者もある。
金製品のアクセサリーであれば、高騰しているタイミングで持っているものをまとめ売りしたほうが、価格が下がってから売るよりもお得なのは言うまでもない。また、そのまま保管していると劣化することもあるので、売る気があるときにまとめて売ったほうがよいだろう。
まとめ
当コラムでは、2022年の円安は金やプラチナの相場を高騰させるのか、今は売るタイミングなのかどうかについて解説してきた。現在の円安は金やプラチナの価格高騰の原因であり、売るタイミングとしても悪くはない。
円安がいつまで続くかは誰にもわからず、米国や日本の金融政策によって為替相場は変動するため、高く売れる今のうちに売っておくのがよいかもしれない。金やプラチナの売却を考えている人は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてほしい。
また、高く売るコツについては、以下のコラムも読んでみよう。
参考サイト