最近は格安SIMやMVNOという言葉を耳にすることが多くなったのではないだろうか。そう、3大通信キャリア以外の格安でスマートフォンなどの通信の契約ができる通信キャリアのこと。一昔前は一部の詳しい人たち以外は利用しない代物だったが、最近ではサービスも増えて端末つきのものなども出始めて、広く一般ユーザーも利用するサービスとなりつつある。そんな中で需要が出てくる話が、「iPhoneを格安SIMで利用したい」というもの。

SIM Card. / MIKI Yoshihito (´・ω・)
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iPhoneと格安SIMは相性が悪い

Taking out the iPhone 4 SIM card / sillygwailo
ところがこれが一筋縄ではいかない。docomoやSoftBank、auといったキャリアより販売される端末はSIMロックと呼ばれる他社キャリアでは使用できないようにするロックがかかっている。ただ、これらもAndroid端末であれば手数料を払うことでSIMロックを解除してもらうことができるのだ。
しかし、iPhoneだけは勝手が違う。各キャリアともiPhoneはこのSIMロック解除を行っていない。もちろん海外で販売されているSIMフリーのiPhoneを使えば自由に好きなキャリアを選べるが、これがとても高価でなかなか手を出せるものではなくなっている。
であれば、やはり自分の手元にあるもともと使っている、または使っていたiPhone端末を何とかして格安SIMで運用したい所。
SIM下駄
そのために為す術がないかというと、そのようなこともない。通称「SIM下駄」とよばれるSIMロック解除アダプタを利用することにより、他の通信キャリアのSIMで運用が可能となる。しかしながら、SIM下駄で格安SIMに対応できるのは現状iPhone4Sのみであることが今回判明した。それ以外の場合にもSIM下駄は対応するが、あくまで海外での利用ができるようになるといった限定的SIMフリー状態と言える。
それでも、興味のある人は以下を確認いただきたい。また、どんなiPhoneでも格安SIMカードを使えるようにしてくれるファクトリーアンロックサービスもあるのでチェックいただきたい。
SIM下駄の使い方
形式について説明すると、元々iPhoneに装備されたSIMのトレイをSIM下駄に付属する専用のトレイと入れ替え、そこに下駄本体、その上に使いたいSIMを載せるといったものになる。
このSIM下駄だが、使うことによって端末がSIMフリーになるわけではなく、端末の元々のキャリアの信号を載せるSIMのものに変換して送り込むといった仕組みになっている。これによって今まで使っていたり、使い終わって眠っていたiPhoneを格安通信キャリア(MVNO)で運用することができるようになるわけだ。【裏技】SIMロック解除アダプタでiPhoneをSIMフリー化する方法のコラム内でも紹介しているので、ぜひチェックしてみてほしい。
なお、この方法は自分でSIMカードを入れ替える必要がある。入れ替え作業自体は難しくはないが、注意すべきポイントなどがあるので初めておこなうという人は、SIMカードの入れ替え方・交換方法・注意点を徹底解説のコラムを読んでおくと安心だ。
SIM下駄の注意点
ただ、このとても便利なSIM下駄だが、本来の使い方ではないグレーな方法を用いているので、設定が複雑でうまくいかないこともしばしば。そして若干アングラなツールであるがゆえ、使えない、いわゆる粗悪品もかなり出回っている。そちらも注意が必要。
安心してほしいのは、このSIM下駄を履かせるという行為は違法ではないということ。これによって何らかのお咎めを受けるということはない。しかし、正規の使用法ではないため、こちらを行うとキャリアやメーカーの保証を受けられなくなる。そこは覚悟の上で行っていただくことになる。
また、iPhone4S以外は、海外で使用するといった使い方でのSIMフリー化しか実現されていない。GSMがある海外に持ち出して使う場合であったり、日本国内で海外のSIMカードを国際ローミングで使うといった目的でしか使えないので要注意。以上の点に気をつけて、ご興味のある方はぜひトライしてみて欲しい。
おすすめのSIM下駄はSmartKing
iphone6、iPhone6 Plus用はこちら。
確実にSIMフリー化するならファクトリーアンロックサービス
また、金銭的な余裕があれば、【保存版】iPhone5sをSIMロック解除する方法を調べてみたや【検証】iPhone6・6PlusのSIMロック解除方法を調べてみたのコラム内で紹介しているファクトリーアンロックサービスを試してみるのも手だ。iPhoneを工場出荷時の状態に戻すような手法となっている。SIMロック自体を解除するような形で、SIMフリー化する。興味があれば以下のコラムで詳しく紹介しているので参考にしてほしい。
参考:【完全自己責任の裏ワザ】SIMロックiPhoneをSIMフリー化してくれるファクトリーアンロックサービスに迫る!【格安SIM攻略】
参考:【iPhone】ファクトリーアンロックサービスの仕組みとは?料金も調べてみた
参考:【裏技】iPadのファクトリーアンロック・SIMロック解除は可能か?
【2016年6月に更新】都心にてSIMロック解除が可能になった
東京や大阪、名古屋、沖縄など日本全国でSIMロック解除が可能になったとの情報をキャッチ。しかも、iPhoneだけでなくiPadにも対応。解除希望の機種によって料金が違うようなので、一概に費用を説明できないという(15000円~22000円の間らしい)。フラッシュエージェント社でまずは見積もりしてみよう。
対応可能店舗(事前に要見積もり・予約)
- ・渋谷桜丘店:〒150-0031東京都渋谷区桜丘町15-19 第8東都ビル1F
- ・渋谷神南店:〒150-0041東京都渋谷区神南1丁目20-8 芳賀電ビル3階
- ・上野御徒町店:〒110-0005東京都台東区上野6丁目4-12
- ・大阪心斎橋店:〒542-0086大阪府大阪市中央区西心斎橋1-5-13 『モバイルプラス』内
- ・名古屋栄店:〒460-0007愛知県名古屋市中区錦3丁目22-14 マルニシビル1F
- ・沖縄県庁前店:〒 900-0015沖縄県那覇市久茂地1-1-1 パレットくもじ1F
日本全国で遠隔ロック解除可能
対応可能店舗を上述してみたのだが、実は日本のどこからでもSIMロック解除は可能なのである。
更に、iPadのSIMロック解除も行っている
docomoなどのキャリアが発売したセルアーモデルについて、SIMロックの解除を行うサービスはこれまでなかった。本サービスではiPadセルアーモデルのロック解除が可能となっている。
見積もりフォーム
多数のお問い合わせにより現在、受付を一時停止中です。小龍茶館のファクトリーアンロックサービスをご覧下さい。
SIMフリーのiPhoneを買うのもあり
今回は「SIM下駄」について述べてきたが、思い切ってSIMフリーのiPhoneを購入してみるのはいかがだろうか。スマホのマーケット(スママ)は、中古スマホの売買に特化したフリマサイトだ。
スママなら、中古スマホ専門なので、新品よりはるかに安く購入可能だ。また、SIM下駄だと設定するのに時間がかかったり、もしかすると使えないという不安な点が多いが、スママなら動作保証や除菌などのオプションもあり、安心して利用できる。
