アメリカ出身の伝説的な美術アーティストである「キース・へリング」。彼の作品は公共の地下鉄の壁に絵を描くサブウェイドローイングというグラフィティアートからスタートした。キースは1990年の2月16日にエイズのため亡くなってしまっているが、現在でもアメリカ美術を代表するアーティストとして語り継がれている存在だ。
今回のコラムではキース・へリングの作品としての価値や買取相場などについてまとめていく。キースの作品はとても幅広いジャンルにまで行き渡っており、子どもから大人まで楽しめるアート作品となっている。彼の作品の買取を考えているのであればぜひ目を通してみてほしい。
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キース・へリングとは?
キース・へリングは1958年5月4日にペンシルベニア州のレディングという場所で生まれたアメリカを代表するアート作家だ。彼の作品は1980年代から地下鉄の壁に落書きをするところからはじまっており、一般人が見て楽しめる落書きアートはすぐに話題を集めて人気になっていった。
キースは幼少の頃からクリエイティブな才能を発揮していた子どもであり、落書きアートというカテゴリは1980年代のストリート系の若者からも絶大な人気を獲得していたようだ。1980年~86年の間には数多くの展覧会を開催しており、世界的にも高い人気を誇っているアーティストである。
幅広い製作活動
キースの活動はとても幅広く、社会的な活動にも積極的に参加している。アニメーションから舞台のデザインといった仕事から世界中のいたるところで壁画をつくったりなど、プロジェクトの活動の範囲はとても把握しきれないほどだ。日本でもワークショップや展覧会をいくつも開催しており、キースの人気は日本でも比較的高いといえるだろう。
作品としては全体的にシンプルであり、ベルリンの壁に抱えたチャーリー検問所の絵は特に有名な作品となっている。力強い線で描かれているキースの作品は、子どもから大人まで楽しむことができ、ストリート系のパイオニアともいわれるほどの作品をポップアートとしていくつも残してきた。
エイズという病
キースは1988年にAIDS(エイズ)と診断されており、翌年の1989年にはキースヘリング財団を設立している。31歳という若さでこの世を去るまで、キースはエイズを予防する活動に積極的に参加し、自身のアート作品を通して数多くのメッセージを発信し続けた。
また、恵まれない子どもたちへ向けた社会的な活動にも数多く参加しており、キース自身とても社会への関心が強いアーティストであったといわれている。
ピカソから刺激やインスピレーションを多く受け、世界的に高い評価を獲得していたキースの最後の作品は、イタリアのピサ中央駅に書かれた「Tuttomondo」となっている。ストリートアートを芸術へと昇華させたキースのアーティストとしての活動は、今でも多くの人々の記憶に残り続けているとともに、多くのグッズの中にも彼のアートとしての片鱗を見ることができるだろう。
キース・へリングの作品としての価値
キースは1980年代からサブウェイドローイングという落書きアートの活動を開始しているが、世間的に人気を得るまでは大した時間はかからず、活動開始から1年足らずでアート業界で有名な存在になったといわれている。企業からデザインとしての仕事を受け持つことも多く、版画や水彩、アクリルといった作品たちは比較的作品としての価値が高いといえるだろう。
また、キースは1986年にニューヨークでpopshopをオープンさせており、自身のアート作品やフィギュアなどの販売をおこなっていた。現在では亡くなってから30年近く経っているが、キースの作品たちはいまだに世界中から高い人気を獲得しており、代表的な作品は高値で取引されている。
代表作は人気
キースの中で特に人気が高く代表作だといわれているのは、「Statue of Liberty」や「Scissors」「Growing」といった作品たちであり、これらの作品としての価値は現在でもかなりの評価を得ている。アート作品というのは作家の知名度や人気などによって作品の価値が変わるといわれているが、キースの場合は亡くなってから価値が高まっているといえるだろう。
タオルやパーカーといったグッズも比較的人気が高く、そのほかにもリュックやスニーカー、時計やバッグや帽子といったアイテムにもキースのデザインを垣間見ることができ、日本でもストリート系の若者から高い人気を誇っているようだ。
贋作が多い
キースの作品はさまざまな分野に見ることがあるが、それだけ認知度が高くなるとどうしても偽物が多数出回るようになってしまう。今ではキースの贋作作品が数多く出回っており、特にオークションなどからよく確認することなく購入してしまうと、まったくの贋作である可能性も高くなっている。
だが、それはキースのアートとしての作品の価値が高いことの表れでもあり、贋作が出回ることはいいことではないが、それだけキースはアートや美術業界では高く評価されている存在であるといえる。もし本物のキースの作品を手にしたいのであれば、きちんと鑑定書つきの商品を購入するのがベストだといえるだろう。
キース・へリングの買取相場
キースの作品たちは、キースが亡くなってからさらに人気が上昇しはじめているが、芸術品の価値を明確に知ることはできない。なぜならアート作品というものは作品によって価値が大きく変わり、代表作や希少性が高いものは高価であり、比較的手に入れやすいものは安価となっている。
キースの作品はさまざまな分野に及んでいるため、それぞれの作品によって価値が大きく異なるが、およその買取相場としては30,000円~100,000円前後となっている。もちろん作品によっては数十万円するものもあるが、平均的な買取相場としてはそこまで高くはないようだ。
キース・へリングの買取価格を高めるコツ
キースのようなアーティストの作品は、買取価格の変動が激しく中々安定した瞬間というのが訪れない。去年は比較的高値で売れるはずだった作品が今年になってから価値が下がっているというケースも珍しくはなく、思っていた価格で買取がおこなわれないというのも珍しくないのだ。
だが、美術品やアート作品の買取にはいくつか買取価格を高めるコツというものが存在する。適当に買取に出すよりもポイントを押さえた買取のほうが圧倒的にお得でもあるので、キースの買取を考えている人はぜひチェックしてみてほしい。
鑑定書
鑑定書があるかどうかというのは、自分の持っている作品が本物かどうかを証明するのにとても役立つ。特にキースの作品はさきほども述べたように贋作や偽物が多くなっているので、どうしても偽物かもしれないという疑いをもたれながら買取がおこなわれる。業者によっては鑑定書がないからといって、はじめから偽物だと決め付けて買取価格を提示する業者もある。
そのため、鑑定書がない場合には思わぬ減額を受けてしまう可能性があり、買取価格も思っていたよりも低い金額となるおそれがある。鑑定書を持っているのであればこういった事態を事前に回避することができ、買取自体もスムーズな流れでおこなうことができ、なおかつ信頼性が高い価格での買取をおこなうことができるだろう。
保存
保存状態の良し悪しはアート作品の買取価格に大きな影響をもたらす。というのも、どんな商品でもこれは基本であり、保存が適当で作品に傷や汚れがついている場合には買取価格が減額されてしまうだろう。特にアートというのは繊細でデリケートな作品が多くなっており、適当に保管していては汚れが目立ってしまうことになる。
ゲームなどの場合はある程度丁寧に保管しておくだけで十分だが、キースの版画作品などは劣化に特に注意する必要があり、経年による退色やシミなどには十分に気を払い、適切な環境で保管しておくことが大事になってくるだろう。
付属品
アート作品や美術品につき物なのが箱や額縁といった付属品だ。付属品の有無は買取価格に大きな影響を及ぼす部分であり、付属品が欠品しているだけで買取価格は低下してしまうだろう。それぞれの作品にはなにかしらの付属品がついているのが基本であり、それは鑑定書同様に本物の証明になることも珍しくはない。
しかし、だからといって付属品がない=偽物というわけではなく、買取価格には影響が出るかもしれないが、業者によってはきちんとした買取をおこなってくれるので安心してほしい。また、保証書が付属されている場合は一緒に買取に出すことで価格アップを狙える可能性もあるので要チェックだ。
キース・へリングを査定に出すときの注意点
キース・ヘリングはアメリカを代表するアーティストではあったが、31歳の若さで亡くなっている。彼の作品は今でも多くの人に愛され続けているが、ストリート系の人気が現代では縮小していることもあり、買取査定に出したいと思っている人も多いだろう。
ここからは、美術品やアート作品を査定に出すときに気をつけるべき点についてまとめていく。アートは適当に業者に持っていって査定に出しては足元を見られる金額を提示されることも珍しくはないので、できるだけ高価買取を狙っているという人はザッと目を通してみよう。
買取業者の比較
アート作品を査定に出すときは、複数の買取業者を比較検討した後に出すのがおすすめだ。アート専門や美術品専門の買取業者は今ではたくさん存在しており、実際どの業者がもっとも高い価格で買取ってくれるかは査定に出してみなければわからないのが事実だ。
業者によっては在庫があるからといって安い価格での買取になるかもしれないし、在庫がなくて買取に力を入れているのであれば比較的高い価格がつくかもしれない。美術品やアートの買取では業者間で査定額を比較して、もっとも高い査定額を提示してくれた業者に出すのがベストといえるだろう。
きれいな状態
商品を売るときはあたり前だがきれいな状態であればあるほど査定額もアップする。版画作品であれ服であれ、きちんと汚れやシミなどがついている場合は査定額に影響を及ぼし、減額の対象となってしまうので注意が必要だ。
かといって、汚れを落とそうと一生懸命になるばかり、逆にシミや汚れをつくってしまうというケースも多いので、ついてしまった汚れは潔く諦め、それ以上は汚さないように注意した上で査定に出すことが大事だといえるだろう。
キース・へリングのおすすめの買取業者
ここまではキース・ヘリング作品としての価値や買取相場、買取のコツや査定ポイントについていくつかまとめてきたが、最後にキースの作品の買取におすすめの買取業者を紹介していく。どの業者に出せばいいのかわからずに迷っている人はぜひ参考にしていただきたい。
アート買取協会
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
アート買取協会は美術品全般を取り扱っている買取業者であり、その名のとおりアート作品の買取に力を入れている業者である。15年の経験と実績を誇っている信頼性が高い業者でもあり、全国からアート作品の買取をおこなっていることもあり、とても利用しやすくなっている。
買取方法としては、宅配・出張・店頭の3つがあり、自分の生活に合わせた買取方法を選択することができる。
1200人を越える鑑定作家を抱えているアート買取協会は、法人や企業からも高い評価を受けている業者であり、美術品・アート作品であるなら比較的高価買取を狙うことができるだろう。
高く売れるドットコム
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
高く売れるドットコムは業界最大級の買取サービス業者となっており、高い安心感と満足度を誇る総合買取業者だ。買取はもちろん全国で対応しており、100万人を超える利用者の評判も高い。
買取方法としては、こちらも宅配・出張・店頭という3つの方法から自由に選択することができ、査定料も鑑定料も振込み手数料も無料となっている。
電話やWEBで申し込みをおこなうことでスピード集荷にも対応しており、総合リユースEC売り上げナンバーワンを誇っている業者として、安心・満足を実現した買取をおこなうことができるだろう。
まとめ
今回はキース・ヘリングの作品の価値から買取相場についてまとめてきた。キースは亡くなってから30年近く経っているが、今でもアート業界では高い人気と名声を維持しているアーティストだ。
彼の作品はこれからも価値が上昇し続ける可能性が高いので、保存しておくにしろ査定に出すにしろ、きちんと丁寧に扱っておくようにしよう。