スクーターは学生、主婦、会社員と広く愛されている移動手段だ。手軽に近い場所へ、買い物にも通勤にも活躍している。 中型以上のバイクと違い、免許も簡易な原付で乗れるので、学生なども愛用している人は多い。荷物も搭載できるので商用に使っている店なども多い。
そんな通勤通学といった街乗りに適したスクーターは、 壊れていても数万円レベルの高価買取が狙える商材である。そのスクーターの買い替えはいつ頃、どのように考えるだろうか。やはり多いのは、支払も終わり、型式も古くなってきた、そろろそ買い替え時だ、とある程度明確にわかるの時期だろう。
しかし、まだローンが終わっていない、だけど他のスクーターが欲しい、という場合はどうだろうか。あるいはどうしても処分してしまわないとならない事情が発生した時は? 果たしてローンが残っていても買取は出来るのか?
そこで、今回は意外と知られていない スクーター買取の査定基準や、これから売却をしようと考えている皆さんに実践して欲しい高値に繋げるコツなどを紹介するので、今後の参考にしてほしい。
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
非常に細かいバイク買取の査定基準とは?
スクーターを含むバイクの買取基準には、「 全体的評価」と「パーツ単位の評価」の2つがある。
全体的評価
ガソリンやオイルを入れた形跡、登録、走行距離、傷、動作によって10段階に分かれている。これらの項目で相場データベースを作成しているショップも多く見受けられるため、メール査定などでスピーディーな対応ができるのも、評価基準が存在するからだと考えて良いだろう。
パーツ単位の評価
こちらの評価では、 エンジン、外装、フレーム、フロント足まわり、リア足まわり、電気部品といったパーツごとのチェックを実際に行った上で採点を進めていく。
この評価方法はスクーターやバイクの構造に詳しい技術者のみが可能となるため、出張査定や店頭買取といった形で 現物を見たタイミングで行われるものと捉えて欲しい。
ローンが残っている場合査定金額に影響はあるのか
バイク一般の買取業者には主なもので数社ある。例えば「バイク王」や「バイク査定ドットコム」などはよく聞いたことがあると思う。いずれもバイク専門買取業者なので、買取査定などは適正な価格帯があると考えて間違いない。
ローンについては残高が残っていても大手の業者であれば大抵は問題ない。査定額についても大きく価格が上下することはないということだ。 しかし、手続きのうえで全く影響がない訳ではない。実はローン支払い中のバイクには「所有権」というものが設定されている場合があるのだ。
原付バイク・スクーターと所有権
自動車や中型バイクなどのローンには所有権が設定される場合がある。これはローンなどの支払が完了するまで、販売業者やローン会社が設定するものだ。つまり、使用権は購入者にあるが、所有権は販売者側にあるということ。
ローン支払いが完了していない場合はこの所有権がまだ販売業者やローン会社になっているため、安易に買取も出来なければ、販売することも出来ない。この所有権がネックになって買取に影響を及ぼすことがある。
ただ、スクーターなどの原付バイクには所有権が設定されないこともある。そのためローン残高に関わらず、ローンに有無については買取査定の影響がないスクーターもあるようだ。
ローンの組み直しは必要か
仮に所有権が販売業者やローン会社になっている場合は、買取するためにまず所有権の「解除」が必要だ。要するに完済することになる。
しかし中には ユーザーが残債を一括返済することが出来ないこともある。その時には買取業者が適時に対応してくれることも可能なので、まずは相談してみることが必要である。
一般的には、買取業者の提携クレジット会社が、残債も含めてローンの組み換えを行うことになる。こうすることで、所有権が旧ローン会社から新ローン会社へ移管することになる。
愛用のスクーターを高価買取に繋げるコツ
スクーターを高値で売るには、下記のポイントを守って売却手続きを進める必要がある。
バイク専門店に売却をする
スクーターを正しい角度で査定できるのは、バイク王、バイクワン、バイクランドといった「バイク買取専門店だけ」である。何でも買い取れるリサイクルショップに持ち込むと、スクーターの価値を正しく判断できずに二束三文になってしまうことも多いため注意が必要だ。
相見積もりをとる
スクーターを高値で売る際には、絶対に複数の買取店に見積もりをとって比較検討するステップが必要である。いくつかの見積もりを持っていると、店頭買取をするときにも店員との交渉がしやすくなる。
すぐに現金化の必要性に迫られていていくつかのショップをまわる余裕がない場合は、モータレードやバイクブロスといった一括査定サイトを利用してみても良いだろう。
カスタム車よりもノーマル車の方が人気
ユーザのこだわりや個性が強すぎるカスタム車は、ノーマル車によりも査定額が低い傾向がある。時間をかけてノーマルに戻す余裕がない場合は、「カスタム車+ノーマルパーツ」という組み合わせでセット売りにトライしてみて欲しい。
転倒歴は正直に申告すべき
事故や転倒によるフレームの歪みは、大きなマイナス査定となってしまう。しかしメール査定や一括査定の際に転倒歴を隠していると、現物を見たときにショップ側からの印象が悪くなってしまうため注意が必要だ。
洗車は持ち込む側のマナーである
持ち込み前に洗車をしてスクーターのコンディションを良くするのも、ショップ側から好印象を持ってもらうためのコツでもある。特に査定基準が10もあるスクーターの場合は、少しの洗浄や掃除によって1~2ランク相場が上がることも多いと言われている。
壊れていても気にしない
バイク買取店の多くは、技術者自らメンテナンスや修理を行った上で市場への売却を行っている。壊れたバイクの中には部品取り用として活躍するものもあるため、自分で勝手に「もう乗れないから!」と判断せずに堂々と査定依頼を行う勇気を持って欲しい。
売却前に買取相場を調べてみよう
スクーターの売却をする際には、簡単に相場検索ができるモータレードやバイクブロスなどを活用して、「自分のスクーターがどのぐらいの価格で売れているのか?」を確認するのがおすすめだ。買取相場を知っていると、ショップ側との交渉がしやすくなる。
また「このぐらいなら売っても良いだろう」という妥協点を見出すこともできるため、スピーディーに買取手続きを終えるためにも行っておくべき作業なのである。
今回は、ヒカカク!で実際に調べた通勤通学用として人気の50cc以下と、近年人気の高いビッグスクーターの買取相場を一部紹介する。
50cc以下
・ホンダ トゥデイ 12,500円~129,300円
・ホンダ スーパーデュオ 9,400円~128,000円
・ホンダ タクトクレージュ 88,000円~198,000円
・スズキ セピア 15,000円~49,700円
・スズキ レッツ2スタンダード 39,700円~76,000円
・ヤマハ イービーノ 210,000円~235,000円
・ヤマハ ジョグZ2 58,000円~129,000円
・ヤマハ ビーノ 15,900~182,000円


・ホンダ フォルツアZ 94,000円~1,600,000円
・ヤマハ マジェスティ 56,000円~900,000円
・スズキ スカイウェイブ250タイプS 90,000円~500,000円


高値で売れるタイミングとは?
スクーターにおける最善の売り時は、「相場が下がらないうちに早く査定に出すこと」である。また学生や新社会人の愛用者の多いスクーター市場は、新生活がスタートする春に活況を迎える傾向があるため、高価買取キャンペーンを狙って2月下旬~3月上旬ぐらいまでに査定を行うのも良さそうだ。
見積り査定と相談
上述したような流れになるので、買取業者とは査定の依頼時に、現在のローン支払い状況も含めて相談すると良い。大手の買取業者であれば大抵「無料査定」をうたっているところが多いので、まずは査定額も含めて実際に買取ってもらう際の必要な情報を確認することが大切である。
ローン残債のあるスクーターの買取には多少であるが、種類と手続きが増える場合が多いので、事前に用意しなければならない書類や、手続きの段取りを行っておく方が良い。気になったら、まずは見積り査定を依頼することをお勧めする。
まとめ
以上、ローン支払い中のスクーターの買取について説明してきたが、参考になっただろうか。見積り査定額についてはローン残高の有無や過多だけでなく、そもそも車種そのものの査定もあるのだから、まずは買取やすい人気車種か、車体の状態はどうか、などが重要であることは変わらない。その点を踏まえて検討してはいかがだろうか。
リーズナブルな価格で購入できるスクーターは、コンディションによっては査定額が 10倍も変わってくるという特殊なカテゴリである。日々の乗り方やメンテナンス、掃除なども査定額を左右する大事な要素となるため、「次に買うユーザが喜んでくれること」を考えながら毎日のスクーターライフを過ごしてみて欲しい。
商品査定を数多くの業者に依頼することは、どの商品にも共通していえる”高額売却の秘訣”だ。バイク関連の査定を依頼するのであれば、カチエックスを利用してみて欲しい。300社以上の業者から一気に査定結果が得られるので、どのショップが自分のバイクに対して興味を持っているのかが瞬時のわかるだろう。