ビール券とは、ビールに引き換えできる金券のことを指す。昭和44年(1969年)にアサヒビールが発売を開始し、翌年の昭和45年にはキリン、サッポロ、サントリーも続くように参入、大手4社のビール券が出揃った。さらにその翌年には、全国の中小酒小売販売店が集まって設立した全日本酒販協同組合連合会(全酒協)が参入した。
しかし、平成17年にはアサヒ、キリン、サントリーの三社が撤退。撤退の理由は、「諸経費の高騰」を表向きの理由としているが、実際はビールの価格が定価からオープン価格に移行するなどして、ビール券に対する苦情が相次ぎ、発行を続けるメリットよりも、デメリットが上回ったためとされている。平成21年には、大手ビールメーカーの中で唯一、発行を続けていたサッポロも撤退。現在では全酒協のみが発行している。
使わないビール券は、早めに買取してもらうことを検討したほうが得策だ。それは、有効期限が迫っているビール券は、買い取ってくれないことがあるからだ。
ビール券は、ものすごく高値で買取してもらえるというわけではないが、時期や金券の状態などによって買取価格は変動する。買取してもらう際には、高い買取価格を付けてもらうためのコツがあるので覚えておくとよいだろう。今回はそんなビール券がお得な金券なのかどうか、また買取時のポイントを紹介する。

Iowa beer / quinn.anya
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
店舗によって対応が異なるビール券

Isfahan Premium Beer / آبجو اصفهان/Isfahan Beer
多くのスーパーマーケット、量販店、コンビニで使用できるビール券だが、対応は店舗側に一任されており、お釣りを出すかどうかの判断までもが店舗側に委ねられている。
また、ビール以外の商品とも交換できる場合が多いのも、ビール券ならではの特徴だ。しかし、すべての店で対応しているわけではなく、すべての商品と交換可」「ビール以外は不可」「アルコール商品であれば可」「買物の一部にアルコール商品を含んでいれば可」「買物の一部にビールを含んでいれば可」など、店によってさまざま。取扱いが一元化しているQUOカードなどとは違い、ビール券は使用方法が分かりづらいものといえる。
なお、以前は有効期限がなかったが、平成17年(2005年)10月以降に発行されたものには、有効期限が設けられているので使用するときは注意が必要だ。
額面はおいくら?ビール何本分かの判別方法
ビール券には、使用できる額面が「A-25-0724」のように小さく表記されており、末尾の724が使用できる金額となる。そのため、この場合、「724円」分の金券となる。
また、ビール券には瓶ビール用のものと缶ビール用のものがあり、文字通り解釈すると、瓶ビール用は2本の大瓶ビール、缶ビール用は2本の350ML缶ビールと交換できる。しかし、ビールの価格がオープン化したため、ビール1本の価格も曖昧になってしまった。
ビール券は贈り物としての側面が強い

Beer Actor / cogdogblog
チケットショップでは724円分のビール券を700円前後で買取してくれるため、割がいいように思うかも知れない。しかし、ビール券の販売価格は額面の724円ではなく、784円である(ちなみに缶ビール用は、販売価格539円、額面価格494円)。
額面と販売価格の差は発行手数料や流通手数料とされており、チケットショップとしては、700円で買っても販売価格は724円を越える金額で販売できるのだ。そのため、贈答品として贈るには手ごろではあるが、使用する側からすれば割の悪い金券といえるだろう。
しかし、ビール券の需要は根強いのも事実。2004年にサッポロビールが消費者にビール券の存続をアンケートした結果、8割の人が継続を望んでいた。ビール券は、さまざまな問題を内部に包括しながらも、今でもお中元・お歳暮・景品として定番商品のひとつであり、今後も消滅することはないのではないかと思われる。
高く買い取ってもらうためのポイントは?
実際に買取にだすときに気になるのは、高く買い取ってもらうためのポイントだろう。どうせ売るなら少しでも高く売れてほしいもの。そこで、以下のポイントを参考にしてみてほしい。
まとめて売却する
ビール券はまとめて買取してもらうほうが、高い買取価格をつけてもらえることが多い傾向にある。たとえば、額面で10万円以上だったり、枚数が50枚以上だったりすると、買取価格を数パーセント上乗せしてくれることがあるので、まとまった枚数を持っているなら売却をオススメする。
地方より首都圏で
ビール券は、一般的には地方よりも首都圏のほうが高い買取価格で買取してもらいやすいというのはご存知だろうか?これは、地方よりも首都圏のほうが客数も多く、買い手も見つかりやすいので、不良在庫を抱えるリスクが少ないからだ。
住んでいる場所によっては、自宅近くのショップで買取してもらうよりもも、首都圏で展開する金券ショップに売却したほうが買取金額のアップにつながることもある。ネットを活用している金券ショップは送料が無料になることも多いので、調べてみて損はないだろう。
買取相場を調べてから査定に出す
今はインターネットで簡単にビール券の買取相場を調べることができるため、事前にリサーチしておくと安心だ。シーズンによって買取価格が変動するうえ、業者によって得意な取扱商品が違うため、複数業者を比較しよう。なお、郵送での買取を考えている場合、送料や振込手数料について忘れてはいけない。買取業者によっては依頼主負担になるので、手数料についても調べておきたい。
売るタイミングも重要!
ビール券をより高く買い取ってもらいたいなら、売るのに適した時期についても知っておきたい。前述したとおり、ビール券は贈答品としての需要が高いため、お中元やお歳暮のシーズンを狙って買取業者に持ち込めば、買取価格アップが期待できる。
また、忘年会や新年会の景品になることもあるので、年末年始も狙い目だといえる。年末年始は、ビールの消費量がもっとも多い時期でもあるため、ビール券の販売にとって良いシーズンなのだ。
しかし、ビール券には有効期限があるため、期限に近くなればなるほど買取金額は下がっていく。時期を待っているうちに買取金額が下がってしまったり、期限切れになってしまっては意味がないので、注意しよう。
買い取りされない場合(汚れ・黄ばみが目立つ、など)
買取価格を下げられないように注意すべき点は、金券の汚れ、折れ、黄ばみ、などがないように保管しておくことだ。できればビール券が入っている箱もキレイな状態で保っておこう。
なぜなら、ビール券は贈答する目的で購入されることが多いからだ。贈答するときに、金券ショップで買ったものだと先方に気づかれたくない、と思う人も多いので、見た目のキレイさが重要となってくるのだ。
古びたビール券は売れ残る可能性が高いので、査定額が減額されてしまうだけでなく、まったく買い取ってもらえないことも多いようだ。ビール券をもらったら、できるだけキレイな状態で保管するように心がけておくようにしよう。
ビール券の買取を行っている業者
ヒカカク!に掲載されている業者にも、ビール券の買い取りを行ってれるところが多数あるのでいくつか紹介する。各業者ごとに特色があるので、自分のライフスタイルにあった業者を選んで欲しい。
甲南チケット
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
「甲南チケット」はインターネットで無料見積もりを行っているので、自分の持っているビール券にどの程度の値がつくか知りたい場合は査定を行うと良いだろう。送料、振込手数料はユーザー負担となってしまうので近くに店舗がある場合は店頭買取をオススメする。
買取王子
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
「買取王子」は、送料無料で買取を行ってくれる。時間がない方や、直接店舗に出向くのが面倒な場合にはオススメできる業者だと言える。
おたからや
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
「おたからや」では、宅配買取等での送料を含む一切の手数料なしで買取を行っている。ビール券などの金券も豊富に取り扱っており、対応にも評判のある業者のため、ビール券を買取りしたいと思ったら候補に入れるべき業者である。
ビール券を売るならヒカカク!で賢く一括査定申込み
オークションサイトやフリマアプリなどを使うのは面倒、取引の際のトラブルも不安。 「ヒカカク!」は楽に高く売りたい時、様々な買取業者の買取価格を比較できる相場情報サイトだ。
上記ではビール券の高価買取が期待できる業者を紹介した。できればこういった信頼度の高い買取店を複数見繕い、査定依頼を出したいところ。相見積もりをおこなえば、確実に最高査定額の業者と取引できるからだ。
ただ、相見積もりが面倒だと感じる人もいるはず。そんな方はヒカカク!の買取業者一括査定サービスを使ってみてほしい。無料で複数の業者に対して査定依頼を出すことができるので、楽に高い査定額を出す業者を見つけることが可能。ビール券の買取を考えている人は、ぜひ利用してみてほしい。
まとめ
ビール券の特徴や高額買取のポイント、おすすめの業者などを紹介してきた。贈答品として一定の需要があるため、ポイントをおさえれば思っている以上の金額になることもあるので、ぜひ参考にしていただきたい。また、上記の業者以外にも、ヒカカク!には多数の業者を掲載している。ビール券を売る際は、ビール券の買取査定業者一覧を確認して、評判をチェックするといいだろう。
なお、ビール券以外の金券類については、以下のコラムを参考にしてみてほしい。