山崎シェリーウッド1983年の買取相場・査定情報まとめ

世界的に人気の高いウイスキーである山崎。中でもシェリーウッドは世界最高峰のウイスキーと呼ばれる山崎シェリーカスクの原点と呼べるウイスキーで、その味には定評がある。

表記年によって微妙に味わいが異なるという特徴があり、中でも山崎シェリーウッド1983年はわずか20樽分のみを厳選して造られた限定品であり、極上品として評価も高い。そんな山崎シェリーウッド1983年が自宅にあり、買取に出したいという方向けに、なるべく高く売るためのコツなどを紹介する。

山崎シェリーウッド1983年とは

山崎シェリーウッドは、その製造年によって1982、1984、1985、1986の4種類がある。その年に仕込まれたスパニッシュオーク製のシェリー樽熟成原酒から10から15年前後の原酒のみを厳選して造られたもので、製造年によってその味わいが少しずつ異なる。1997年に山崎シェリーウッド1982年が発売され、2003年に山崎シェリーウッド1986年が発売されて以降は販売されていない限定品である。

ウイスキーは樽の中で長い時間熟成されることにより色付き、味わい深くなるが、ウイスキーの熟成をおこなう樽で一般的に広く使用されるのがシェリー樽である。一口にシェリー樽と言ってもその種類はさまざまだが、基本的には甘みが強く飲みやすいものが多いため、初心者にもおすすめだと言われる。

山崎シェリーウッド1983年は1983年山崎蒸留所で蒸留され、1998年の9月に樽出し、発売された。1983年から1998年まで熟成された15年ものであり、数量限定で発売されている。濃厚な味わいの中にもシェリー樽独特の木の香りが香ばしく、なめらかさが特徴である。

山崎シェリーウッド1983年の買取相場

山崎シェリーウッド1983年の買取相場はどれくらいなのだろうか。もちろん買取業者によってその買取価格は異なるが、相場は100,000円ほどだ。限定6000本しか生産されていないので希少価値が高いため、高額で買取される。

山崎だけでなく、ウイスキーは一般的に年数の高が高ければ高いほど高額買取が期待できる。例えば、山崎の中でも伝説の逸品と呼ばれる山崎50年は非常に希少価値が高く、クリスタルボトルのものならヤフーオークションなどオークションサイトで数百万円で取引されることもある。

山崎25年も1本あたり40万円ほどの値が付く場合もある。一方で山崎シェリーウッド1983年は年数は15年と比較的短いものの、限定6000本しか生産されておらず、しかも追加販売もないことから高値で取引されるのだ。

高額買取される理由

山崎シェリーウッド1983年はなぜ定価の何倍もの価格で高額買取されるのだろうか。その理由を解説する。

世界的な山崎ブランド

山崎は世界的に権威のある酒類コンテストで何度も賞を受賞しており、ジャパニーズウイスキーとして名高い。日本国内のみならず、世界的に名が露出するとその分全体の需要が上がり、市場価格も高くなる。山崎はそのブランドのおかげで時期によって価格が急激に下落するということも考えにくいので、安定して高額買取されやすいというメリットもある。

国内でのウイスキー人気上昇

日本で初めてウイスキーを作った方に焦点を当てたNHKドラマ、マッサンが大ヒットしたことにより、日本国内でウイスキー人気が高まっている。さらに、ハイボールが若者を中心に飲まれるようになったことも相まって、国内でのウイスキーが人気になり日本のウイスキーの象徴である山崎の評価も高くなっているのだ。国内で人気が高まればもちろん買取金額もそれだけ高額になりやすい。

限定品で数量限定販売

どんなに人気のウイスキーでも、大量生産されたものだと買取価格は低くなりがちである。一方で数量限定のものや、希少ボトルなどは安定的に高額で買取されている。山崎シェリーウッド1983年は6000本しか発売されておらず、さらに発売以降一度も追加で販売されたこともないことから希少価値が非常に高く、高値で買取されやすいのである。

他にも高額で買取される山崎の種類

山崎シェリーウッド1983年の他にも、高額で買取される山崎の種類はどういったものがあるのだろうか。

山崎12年

ウイスキーは基本的に年数が多ければ多いほど高値で取引されるが、山崎12年は年数が比較的浅いにも関わらず高値で取引される品だ。その最大の理由は、2003年のインターナショナル・スピリッツ・チャレンジ （ISC）で金賞を受賞したことだ。

ISCは世界的に権威のある品評会であり、山崎12年の受賞が日本企業の初の金賞であった。当時、金賞を受賞したことにより山崎12年が注目され、世界クラスのウイスキーとして人気が出た。世界での人気に後押しされて日本でも評価が高まり、高く買取されるようになった。

山崎50年

山崎50年は2005年に50本の数量限定で発売された。幻のウイスキーと呼ばれるほどレアであり、コレクターがいるほどの人気があるウイスキーである。

50年分の手間暇がかけられており、さらに品薄ということもあって手に入れるのは非常に難しく、ヤフーオークションなどのオークションサイトでは数百万円で取引されたこともあるほどの人気である。山崎50年を手に入れるためならいくら出しても構わないというかほどのコレクターも一定数いるため、買取価格は今も非常に高くなっている。

山崎ミズナラ

山崎ミズナラは山崎の発売から25周年を記念して数量限定で販売されたウイスキーであり、冷却ろ過を使用していないモルト原酒で、濃厚な味わいが人気の品である。山崎ミズナラが高値で買い取られる一因であるのは何と言っても、ミズナラ(どんぐりの木)を使った樽で熟成させた独特の香りである。

ミズナラを使った樽は海外では一般的ではないため、その珍しさが世界でも人気である。ISCの金賞の受賞歴も何度もあり、買取価格は定価の約5倍である10万円程度だと言われている。

山崎シェリーカスク

山崎シェリーカスクの特徴は、シェリー樽で熟成したフルーティーな味わいである。シェリーカスクは甘くて飲みやすく、ウイスキー初心者からの人気も高い。中でも山崎シェリーカスク2013は世界最高のウイスキーとも呼ばれるほど特別で世界的に需要が高く、取引価格は10万円を超える。

山崎1984年

山崎1984年は山崎の発売25周年を記念して発売された限定ボトルである。山崎が発売された1984年に蒸留・樽詰めされたモルト原酒を使用して作られており、オリエンタルな香りが楽しめる逸品である。

限定品らしく、ボトルにも特徴がある。山崎の墨文字をゴールドの吹き付けで直接ボトルにあしらってあり、さらには1本1本にシリアルナンバーが記載されているというからコレクターの人気も高い。オリジナルの木箱と一緒であれば、定価の10万円を優に超える金額で取引される品だ。

高値で売るコツ

山崎シェリーウッド1983年を高値で買取に出すためには、いくつかコツがあるのでご紹介する。

付属品を全てそろえる

山崎シェリーウッド1983年だけでなく他の酒類にも言えることだが、外箱や化粧箱、備品など全てそろった状態であれば買取金額は高くなる。ボトルだけでも高く買い取られることはあるが、確実に高値で売りたいのであれば備品を無くさないように注意しよう。できれば未開封の方が良いため、転売目的の場合は開封せずに保存しよう。

適切に保存する

ウイスキーはその保存状態によって取引価格が大幅に変動する。まず大事なのは適切な温度・湿度で保存することだ。ウイスキーは高温で劣化するので直射日光に当てたり熱を出す家電製品の近くに保存することは避け、なるべく涼しい場所で保管しよう。

また、湿気が高い場所に置いているとボトルの外側のラベルや外箱にカビが生える可能性があるので注意が必要だ。部屋の中の涼しくて暗い場所で保管しよう。もし自宅にワインセラーがあれば、その中で保存するのがおすすめだ。

また、匂いの強い食べ物や調味料の近くに長期間保存していると、ウイスキーを注ぐ際にその匂いが移ってしまう可能性もあるので注意しよう。自宅で長期間保存するのが不安な場合は、早めに買取に出す方が良いだろう。

買取業者を比較する

酒類のウイスキー業者はさまざまあり、業者によってそのサービス内容や買取価格は違ってくる。そのため、なるべく高く売るためには買取業者の比較が必要不可欠である。ネットで簡単に見積もりを取れる業者も多いので、複数の業者に見積もりを取って比較しよう。

また、買取価格だけでなくサービスの質も比較するために、口コミサイトなどで実際に業者を使った方の感想をチェックすることもおすすめだ。また、業者によっては買取価格が高くても手数料が多く惹かれる場合もあるので注意したい。

高額買取キャンペーンを利用する

買取業者によっては、定期的に高額買取キャンペーンをおこなっていることもある。通常の買取価格に上乗せされるのでお得である。高く売りたい場合には日頃からキャンペーンをチェックしておくと良いだろう。

初めての買取の場合に使えるクーポンを発行している業者もある。さらにキャンペーンでなくても、複数の酒類を同時に売ることで買取価格がアップすることもある。売りたいウイスキーや酒類が複数ある場合には、買取価格がアップするかどうか確認してみよう。

宅配買取サービスを利用する

宅配買取サービスを利用すると店舗までの交通費がかからず、時間もあまりかからないのでおすすめだ。さらに、宅配買取の場合は複数の酒類を一気に買い取ってもらうことも容易なので、大量に売りたい場合には特におすすめの方法である。

買取相場を把握する

買取相場を把握することで買い叩かれることを防ぐことができる。ネットで調べたり、メルカリやヤフオクで同じような状態の品がいくらで取引されているかをチェックすれば、そのときの大体の買取相場を想像することができるのでぜひやってみよう。

価格交渉する

買取業者によっては、価格交渉を前提とした見積もりを提出する場合もある。そのため、なるべく高く売るのであれば価格交渉は必須である。もう少し高く買ってもらうことはできないか、売却前に一度聞いて見るのが良いだろう。

まとめ

山崎シェリーウッド1983年は、1998年に限定販売された希少なウイスキーだ。手元に飲む予定のない山崎シェリーウッド1983年があるならば、まずは無料で買取業者の査定を受けてみるのをおすすめする。その際には複数の業者に依頼し、それぞれの査定額を比較することが大切だ。

また、付属品をそろえたり高額買取キャンペーンをチェックしたりと、面倒でも一手間をかけることで査定額に影響してくる。高価なウイスキーだけに、その差は数千円、数万円になる可能性もある。より高い金額で買い取ってもらえるよう、この記事を参考にしてほしい。