サントリーのウイスキーの中でも人気が高く、品薄状態が続いているのが山崎だ。その山崎の中でも2014年から毎年お中元シーズンのギフト用に登場していたのが山崎リミテッドエディションであり、山崎蒸溜所でつくられた貴重杏シングルモルトウイスキーが楽しめることから高い支持を得ていた。
しかし、2018年以降発売されておらず、事実上の廃盤になってしまっているため、山崎リミテッドエディションは高値で取引されている。そこでこの記事では山崎リミテッドエディションの買取相場・査定情報について解説する。
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原酒不足になるほど人気が高いウイスキー
山崎が製造されているのは大阪府三島郡本町山崎にある山崎蒸溜所だ。1923年に建設され、日本最古のモルトウイスキーの蒸溜所と言われている。山崎蒸溜所の周辺は昔から良質な水が湧き出ることで知られている。
良質な水を使ったウイスキー
山崎はそんな良質な水をぜいたくに使ったウイスキーだ。山崎はミズナラ・シェリー・ホワイトオークの3種類の樽に詰めて熟成させるのが特徴である。樽熟成ならではのウッディな香りに加えて、いちごやメロン、柿などの甘味も楽しめるウイスキーとなっている。
ちなみにサントリーから発売されているブレンデットウイスキー響にも山崎が使用されている。山崎リミテッドエディションは2014年~2017年にかけて、年1回中元シーズンに発売されていた。そのため、贈答品として人気を集めていたが、2018年以降は製造されていない。
山崎リミテッドエディション
山崎リミテッドエディションは、20年以上熟成した原酒をブレンドしたノンエイジウイスキーだ。ブレンドされているのが熟成年数が長いウイスキーだけではないため、酸味やなめらかさも楽しめるのが特徴と言われている。
ボトルの表面にはゴールドで山崎と書かれており、裏面には山崎蒸溜所のキルンが描かれていることから、ボトルのデザインに関しても高い評価を得ている。こちらは毎年定価10,000円で売られていた。山崎はリミテッドエディション以外にもさまざまな種類が存在する。
人気の現行品
山崎12年は12年以上熟成した原酒を使っている。こちらは現行品ではあるものの、ジャパニーズウイスキーの流行によって山崎の品薄状態が続いているため、手に入りにくく、プレミア価格で取引されている。
山崎18年は化粧箱に入っていることからギフトとしても人気が高い。そんな山崎18年は定価が25,000円となっているが山崎12年同様品薄状態が続いている。山崎18年は世界的に有名なウイスキーの品評会であるISC・IWSC・SWSCの3つにおいて、2005年~2015年にかけて毎年賞を受賞しており、山崎の中でも特に評価が高いと言えるだろう。
そして現行品の中でもっとも熟成年数が長いのが山崎25年だ。これは年間1,200本しか販売されないため、定価125,000円に対し、かなり高値で取引されている。山崎が持つ果実やチョコレートの甘味に加えて長い熟成をへて表れる味わいが特徴だ。
原酒不足による終売品
山崎はウイスキーブームにより原酒不足に陥っていることからリミテッドエディション以外にも終売品が多い。まず挙げられるのがホワイトオークを中心に10年以上熟成した山崎10年だ。かつてはもっとも手軽に手に入るものだったが、2013年に製造が終了している。
次に山崎50年は定価1,000,000円で2005年・2007年・2011年にそれぞれ50本・50本・150本限定で販売されたが、どれも当日、もしくは翌日に完売したことでかなり手に入りにくい商品と言われている。定価そのものがかなり高いが、コレクターからの需要もかなり高い。
また、山崎には山崎蒸溜所にてしか販売されなかったボトルが多数存在する。山崎蒸溜所内にあるショップに入るだけでも予約が必要であり、予約がなかなか取れない状態が続いていることから、山崎蒸溜所限定で販売されたシングルモルトウイスキーなども高値で取引されている。
山崎リミテッドエディションの相場
山崎リミテッドエディションは発売された年で相場が異なる。2014年に発売されたものは45,000円~55,000円程度となっており、一般発売された山崎リミテッドエディションの中でも、もっとも高い相場で取引されている。次に2015年は35,000円~40,000円となっていた。
もともと、山崎リミテッドエディションはギフト向けという面を持った商品のため、所持している人が多い。そのため、山崎の中でもそれほど相場は高くなっていない。2016年、2017年に関してはさらに相場が下がり、25,000円~30,000円で取引されている。
リミテッドエディション限定品の相場
ただ、山崎リミテッドエディションには限定品が存在する。先ほど解説したように山崎リミテッドエディションの中身はノンエイジウイスキーだ。しかし、海外限定で発売された限定品は、中身がノンエイジウイスキーではなく山崎18年・25年となっている。
山崎18年リミテッドエディションは定価25,000円であり、釘を使わずに組み立てられた桐の木箱にのしが付けられているのが特徴だ。こちらは100,000円~150,000円で取引されている。また、山崎25年リミテッドエディションは定価100,000円だったのに対して現在は500,000円以上となっている。
山崎18年・25年リミテッドエディションは製造が終了しており、現在では手に入らない。それに海外限定品であることから一般発売された山崎リミテッドエディションよりも相場が高い。そもそも山崎自体が一般販売されている物であっても品薄状態が続いており、高値で取引されている。
現行品の山崎の相場
現行商品の中でもっとも熟成年数が短い山崎12年でさえ、定価9,180円なのに対して15,000円程度となっている。その理由に関しては山崎12年を使っている響12年の製造が原酒不足によって2015年に終了したことによって山崎12年も販売が終了するのではないかと一部で言われているためである。
山崎18年は定価25,000円に対して、60,000円~65,000円程度で取引されている。山崎18年は世界中のウイスキーコレクターからの需要が高い商品であり、定価で手に入れるのはかなり難しい。そして山崎25年は500,000円~600,000円程度で取引されている。毎年売られる本数が限られていることから、売られていること自体珍しい。
品薄状態で高騰傾向
山崎をはじめとするサントリーのウイスキーは製造終了が発表されると一気に価格が高騰する傾向があり、今のうちに購入しようとする人が多いため、山崎12年が品薄状態となっている。既に製造が終了している山崎10年は定価1,000円なのに対して現在30,000円程度の価格で取引されている。山崎の中でももっとも熟成年数が短いものでさえ約30倍の価格で取引されており、山崎の原酒不足が深刻であることがわかる。
山崎50年は3度しか販売されなかったうえに世界に250本しか存在しない。そのため、定価が1,000,000円に対して、数千万円で取引されている。過去に32,500,000円で落札されて話題になったこともあるが、そもそもオークションに出品されていることが珍しい。
2021年最新買取相場は?
ここで、2021年10月現在の相場について見てみよう。山崎リミテッドエディションの現在の相場は、山崎25年のリミテッドエディションが750,000円、山崎18年のリミテッドエディションが90,000円で買取されている。山崎は年代が大事だと述べたが、買取価格的には25年のリミテッドエディションは値上がり傾向にあり、18年のリミテッドエディションは若干値下がり傾向にあるといえる。
しかし、これはあくでも大黒屋での相場であり、他社ではもっと高い価格で買取されるかもしれない。また、山崎リミテッドエディション全体の相場としても、値下がりしているものもあるが、それに対して値上がりしているもののほうが多い。そのため、今後も価格の上昇は期待できると考えて間違いではないだろう。
参考:大黒屋
山崎は縦飲みをする人が多い
山崎はもともと品薄状態が続き、高値で売れるウイスキーだが、少しでも高く売るにはどんなポイントをおさえたうえで売るのが良いのだろうか。
複数年のボトルをセットにすると良い
山崎は10年~50年のウイスキーを少しずつ飲んで味比べをする人が多い。これを縦飲みと言い、山崎リミテッドエディションに加えて、山崎10年・12年・18年・25年も所持しているのであれば、これらをセットにして売ると良いだろう。50年に関しては持っている人自体がかなり少ないため、セットになっていなくても問題ない。
リミテッドエディションもまとめ売り
リミテッドエディションに関しても2014年~2017年のもので風味が異なる。そのため、2014年~2017年に発売したものをすべて持っているのであれば、これをセットにするのも良いだろう。また、サントリーの三大高級ウイスキーとして、山崎のほかに白州・響が挙げられる。
山崎は甘味が強めのウイスキーとなっているが、白州は山崎と対照的で辛口、キレのある風味が特徴的なウイスキーだ。また、響は山崎・白州に加えて知多蒸溜所のグレーンウイスキーなど、さまざまなウイスキーをブレンドしており、山崎の甘味も感じられるウイスキーとなっている。サントリーの三大高級ウイスキーの飲み比べをする人も多い。
比較してから売る
山崎リミテッドエディションはノンエイジウイスキーであり、響・白州のノンエイジのものには響JAPANESE HARMONY、白州ノンエイジがあるので、これらをセットにすると高値で売れる可能性がある。ただ、白州ノンエイジも品薄状態になっているため、1本ずつで売る場合とセットで売る場合の1本あたりの買取相場を比較したうえで売ると良いだろう。
複数の店に査定を依頼しよう
山崎は基本的にどこの店でも定価以上で買取してもらえる。しかし、店によって査定価格が異なるので、もっとも高値で買取してくれる店に売るのが良いだろう。ただ、山崎リミテッドエディションのようなギフト用のボトルの場合、箱にも価値が付いている。
そこで、何度も店に持ち込んでいると運んでいる最中に箱に傷が付いてしまう可能性がある。大黒屋、ジョイラボ、ファイブニーズなど大手のショップの場合、インターネット査定に対応している店が多い。インターネット査定である程度の査定額を把握し、必要以上に持ち運ばないようにしよう。
ヤフオク!やメルカリで売ろう
山崎リミテッドエディションは希少価値が高いため、ヤフオク!やメルカリのようにある程度の販売価格を自分で設定できるサイトの場合、店に査定を依頼するよりも高値で売れる可能性はある。
ヤフオク!は高めで出品
ヤフオク!はオークション形式なので、山崎のような手に入りにくいウイスキーは入札者が多数現れる可能性が高い。そのため、ヤフオクだと相場以上で売れることが多い。ヤフオクの場合入札者を募る目的でオークション開始価格を1円に設定することがよくある。
しかし、1円スタートは入札者が少なかった場合、相場以下で落札されてしまうリスクも伴うことから、山崎のような価値のある商品を1円スタートにするのはやめておこう。
メルカリは値下げ交渉が多い
また、メルカリで売る場合は、自分で価格を設定して出品した後はサイトをチェックしなくても購入者が現れた際に通知が届くため、1度出品したら通知が来るまで放置して問題ない点が便利だ。しかし、メルカリで山崎のような高額商品を購入する人は価格交渉をしてくる可能性が高い。
そのため、値下げ交渉があることを前提に価格を設定しよう。価格交渉に対応するつもりがない場合は、商品の説明欄などにその旨を書いておくべきだ。取引相手とのトラブル、詐欺に巻き込まれ、受け取り評価してもらえないリスクなどもあるので注意しておこう。
また、反復して継続的に売却をおこなうと、業としてお酒を売っているとみなされてしまうケースもある。販売免許証や古物商許可証がない場合に違法性を問われるリスクがあることも留意しておこう。
山崎リミテッドエディションのおすすめ買取店
最後に、山崎リミテッドエディションのおすすめ買取店をいくつか紹介していく。山崎は多くの業者で高価買取がおこなわれている業者だが、業者によって買取価格は大きく異なっている。そのため、売るときはいくつかの業者で比較してから売るのが大切だ。
どこの業者で売ればいいのか知りたい人、おすすめ買取店はどこかに興味がある人は、以下の業者を参考にしてみよう。
名古屋のファイブニーズ
買取価格
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ポリシー
ウイルス
対策
ファイブニーズは、お酒の買取専門店だ。個人だけでなく法人のお酒買取もおこなっており、査定スタッフは知識と経験が豊富な人が在籍していて安心。買取したお酒はホテルやレストラン、コレクターなどに販売するため、通常よりも高い金額での買取が可能となっている。累計120万本以上の買取実績も魅力のひとつだ。
買取は宅配・店頭・出張の3種類。ただし、出張買取は関東・大阪エリアとなっており、店舗によっては対応していないこともあるので注意してほしい。宅配買取では日本全国どこからでも査定依頼が可能で、送料も無料だ。売りたいお酒がある人は気軽に査定へ出してみよう。
福岡の大黒屋(チケット)
買取価格
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許可番号
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対策
大黒屋(チケット)は、ブランド品や貴金属、楽器やアクセサリー、お酒や骨董品などさまざまな商品を買取している業者だ。年間買取実績150万件以上を持ち、それぞれのジャンルのプロが在籍しているので、お酒の買取でも相場に適切な価格で買取してくれるだろう。特にウイスキーやブランデー、ワインなどのお酒の買取を強化しているようだ。
買取は宅配・店頭・出張の3つの方法。どの方法を選択しても手数料は一切かからないので、気軽に査定依頼ができるのが魅力だ。出張買取は大量に売りたいときに便利。宅配では専用のキットがあるので破損の心配などをせずに査定へ出せる。全国に220店舗以上展開されているので、買取に出すのに困ることはないだろう。
大阪のジョイラボ
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対策
ジョイラボは、ワインなどのお酒を専門的に取り扱っている業者だ。ワインやシャンパンをはじめ、ブランデーやウイスキー、日本酒や焼酎などお酒ならなんでも買取可能で、お酒専門店としての知名度も高い。他社と比べて高額査定がつきやすいと評判も高く、お客様満足度・買取価格満足度・スタッフ対応満足度においてナンバーワンを獲得している。
買取は宅配・店頭・出張の3つの方法から自由に選択可能。店舗も全国展開されているので、宅配も出張も全国対応だ。送料や出張費、キャンセル料などの買取にかかる手数料も無料で、最大限高い価格を提示してくれるのがうれしい。お酒専門店で安心して売りたい人に向いている。
東京のストックラボ
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対策
ストックラボは、東京に店舗を展開する大手お酒買取店だ。買取商品はロマネ・コンティなどの高級ワインから、山崎や響などのウイスキー、ドンペリなどのシャンパンなどさまざまなお酒を扱っており、ほかにも希少なお酒の空ボトルの買取もおこなっている。お酒の専門知識を持ったスタッフが、業界最高水準での買取をおこなってくれるため、高額買取を狙っている人におすすめだ。
買取は宅配・店頭・出張の3種類となっている。出張買取は関東を中心に対応しており、地域によっては即日対応も可能なので、すぐに売りたい人も気軽に相談してみよう。出張該当地域以外の人は宅配買取を使えば、マイペースに査定へ出せる。送料もかからず、キャンセル料も無料なので余計なコストはかからない。
まとめ
今回は山崎リミテッドエディションの買取相場・査定情報まとめを紹介した。買取店はそれぞれ独自の経営スタイルや方針があるので、山崎リミテッドエディションの査定を受ける際には、複数の店に査定を依頼することをおすすめする。その際、複数年のボトルをセットで売るとよい。
ウイスキーは年齢を重ねても長く楽しめる趣味なので、歴を重ねるごとにアイテムが増えていくもの。ぜひ買取をうまく利用しながら、コレクションを楽しんでいただきたい。