国内外で人気が高いジャパニーズウイスキーといえば、山崎が有名だ。サントリーのウイスキーは水から厳選して作られており、丁寧に磨き上げられたその味はウイスキー好きに長年愛されている。そんな山崎の中でも限定品は人気が高く、市場価値が高い。
今回は、数量限定で販売された山崎パンチョン2011年を買取に出した場合に、どれくらいの価格になるのかをご紹介する。なるべく高く売りたい方のために、高く売るコツも説明するのでぜひチェックしてもらいたい。
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山崎パンチョン2011年とは
山崎パンチョン2011年は、山崎の発売25周年を記念して発売された。自社工場で、北米産のホワイトオークを使用したパンチョン樽で熟成させたモルト原酒のみを使って作られており、黄金色に輝く見た目が美しく、甘いバニラを連想させる香りが特徴的だ。サントリーでは、アメリカまで足を運んで木材を厳選しており、一つ一つ丁寧に作り上げているため、山崎パンチョン2011年もその味に定評がある。
山崎パンチョンは、実は2009年から2010年に山崎シェリーカスク・山崎バーボンバレル・山崎ミズナラとともに限定で発売されており、山崎パンチョン2011年は、好評のため再度数量限定で発売されたものである。発売当時の価格は9,000円で、アルコール度数は48度と飲みごたえがあるため、ストレートで飲むのもおすすめの逸品だ。
山崎パンチョン2011年の買取相場
山崎パンチョン2011年を買取に出した場合、その買取相場はどれくらいなのだろうか。もちろん買取業者によってその価格は様々だが、相場は1本19,000円~20,000円ほどであり、定価の倍以上の価格で取引されている。ヤフーオークションやメルカリなどのオークションサイトでは、時期によっては価格が高騰して、相場より高く売れることも少なくない。
山崎は長年日本で人気の高いウイスキーであり、近年海外からの人気も高まっているため、この買取価格が大幅に下落することは考えにくい。山崎50年のクリスタルボトルなどは1本数百万円で取引されるため、それら高額商品に比べると買取価格は下がるが、なるべく高く売りたいのであれば、保存状態が良いうちに売りに出すのがおすすめだ。
高額買取される理由
山崎パンチョン2011年はなぜ定価の2倍以上の価格で高額買取してもらえるのだろうか。その理由はいくつかある。
数量限定販売
国内外で評価が高く需要の多いウイスキーであっても、長期間に渡り大量生産されたものは供給量も多いので高額買取されにくい。一方で山崎パンチョン2011年は、山崎パンチョンが2009年と2010年に販売されてはいるものの、2011年に製造されたものは国内で3000本しか販売されていないため、市場に出回る本数が少なく価値が高くなる。よって高額買取されるのである。
山崎のブランド力
山崎は言わずと知れた日本のウイスキーの定番であり、ブランド力がある。日本での受賞歴はもちろん、海外で権威のある酒類コンテストでも何度も受賞歴があり、国際的にも名の知れたウイスキーである。
近年では2010年に、山崎1984がインターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)で最高賞“シュプリーム チャンピオン スピリット”を受賞するなど、その人気は衰えない。長年に渡り一定以上の人気を保っているため、これからもその価値が落ちることは考えにくく買取価格も下落しにくい。
特徴的な製造方法
山崎パンチョン2011年は、アメリカから買い付けたホワイトオークを使い、自社工場でパンチョン樽を製造している。そもそもパンチョン樽は、ラム酒の貯蔵・熟成に使われるものであり、ウイスキーの熟成に使うことは稀である。このように、世界でも珍しい方法で熟成された山崎パンチョン2011年はその珍しさが人気であり、買取価格が高くなっている。
入手が困難
近年のジャパニーズウイスキーブームにより原種が不足しており、長期熟成の銘柄が終売になっている。山崎パンチョン2011年はウイスキーファンの中でも有名で入手困難であるため、買取価格が高額なのだ。
甘い香りが初心者にも合う
山崎パンチョン2011年は、ホワイトオークを使った樽で作られているため、長時間熟成させるうちにココナッツやバニラのような香りが育まれる。48度と度数は高いものの、甘い風味や香りはウイスキーに縁のない方にも受け入れられやすく、飲みやすいという特徴がある。よって、プレゼント用にも根強い人気があり、市場価値は高くなる。
高額買取される山崎の種類
山崎パンチョン2011年の買取価格は20,000円ほどであるが、同じ山崎でも高額買取される商品もある。
山崎50年
数ある山崎の種類の中でも一番買取金額が高いと言われているのが、山崎50年である。クリスタルボトルのものは1本700万円以上で販売されるなど、市場価値が非常に高い品である。
山崎などのウイスキーは、基本的に年数が高ければ買取価格も高くなる。山崎50年は山崎の中でも一番年数が長いため、高額買取が期待できるのである。
山崎50年は2005年に50本限定、2007年に50本限定、2011年に150本限定で三度発売されており、これまでの累計販売数を合計しても、250本しか市場に出回っていない。次の発売の予定もないため、世界中に山崎50年を求めるファンがいるのだ。高額ウイスキーは買取業者よりもオークションなどで売られる傾向があり、過去には香港のオークションで3,250万円もの値が付いた。
山崎35年
山崎35年は、2008年に数量限定で発売されたプレミアムウイスキーである。35年以上の原酒を使って造られており、深みとコクのある味わいが人気の逸品だ。流通数が少ないため、入手することが非常に困難である。
オークションなどで取引されることもあるが、世界中にコレクターがいるため、数百万円以上で取引されることもある。発売価格は500,000円だったが、現在の買取相場はおよそ3,000,000円とも言われている。甘くフルーティーな香りが上品でバランスが絶妙なため、日本らしい繊細なウイスキーとして世界的な評価も高い。
ストーンズバー
数ある山崎の限定品の中でも、特にプレミア品として価値が高いのが、ザ・ローリング・ストーンズの結成50周年を記念して発売されたストーンズバーである。ボトルには、ザ・ローリング・ストーンズのアイコンであるリップスアンドタンがデザインされていて特別感があり、なんと限定で150本しか生産されていないため、非常に希少価値が高い。
山崎の知名度だけでなく、バンドの人気もあってコレクターに人気の品であり、買取価格は2,000,000円ほどである。ボトルに特徴があるため、飲み終わった空のボトルも高値で売れる可能性もある。
このように、ウイスキーの買取価格はその年数や希少価値によって決まる。数量限定で発売された年代物や、コレクターに人気の限定プレミア品には数百万円の値がつくことも珍しくない。
山崎パンチョン2011年を高く売るコツ
山崎パンチョン2011年をなるべく高く買い取ってもらうには、いくつかのコツがある。ぜひ参考にしてもらいたい。
付属品を全てそろえる
山崎パンチョン2011年に限らず、ウイスキーや酒類を高く買い取ってもらうには、備品を全てそろえる必要がある。外箱や化粧箱はもちろん、箱の中に入っている説明書きなど全ての付属品をそろえておこう。
また、未開封であればより高く買い取られる可能性が高いので、転売する目的の場合は箱を開けずに保管することをおすすめする。万が一備品がそろっていない場合は、買取業者に相談してみよう。保存状態がよければ高値で買い取られる可能性もある。
適切に保存する
ウイスキーはワインほど繊細な酒ではないが、適切に保存しないと中身や箱が劣化して買取価格が大幅に下落してしまう。ウイスキーは高温多湿に弱いので、家の中の涼しくて暗い場所で保管する必要がある。
気温が高くなる夏や湿度が高くなる梅雨は特に注意が必要だ。ワインセラーが自宅にある場合は、ワインセラーの中で保存するのが最適だ。
また、気温や湿度の他にも匂いに注意する必要がある。匂いの強い食べ物や調味料の近くに長時間保管してしまうと、外箱やコルクに匂いが移る可能性があるのだ。熱を発する電化製品の近くに置くと高温になってしまうので、冷蔵庫やテレビの上で保管するのはやめよう。
このように、ウイスキーを長期間適切に保存するのは難しい。いつか売るつもりであれば、保存状態が良いうちに売却することをおすすめする。
買取相場をチェックする
買取に出す前に、買取相場を大まかに把握することで買取業者に買い叩かれるのを防ぐことができる。買取時期や保存状態によって買取価格は異なるが、だいたいの価格を調べよう。
山崎のように、ブランド力の高いウイスキーの場合は、買取価格はそれほど大幅に変化しない。ヤフーオークションやメルカリなどのオークションサイトで、同じような状態の品がいくらで落札されているのかチェックするのも有効な方法だ。
買取業者を複数比較する
買取業者によって買取価格は様々である。特に、備品がそろっていない場合や外箱やボトルに傷がある場合は、買取価格が大幅に異なる可能性がある。そのため、買取業者を比較することは必要不可欠である。
店舗に直接持って行って見積もりをもらう方法もあるが、複数の業者から見積もりをとるなら、ウェブから問い合わせをするのがおすすめだ。見積もりから買取まで全て在宅でできる、宅配買取サービスもあるのでぜひ利用しよう。ただし、買取業者によっては口コミの評価が悪いところもあるので、買取金額だけでなく口コミもチェックしよう。
キャンペーンを利用する
買取業者によっては、高額買取キャンペーンや初回限定キャンペーンなどをおこなっている場合がある。通常よりも高値で買い取ってもらえるので、少しでも高く売りたい場合は要チェックだ。
複数の品を買取してもらう
1本だけでなく、複数の酒類を同時に買取してもらうと買取価格がアップすることがある。売りたい酒類が複数ある場合にはぜひ一緒に買取依頼に出すことをおすすめする。買取の際に価格交渉をするのも忘れずにおこなおう。
事前に綺麗に掃除する
長く保管していて外箱やボトルに汚れがある場合には、綺麗に掃除してから見積もりに出すと買取価格がアップしやすい。未開封のものをわざわざ開封する必要はないが、すでに開封してあって汚れている場合には綺麗にしてから買取依頼に出そう。
まとめ
山崎パンチョン2011年の買取相場・査定情報をご紹介した。山崎パンチョン2011年は現在入手困難で、プレミアウイスキーとしてウイスキーファンの中では有名である。そのため、中古市場では高額で取引されている。
そのまま売りに出しても高価買取を期待できるが、今日ご紹介した高値で売るコツを実践すると買取額は確実にアップするだろう。高価な品だからこそ、より高値で売却できるよう努めてみてはいかがだろうか。