ジャパニーズウイスキーといえば山崎と言われるほど、ウイスキーの定番となった山崎。日本のみならず、国外でも評価が非常に高いことで知られている。特に限定品はコレクターがいるほどの人気だ。
今回は、そんな山崎を語る上で欠かせない山崎パンチョン2012年の紹介と、その買取相場についてご紹介する。なるべく高く買い取ってもらうためのコツもいくつかあるので、山崎パンチョン2012年の買取を考えている方はぜひ参考にしてもらいたい。
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山崎パンチョン2012年とは
山崎は言わずと知れた日本を代表するシングルモルトウイスキーである。1984年に発売されて以来、国内外で数々の賞を受賞しており、2012年には、山崎25年が世界最高のシングルモルトウイスキーに与えられるWorld's Best Single Malt Whiskyを受賞するなど、非常に高い評価を受けている。
そんな山崎の発売元のサントリーから2012年に数量限定で発売されたのが、山崎パンチョンである。原酒の香りを楽しむモルトウイスキーシリーズとして、山崎シェリーカスク、山崎バーボンバレル、山崎ミズナラとともに、4種類が2012年9月に同時に発売された。アルコール度数は全て48度であり、冷却ろ過をしていないモルト原酒であるという特徴がある。
山崎パンチョンは、北米のホワイトオーク仕様のパンチョン樽で熟成させた、モルト原酒のみを厳選して作られた。その香りは甘いバニラのようで、適度な甘みが特徴である。色は濃い黄金色で、なめらかな口当たりのため、ウイスキーにあまり慣れていない方でも楽しめる品と言われている。当時のメーカー希望価格は9,000円であり、全国に数量限定販売された。
山崎パンチョン2012年の買取相場
ウイスキーの買取価格は時期によって変動する可能性があり、また買取業者によってもその価格はバラバラであるが、大まかな買取相場を知っておくことで買い叩かれることを防ぐことができる。山崎パンチョン2012年の買取相場はどれくらいなのだろうか。
山崎パンチョン2012年を買取業者に見積もりに出した場合の買取価格は、大体17,500~19,000円程度である。メルカリやヤフオクなどのオークションサイトの場合はより価格が高騰することもあり、備品が全てそろっていれば30,000円以上で落札されることもある。
山崎パンチョン2012年と同時に発売された山崎シェリーカスク、山崎バーボンバレルも買取の価格帯は大体同じであり、山崎ミズナラは60,000円程度で取引される。買取価格は備品が全てそろっており未開封の場合が一番高くなり、備品がそろっていなかったり、ボトルや外箱に傷がある場合には取引価格は下がることが多い。
高額買取される理由
まだ発売されて日が浅く、数量限定ではあるものの、全国で販売された山崎パンチョン2012年が、どうして当時のメーカー希望価格を大きく上回る金額で買取されるのだろうか。その理由を説明する。
山崎ブランド
山崎とは、京都の山崎蒸留所で造られるウイスキーであり、山崎蒸留所は日本のウイスキー発祥の地でもある。山崎蒸留所のある京都山崎で汲める水は、ウイスキーと相性が良いことで有名であり、そこで造られる山崎は完成度が高く、国内外にファンが多い。ジャパニーズウイスキーと言えば山崎と言われるほどブランド力があり有名であるため、山崎パンチョン2012年も人気があり、高く買い取られるのである。
さらに、ブランド物のバッグとは違い、ウイスキーには流行り廃りが少ない。そのため、これから価格が暴落することも考えにくいので、転売目的の取引も多く、市場の需要が高いので高く買い取られる。
世界での受賞歴
山崎は日本だけでなく、世界でも高く評価されている。世界中の品評会で数多くの賞を受賞しているため、世界中のウイスキー愛好家だけでなく、一般の方にも山崎と言う名が広く知られている。
ジャパニーズウイスキー全体でも、海外への輸出額は年々増加しており、2015年には2010年のおよそ6倍である104億円も輸出されている。世界での受賞歴が多いので山崎と言う名が知れ渡る機会が多くあり、世界的にも需要が高いことも山崎パンチョン2012年が高額買取される一因である。
数量限定品
人気が高く、味に定評のあるウイスキーでも、大量生産されたものは買取価格が低くなりやすい。山崎パンチョン2012年は数量限定で発売されたのでレア感があり、供給も少ないので価格が高騰しやすいのである。
製造工程に時間がかかる
ビールと違い、ウイスキーは長時間熟成させる必要がある。作業工程も長くかかるため、その分価格も高くなる傾向にある。
近年のウイスキー人気
NHKで日本のウイスキーの生みの親と呼ばれる方の特集ドラマが放送されたことにより、国内でのウイスキー人気が高まったと言われている。さらに、若者を中心に好まれるハイボールに山崎などのハイブランドのウイスキーを使うお店も増えており、山崎がより幅広い世代に親しまれるようになった。このように、近年の日本国内でのウイスキー人気も、山崎パンチョン2012年が高額買取される理由の一つである。
他にも高額買取される山崎
先で述べたように、山崎ブランドは国内外で人気なので、山崎パンチョン2012年以外でも高額買取される山崎は多い。他にはどんな種類が高額で買取されているのだろうか。
山崎50年クリスタルボトル
山崎は一般的に、年数が高いものであればより高価買取が期待できる。山崎10年や12年のボトルは1万円程度、山崎50年であれば1本あたり数十万で買取されることもある。特にレアな山崎50年のクリスタルボトルは、1本数百万で取引されることもある。
山崎50年は2005年、2007年、2011年に生産・販売されるも全て即時完売し、世界中のウイスキーファンの中で幻のウイスキーとも言われている。山崎50年を集めるコレクターもいて、非常にレアである。
ちなみに、山崎50年は超人気商品のため、空ボトルも美品であればオークションサイトなどで高額買取される。例えばヤフオクでは、冊子や付属品 などが全てそろった空ボトルが過去に約50万円で落札されたこともある。
山崎シェリーウッド1984
1999年に発売された、15年もののシングルモルトウイスキーである山崎シェリーウッド1984は、その名の通りシェリー樽で熟成されたモルトを使って造られており、バニラの香りが特徴的である。3400本限定で発売されており、しかもラベルに手書きでロットナンバーが記載されているため、コレクターからの人気が非常に高く、高額で買取される逸品である。
山崎18年
現行品ながら、山崎18年は高値で買取されるウイスキーである。と言うのも、世界的な酒類評品会で数々の受賞歴があるので、世界中にファンが多いためである。現在も発売されているのにも関わらず、入手が困難なレア商品である。
山崎1984
山崎1984は、山崎が発売された当時の1984年に、蒸留・樽詰めされたモルト原酒のみを使って造られたシングルモルトウイスキーである。山崎の発売25周年を記念して2009年に数量限定で発売された。
ボトルにゴールドの吹き付けで文字を印刷し、1本1本シリアルナンバーが記載されており、さらに特製の木箱まであるだけあってプレミア感がある。数ある山崎の限定品の中でも特に人気が高く、定価の10倍以上の価格で取引されることもある逸品である。
山崎パンチョン2012年を高く売るコツ
せっかく買取に出すなら、少しでも高く売りたいものである。山崎パンチョン2012年を少しでも高く買い取ってもらうためのコツを紹介する。
備品などを全てそろえる
高額買取に欠かせないのは、説明書きや外箱などの備品を全てそろえることである。特に、ラベルを剥がしてしまうと買取してもらえない場合もある。ラベルを剥がすと製造年も分からなくなるためだ。ただし、全てそろっていない場合でも綺麗に保存されている場合は高額買取されることもあるので、買取業者に相談してみよう。
適切に保存する
ウイスキーはワインほどデリケートな酒ではないと言われているが、保存方法によってその買取価格が上下することがある。ウイスキーは高温多湿で保存すると劣化するので、室内のなるべく涼しい暗所で保存することが望ましい。
ワインセラーの温度や湿度が理想的なので、自宅にワインセラーがある場合はぜひそこで保存しよう。気温が高い夏場や湿度の高くなる梅雨は、特に保存方法に気をつける必要がある。
さらに、高温になる家電製品の近くや、香りの強い食物・調味料のすぐ側で保存すると、ウイスキー自体の品質が落ちて買取価格も下がるので注意しよう。このように、ウイスキーの品質を保ちながら長期間保存することは素人には難しいので、品質が落ちる前に売却するのも良いだろう。
買取相場を事前に調べる
買取に出す前に、買取相場を調べることで買い叩かれることを防ぐことができる。ネットなどで簡単に相場価格を調べてみよう。メルカリやヤフオクなどのオークションサイトで、同じような状態の品がいくらで落札されているのかチェックするのもオススメの方法だ。
買取業者を比較する
酒類の買取業者は数多くあり、業者によってその買取価格には大幅な差が出ることもある。そのため、より高く売るためには業者の比較は必須だ。直接店舗に持って行って見積もりをしてもらう方法や、web上で簡単に見積もりを確認する方法もあるので、ぜひ複数の業者に見積もり依頼を出して比較しよう。業者によっては各種手数料がかかる場合もあるので、単純な買取価格のみならず手数料にも注意したい。
高額買取キャンペーン中の業者を選ぶ
買取業者によっては、高額買取キャンペーンをおこなっている場合もある。通常の買取価格にプラスして査定額が上がるので、高額買取を目指すなら定期的にチェックした方が良いだろう。また、複数のボトルを同時に買取依頼に出すとより高く買い取られることもあるのでぜひ確認してみよう。
宅配買取サービスを使う
直接店舗に行かなくても、宅配買取サービスを使えば自宅に居ながら簡単に買取してもらうことができる。店舗までの交通費がかからないので、近くに買取店舗がない場合にも気軽にウイスキーを売ることができる。忙しくて店舗に行く暇のない方や、育児で家を離れられないという方にもオススメの方法だ。
まとめ
山崎パンチョン2012年の買取相場・査定情報をご紹介した。山崎パンチョン2012年は国内外で高く評価されており需要が高く、中古市場でも高価買取が期待できる。手元に山崎パンチョン2012年があれば、自信を持って買取に出そう。
買取に出す際は、事前にきれいに掃除をしたり付属品をそろえておくと、買取価格がアップしやすい。また、複数の買取業者の買取価格を比較したり、お得なキャンペーンを上手く活用することも大切である。今日ご紹介した内容を実践すれば、満足のいく取引ができるだろう。