岡鹿之助は大正時代の劇評家、岡鬼太郎の長男として東京府麻布で生まれ、1898年〜1978年の間生きていた洋画家である。おなじく洋画家であり父の友人である岡田三郎助からデッサンを学び、1919年に東京美術学校に入学し、 24年に同校西洋画科を卒業。
その後、絵画の修行のためにフランスへと留学に出て、アンリ・ルソーなどの画家の影響を受け、そのまま16年ほどフランスで過ごした。文化勲章などの賞を受章している岡鹿之助の絵画の価値や買取相場などを詳しく調べてみたので、もし手元に岡鹿之助の作品を持っているという方はぜひ参考にしてほしい。
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岡鹿之助の絵の作風と特徴
岡鹿之助の作風はフランスに行った際にサロン・ドートンヌに出品したが、風景画1点が入選するものの、他の優秀な作品と自分の画力を比べて、自分の方が劣っているというところにコンプレックスを感じたところから始まる。
その後、自分だけのオリジナルの画風として顔料やキャンバスについての知識を高め研究を重ね、点描画法を確立した。(正確に言えばジョルジュ・スーラがすでに点描画法を用いていたが、その頃岡鹿之助は知らなかったし、方法論も大きく異なった)同系色の点を周りに配置することによって、堅固なマチエール(作品の表面の肌あい)を構築することに成功している。
代表作品は花と廃墟、三色スミレ、塔などがある。描く作品はお城や町並み、花などの自然物であり、点描画法の効果によって絵本の中の世界のようなどこか幻想的な雰囲気が醸し出されている。作風が似ているという話を聞き、ジョルジュ・スーラ作品のサーカスをオルセー美術館ではじめてみた岡鹿之助は大いに影響を受ける。
岡鹿之助はスーラから画面の構成と色のリズムを教わったという発言をしている。スーラの科学的な色彩の処理よりも造形的秩序をもった画面構成に啓発されている。1939年に第2次世界大戦を理由に日本に帰り、1964年には日本芸術院賞を受賞。1968年に日本芸術院会員になり、その後1972年には文化勲章を受賞している。
岡鹿之助の査定に関する情報
岡鹿之助の絵画は大体4万円~13万円前後で買取されていることが多い。一般市民でも少し手を伸ばせば届きそうな価格であると言える。油絵は鑑定の際、作者が誰なのか(無名作家が描いたものだと50分の1くらいの値段相場になる。)その描かれた作品の歴史的価値、そして希少性から価格がつく。
また点描画法という性質上、机におけるようなあまり大きなサイズの絵ではないものが多いので、岡鹿之助の絵画はその大きさから少し安めの値段がつくとも言えるだろう。手頃な値段なので絵画専門の買取業者だけでなく、一般的な中古ショップでの買取をおこなうところもあり、またヤフオクなどに流れているケースもある。
保存場所に注意
中古商品はなんでもそうだが、絵画は特にその保存状態によって大きく査定の際に減額されてしまうので保存する場所に気を使おう。部屋の湿度や温度変化の少ない場所に置くことが肝心だ。またときどき風通しの良い場所に置いて換気しておけば、だいぶ劣化を防ぐことができる。
上記のような保存方法をおこたっているとキャンバスの状態が悪化し、カビが生えたりもする。暖房や加湿器のある部屋に置くのも極力避けた方がいいだろう。湿度は50パーセント前後に保っておくと良い。
直射日光やタバコは劣化の元
また、間違っても直射日光に当たる窓付近などに絵をおいてはならない。絵の具が色褪せてしまい、紙にもヤケがついてしまうからだ。基本的には油絵は直射日光に当たらない場所に置き、ベストを言えば鑑賞していない絵画ならば、湿度を調整する効果のある保存箱などに入れておけば安全である。
鑑賞用として飾っている場合は、紫外線をカットすることのできるアクリルガラスのある額縁に入れて飾ると良いだろう。タバコを吸うような場所におくのもNGだ。もっとも絵が劣化しやすい環境なので、家でタバコを吸っている人は十二分に気をつけよう。
絵の価値というのは本質的に流行ブランド品と違って落ちにくいものだが、どうしても状態が悪ければいい値段はつきにくい。しかし、どんなに状態が悪くてもあきらめずにひとまず査定に持ち込んでみることをおすすめする。有名な画家の絵ならば修復可能な痛みの場合、業者の方で修復するからだ。
岡鹿之助の絵画を高く売る方法
それでは逆に岡鹿之助の絵画を高く売る方法とはなんだろうか。これは当然、売る相手を変えるということだ。
絵画は鑑定士レベルによって本当に大きく値段に差がついてしまうので、複数の業者に査定してもらうことを強くおすすめしたい。また、オークションを使うという手もある。それぞれの特徴とメリットを見てみよう。
中古買取業者に売る
絵画の鑑定というのは、プロの鑑定士の知識を持ってもなかなかに難しいものだ。その絵画が本当に岡鹿之助が描いたのかどうかまで含めて判断しないといけないのも面倒な理由のひとつである。なので中古買取業者を選ぶ場合は、かならず美術品に関して、それも絵画に関して知識を深めている鑑定士がいる業者を複数社選ぼう。
通常の質屋などには売らない方がいいだろう。インターネット上で美術品の買取サイトのなかでいくつか気になる業者を選択し、(おすすめの美術品買取業者に関しては後述する)LINEや電話で連絡を取り、その中から1番高い値段をつけてくれら業者に売るのがベストだ。査定料はほとんどの買取業者が無料でおこなってくれるので、遠慮せずに鑑定してもらおう。
美術品買取業者もほとんどの場合、複数の業者に持ち込まれていることは了承している。また実際に複数の業者に持ち込まないと足元を見られて本当は高額な絵画のはずなのに出品者の知識がないのいいことに思いっきり安い値段をつけられ買い叩かれるということもままあるのだ。それを防ぐためにも複数の業者に持ち込むことは本当に有効だ。
LINEの写真での簡易査定をおこなってくれる業者も多いので、気楽に見てもらいたい場合、はじめにそちらを使うのもいいだろう。
オークションにかける
美術品ほどオークションという言葉が似合うものもなかなかないと言える。場合によっては想像の何倍もの値段だってつくとこもあり得るため、少しでもより高く売りたいというのなら、美術品買取業者に頼むよりも圧倒的にオークションの方がおすすめと言える。希望の落札価格もつけることができるので納得のいく値段で売ることは確実だ。
一般的に絵画は実際のオークション会場に出品するが、岡鹿之助の絵画はサイズが小さく値段もそこまで高額ではないため、ヤフオクやメルカリを使って売るというのもひとつの手段かもしれない。オークション会場にて出品してみたいというのなら毎日オークションが有名である。マイナビグループが運営しているオークションサイトだ。
出品した後に実際にオークション会場に出向くこともできるので会場の雰囲気を楽しむことができるのも大きな魅力である。オークションは値段がつり上がっていく様子を実際に見ていると本当に興奮するし、また本当に欲しい人の手に自分の持っている絵画が渡るというのもやはり嬉しいものだ。売上手数料として、毎日オークションでは以下のようになっている。
- ・70,000円未満→10,800円
- ・70,000円以上500,000円未満→16.2%
- ・500,000円以上→10.8%
手数料に納得できたのなら出品してみると良いだろう。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
岡鹿之助の絵画を売るおすすめ業者
岡鹿之助の絵画を売る際に、中古買取ショップのどこを選べばいいのか悩んでいるという方のためにおすすめ業者を紹介していくので見て参考にしてほしい。
本郷美術骨董館
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
業界1位の美術品の買取実績を誇っているため、この本郷美術骨董館の信頼性は非常に高いと言えるだろう。もちろんプロの絵画の鑑定士も多く在籍している。査定方法も実にさまざまな方法が用意されており、電話で詳細情報を伝えたり、LINEで画像を送信すればそれを元に簡単な査定をすぐにおこなってもらえる。
また実際の査定についても来店での査定、宅配でショップに送って見てもらう査定、出張による査定と選択肢は幅広い。これらの査定はすべて無料なので、1番自分にとって都合のいい方法を選ぶといいだろう。事前に連絡する際には、電話などで自分の所持する岡鹿之助の絵画についての詳細情報をできる限り詳しく教えておくことがとても大切だ。
その情報を元に、本郷美術骨董館はその美術品に対してもっとも適切な鑑定士を選んでくれるからだ。本郷美術骨董館は日本のどこでも査定をおこなってくれるので、特に離れた場所に住んでいる人には大変便利であるとも言えるだろう。
買いクル
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
出張買取サービスに特化した美術品買取ショップである。もちろんその際の出張査定料金は無料である。鑑定士の法令厳守が会社のコンプライアンスとしてあり、もしあなたが絵画に詳しくなくても、足元を見られる心配をすることもなく安心して鑑定士に査定に出すことができる。
LINEでの簡易査定もできる手軽さもあるし、なんと他のお店よりも1円でも安ければ相談をすることもできるのは買いクルの最大の魅力であると言えるだろう。複数の美術品買取業者に頼むときにも心強く安心できる買取業者だ。
八光堂
買取価格
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手数料
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ポリシー
ウイルス
対策
40年もの長い実績を誇っている、その伝統から培われた豊富な知識が頼もしいショップである。長く業界で生き残ったことがそのままそのショップの質の高さを示しており、買取価格においても妥協することなく値段をつけてくれる。
また1000万円を超えるような相当高価な美術品の場合でも、即時対応で現金での取引をおこなってくれる。さらには売却後後8日以内はキャンセルすることも可能なので、安心して査定をおこなってもらえると言えるだろう。
まとめ
岡鹿之助の絵画は比較的安いものが多いため、美術品の売買としては気楽に決断をおこなえる部類だろう。また、点描画法という独特な画風には当然多くのファンもついているので、買い手に困るということも少ないと考えられる。
もし岡鹿之助の作品を所有していて、売ろうか迷っているような場合は1度査定に出してみるのも大体の価値がわかっていいかもしれない。コラム内で紹介したような美術品に特化した業者であれば、安心して査定に出すことができるので、ぜひ参考にしてほしい。